管理人さんの恋人

kanrihninsan no koibito

管理人さんの恋人
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神10
  • 萌×222
  • 萌6
  • 中立1
  • しゅみじゃない1

59

レビュー数
13
得点
157
評価数
40
平均
4 / 5
神率
25%
著者
小林典雅 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
木下けい子 
媒体
BL小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
発売日
価格
¥620(税抜)  ¥670(税込)
ISBN
9784403524639

あらすじ

外国人ばかりの下宿を切り盛りする生成。
恋など無縁と思っていたのにイケメン大学生・広野が入居してきて? 
スパイシー・ラブダイアリー♥

表題作管理人さんの恋人

畔上広野・大学生・20歳
硴野生成・「石花荘」の管理人・27歳

その他の収録作品

  • あとがき

評価・レビューするAIの精度がアップいたします

レビュー投稿数13

楽しませてくれる言葉のチョイスが最高

帯の“悪い大家さん”が気になっていたのですが
その前に怒涛の脇キャラの濃さにやられてしまいましたww
あとがきで、担当さんが「主役カプ食ってます」ってご指摘なさったそうですけど
その原稿読みたかったなぁ!!
勢いのある店子三人、パリジャンヌのジャド、
エジプト人のアリ―、フィンランド人のミカ、
みんな個性は強めですが優しくて大家の生成を家族のように愛しています。
生成もみんなを尊重し、食事も出来るだけ寄り添ってくれていて
こんな下宿に住めたらもう出たくなくなるだろうなと思いました。

なんといっても大学生・広野の好青年っぷりが素敵!!
濃いメンツに溶け込める順応性、
知らないことを知らないとちゃんと言えるし
その後少しでも学んでくるあたりもとても良いコだった…。
こういう年下攻め大好物です!!
生成の頑張りをかばってくれた後半のシーンでは
頼もしい啖呵(?)をきってくれて
更に険しいままで去らない人の好さにときめいたわー…。

生成も、真面目で気遣いの塊のような素晴らしい人間ですが
思考がちょっと乙女だったかな~。
いえ、こういう性格じゃないと広野とすれ違わないしこじれないのかもしれませんけども。
酔いにまかせてギャップを惜しげもなく見せてくれましたが
広野にはきっと刺激が強かったのではないかと思いますww
「万死に値する」は声を出して笑ってしまいました。

ちょっと落ち込んだりした時などには元気をもらえる作品です☆

2

にぎやかな下宿人たち


すでにたくさんのレビューがあるので感想だけ。
外国人ばかりが住む賄いつきの下宿屋「石花荘」。
そこで管理人をする生成(受け)と新しく入居した日本人大学生広野(攻め)が今回のカップルです。
3人の個性的でにぎやかな下宿人たち(ヅかオタクのフランス人女性ジャド・和菓子が好きなエジプト人男性アリー・ジブリアニメ好きの留学生男性フィンランド人ミカ)たちとの絡みが楽しくてちょっと主役二人が霞みそうなくらいでした。

広野が下宿先の下見に来た時、初めて生成を見た広野を観察し一目惚れだと瞬時に判断したミカが、「草食男子は同性への恋心を自覚し行動に移す経緯」という論文のテーマとして観察したいと他の二人も巻き込んで、広野と生成りをくっつけようと仕組むというか協力する状況に笑えました。
どう考えても不自然な話題だったり遊びだったりするのに、生成りも広野もお互い自覚しようとしてないだけで好きあっているのでうっかり乗せられてどんどん深みにはまっていく感じが楽しかったです。
二人が下宿人たちにお膳立てされて親密になっていく過程で「もしかして・・いやいやそんなはずは・・」みないなことをぐるぐる考えているのも面白かったです。
ただ、論文のテーマというのが建前なので、二人がくっつく前にこのことを特に生成に知られたら大惨事になるんじゃないかと結構心配しながら読んだのですが、そのことが二人にバレることはなかったので良かったです。

最後のほうで初めて二人が最後まですることになったときの誘い方だったり、最中何度も確認したりと色気はあんまりないけど、初めて同士の初々しさが出ていて、お互いが思いあっている感じがすごく良かったです。
初めて同士で若さゆえの勢いで突っ走ってわけがわからないうちに一回目が終わってしまったというのもいいけど、こういう勝手が良くわからないけど協力して一緒にきもちよくなろうとするのもいいですね。

それにちゃんと事前にどっちにするかも生成聞いてあげ、生成がタチならネコになってもいいという男前な態度もポイント高かったと思います。

結局ミカはこの論文書けたのかしら?どんな論文書いたのかちょっと気になります。

両視点で書かれているので(たまにミカ視点がちょこっと入る)二人の気持ちがよくわかります。下宿人3人のキャラが濃いですが、絡みすぎてうるさくなることもなく適度な絡み方だったので、ストレスなく最後まで楽しく読めたと思います。

あとがきで、広野が引っ越して来る前のアパートというのが「国民的スターに恋してしまいました」の攻め様・葛生が住んでいたアパートの隣だったということが暴露されて、葛生の周りはそんなに騒音の住人ばかりだったのかーとか隣に住んでいた広野には最中の旬の声が聞こえてたのかーとかにやにやが止まりません。
また、読んでいるときはミカとアリーが良い感じだなとと思いながらも、イスラムの戒律とかでむりかなと思っていたのですが、「くっつけようと思いました」と断言しておられたのでとても楽しみです。書籍にならないかしら?

2

ウブい二人の恋の成就のために 濃いメンツが暗躍(笑)

フランス人(ヅカオタ&腐女子)にフィンランド人(女装癖あり)、そしてエジプト人(スキンシップが尋常なく濃い)というやたら濃いメンツが下宿している賄い付き下宿屋の管理人さんと、そこに下宿することになった大学生・畔上とのお話です。
入居時の初顔合わせでお互い好印象以上の恋の芽生えを見抜いた彼らが、二人の恋の成就のためにあれやこれや暗躍(笑)……というラブコメで面白かった。

店子に手をだすわけにはいかないと自制し、畔上のことを「心のアイドル」認定してこっそり日々の潤いにしている管理人さん。
美人な管理人さんに無自覚一目惚れし管理人さんを見るたびにときめいてしまうのに、初恋すらまだという恋愛ド初心者故、それが恋であることに気づかない畔上。
お互いほぼ一目惚れで両片思いなのに、どちらも恋に疎いためお互いの言動を誤解してややこしい方向へと突っ走ってしまう展開に、もうニヤニヤが止まらずめいっぱい楽しませて頂きました。

小林典雅さんは「嘘と誤解は恋のせい」を以前読んだきりでこれが2冊目なのですが、言葉の絶妙なチョイス(面白外国語だけではなく、日本語の)が素晴らしいですねぇ。
「悪い大家さん」になってしまった管理人さんが、我に返って超絶後悔するところで、剃髪して出家だの、永平寺で50年修行だの……に思わず吹きました。どっから永平寺!?

そして挿絵が、木下さん以外考えられない!という絶妙さで、脳内で勝手に木下さんによるコミカライズ情景でお話が進むほどでした。

そして「悪い大家さん」最高!

3

下宿もの

木下けい子先生の表紙に惹かれて購入。

両片想いのじれったい感じにきゅんきゅんしながらお話が進みます。
大学生とイケメン管理人さん(27)です。
年下攻めです!

二人の恋の行方を楽しみながら、キャラの濃ゆい下宿先の外国人3人がそれぞれとってもいい味出してます。
いいスパイス振りまいてます(*´▽`*)
こんな下宿があったら私も下宿したい・・・と、読み終わった後思わず「下宿」キーワードで検索してしまいました。
その位、魅力のある下宿「石花荘」でした。

ほっこり楽しめます♪

0

ユカイな仲間達が大活躍

メイン2人の、愉快な仲間達が大活躍する、楽しいおはなしでした。
新しく下宿人になった大学生 畔上くん×皆の美しい大家さん 生成さん

歳下攻です。畔上くんは恋には疎く、生成さんは歳下のイケメン大学生を目の保養にする…という中々発展しなさそうは2人の恋のキューピットを、愉快な下宿人達-フィンランド人の女装っ子に、パリの宝塚の男役にハマる女の子、エジプト人のスキンシップ過多男子…という濃いキャラクター達です-が、あっちこっちいろんな方向に努力してくれるのです。

小林典雅先生の作品が好きな方にはお馴染み、わちゃわちゃと笑えるストーリーが待っています。嫌な人がいない、こんな下宿は楽しそうだなと思えるお話です。恋愛面では、歳上受らしく(?)生成さんが酔っ払ったり誘い受けたり、畔上くんがアワアワする姿が可愛かったです。

1

賄いつき下宿屋さん

けい子先生挿絵狙いで購入。典雅先生好きな方は、きっと安心して読めるのではないかと思う一冊でした。くすくすくすくす笑ってしまうお話、「本編210P超+あとがき」でした。とても楽しかったんですけど、押し倒す部分が、「ああ、そっちから?!!!」と申し訳ない、残念だったので萌です。ごめんなさいー。攻め受けも楽しいけど、サブキャラが超楽しかったです。ミカちゃん大好き。

お話は東京、谷根千にある下宿屋の朝の風景から始まります。そこは生成の祖父母が始めた下宿屋(白い木造!二階建ての和洋折衷レトロ物件)で、今は三人いる下宿人の朝ごはんを用意しています。朝から焼き鮭、卵やき、五穀米・・・羨ましすぎる・・・ 下宿人さんは、25歳パリジェンヌのジャドさん、30歳のエジプト人アリーさん、24歳フィンランド人ミカさんとワールドワイド!(もうここで「楽しい」確定)一部屋空いていたのですがそこへ入居希望者が見学にやってきて・・・と続きます。

攻め受けと上記3人以外は、広野の会社員時代の知り合いがちょびっとぐらい。下宿人3人がイキイキユニークだから、十分それだけで楽しい。こんな下宿、1か月ほど住んでみたいわ、庭にあるという桜の咲く季節に。先生あとがきによると「担当さんから「主役カプ食ってる」と指摘されて修正した」とのことですw
ちょっとだけ挿絵話。表紙とカラー口絵がすんごく好き。ああけい子先生だなあ・・とうっとりする色使い。やっぱりけい子先生大好きです。

**攻め受けについて

受けの大家さん(生成)はアリーによると「ガゼルのように美しい」。攻めは生成によると「見目好く性格良い大学生♡心のアイドル」。二人して最初っからお互いを意識していて、それを下宿人外国人チームが訳あって煽るというお話です(特にミカが訳あり(笑))。攻めさんは純情、恋愛ってよく知らないという印象、受けさんは恋したことはあるけど年下の店子に手を出すわけにはいかないから鑑賞鑑賞♡という状態でしたので、まあ外国人チームさんが煽ってあげてめでたし、グッジョブ!でした。
で、すごく好きだったのですが、唯一、あーーと思ったのが、いざ押し倒す場面。。。。。
こっちから行ってほしい!と妄想していたのが見事に逆だったので、すいません、がっくりしてしまって。あんまりどうこう妄想することは無い方だと思うのですが、いざというところまでが長かったからかな。
年下からがっついてみてほしかった・・・というのが個人的希望でした。融通利かずすいませんです。

0

「石花荘」最高です♪

今回は賄い付下宿に新たに入った大学生と
祖父を手伝って下宿を営む管理人のお話です。

共に暮らす3人の店子の応援で
2人が恋人になるまで。

受様は大手電機メーカーで
マーケティング業務を担っていましたが
深夜までの残業と付き合い宴会により
倒れて入院加療を余儀なくされます。

見舞いに駆け付けた祖父に
今の仕事がお前でなければはない事はない
若いんだからほかにも道はあると諭され
祖父の営む下宿を手伝うことにします。

祖父の下宿は現在、
外国籍の店子ばかりで色恋とも無縁ですが
日々心穏やかに管理人業に励んでいましたが

祖父が庭木の選定中に腰を強打して
ねん挫した事をきっかけに
今までの下宿人達に会いに行くと言い出し
海外一人旅に旅立つと
大家代行兼管理人となります。

今いる店子は3人で
宝塚とマンガを愛するパリジェンヌと
非営利団体職員のエジプトのムスリム、
中世的な美貌のフィンランド留学生です。

この度2年間住んでいた
イタリア人ライターが帰国して
一部屋開いたところでしたが

そこに調度やってきたのが
今回のお相手となる攻様だったのです♪

攻様は経済学部に通う大学2年生ですが
部屋の更新時期となり
壁が薄く住人の騒音が酷いアパートに
住み続ける事を友人から反対されます。

攻様はその友人の紹介で受様の下宿を知り
ダメもとで内見に行くのですが

先に出会った店子3人に
受様からきいていた内見希望の
日本人大学生と誤解されて
フレンドリーに歓待されてしまいます(笑)

受様の登場で店子達の誤解は解けますが
攻様は店子達の話しぶりと本人を見て
すっかり受様を気に入ってしまいます。

先の予定者は入居を見送っていた為
攻様は新たな店子として
受様の下宿に入居する事になり、
攻様の下宿生活は意気揚々、
希望溢れる毎日となります。

受様は当初攻様を店子達の友人か
と思ったくらい外国人に偏見がなく
素直そうなイケメンの攻様を
心の中でこっそりと観賞用の
仮想アイドルとするくらい
攻様に良い印象を抱きます。

はてさてこんな2人の恋の行方とは!?

下宿先の綺麗な管理人さんに
一目惚れしたイケメン大学生と
店子となった大学生を
心のアイドルと呼ぶ管理人さんの
両片思いが実るまでを描いた
ラブコメディです♪

両視点での展開なので
2人が両片思いな事が読み手に
早い段階で判るので

店子3人の恋の応援団の
わちゃわちゃのちょいズレなところと
本人達のすれ違いぷりを楽しみながら
とても楽しく読めました。

典雅さんのお話は
受け攻めどちらかがちょっと変わってて
妄想世界で悶々する感じが
定番かなと思うのですが

今回は管理人さんがその傾向ですが
(最後の方でちょっとネガ思考)
ポジ思考でのほんわりラブい妄想なので
とっても可愛らしい♡です。

加えてそもそもヅカファンな
男装風ビジュアルパリジェンヌとか
酔っぱらうと女装しちゃう
美貌のフィンランド留学生とか
男女逆転設定な店子さん達自身の
存在感があり過ぎるのに

外国人的な感覚での助言と
自身の趣味が入ったプレゼントは
後押しなのか足を引っ張っているのか
と笑わせ要素の方がてんこ盛り!!

今回も典雅ブシがすごく効いてて
2人がめでたく恋人同士になるまで
節々でププッと沢山笑わせて頂きました。

フィンランド留学生に興味津々だった
攻様の友人さんも気になるし

このメンバーでの暮らしぶりなら
恋人同士になっても
まだまだ事件は起こりそうですので
続刊希望で~す (^O^)/

あとがきによると
攻様が住んでいたアパートの
お隣には既刊の攻様が住んでいたそうです。

なので今回はその攻様のお話
『国民的スターに恋してしまいました』を
おススメ作としますね。
こちらも爆笑必須のラブコメディですよ♪

2

言葉は大切

外国人だらけの下宿を舞台にした、日本人大家さんと日本人大学生くんの、ほのぼのとしたラブコメディ。
コミュニケーションの大切さが伝わってくる、良いお話でした。
主人公の大学生の広野も大家さんの生成も、他の下宿人の外国人たちに対しては自分と違う文化風習に素直に接しているのに、自分自身のことになると、自分の中にある同性への恋愛感情とはなかなかうまく折り合いがつかないようで、そのせいでこの二人、くっつくまでにちょっとグズグズ手間取りますが、最初から両想いなのはバレバレです。
そんな二人の頭の中が、小林節で楽しく展開。
みんなが、こんな風に偏見なく相手の文化を尊重しあって、ちゃんと自分のやりたことを(それは好き勝手にし放題ではない)やって生きていけたらいいのにね。

4

未亡人ではないけれど

一定の世代以上の人にとっては美人管理人さんといえば、め〇ん一刻の響子さんだと思いますが、受けの生成は名前のごとくナチュラル美人で家事や料理が得意でちょっと鈍いところが、響子さん似でした。攻めの広野も純情で真面目な童貞大学生で五代君似といえないこともないです。

視点が受けと攻めと交互に代わり、読者は早い段階で2人が両想いだとわかりますが、2人とも童貞のせいか悪い方向というか面白おかしい方向に妄想を突っ走らせてしまう残念なイケメンです。そのへんの2人の心の声やキューピッド役のおかしな外国人の下宿人3人の行動が面白くて典雅節炸裂で、やはりBL小説界には希少な大事なギャグ担当の方だなあと思います。

木下けい子さんの挿絵もほんわりとして楽しい下宿ラブのお話に花を添えていました。一番面白かったのは懐中電灯で○○を照らしてる場面の絵です。木下さんの作風でここまでのギャグはないと思うので、BL小説の作家さんと絵師さんのコラボならではですね。

過激な表紙もドキドキして良いけど、こんなほんわりした可愛い表紙は全国の書店でもお買い求めやすいと思います。あと作中やあとがきにも出てきた映画の「かもめ食堂」が面白そうだったのでぜひ見てみたいです。

3

ほのぼの&ほっこり系の典雅節です

発売日に本屋に行ったら最後の一冊でした。我が町にも典雅さんの熱烈なファンがいるようで嬉しいです。

典雅さんのコメディは『爆発系』と『ほのぼの系』があると思うのです。
今回は後者の系列だと思いました。弾ける笑いと言うよりは『まったり笑える』とか『後からクル』感じ。

硴野の下宿に住んでいるジャド、アリー、ミカのお国言葉や、畔上と硴野の純情故のすれ違いなどから生まれる『可笑しみ』は、やり過ぎがなく上品です。
『両片思い』という、お互いに怖ず怖ずしていることを表現するのにピッタリな、ちょっと逡巡している様な文体のリズムはそのままなんですが、今回は、主人公の妄想が他者を置き去りにして暴走することはありません。
私は『暴走し爆発する』方の典雅節も大好きですが、例えば『美男の達人』など、あまりにも饒舌な典雅さん作品を読んで「ちょっと苦手」と感じた方でも、今作は好感を持って読み終われるかもしれないと思いました。

親愛の情を示す海外の挨拶(ハグとかキスとか)をされている硴野を見て何故か解らないけれど腹が立つ畔上とか、アイドルの様に目の保養要員として認識していたつもりだったのにいつの間にか好かれたいと願ってしまっている硴野とか、恋に落ちていく描写が「上手いなぁ」と感じます。
危なげない。
また、店子3人も単なる『いいひと』っていうんじゃないですよ。彼らは彼らで、二人の関係を面白がっていたり、論文の題材(!)にしようとしていたり、二人を応援するのは自分なりの意図があるのです。なので、偽善の匂いが全然しないのよね。

私は、小林典雅という作家は大変モラリストだと思っています。
でも、大上段に構えて正義を語る訳ではない。押しつけないんです。
登場人物それぞれが、自分の流儀で、自分の喜びを見つけながら生活していて、でもその本質が『善なるもの』だから、自ずと『善きこと』が結果として導き出されるということを、繰り返し書かれていると思うんですね。
コミュニケーションの重要性について触れられているのもしかり。
今作でもラブシーンで、恋人達が無粋なほどその行為をしても良いかを確認し合い「その色気のなさが自分たちらしい」と笑い合います。

そんな部分を読むと「典雅さんが今回も人間を信じているお話を書いてくれたなぁ」と、暖かい気持ちになれるのです。
またしても幸せにになりました。

6

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