Renta!限定版
高校時代の親友×においに興奮しちゃう美容師
高校時代、親友で思いっきり両片思いになり、勝手に意識して避けて疎遠になり、大人になって偶然再会するという王道ストーリー。
BLでは何度も見た設定ですが、コマが大きめだし、さくさく進むので読みやすかったです。
いたってシンプルでわかりやすいですし。
特徴としては、タイトルになっている、糸が好きな聖のにおいに敏感な設定ですね。
それも特に理由や特別な展開になることはなく、ただそういうもので心も体も敏感に反応しちゃうという。
聖も同じく糸とキスして欲情するわ好きだわで。
糸と同じだったんですね、7年経っても変わらず好きだったんですね、よかったですね、と思えるお話で楽しく読めました。
2人ともイケメンで色っぽくて体格もちょうどよくてほくほくでした。
さがのひを先生は、本当に心理描写が巧みですね。私は先生の作品の、小説のような世界観が好きです。じわじわと胸にきます。
美容師の糸は上京先のルームシェアハウスで、同級生の聖と再会します。久しぶりの再会に糸の心は複雑だけど、聖は嬉しそう。高校のとき糸と聖はキスしたことがあって、そのことで聖を意識してしまい避けるようになります。聖も引っ越して完全に音信不通になっていた矢先、再会となりました。
「きみのにおい」とは…
糸は匂いに敏感で、フェロモンというか好きな人の匂いを感じ取りやすい体質のようです。聖のにおいに興奮して勃ってしまう…だから昔キスした時にもそうなって、再会したときにも同じ状態になってしまいました。糸は、俺はゲイだと言っていましたが、男性が恋愛対象というよりは聖限定かなって感じです。「きみのにおい」は聖のにおい、ということ。
ルームシェアだから、それはもう聖の匂いがあちらこちらに感じるわけです。昔のように友人関係を取り戻したいから意識しないように頑張るんですが、自分の気持ちに蓋をするのが難しいんですよね。それは聖も同じことでした。
聖視点。
聖も糸のことが昔から好きでした。その気持ちはずっとあって、ルームシェア先も糸に出会うために探したというから驚きです。意外と執着強めでした。
2人は両片想いで、しかも昔からずっと気持ちが変わっていないんです。ルームシェアメイトカップルのセックス場面を目にして、2人で昂りを抑えるために抜き合うことに。これがキッカケで2人の関係に動きが出てきますが、お互い意識しまくって避けたりぎこちない雰囲気になってしまいます。
告白しようかどうしようか……せっかく友人に戻れたこの関係を続けるかの葛藤に悩む日々。あーーー焦ったい!
みんなで旅行行こうって、ルームシェアメイトカップルの2人が見かねてナイスアシスト放り込みます。旅先は解放感ありますからね、好きだよって気持ちをお互いに伝え合って見事にハッピーエンド!告白シーンがとてもキレイです。さがのひを先生って水彩の絵がとても印象的なんですが、その水彩チックな背景が見えるようでした。
セックスシーンは旅行先のコテージにて。聖、めっちゃ我慢してるなーって(笑)
2人が付き合ってからのイチャイチャがあまり見れなかったのが残念でした。ちょっとだけありましたが全然足りないです!もっと見たかった。
シェアハウス内に2組のカップルが暮らしているので、セックスのときは音など気になって集中出来なそうですね。その辺りのワチャワチャ、恥じらいエピソードなど読みたいなぁと思いました^ ^
上京した先で7年ぶりに再会、しかも同じシェアハウスに同時に入居!という、運命以外にありえない展開にドキドキでした。
そして本人を見る前に聖の匂いを感じる糸の嗅覚がすごかった!
糸はちょっと過剰すぎるくらいでしたが
好きな人の匂いに反応してしまう、というのが
すごくリアリティがあって良かったです。
好きな人の匂いってふとした時に思い出すし、良くも悪くもすごく記憶に残るもの。
高校時代はお互いに一歩踏み出せず、すれ違ってしまったけど
今度こそ幸せになれて良かったです。
とても可愛らしい両片想いのお話でした。
『先生、二度目の恋は…』を先に読んでしまいました。
そのせいで衝撃が激しかったです。
何が衝撃って、ツカサの性格ですよ。
『先生ー』であんなにも可愛かった三国先生が、初登場時はこんな性格だったなんて!
むしろ『先生ー』を先に読めてよかったかもしれません。
もしこちらを先に読んでいたら、やや横暴・気怠げ・オールウェイズ煙草もくもく、堂々とイチャコラしているツカサの過去を読もうと思ったか微妙でした。
先に読めたおかげで「神」作品が1冊増えたので、わたし的にはこの順番で良かった。
それにしてもひとって変わるものですね。
初めて煙草を吸った瞬間を目撃したばかりのわたしとしては、三国先生がまさか「煙草買ってこい」なんて言うなんて…。いつもくわえ煙草だなんて…、自分を解放し過ぎだった…。
そんな衝撃を堪えつつ、メインの2人ですよ。
中高と一緒で「親友」と呼べる間柄だったにも関わらず、ある夏にキスの練習をしたことから疎遠になってしまった糸と聖。
糸が上京して入居したシェアハウスで、7年ぶりに再会したけれど…。
という再会ものです。
再会ものでいつも思うのは、時間がもったいない!ということ。
どの作品もほぼ10年単位で疎遠になっている設定。
この作品では短めで7年ですが、それでも7年。
離れたときに生まれた子供が小学1年生に。
さらに離れていた時期が高3〜25才。人間的に一番変わるとき。
18才→19才の価値観の変化は結構劇的だし、20才→21才、22才→23才も結構大きく考え方が変わる時期じゃないですか。
そこをお互いに見逃してしまったんだなあという後悔を登場人物はあまり感じていないのに、第三者のわたしだけが強く感じてしまうのがつらい。
年のせいでしょうか。
長い月日を経て、やっとお互いの気持ちに素直になる2人ですが、あくまで個人的な意見として、糸に萌えなかった…。
聖は回想含め、糸への気持ちが読者に伝わりやすい描き方をされているんです。
それに対して糸は真っ赤になってわーわー、においでムスコさんが反応してじたばた。
そもそもが気持ちを自覚して、においで反応するようになって、自分から避けた相手。
逆の立場で考えると、昨日まで一番仲良かった親友に急に避けられたら「え、いじめ?」って思いそうなものだけど、「自分の気持ちが漏れ出たのが気持ち悪かったんだ…」って思う聖萌え。
それでも気になって、実家へ行っちゃうとか、情報集めて会える確率を上げに行くとか、能動的に再会へ向けて動く聖に萌え。
糸は親友に酷い仕打ちをした上に、再会後も照れ隠しとはいえ避けたり、空気を悪くするだけ。
ぐぬうう、どこで、萌えたら、良いのでしょうか。
というわけで、結論としては、この作品はツンデレが苦手なひとは結構厳しいかも。
ツンデレなのかな、意地っ張り?でも意地っ張りは好きです、わたし。
大事なことは言わないのに、自分の気持ちだけで手一杯になって相手の気持ちを一切考えられないタイプ。
こういう自分でいっぱいいっぱいのタイプが苦手な方には、萌えにくいかもしれません。
まず、単行本を手にとって頂けると分かると
思いますが表紙のカバーが画用紙みたいに
ザラっとした手触りで水彩の雰囲気を
最大限に活かす、さがのひを先生のこだわりが
とっても素敵です。電子書籍が流通してる中で
紙媒体の特権と言っても過言ではないですね!
画像だと分からないので書店に行ったら
是非、さわってみてほしいです。
内容は学生時代の同級生(元親友)との拗らせ両片思い。
とある学生時代の出来事から
親友の「におい」を異常に感じて興奮しちゃう糸。
学生時代、親友・竹久 聖が好きだと自覚するも
本人に気持ちを気付かれたくないと
距離をとってしまい次第に疎遠になっていった。
7年後、美容師になった糸が
上京しシャアハウスで暮らすことになるが
まさかの同じ日に入居したのが竹久 聖。
運命を感じつつ、両想いだと期待をするも、
あと一歩のところで拗れてしまう
甘酸っぱい両片思いストーリー。
第三者視点からすると
焦ったく、もどかしく感じるも
(糸くんと聖くんの)
お互いが相手の気持ちを1番に
尊重する"人の良さ"が
あと一歩の所で自分の気持ちを
抑え込んじゃう。
そんな2人の優しさが
魅力であり、心を和ませて
胸をキュンキュンさせてくれる。
欲を言えば、学生時代
メガネでガリ勉イメージな聖くんと
好奇心旺盛な糸くんの対照的な2人が
どう仲良くなったのか気になりますね〜。
シェアハウスの同居人の三国ツカサさんも
イケメンで高校教師と言う
スペックで可愛らしいので注目です。