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表題作いじめられっこクラブ

有平
デイトレーダー
「いじめられっこクラブ」で働く男娼

同時収録作品泣かないで、泣きたくなるから

須藤
幸を買った客

同時収録作品このままふたりで遠くへ行こうか

佐藤
晴海を買う客
晴海
いじめらっれこクラブで働く男娼

同時収録作品あなたって、運命。

高田
シュンの元客
早川旬一
専門学校に通う学生,元男娼

同時収録作品ドキドキしちゃう

高田
旬一の恋人
早川旬一
専門学校生

あらすじ

性格と口はちょっと悪いけど、顔も体も上等。
デリヘルで働く奏は、指名がひっきりなしに入るほど人気のボーイだ。
ある日向かったマンションで奏を迎えた男・有平は、これまでの客とは何もかも違った。
セックスも。語る言葉も。奏に求めることも。
一方的に翻弄されたセックスの翌日も、その翌日も、有平の指名は続き…。
(1話目「ハッピーエンドも強引なんだね?」)

デリヘル「いじめられっこクラブ」で繰り広げられる、さまざまな愛のかたち。

作品情報

作品名
いじめられっこクラブ
著者
吉田ゆうこ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
笠倉出版社
レーベル
カルトコミックスequal collection
発売日
ISBN
9784773072006
4

(48)

(19)

萌々

(17)

(9)

中立

(1)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
6
得点
191
評価数
48
平均
4 / 5
神率
39.6%

レビュー投稿数6

切ない

電子で読みました。
短編で何カップルか出てきますが、それぞれがちょっと切なくて良いお話でした。

デリヘルが舞台なので相手が客で他にも身体を売っているわけですが、不思議と嫌悪感はありませんでした。デリヘル故のピュアさも感じました。

主人公は可愛いし、お相手もカッコいいのがちょっとだけ出来過ぎな感じもしましたがBLはファンタジーなので良しです。

なんとなく吉田先生の絵がちょっと崩れて変わったような気がしました。
吉田先生の作品は痛いのも多いですが、これは安心して読めました。

0

デリヘルにだって本物の愛は存在する

◆ハッピーエンドも強引なんだね?
 冒頭を飾るこの作品が一番お気に入りです。強引なところのある攻め・有平と、顔は可愛いけれど客に対してはっきりものを言う受け・奏という組み合わせがとってもタイプ。奏が休ませてと頼んでも、許してくれない有平のSっぷりは他3作品にはなく、最高でしたね。また、奏の方も有平に簡単に絆されるのではなく、客に騙された他のボーイ達を見てきたからこそ、有平への好意を自覚しながらも最後まで彼を突っぱねたところが良かったです。結局は有平が強引に押し切ってしまうのだけど、奏もここまでされたらもう受け入れようという気持ちだっただろうし、素敵なくっつき方だったと思います。有平は簡単に奏を手放すような男ではないでしょう。

◆あなたって、運命。
 いじめられっこクラブを既に辞めている元・ボーイのシュンと、彼の客だった高木さんの話。高木さんの性癖を変態、と一言で片付けてしまうのは簡単だけど、そこに至るまでには事情があって、こういう経緯で性癖が形成されることもあるんだなぁと。それを抵抗なく受け入れられたシュン。彼が好き者だったからではなく、当時から高木さんの真面目さや純情さを心地良く感じていたからこそ、受け入れられていたんだと思います。奥手な高木さんが自分を奮い立たせて、心を決めてシュンに会いに来てくれたシーンは、私も嬉しかったですね。性だけではなく、心が繋がることの喜びを改めて感じさせてくれた作品でした。

0

1つ1つ短いけど満足感あります

吉田ゆう子先生の作品はいつも割と受けの子がかわいそうだったりする印象なんですが、今回はいじめられっこクラブで働く男の子のお話がオムニバスのようになっています。

最初は奏と有平。結構酷い感じに最初抱かれてでも気に入られたのか、毎日呼ばれる奏。おもちゃ使ったり、結構激しめなんだけど、俺のものになってくれないかなんて言われてしまって、10回で俺になびかなかったら諦めるといってなびかなかったけど、有平は諦めきれない様子で、奏がじゃんけんで負けたらアンタと付き合うよと言って、そこでも有平負けちゃうのに勝つまでやるって。奏のこと凄く好きだったんだ。結局奏は負けてあげたので、奏も実は好きだったのねと。
なかなかエッチで良かったです。


ふたつ目の不器用な須藤と幸の話が一番好きでした。
最初はHも下手くそで愛想もない須藤がいろいろ教えてあげてたけど、Hも上手になって笑顔も出るようになった幸をみて、もう自分の役目は終わったし、女性と結婚するといって離れて行った須藤だけど、街で客とぎこちなく分かれる幸を見て思わず駆け寄る須藤。幸は器用になったわけではなくて、須藤にだけ笑顔を見せてたんですよね。本当に健気な子には弱いです。

次は佐藤さんと晴海。佐藤さんはお客だけど、デートをするだけでHしなくて。ずっと口説かれてたけど、何回目かのデートで晴海からホテルに誘います。そして店長よりHが上手かったら少し考えると言われて。 

お店を辞めたシュンくんと元お客の高田。
偶然道で会って。少し思い出話とか。高田さんはシュン君がお店を辞めたのが気になってたみたいだけど、学費が貯まったからやめたみたい。そして仕事のこと言えないしちょっとしんどかったと。
でさよならするけどまた偶然会って。実はシュン君のこと好きだったと。
そして高田さんの告白でお付き合いすることに。

どのお話も素敵で、風俗を通して出会った人たちだけどみんなそれぞれ最後は恋してたのが良かったです。
1つ1つが短いので、全部その後の話とか読んでみたくなります。
エッチだけど健気でかわいくて本当おススメです。


1

えっちでセンチメンタル

タイトルや表紙、レビューを簡単にみた感じ、えっちな部分に重点が置かれてるように受け取れたりもしますが、さすがのゆうこ先生、伝えられない溢れる愛を伝えるためのえっちでした…(つまりえっちなことは間違いないです)

ゆうこ先生の作品は人それぞれの好みが分かれることが度々あるように見受けます。それはさまざまな作風だったり、キャラクターの性格だったり、色んな理由があるとは思うのですが、今作の好みの分かれ目は例に挙げた後者かな、と思ってます。1話目の攻めの有平や3話目の受けの晴海など、感情の動きが読みづらい(というか感情の起因する出来事がわからない)キャラクターに個人的には少し引っ掛かりを覚えました。(そんなに気にならない程度ですが)

とはいえ、他の方もおっしゃってますが、最後にはほっこり、幸せになることを願わずにはいられないような、葛藤を分け合いながら愛に満たされているカップルのお話ばかりです。ゆうこ先生の絵は可愛らしいのにシリアスでがっつりえっち!なので、他の作品を読んで苦手意識を持ってしまった方もいるのかもしれませんが、今作はえっちなの読みたい方も、感情を揺すられる感動系を読みたい方も、ほのぼの系を読みたい方も、おすすめしたい作品でした。買ってよかったです。

1

えろいだけじゃない

題名と表紙だけみるとエロ重視の話なのかな~という印象でしたが、そうではありませんでした。
もちろんえっちシーンもたくさんあるのですが、中身がないわけではありません。

吉田ゆうこ先生が描く人物たちの人間らしさが溢れていて、読後はほっこりとする物語です。
ただ、はっきりとした言葉にしなかったり、最後に2人がどうなったか描かれていない話が多いので、そういうのが苦手な人は注意が必要だと思います。

ーーーーーーー感想とネタバレーーーーーーー

【いじめられっこクラブ】
感情が読み取れない攻めの有平×ツンデレな奏。
2人の出会いは客と男娼で、奏を気に入った有平は毎日彼を指名します。それができちゃうレベルのお金持ち...

お金を積んで奏を手に入れようとする有平とそれを拒む奏。
最後の最後、有平から奏への独白は、愛に溢れていました。この話のオチの付け方が一番好きです。

【泣かないで、泣きたくなるから】
ゲイな須藤×口下手な幸。
客と男娼として出会った2人ですが、幸のあまりの下手さに飽きれてしまう須藤。
そこから幸へえっちなことを教えていくようになります。
自分の手ほどきにより成長していく幸ですが、それに従い自分の好みではなくなっていく...このことに苦悩する須藤。

幸が可哀想で可愛くて、健気です。一度離れる2人ですが、お互いに忘れられないようで再びめぐり合ったところで終わりです。

【このままふたりで遠くへ行こうか】
晴海に告白し続ける佐藤×男娼の晴海。
この2人が一番心が近くて距離が遠い、とても切ないカップルでした。

佐藤に抱かれ離れたくないと思う晴海ですが、そう簡単にはいかない事情があるようです。
幸せになってほしいと願わずにはいられない2人でした。

【あなたって、運命。】
客の高田×元男娼の旬一。
他のカップルとは違い、旬一が男娼を辞めた後の話として展開されていきます。
何度離れてもめぐり合うのは運命...一番ドラマチックな話でした。

描き下ろし【ドキドキしちゃう】
【あなたって、運命。】の2人のその後の話。
ーーーーーーー
どの話もえっち描写はありますが、それだけではない人間模様が展開されています。
身体を売る青年たちが恋を知っていく様をぜひ覗いてみてください。

2

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