超人気俳優×新人俳優、 同性愛ドラマ撮影中の恋。

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表題作25時、赤坂で

羽山麻水
28歳,人気俳優,大学時代の先輩
白崎由岐
26歳,新人俳優,大学時代の後輩

その他の収録作品

  • あの日のその後(描き下ろし)

あらすじ

新人俳優の白崎由岐(26)は、
大学の先輩で超人気俳優の羽山麻水(28)と
同性愛ドラマで共演することになった。
ゲイ役の芝居感が掴めない白崎は、
男に抱かれてみようとハッテン場へ。
そこでなぜか羽山に捕まり、相手を買って出られる。
〝芝居のためのセフレ協力〟。
即物的に始まった関係だったが、
精緻な美貌と圧倒的なオーラの羽山に
甘く心ごと抱き込まれ、白崎は恋心を自覚した。
しかしドラマ撮影は終わりに近づき―――。

作品情報

作品名
25時、赤坂で
著者
夏野寛子 
媒体
漫画(コミック)
出版社
祥伝社
レーベル
on BLUE COMICS
シリーズ
25時、赤坂で
発売日
ISBN
9784396784652
4.4

(1025)

(680)

萌々

(210)

(86)

中立

(22)

趣味じゃない

(27)

レビュー数
84
得点
4520
評価数
1025
平均
4.4 / 5
神率
66.3%

レビュー投稿数84

アレレ?私もタイトルの意味は確定出来ませんでした!雰囲気ですかね?

芸能界モノなので、テッペン過ぎて25時。赤坂辺りは民放も在るし、スタジオ多いし、もしくは業界人御用達のお店も多いしで。雰囲気でタイトル付けたかの気がします。【謝辞】に「ポルノグラファー関係者様」とか、「中学聖日記関係者様」とあるので、取材した先がその辺りに関係しているのかもしれません。
夏野寛子先生の作品は「冬知らずの恋」を既読でして。びっくりするくらい読んだ事を忘れてしまう作品だったので。長らくランクインしている事が不思議で。今度はさぞかし凄い作品なのだろうと、最初からハードルを高く上げて期待してしまっていました。なので、肩すかし感が否めないです。
どうして?なぜ?
葛藤も無く。見せ場も無く。
自分を役者としての道を歩ませてくれた、忘れられない一言を言ってくれた白崎に恋していた羽山。
役を通して、羽山を好きになってしまった白崎。
以上。
前作もそうでしたが、丸っと表題作なのに、短編の様な感じで終わる。え⁈ 終わり⁈ っていう驚愕。物足りなさと、芸能界モノは他に秀作が多いので。やはり比べてしまいます。
嫉妬。波乱。成長。そういうものは欠かせない要素だと思います。
とても残念に思いました。

31

とにかくやばい

絵・話・萌え、すべてにおいてやばいです。
個人的今年ナンバーワンBLかもしれない…。

人気俳優×新人俳優の芸能界もの。
受けと攻めはドラマで恋人役を演じるためにリアルでセフレ関係になるんですが、これがもう良いですよね。恋人役の俳優同士がリアルでやってるとか、ときめくどころの話じゃありません。
受けは最初演技のためだったのに、だんだんほんとに好きになっちゃってドラマの恋人役でも熱が入り、瞬く間に売れっ子になっちゃいます。
この売れていく描写が今どきだなあーと思いました。ツイッターとかのSNSで話題になるわけです。
こういうリアルっぽい描写がされると、フィクションなのに現実感があって、益々受けと攻めの関係性に萌えが増しました。
このドラマが放送されてる世界に私も行きたい…。

前作の『冬知らずの恋』も大好きなんですが、攻めの心情というか心の動きがわかりづらいところが少し残念でした。でも今回は受けの心情の変化と、攻めが元々受けを想っていたのがわかりやすく描写されていたので、二人の気持ちに入りやすくてとてもよかったです。

ストーリーが最高のうえ、絵がまた良すぎる…。
夏野先生の描くキラキラの目が本当に綺麗でうっとりします。光を受けて輝いてるみたいな目なんです。描くのすごく大変そう…。
どのコマも決めゴマというか、手を抜いたコマが一切ないです。すごい。
キャラの表情がほんと良くて、受けの白崎くんの照れた顔とかめちゃくちゃ可愛かった。表情にものすごく説得力があるんですよ。顔から気持ちが伝わってくるというか。
前作もデビュー単行本とは思えないほどの画力でしたが、さらに進化してる感じ。
こんなに美麗な画風なのに、意外とエロシーンがしっかりしてるところも良いです。画風を崩さずでもエロいので最高です。

夏野先生大ファンになってしまいました。
新しいのも読みたいし、この二人でもうあと一冊くらい読みたい…。

26

まっすぐな王道芸能界モノ

まず、帯とタイトルに魅かれました。
この帯がなかったら買わなかったかなっていうぐらい気に入っています。
この作家さんはとても繊細でしっとりした作品を描かれるので、
ちょっと業界モノにしては地味かな~と感じてしまいました。

ストーリー的には王道。
主人公・白崎由岐は26歳になっても芽が出ず、バイトの合間にエキストラをするぐらいしか仕事のない無名の俳優。
ところがかつて同じ大学で映研に所属していた2歳年上の超人気俳優・羽山麻水と、「同性愛」をテーマにしたドラマで共演することに。
顔合わせの後飲み会で酔いつぶれた羽山を押し付けられ、とりあえず自宅に連れ帰ることになった白崎。
酔った羽山に迫られ、一晩を共にしてしまいます(でも行為は途中まで。未遂で終わり)。
翌朝何も覚えていない麻水は白崎に平謝り。
「女じゃなくてもイケちゃうんですね」とイヤミを言う白崎に、さらっと自分がゲイであることをカミングアウトする麻水。さらに、白崎のことも「大学時代からゲイなんじゃないかと思ってた」…と。
混乱した白崎は翌日上手く演技が出来ず、撮影は中止。
なんとかゲイの気持ちを理解しようとゲイバーへ向かいますが、そこで声をかけてきたのはなんと麻水。
芝居のためにゲイと寝るなら、俺が相手じゃダメ?と提案され、演技のためにセフレ関係になる2人でしたが…。

見事なまでのお約束設定。
この後麻水との関係を続けるごとに演技が上達。いつしかドラマの台詞と白崎自身の気持ちがシンクロし、告白シーンでは監督や周りのスタッフが見入ってしまうほどの演技を見せます。

この化けてく白崎が非常にかわいらしく、後に色気まで増し増しになっていく姿はぜひご自分の目で確かめて頂きたい!

やがてSNSなどで噂が広まり、どんどん人気が出始める白崎。
ドラマも終盤になった頃「麻水にはずっと好きなコがいる」と共演者から聞いた白崎は、自分が麻水を好きになっていることに気付き…。


とてもキレイに纏まった業界モノではあるのですが、あまりにキレイに纏まり過ぎて、先が読めてしまうのが少し残念でした。
始めのほうで、大学時代に麻水がモデル事務所にスカウトされその道に進むと告げた時、「演技の仕事しないんですか?どうかしてますね?」と白崎に怒られた事を今でも覚えていると伝えるシーンがあるのですが、この段階でもうある程度BL読み慣れてる方は「ずっと好きなコ」=「演技の仕事しないんですかと怒ってくれた白崎」だとわかってしまう。
いい意味でも悪い意味でも、ひねりのないまっすぐな作品なので、いろんな気持ちがストレートに伝わってはくるのですが、意外性が欲しい、ちょっと凝った設定の作品が読みたい、という方には物足りないかもしれません。

それから、なぜ麻水は白崎のことをゲイだと思っていたのか。回想も説明もないので「ん?」という気持ちが拭えず。
そして26歳にもなって、自分がノンケなのかゲイなのか全くわからなかった白崎。
見た目もやや幼く。高校生ぐらいに見えなくもないのですが、いくらなんでも26歳ぐらいになれば自分がどちら側なのかわかるんじゃないのかなぁ。
それから、設定には「健気」「ワンコ」とあるのですが、割と先輩相手に失礼なことを躊躇せずハッキリ言ったり、役のためなら必死に努力するし、麻水先輩の実家の犬に似てるので、ちょっと犬っぽい扱いはうけているのですが、私が知ってる「ワンコ」ではないし、健気な描写も見られず、なかなか性格のつかみきれない不思議なコでした。

エロシーンは結構あるし、初心者向けとまでは思わないのですが、たくさんBLを読まれた方にとってはあちらこちら既視感を感じてしまう所があるかもしれません。
逆に、BLにハマリ始めたばかりで、あまり業界モノを読んだことがないという方にはすごく面白い作品だと思います。

私はせっかくの業界モノなんだからもう少し派手な見せ場を作ったり、キャラの個性を強めにしたほうが楽しく読めたかなと感じました。

あ、でもたまに先生の描かれるネコ目のような?ギャグ顔には笑いました。
共演者の佐久間さんのオネエ姿も楽しかったので、また他の作品にチラっと出て欲しいです(笑)
そして、最後に。
結局タイトルの意味がわからなかったので、わかる方いらっしゃったら教えてやってください。(クランクアップの時間なのかな?)

しっとりとした業界モノを読んでみたい方にお勧めの一冊です。

17

最of高

俳優ラブもの。元々大学の先輩後輩っていう設定が生きてて、こう、なんていうんですか、最後までこの二人はちゃんと意志疎通ができないんじゃ…ってハラハラ感に包まれまれながら残りのページを気にしてしまいます。心地のいいハラハラです。終盤にかけてそう、まってました!!ありがとうございます!五臓六腑しみわたります!!みたいな気持ちにさせていただけて。
とても綺麗。余計な線がないので伝えたい事がダイレクトにきます。攻めの髪がふわふわ柔らかそうで睫毛とともにカッコいいっ!かわ…いや、カッコいいってなりました。

めちゃめちゃ推したいです…夏野さんの書くセンシティブな感じが凄くすきです!

16

繊細で透明感のあるストーリー

王道の芸能界ものですが、定番の新人イビリやライバル登場、スキャンダルなどはなく共演者もいい人なので安心して読めました。二人の空気感も甘くてちょっと切なくて読んでて癒されます。その分ハラハラドキドキはないのでちょっと物足りなく感じる人はいそう。

作中ドラマの主人公と受けの気持ちがリンクしていくところの見せ方が上手で、繊細に描かれてます。その辺りのコマ割りとか表情の書き方とかほんとに好き。

ただせっかくの芸能界モノなのに、受けの攻めに対する気持ちの変化に仕事があまり絡んでこないんですよね。いや作中劇によって自分の気持ちを自覚して行く描写はすごく素敵なんだけど、なにかトラブルも起きてとか対応する中で芽生えるようなエピソードとか、一つの芝居を作り上げていってる情熱や熱量も感じなかったな。雰囲気重視でそういう暑苦しいエピソードをあえていれてないのかな?だからこその透明感のあるストーリーになってるのかもしれませんが、自分的にはベットの中、家の中以外でも心通わせるようなエピソードがもっとほしかった!

あと攻めははじめから受けのことを好きだったんだろうけど、それにしては再会するまでなにも行動しなかったのは何故だろう。受けもゲイだろうと気がついていたのならなおさら。気になる人ならこっそり舞台観に行くとか、自分の所属事務所紹介するとかでサポートしたり接近する機会つくらない?
今回の共演もほんとに偶然だったのでしょうか? ゲイバーで居合わせたのも偶然??

受けが売れない俳優にもかかわらず人気俳優の相手役に抜擢されたり、売れっ子俳優の攻めが普通のゲイバーに来て受けを見つけたり、その辺から攻めのストーカー的な執着愛を期待してしまったので、ちょっと肩透かしに終わりました。

的外れな感想だったらすみません。
お互い気持ちが通じ合ったところで終わったので、ぜひ続編だしてほしいです!

12

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