【電子限定おまけ付き】【イラスト付き】
攻受共に魅力的なキャラクターで、戦国時代もののラブストーリーとあって凝ったストーリーで面白かったです。
受・葉月がめちゃくちゃ可愛かった。
心に一切の曇りがない、純粋過ぎる青年。
本編の後の『月娶りたる鬼の話』という、攻・傑視点のストーリーも良かったです。
傑が葉月のことを可愛いと思っているのは本編でも十分わかりましたが、予想を遥かに上回るレベルで可愛いと思っていることを知ることが出来ましたし、葉月視点で書かれた本編の場面も、傑視点だとこう見えたのかぁと、より楽しめました。
ただ、電子限定おまけの『はじめまして』はぶっちゃけ要らなかったです。
めちゃくちゃ要らなかった。
傑が椿木家の当主になった挨拶に、葉月と共に葉月の実家である安住家を訪問するお話なのですが、葉月の双子の弟・充視点で書かれています。
最初は「充って、美しくて周りからチヤホヤされまくってて、そうではない兄のことをバカにしてたりするパターンもありそうなのに、そうじゃなかったな。普通に良い子だったな」という感想だったので、このショートストーリーも抵抗なく読み始めたのですが。
読後、何じゃこりゃ?となりました。
本編の幸せな読後感に、水を差された気分。
傑は充の初恋だった?
知らんがな!
今更その情報要る?誰得?
そして幼い頃に一度だけ傑と充が会って挨拶を交わしたことがあるのも、今回「傑と葉月 対 充」の三人で対面する前に、充がこっそり傑と二人きりで会って話をしたことも、「傑と充の終生の秘密」。
何じゃそりゃ?
何か葉月のためっぽく書かれてますけど、いやバラせよ。
何でそこで二人の秘密作る必要が?
何も知らない葉月の前で、傑も充もお互い「初めまして」……いや気持ち悪ーい!( ºДº)
要らん!そんな秘密!
何かこのショートストーリーで充が少し嫌いになったし、傑を叩きたくなったよ!
モヤモヤするー!
このショートストーリーのせいで評価を「萌」に下げたくなる程!
本編の素晴らしさと葉月の可愛さ評価で「萌々」にしますけどね。
本編終了後のショートストーリーでここまでがっかりするのも珍しい作品でした。
新婚・オメガ・戦国・初恋と、訴求力の高いキーワードの並ぶタイトルに惹かれて読んでみた。戦国らしさを醸し出す古風な言い回しとラフな口語が混在する違和感はありつつ、文章は読みやすい。
主人公の葉月は明るく楽観的で、セリフ・モノローグ共に「!」が大量、ノリツッコミ多し。恋には初心でどもりまくるBLテンプレ反応で、それ以外ではあほのこになることなく、前向きな思考でとても好き。
傑は思わせぶりな描写が多く、最後までつかみづらかった。凄惨な過去を持ち、「何ほどのこともない」が口癖ということで、葉月が傑の生きる意味になっていく的な話かなあと思いながら読んだ。
傑の闇は深く、自分のことが大嫌いという。その状態から誰かを好きになれたこと、自分の子供を喜べたのはすごい。
本編とは関係ないが、リアルで壮絶な生い立ちの子の口癖が傑の口癖と似たようなものだったのを思い出した。
ストーリーは特に後半にかけて面白くなっていった。戦の謀絡みのあれこれがテンポよく進んでいく。正直、展開が止まってしまうエロシーンを邪魔に感じるほど、話の続きを早く読みたい気持ちになっていた。
挿絵は本文のイメージとは異なる。ごつい・雄々しいと表現される葉月が、イラストだと華奢で可憐。これではコメディ部分の笑いが半減する。
あまりに違うせいで容姿に関し、なんらかの叙述トリック的な仕掛けがあるのかと疑ってしまった。ところどころにそれっぽい記述があったような。
序盤から変な登場の仕方ばかりの狸も気になった。傑が葉月の内心を見透かしたときによく現れたので、何か関係があるのか?と勘ぐってしまったり。結局大した役割はなく残念。もっと活躍して欲しかった。
面白かったが、伏線回収が本編後の巻末短編で行われたり、こねくり回した策略を匂わせるだけで実際はしょぼい展開だったり、最初に書いてた設定から変わってない?てとこがあったり、全体的に詰めが甘い。
キャラの魅力はメイン二人とも最高。「つがい焦がれ」がなんか好き。
不憫な受けのシンデレラストーリーが好きなのですが
こちらのお話もすごく良かったです。
可哀想な受けではなくて、健気ではありますがちゃんと自分の意思がある子です。
傑も健気で、ずっと葉月(受け)のことが好きだったと言う
私はとても大好きな感じでした(*´▽`*)
「はずれ殿」と言われていた葉月が腐らずに生きてくれていて良かったです。
絵柄を見た感じでは、そんなごつごつもしておらず
綺麗な顔してるのに変な価値観…って思っちゃいました。
戦国のお話なので戦いシーンとかもあって、ドキドキするのですが
ちゃんとハッピーエンドで良かったです(*´▽`*)
信じることの大切さを学んだお話でした♪
長いお話でした。もうこれでもか!と内容も盛り沢山で、葉月の切なさに泣かされ。
7歳の時に10日間だけ一緒に過ごした男の子のことが13年間ずっと忘れられず…。しかし相手は今頃どうしているやら、自分のことなど忘れているに違いないと。
とにかく葉月のコンプレックスを乗り越え、明るく前向きに頑張るところ、良かったです。そして傑の嫁になるのに、戦国の嫁の心得を勉強したり、醜男だからと親や従者に言われ放題でも明るく笑い飛ばして。
二人がすれ違うのが本当に切なくて泣けて泣けて。
傑が何を考えているのかさっぱりわからず、葉月は悪い方へとばかり受け取ってしまって。
どんなに優しくされても大事にされても媚びてるだけだと思い込んで。疑心暗鬼が過ぎます。
それがやっとお互い言葉で通じ合って(泣)
だけど一筋縄ではいかず。傑の修羅の道、心の闇は深いですね。誰よりも相手や領民や御家を案じている優しい人なのに、生き延びるためにやってきたことは鬼のようで。
傑はそんな自分を葉月に見せたくない。葉月もやはり信用してもらえないか…と。
腹の中の全ては決して見せてはくれない傑。
でも傑にとって葉月は自分を照らしてくれる月であり、誰よりも可愛くて救われて楽しくて。
葉月も傑となら地獄で楽しくやれる、共に落ちようとまで言って。器量の大きすぎる殿の背中を追いかけ、同じものを見たくて。
13年熟成純愛ですね。
主人公受けが美しくなく、でも攻めにはとてつもなく可愛く見える!新鮮でした。
面白かった。
「新妻オメガの戦国溺愛子育て絵巻」が面白かったので、既刊本も読むことに。
順を追っていないけれど、楽しめた。
著者オリジナルのバース設定で、
アルファ=「やまぶき」は、生まれつき発現している者と、後天的に発現するものがいる。
主人公の葉月が愛した荻丸は、15歳過ぎて、ヤマブキに変容。
白髪(オメガ)の葉月は、20過ぎて発情。
二人とも成人になるのが、遅かった。
純真で人を疑わない葉月は、自分の魅力を自覚していない。
双子の弟・充は淫気(フェロモン)を強く出す魅力的な白髪・(Ω)
常に比較される双子はアタリと、ハズレと影で言われて、葉月は自分に自信を持てない。
充の初恋の人は荻丸。荻丸の初恋の人は、葉月。葉月の初恋で片思いの相手は、荻丸。
三人の人間関係がぐちゃぐちゃにならなかったのは、葉月の純真さを敬愛する充と荻丸のけん制があったから。
飽きない展開で、引き込まれます。
続いて「囚われオメガの戦国読み入り絵巻」まで、一気に読みました。