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表題作新宿ラッキーホール(2)

サクマ(46・元ヤクザ、ゲイビスカウトマン)
桧山苦味(38・元ポルノスター、ゲイビ制作会社代表)

同時収録作品ベイビー、今夜だけ

レニ(26・ゲイビ男優、萌え系オタク)
斉木(28・ゲイビ制作会社社員)

同時収録作品Good Night Blue

一青(彫師)
リュウ(24・目白組跡取り息子)

その他の収録作品

  • シークレット・ピアス
  • ロング・グッドバイ(前後編)
  • Lucky Guy
  • 電子限定「最終話ネーム公開」

あらすじ

かつてはポルノスター、
今も新宿で生きている。

あれから6年、元ヤクザと元ポルノスターの伝説凱旋!!

桧山苦味は、かつてヤクザ・サクマに
ゲイビ俳優として仕込まれ、ポルノスターとして活躍した。
2人は数年後、ヤクザとは手を切り
ゲイビ制作会社を立ち上げ、ポルノを作る裏方に。
エロくてヤリたがりな苦味と
それをあしらいながらもドSに翻弄するサクマは
公私にわたるアダルティックなパートナー。
しかし最近、断ち切ったはずの
ヤクザ関係者の影がチラつき――?

作品情報

作品名
新宿ラッキーホール(2)
著者
雲田はるこ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
祥伝社
レーベル
on BLUE comics
シリーズ
新宿ラッキーホール
発売日
ISBN
9784396784638
4.3

(166)

(103)

萌々

(33)

(17)

中立

(5)

趣味じゃない

(8)

レビュー数
21
得点
703
評価数
166
平均
4.3 / 5
神率
62%

レビュー投稿数21

続編も神でした

続編もすごい勢いで読み終えてしまいました…。
良かったー、良かったよぉ泣
バッドエンドだったらどぉしようかと思ったほど後半ハードボイルドしてたよぉ。
サクマさんの涙良かった…♡

斎木くんとレニくんはまだお友達なのかな?
二人のスピンオフも見たいよ?
リュウも好きだから、彫り師とのスピンオフもみたいよ?

リバですが、私的には苦味×サクマさんの方が好みかなぁ。二人のその後もまた読めたらなぁ、と切に願います。

電子特典のネーム公開ですが…いや、ネームってもっと雑なのかと思ってたので、物凄くキレイに描かれてて驚きました。
雲田さんだからなのかなぁ?
いとしの猫っ毛も近いうちに読むことになりそうです。

4

究極の関係性と言えるかも。大好き

前作から6年後。
サクマ×苦味の2人やっぱりとても好き。

普段はさっぱりした仕事の付き合いぽく振る舞っているけど深い部分でつながっていてそれはとても強い。
究極の関係性と言ってもいいかもしれない。

ストーリーはもちろんエロもたっぷりで大好き
な作品。

長い付き合いでもずっとサクマが好きで仕方ない苦味がかわいい。

普段苦味に好きなことをさせていても苦味は俺のもの「俺はアイツと離れて生きていくことはできねえ」とサクマ。
他にも苦味についてのセリフがいい。

お互い命がけで守る姿がもう!! 

元ヤのサクマの覚悟や度胸、強さがかっこいい。

ヤが絡みややこしいことになり、2人を中心に目白組、椋鳥組、刑事ら…と相関関係の矢印が3本以上になると私には把握が難しく
それぞれの策略や利害が複雑に絡むともうダメ

だから私は2人のやりとりを中心に読んだけどそれでも十分おもしろい。
周辺の関係性と目的を理解すればもっと楽しめるはず。

レニ×斎木もエロかわいい。
リュウが大人のヤになりサクマへリベンジにきたけど相変わらずきれいで色っぽくかわいかった。

やっぱり命がけでお互いを守る2人とそんなお話が大好きだな。
猫っ毛と真逆のような世界観の本作も見事で改めてすごい先生✨
(個人的には苦味は表紙より中身の方がかわいい

1

お互いが生きられる場所

リバを嫌う人もいるけれど、最後にサクマさんが苦味に抱かれる姿がとても色っぽくて愛を感じました。

ヤクザの世界を離れた筈なのにサクマを守ろうとして、苦味は逆にヤクザの世界に関わってしまいます。ジワリジワリと2人に近づいてくる影が不気味です。

苦味を自らの手で消さなくてはいけない瀬戸際まで追い詰められるのです。

苦味の額に拳銃を突きつけながら涙するサクマに、苦味はサクマの苦悩を知ります。

軽いタッチで進んでからの、怒涛の展開に一気に引き込まれました。

サクマに恋していた竜や苦味の親戚の刑事が、新宿で力を付けて来た椋鳥組を潰す為に結託していました。竜は自分の代で目白組も潰すつもりです。

サクマと苦味がお互いの為に行動する姿には愛があり、何もかも失っても新宿に戻る事にした2人に胸熱でした。

おじさん同士になっても魅力的です。

0

これが愛のパワーなのか

〖DMM電子書籍〗
修正:白抜き、輪郭あることも
カバー折り返し:なし
カバー下:なし
帯:なし
裏表紙:なし
備考:

〖紙媒体〗
未読

0

リュウが良い男に

1巻見て面白かったので2巻も購入しました。
1巻よりラブラブ度があがってます。
でも単にラブラブなんじゃなくて、大人のビターさがあってとても素敵な関係だと思います。
6年たっているので、二人とも老けました。老けた分大人のエロさが漂っています。

1巻のとき、サクマさんに抱かれたリュウがとても良い男になっていました。
立派にヤクザの世界に染まって、黒くなってます。サクマさんを拉致って無理やり墨彫ろうとしたりレイプしようとしたりしますが、きっぱりフラれて…。
泣いてる姿が悲しく、可愛かったです。
正直1巻のときはリュウのこと苦手だったのですが、2巻で好きになるとは。読んでよかったなあと思いました。

「ロング・グッドバイ」からの疾走感が好きです。
物語が動き出した感じ。
殺されそうになったり殺そうとしたり(演技ですが)してるのに、二人が愛しあってることがひしひし伝わってきました。
ヤクザ・裏社会モノはこうでなきゃ。
危険にさらされるシーンのハラハラ感が最高でした。


ただレニ×斉木の女装プレイは、必要かな??と思いました。
また、ここで終わるのか~という感じも。無一文になってヤクザに事務所も奪われて、命狙われて、ここからふたりはどうするのかな…とふたりの今後を考えると別に意味でハラハラ。
続きがあったらぜひ見たいですが。

1

スピンオフを是非!

とってもお久しぶりの苦味(いつ見ても凄い名前。。)とサクマのお2人!
続きが読めて、嬉しいです!
1巻より熟成された確固たる絆や美中年な見た目にも時間の経過を感じました。
ポップな表紙にそぐわないような抗争が描かれたり、
ラブいな話だけではなく表面には表れない、複雑な2人の深い愛情表現にホロリとしたり、
読み応え抜群でした。
特にサクマが苦味死んでも離れられない、って言いきったときにはびっくり。
あのサクマが。。。涙
あれから年月が経っているのだなぁとしみじみ思いました。
もっといちゃいちゃしている2人が見たいような、、、
いや、この2人はお互いツンデレでいいのかもしれません。

それよりも気になったのが、レニと斉木くん!
6年たっても関係が変わってなさすぎではないでしょうか。。
だって、この2人はいちゃいちゃ要員ですよ!可愛いんだから!
レニは年下なのに、本当に懐が広いなぁ。。。いい男だなぁ。。。
この2人をもっと読みたいので、クビを長くして待っています。

3

ドラマのような内容と深い愛情

さすが雲田はるこ先生。2巻のお話しも最高でした。
1巻で苦味とサクマの出会いと深い愛情のお話しにホロリときてましたが、2巻では更にあの組長の跡取り竜も絡んで、より深い愛情のお話しを読ませていただきました。
1巻ではサクマに惚れてたドM美少年竜。
2巻では奥さんをもらってて、まあゲイを隠しての政略結婚ですが、美青年に成長してました。
竜を慕っていた彫り師さんとくっついて良かった。
サクマさんから離れられましたね。苦味も安心。
雲田先生のお話しの登場人物は脇役も全て個性があり味があり、お話しの内容を引き立たせて、さすがです。最高でした。

4

サクマの体を傷付けていいのは苦味だけ

 まずは6年振りに続編を出してくださった雲田先生に感謝です。独特のノリの軽快さと、ヤクザやポルノといった影のあるジャンルが絶妙に混ざった空気感はこの2巻でも健在でした。2巻ではサクマ×苦味、苦味×サクマ、レニ×斎木が楽しめます。私はやはりサクマと苦味の抜群の安定感が大好きです。サクマは相変わらず冷めた雰囲気を纏っているんですが、そんな彼がいざという時に見せる苦味への深い愛情がたまらないんですよね。苦味の方も、常にサクマになら何をされても構わないという態度で接していて、2人は最早切っても切れない太い絆で繋がっているんだなぁと改めて感じました。リバだと私は大概こっちが受けの方が萌える、となるんですが、この2人に関しては本当にどっちが受けでも同じくらい萌えられます。

 最初の『シークレット・ピアス』と『ベイビー、今夜だけ』はエロありの軽めの話ですが、2巻はヤクザ絡みのベースで全体が繋がっている構成です。1巻の『陽当たりの悪い部屋』や『約束は一度だけ』の流れを汲んで、一人前のヤクザになった竜も巻き込み、それぞれが思惑を持って動くこととなります。敵と味方が最後まで分からない展開で、非常に面白かったです。誰が何の目的で誰のために動いているのかを考えながら読むのが楽しく、このシリーズの新たな魅力を知れました。

 シリアスな展開の中でも、間の抜けた台詞があったりもして、笑いながら読めると思います。先生があとがきやペーパーで「この続きは、あるのかな無いのかな」「レニと斎木をいつか描きたい」と仰ってますから、どんな形でも構わないのでまたこのシリーズに触れる機会があれば嬉しいですね。自分の人生を生きられるようになった竜の話も読みたいなぁと思います。

4

道理を通す…サクマさんカッコええ!

続編が出るなんて思ってなくてビックリしました!
ともかく「1」から6年後設定という本作、もうすでにレビューもいっぱいなので、感想だけ。

なんと、ドシリアスじゃないですか!
まあやっぱりサクマさんは元ヤクザなわけで、組を抜けたと言ってもゲイAV業界は完全堅気とも言えないわけで。
はじめの、適当に雇ったADがみかじめ搾取要員だったというのは不可抗力なのかな、とも思う。
ただ、椋鳥組のアレコレを探ろうとした苦味はやっぱり考えが浅かったんだと思うなぁ。
会長さんに「てめえでケジメつけろ」と突き放され、苦味が捕まってる伊豆の別荘に向かうサクマさん。
苦味に銃を向けて、魂が抜けたみたいな顔で涙を浮かべて…
ヤバイ……マジに殺っちゃうよコレ…
ページめくるのマジ怖かったよ…
苦味に散る血しぶき…!
うわぁぁぁぁ〜

くゥゥ…びびったわ…
ここだけでも持ってかれたけど、tatoo大好きな私としては竜のスンバラシイ刺青にbravo!
このtatooの柄!トライバルにキラキラ星って合いますね〜!最高。
斎木くんの男の娘姿も可愛いし。

そしてそして、リバ大好き人間として、苦味に挿れられて中イキするサクマさんに超萌えました!
ただね、また苦味が考えなしの事やらかしそうで心配なの。
サクマさん、ビシッと苦味ちゃんを締めといてね!

6

お互いのための

続きを読ませていただけるとは……幸せです……。
個性ある面々が良くも悪くも相変わらずで嬉しかった!!!
お金に目が眩んでしまう苦味、
でもサクマさんが好きで好きでどうしようもなさが愛おしい。
サクマさんはやっぱり決してベタ甘ではないけど
苦美がいない人生なんて意味が無いんですね。
危ない目に遭っても生きている限り愛し合う二人を
誰だって引き裂くことは不可能でしょう。
苦美に片想いのままだった斎木くんも
サクマさんに惚れこんだリュウも
それぞれに愛してくれる人がいるんだから
悲しかった思い出もいつか笑って思い出せるかな。
でもどちらも完全に諦めていそうなところが魅力的ww

二人でいればどこでも幸せ、じゃない図太さ!(褒めてます)
彼らはやっぱりこうでなくちゃ!!
今回もリバが素晴らしかった……気持ち良さげで最高です…っ!!
そしてサクマさんの涙に鳥肌が立つ程愛を感じました。

7

2人でひとつ♡

雑誌もずっと追いかけてました。
好き過ぎて、1コマ読んだら休憩が必要なぐらい
愛と萌えをもらいました。

2人して死にかけた後のえっちが最高でした。
リバだけど、苦味ちゃんが攻めの時は
なんか執着攻めな感じがたまらなかったです。

リュウくんもイイ女に仕上がってます。
多分彼は一生サクマさんのことが好きなんでしょうね。
一青頑張れ笑!

そこにいる時は社会の底辺だとうんざりするけど
離れるとやっぱり帰りたいなって思う場所。
2人にそんな場所が出来て嬉しいです。
レニと斉木くんも一緒にいつまでも楽しくやってほしいな。
新宿ラッキーホールよ永遠に!

9

まるで映画

ドラマ、映画を見ている感覚でした。

続編が始まってから単行本化まってました!!

一巻の最後でサクマさんと苦味が高級ホテルのエレベーターでチュッチュしてたその後のストーリーが読めるなんて夢みたい!
苦味は洗ってやるよとか言ってたのに、サクマさん結局一人でシャワー浴びちゃうし、苦味は待ってる間サクマさんのネクタイのにおいで一人で致しちゃって寝ちゃうし、、、かわいい。

レニと斉木のヲタ活には驚きました。

リュウもなんだかんだかわいいヤツでしかも最後いいヤツでほっこり。

やっぱりサクマ46歳と苦味38歳の2人の夫婦以上のつながりを見せられ感無量です。アツアツ熟年夫婦じゃん。

とにかく、はるこ先生、ありがとうございました。

6

こんな続編が読めるとは!

6年の歳月が過ぎまして、、、。
苦味さんが、おっさんくさ~くなっております。
サクマ46歳のおっさん臭さと、苦味38歳のおっさん臭さ、そして青年らしくなったリュウ24歳。
この、それぞれの年齢なりの、肌の張り感とか、お顔の毛穴感とかを感じさせる雲田先生の画力って、いったい何なんだって感じですよ。

お話は、ヤクザの組の抗争がらみで、雲田作品には珍しいって思えるスリルとサスペンスです。
また、しっかり両面アリのガッツリエロや、女装エチやエロい刺青と、色々とたっぷり盛り込んであります。

久しぶりにエロい雲田はるこを堪能出来て満足でした。

4

そして人生は続く

新宿ラッキーホールの続編が読めるとは思いませんでした。
雲田さん、ありがとう!

出版社あらすじに『断ち切ったはずのヤクザ関係者の影がチラつき――?』とあるのですが「どんな過去でも断ち切れるものじゃないよなぁ」というのが、読み終わって思ったこと。
良い関係とか、まずい相手とか、一方通行の想いとか、生きていれば色々あるけど、結局は今まで作ってきた関係性の中で生きていくしかないのよね、と。

そして、もうひとつ思ったのは「絶体絶命の局面を乗り切るのは根性(?)」。
『スポ根』とかの『根性』ではなく、ヤクザとかヤンキーもののお話でよくあるじゃないですか。「オラ、根性みせろやっ!」っていう、あの根性です。
苦味ちゃんやサクマさんの、いざっていう時の『根性』は凄かった。
コミカルでドタバタしているくせに、漢だねぇ。

この二人の間にあるのは『恋』というよりは『情』という方がピッタリの様な気がします、私には。
雲田さんの絵の影響も大きいんじゃないかな、と思うんですが。
アジア圏の男性の体なんですもの。
ガッツリムキムキじゃなくて、長距離ランナー型の筋肉の付き方。
皮膚の下のほどよい脂肪。きめ細かい、てろんとした肌質。
この絵がねぇ、とてつもなく日本的情感を漂わせるんですよ。
それがね、めっちゃくちゃエロい!
なんか、観ているだけでソワソワしちゃうんですよね。
行為は『エロ度標準的』でも、絵のエロティックさはとんでもないです。

そしてこのアジア的な絵柄は(エロいだけじゃなく)愛や正義や、そういった『ものさし的なもの』で割り切れるほど人生は単純なものではないってことも、見事に感じさせてくれるのです。

色々あって、それなりに落ち着いて、どこに行っても構わないことになっても、2人は新宿に戻ります。
悪いことも良い事もあった場所に、これまでの関係性の中に、帰って行く。
ここに、雲田さんの人生観(大げさか?)が現れている様に思いました。

また2人に、そしてその周りの人達に会えたらいいな。

10

そして、今度こそ。ロング・グッドバイ。BL界のハードボイルド。

レイモンド・チャンドラーの有名過ぎる作品名になぞらえるあたり、これは「ハードボイルド」なのだと思う。ひとつひとつの台詞が、痺れるほどに粋で。気障で。カッコいいのだ。
後半からラストにかけてのそのスピード感と、スタイリッシュなカットと、仕草。全て。
その洒落感は、ちょっと「ルパン三世」に似てなくもない気がして。最後の方は「ルパンルパーン♬」というあのメジャー過ぎる、楽曲が頭の中で流れてしまう。この疾走感とグルーヴが、ピッタリだと思う。
海に落ちた(落とされた)苦味さんをボートに引き揚げる、リュウと一青なんて、待機してサッと助けてくれる、次元と五右衛門みたいじゃないか。
敵前で、一芝居打つサクマさんも。いや、アレは一か八かの勝負だったんだろうけど。

1巻から6年経っていて、それぞれのキャラクターも6年の歳月を費やしていて。
それなりにおじさんになっている苦味さんとサクマさん。ちゃんとおじさんなんだけど、
サクマさんの上に乗る苦味さんが、さすがにプリケツなのは、ポルノスターだったからなのか。
サクマさんはいい感じに枯れている。そして、苦味さんはそんなサクマさんに盛っている。
そりゃそうよね。素敵だもん。
リュウは大人になっていて、現在は若頭。彼もすごくいい。彼が愛するサクマさんの為に、苦味さんを助けるところなんて、カッコ良過ぎる‼︎ そのコートとサングラスも。首元にはみ出しているタトゥーも。その指先に挟んだメモを渡す仕草でさえ。とてもスタイリッシュなのだ。
彼の苦しい胸の内を思うと、それはとても切ないのだが、彼もまた、それだけ大人にならざるを得なかったのだと思う。

後半からのうねりにも似た、ドキハラに翻弄されてしまうのだけど、そんな中で、レニと斎木のカップルだけは、可愛くて、ホッとさせてくれます。斎木は相変わらず、苦味さん大好き♡ だけど、サクマさんに脅された経緯もあって、それは言わない。レニの趣味もあって、お尻丸出しのミニスカで、すっかり「男の娘」アイドルにされてしまっているが、これが意外に可愛くて♡ ツンデレの斎木はレニを彼氏だとは認めていないけれど、レニはそんなとこも含めて、丸っと愛してるのが分かる。この男はどこまでもほのぼのとあったかいのだ。そして、斎木の方もそんなレニを愛している、あんまり自覚はしていないけれど。いつか、彼が素直になる時を見たいな。

電子特典は、後半のドラマティックなシーンのネーム公開で、これはこれで、すごい臨場感を味わえるのだけど、描き下ろしをもっといっぱい見たかったかも。
そして、今度こそ。ロング・グッドバイ。愛すべき人たちへ。

0

38歳になったクミちゃんと46歳になったサクマさん。

「新宿ラッキーホール」を読んだのは発売からは少し遅ればせながらの2014年で、確か「美術手帖」のボーイズラブ特集で雲はるさんのインタビューを読んだのがきっかけだったと思います。
そのあと「昭和元禄落語心中」を読んで、この作家さんの内面をもう少ししっかり覗いたあともう一度「新宿ラッキーホール」に戻った時が本当の意味での陥落の瞬間でしたね。
今思うと「新宿ラッキーホール」がBLジャンルでしっかり大ヒットした2012年って時代、凄いなって後追いの読者としては思います。
いま桁違いでヒットするものってもっと分かりやすくて誰もが萌えられるように計算され尽くしているような作品だと思うので。

さて、あれから6年が経ちまして。
38歳になったクミちゃんと46歳になったサクマさんをメインに、斎木くん、レニくん、リュウくん、それぞれ少しずつ変わったみんなのお話が前作同様にオムニバス形式で1編ずつ読めます。
少しずつどころか変わりすぎてますけどね、6年ですもの、そりゃ変わるよね!
斎木くんが予告通りにネットアイドルになってるのはいいとして、そっち系?!?!と思わず突っ込んでしまいましたw 28歳でケツとパンツ見せすぎじゃね?!
私はリュウくんが結構好きで、この面々の中では一番子供だなぁと思う反面でいじらしいなぁとも思えて、そして何よりそんなリュウくんに対してのサクマさんがクソカッコいいったらなくって、今回もやっぱりリュウくんのお話が一番ガツンと効きました。
クミちゃんにほんと直接聞かせてあげたいよねぇ。
まぁ直接聞いてなくても通じ合ってるんだろうけどさ〜〜〜
でもさ、実際に耳で聞いて噛みしめるのってやっぱり違うじゃない。
聞かせないのが雲はる作品だよね。サクマさんも八雲さん(「昭和元禄落語心中」)もね。男の生き様っつーかね。

今回も最後にじっくり読める前後編のお話。
「ロング・グッドバイ」
前段のお話たちが全てここに帰結していくのです。
「陽当たりの悪い部屋」から始まった2人の20年。
切っても切れないヤクザの世界と今度こそ「永遠にさよなら」するために。
あぁ、リュウくんはしっかり男前になってたね。
そしてサクマさんの涙。もらい泣きするでしょうこれは。

全てが終わった後のエッチシーンがもうねー甘すぎました!!!(´༎ຶོρ༎ຶོ`)
ちるちるには攻めと受けを登録しなきゃいけないから、攻=サクマ、受=苦味になってるけど、私はこの2人はそういうことじゃないって思ってるから、この攻め受け情報はハッキリ言ってすっごい邪魔だなーって思ってます。
そういうことじゃないんだよこの2人は。


さらなる続編があるかないかは神のみぞ知る、だそうです。
読者としてはやっぱり読みたいですよね、彼らの生きる場所「新宿」に帰って、リスタートを切る2人のお話をまだもう少し。

【電子】ebj版:修正○、カバー下なし、裏表紙なし、最終話「ロング・グッドバイ<後篇>」のネーム(41p)を電子版限定収録

10

名作の続きはやはり名作だった!

あの名作「新宿ラッキーホール」の続編が出ると聞いて、フンフンッと鼻息荒く大興奮しておりました。
大好きな作品やキャラクターって、その後をいつまでも追い続けたいし見ていたいんですよね。

あれから6年後のお話。
サクマさんはさらに苦み走った風貌に。苦味ちゃんは相変わらずやんちゃで天然なエロ美人さん。
そんな2人の間にとてもいい6年の歳月が流れたのがわかりました。
愛情や信頼たっぷりのパートナーとして生きているのが伝わってきて…
とても幸せな気持ちになれること間違いなしです。

今回はヤクザ絡みのエピソード。
本格的なヤクザモノはヤクザ界のルールや人間関係がちょっと複雑だったり、痛い表現が多々あったりとちょっとばかり苦手なんですが、この作品は苦味ちゃんののほほ〜んとした性格やリュウの可愛さに救われて、そこまで痛々しくないライトな仕上がりになっていると思います。

もうね。サクマさんカッコよすぎました。
苦味ちゃんを想う姿にグッときたよ…
強面なんだけど、だからこそ一言一言の愛の言葉にグラっときちゃうんだよね。サクマさんのあの涙!!何あれ!なんなの?あんな愛に溢れた涙ってあるの??
なんかもう。やられまくりでした…

そしてそんな強面サクマさんのネコ姿は、本当にエロくて可愛くて…
「こんな顔もしちゃうんだ…」「こんな風に感じてこんなことも言っちゃうだ…」と萌えが止まらなかったよ〜。
この2人のリバは本当に最高!
どっちもタチではしっかりオスの顔、ネコでは可愛いメスの顔。
言葉遣いも感じ方も180度変わるので、リバ好きさん必見です!

私は前作から斎木くんも好きなんですが、今回はネットアイドルになっている可愛い斉木くんも見られて大満足♪
ちょっと苦味さんに乗せられすぎだけどね…
なんて言いつつ、おかげで可愛いエッチ姿も拝めたので、苦味さんグッジョブであります!
あのビデオは相当売れたに違いない。ふふふ。

斎木くん以外にも、リュウやレニくん、脇を彩る役者が揃っていて、なんか本当に新宿に行けばこの人たちに会えるんじゃないの?と思ってしまうほどに、そこに生きているような輝きがあって。
またいつか会える日が来ることを願っています。

おまけの「Lucky Guy」は前巻「Lucky boy」の続き。あの後のプチエピソードが読めるなんて思わなかった!
やっぱり苦味ちゃん、可愛いなぁ♡

電子版では最終話のネームも拝読することが出来ます。
「あぁ、こうやって作品が作られていくんだな〜」と創作過程に触れることが出来て嬉しかったです。
私なんかは完全な読み手側でしかないのですが、創作側の方にも興味深いのではないでしょうか(^^)

8

愛が深い

続編が出ると知ってから待ち望んでたけど、期待以上でした……ありがとう……ありがとう……

1巻の時点からそうだったけど、サクマと苦味にとってお互いがお互いの人生の中心だってことが一層強く描かれた2巻だった。
お互いに相手を守ろうと動いてるのにそれを隠しちゃってるから拗れて……読んでいて「?」となるような二人の行動、その意図が段々明らかになっていく過程と、終盤のシリアス展開はめちゃくちゃ苦しかった。泣いてる二人を見て泣きながら読んでた。そしてラストの静かに寄り添う姿にまた泣かされた。

これは好き嫌い別れるポイントかもしれないですが、6年間でサクマさん、めっちゃ丸くなってる。もちろんかっこよくて強くてドSなところはそのままだけど、可愛さがマシマシすぎでは……?
苦味に甘える姿、苦味に開けさせたピアスを眺める表情、リュウに襲われかける場面、最後の苦味×サクシーン等々、個人的にネコのサクマさんが好きなのですごくギュンギュンしたし、1巻と比べて両想いであることの主張が顕著で、とにかく可愛い。二人とも、可愛い……。
「俺はアイツと離れて生きてくことはできない」とかまさかそんなセリフがサクマさんの口から聞けるとは!苦味に直接言ってあげてくれ。

もちろん魅力的な脇役達も健在。1巻のあとがきにあった「掲示板で有名になってネットアイドルになる斎木くん」の実現は嬉しかったですね。サイパンちゃん本当に可愛いしえっちだし最高すぎる。レニくんは気長で優しくて、この二人も大好きなので斎木くんが素直になれるまでの過程もじっくり見てみたい。
今回もこっぴどく振られちゃったリュウも、愛してくれる人と出会えて本当に良かった。リュウ、凄く良い男になってますね……。1巻の時点ではそこまで好きじゃなかったんだけど、立派になったなぁと。
トリックスター的な役回りの新キャラ、張には、色々やきもきさせられつつも最後は良い仕事してくれました。

とにかく、シリアスな展開と予想以上の甘々さのバランスが絶妙で、読後の多幸感が半端なかった。
また新宿で彼らに会えたらなと思う。

14

ヤクザがらみネタ

内容が濃いです!
昔風の独特の絵柄と、ヤクザがらみのイタ苦しい内容、、を和らげてくれる苦味のチャランポランな性格!(^.^)
そして苦味とサクマの大人な恋愛関係。
この二人の関係は切っても切れない絶対的な関係なんですね、、、!!
一巻の過去シーンも二人の愛が読み取れましたが、
二巻はもっと愛が深まる甘甘なシーンが沢山!!
一生ものの愛って深いです、、、

4

萌えが滾って止まらない

「新宿ラッキーホール」の続編が出ると知って、楽しみに待っていました。前作から6年後、という時系列で、苦味ちゃんもやっぱり年を取ったな…、というビジュアル。

なんですが、さすが往年のポルノスター。美しいビジュアルでした☆
ビジュアルだけではなくて、前作から6年がたっている、というのがそこかしこから読み取れる。そういった細やかな描写の仕方は、さすが雲はるさんといった感じ。

1巻は痛い描写も多かったですが、2巻は甘かった…。
もう一度言う。

めっちゃ甘かった。

ヤクザとは手を切り、ゲイビデオ制作会社「ラッキーホール」で働く苦味ちゃんとサクマさん。
けれど、振り切ったはずの「裏の社会」は彼らを逃がしてはくれず―。

ストーリーとしては、「ゲイビデオ」を制作している彼らとヤクザという裏社会、のお話なのでそれなりにブラックな表現もあるしシリアスな展開なのだとは思うのですが、とにかく、苦味ちゃんとサクマさんの相手を想う深さが半端なかった。

自分を犠牲にしても、相手を守りたい。

そんな想いに萌えが滾り、そして落涙します。
初めは理解できない彼らの「行動」の全てに意味がある。それはすべて、苦味ちゃんのためであり、そしてサクマさんのためでもある。

さらに、1巻で登場していた、苦味ちゃんに心底心酔している斎木くん、そして斎木くんに惚れちゃってるレ二、サクマさんに執着している竜、が脇を固めます。

レニ×斎木くん、のCPも良かったし、サクマさんにバッサリ振られた形の竜の新たな恋の予感も良かった。

苦味ちゃんたちがヤクザの世界ときっちり決別できるのか。
そこが、今回のストーリーのキモになっていますが、どういう結末を迎えるのか二転三転する。最後まで気を抜けない展開でめちゃめちゃ面白かった。

苦味ちゃんは基本的に快楽に弱いので、濡れ場はかなりあります。レニ×斎木くん、や、竜と竜に惚れてる彫師さんとの絡みもある。ということでエロ度はかなり高いのですが、これがあんまりエロくない。

エロに振り切っているのではなく、「愛」に、より重い気が置かれているからかな、と。
彼らの間に漂う愛情が、すごく優しく、そして温かかった。雲はるさんが描かれるリバは愛情に満ち溢れていて、最高だと思うのです。

1巻ではザ・俺さま、だったサクマさんですが、2巻は俺さま具合はやや鳴りを潜めています。
俺さまなサクマさんをこよなく愛している腐姐さまには若干物足りないかな…?という展開ですが、それを上回る彼らの愛情に萌え禿げること請け合いです。

またどこかで彼らに会えるといいな。

レニ×斎木くん、そして彫師さん×竜、の「これから」も読みたいので、続編を激しく所望しています。

12

6年ぶりの続編はシリアスなジェットコースターストーリー!

『新宿ラッキーホール』6年ぶりの続編です!
今回もリバあり。この二人のリバってすごく自然。

電子には最終話40ページの手書きネームが特典で付いてきます。
商品説明に書いてなかったから、特典見た時は驚きました。
ほぼ本編と同じだけど、この表情はこういう風になんてメモ書きも見れて楽しいですよ~。
マンガの作成過程を見るのが大好きなので、この特典は嬉しい♪


物語も6年の歳月が流れてます。
サクマさんが苦味を壁に押しつけてキスしてるはじまり。
えっ?二人ってこんな甘い関係になっちゃってるの?と思いきや、苦味へのストーカー予防で、スイッチ入った苦味を置き去りにして帰っちゃいます。
サクマさん、やっぱりつれない…w

ラッキーホールがヤクザにみかじめ料を払わなくていいのは、サクマさんが手を回してるから。
なのに下っ端ヤクザの張から、苦味はみかじめ料をせびられ、もうサクマさんをヤクザと関わらせたくないし、こんなことがバレたら大変と苦味は困ってます。

でも、バレますよね^^
しかもよりによって、酔っぱらったサクマさんが珍しく甘えてきた時にバレちゃうw
サクマさんが元ヤクザらしく張を追っ払ったあと、苦味を騎乗位でご奉仕させてます♥


レニはアイドルプロデュースに目覚め、斎木くんを男の娘に仕立て、コスプレ撮影会は大盛況、写真集も1000分を売上げ、100万円も稼いだのに、張に売上金を持ち逃げされて…w
新キャラの張が全編通してキーパーソンになってます。

売上金は無いのに印刷代は払わなきゃいけないから、斎木くんは男の娘としてAV出演します。
相手役のレニは相変わらず斎木くん萌えで、撮影というより大好きな斎木くん抱いてるって感じで、斎木くんもカラダが感じてるままにツンデレしないでほだされちゃえば良いのにね^^

レニ×斎木くんはこの本での安らぎのひとこま。
サクマさんから斎木くんは、会社がなくなるかもしれない、次の身の振り方を考えろと言われた通り、物語はヤクザの抗争が絡むシリアスなものになっていきます…


苦味はサクマさんをヤクザから切り離したくて、警察に協力する犬になるのだけど、その暗躍がヤクザにバレて捕まり、コンクリ詰めで海に沈められそうな超シリアスな展開に…

そしてサクマさんが苦味を助けたくて奔走するけれど、ヤクザ組長から銃を渡され、乗り込んで無駄死にするか、苦味を助けて一生逃げ回るか、苦味を殺してやるか、シリアスな選択を迫られます。

考えてることがイマイチ掴みづらいサクマさんだけど、リュウ(ヤクザ組長跡目)に「苦味がいなくなったら無になる」と宣言していて、サクマさんと苦味の深いとこで繋がってる強い絆に胸を締めつけられました。

サクマさんの選択の最後の瞬間、泣きながら苦味にキスをして、サクマさんがどんな想いでこの究極の選択を選んだのか苦しくなります…


ラッキーホールの続編、おちゃめな苦味、意地っ張りなサクマさん、ツンデレ斎木くんに萌え萌えなレニ、個性的なキャラにまた会える、ゆかいなものだと思っていたから、こんなにジェットコースターみたいなシリアスな展開になるなんて心臓バクバクです!

でも改めて、サクマさんと苦味がどんなに深く繋がっているかもわかって良かったです。

このドキドキの最終話のネームを見れるっていうのも嬉しい♪
電子オススメですよ^^

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