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大好きな鳥舟あや先生の「つがいシリーズ」ですが、1番最初に出たこちらがまだ未読でした。
こちらだけイラストが葛西リカコ先生なのですね。ウラナケの美貌がとても葛西リカコ先生の繊細なイラストに合っていたと思いました。
こちらのシリーズは攻めの溺愛と、お話に小さい子が関わってくるのが凄く好きなのですが、今回はウラナケの隠された秘密と身体能力の高さに痺れました。
子どもの頃に男娼をしていたとあったので、勝手にアガヒに救い出されて今の生活があるのだと思っていました。
ところが救われたのはアガヒも同じで、ウラナケに出会って居なければ生きていなかっただろうと思っている事を知り、アガヒがどうしてウラナケを大事にしているのか納得しました。
アガヒの名前をウラナケが付けたと知り、その意味を知って更に感動でした。
1番新しい「つがいは寝床で愛を夢見る」は今年発売されたばかりですが、ずっと続いて欲しいシリーズです。
「つがいは・・」シリーズは4作あって、この作品はシリーズ最初の作品。
一作毎、違うキャラ。
「つがいは・・」
寝床で愛を夢見る 2022年 サマミヤアカザ (トキジx,オリエ)
庭先で愛を拾う 2021年 サマミヤアカザ (ウェイデxコウ)
キッチンで愛を育む 2020年 サマミヤアカザ (ナツカゼxアオシ)
★愛の巣へ帰る 2018年 葛西リカコ (アガヒxウラナケ)
イラスト付きの電子版、再読。
挿絵が綺麗。絵師は、葛西リカコ 先生。
虎模様の毛を一本一本、書いている。虎の描写が写実的で、手抜きの無い綺麗な絵。
葛西先生は、最近お仕事が減って、挿絵担当した過去作で堪能するしかないのが残念。
人間・人外・獣人が存在する世界。人外の幼児期は、獣人。
殺し屋夫婦が玉兎族の子ウサギを助けたことから、事件に巻き込まれていく。
★夫婦になって13年の二人
●ウラナケ:アガヒの嫁。12歳まで路地の男娼、美貌の虎つぐみの人外
・・(色々混ざっている、人外の特性顕著とか、文中の表現あやふや)
●アガヒ:大型の虎獣人、青虎の希少種。凄腕の殺し屋。
★ユィラン:街で保護した玉兎族の子、人外。賢い。実の両親は死亡。実は、かなり癖がある。
★クェイ家 背景謎の薬屋。クェイ家の大蛇子蛇が、ユィランの殺害を狙う。
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幼い頃の仕事が理由で、発達障害傾向を持つウラナケは、子供を生めない。
開いた骨盤で、トテトテ歩く幼い頃のウラナケ・・想像すると、切なくなってしまう。
そんなウラナケを深く愛するアガヒ。
アガヒとはウラナケの母国の言葉で「我が朝日」という意味らしい。
アガヒが造った家は、どの部屋もウラナケが最高に美しく映えるように各部屋を設計していることをウラナケは知らない。
ウラナケに言わないけれど、アガヒは深く慈しんでいる。
・・それに、気付いた兎の小僧。この子は末恐ろしい知能犯。
素敵な話で、よく理解しにくい部分(著者の独りよがり)があるけれど、再読したくなる本。
シリーズ3作品を読んで、1作目に帰ってきました。
3作目を読んでもう一度この話を読むと、面白さが倍増します。
個人的には、一番このお話が好きです。
攻めの重すぎる愛と、それを無自覚に享受するつがいの、あまあまが堪能できる今作。
初見では獣人の大きすぎるものを受け入れる、ウラナケの痛々しさが目についていましたが...
2回目以降は、アガヒとウラナケのお互いが唯一無二の存在である、という2人の関係性に目がいきました。
ウラナケの過去もあるので、痛々しさは感じてしまいますが、そこが気にならなくなるくらいに2人の絆が強い。
つがいのいちゃいちゃが、甘くて楽しくて可愛くて...
頻繁に描かれる、アガヒのもふもふを堪能しているウラナケのシーン。
毛に埋もれている描写なんて、あまりに幸せで癒されました。
全体的にもふもふ要素を活かしてくれているので、獣人好きとしても満足でした。
再読。イルミナシティシリーズ1作目、葛西リカコ先生のイラストが美しい✧*。
虎獣人アガヒと人外のウラナケ夫婦の元に仔兎のユィランが飛び込んできて〜ってお話です。騒動に巻き込まれる中で自分たちの在り方に揺れるウラナケが悲しい。そんなウラナケを愛してるのが「好きな子が宗教」って言えるアガヒで良かった。ユィランが小さいけど賢い子で、親子じゃないけど寄り添う3人には感動だった。大きくて温かく濃いい愛が感じられて大好きな作品です
初読み作家さん。
表紙イラストに惹かれて手に取りました。
一読のみでも内容を忘れそうにないくらい印象的な話で
この作家さんの少々拙い文章はさておき
独特の痛さと暗さを纏った内容に引き込まれて一気読みしてしまいました。
攻は希少種の虎獣人・アガヒ35歳。
アガヒは東洋語で書くと「吾が日」。←ウラナケによる命名で本名は不明。
青虎にカスピトラとアムールトラが混じる。
受は人外の交雑種・ウラナケ25歳。
本性は妖獣の鵺(ぬえ)。
頭は東洋竜、背が虎で胴体は狼、前後の脚が牛の蹄、尾は狐と蛇の二股、鳴き声はトラツグミ。
読了後の感想を一言で述べるなら「殺し屋夫婦の純愛話」で
もう少し長文にすると
アガヒとウラナケは、白仔兎の人外であるユィラン5歳を匿うことになり
自分たちの家に住まわせ世話をすることで
互いに相手への想いを再認識しあうという話です。
途中には、ウラナケの回想録として
ウラナケとアガヒとの出会いの様子が書かれているのですが
ウラナケは12歳までスラムで街娼をして命を繋いできたため
この回想録は悲哀で痛い(身体的な痛さの描写もあり)です。
けれど、ここの記述があるからこそ、今現在のウラナケとの対比が際立ち
アガヒと共に生きてきた一蓮托生の13年間が
いかに幸福と歓喜に満ちたものであったかが伝わってくるのです。
アガヒに関しても然り。
アガヒのウラナケに対する愛は重くて深いです。
それは「好きな子が宗教。信者は俺一人」の言葉と
ウラナケを堪能するため仕様の愛の巣に集約されています。
この作品は、読了しても読み終えた感がありませんでした。
ここで話が終わったようには思えませんでした。
まだまだ話が続いていきそうな、そのように思える作品でした。
実際、同人誌『虎と小鳥』では彼らの話の続きが読めます。
文庫内容を補完するエピソードも読めます。