憧れのアイドルと急接近!? 只のファンから恋人へ、夢のステップアップ!

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表題作推しとおいしいお付き合い

隅友カイリ,25歳,元アイドルのタレント
佐田眞宙,21歳,"カイリ"オタク,サンドイッチ専門店店長

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

男性アイドル・隅友カイリを長年応援している眞宙は、ある日勤務先のサンドイッチ専門店にカイリが現れパニック!
必死で冷静を装うが、眞宙の素朴な人柄に惹かれたカイリと急接近するようになり…!?

作品情報

作品名
推しとおいしいお付き合い
著者
川琴ゆい華 
イラスト
壱也 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA
レーベル
角川ルビー文庫
発売日
ISBN
9784041078013
3.2

(58)

(9)

萌々

(26)

(7)

中立

(3)

趣味じゃない

(13)

レビュー数
11
得点
173
評価数
58
平均
3.2 / 5
神率
15.5%

レビュー投稿数11

フレッシュ・デリシャス・スイート

筋金入りのドルオタ眞宙が、推しアイドルのカイリとばったり出会って恋人に…!!!!
なんていう全推しをもつ人間の夢な展開よ。
まぁそれを期待してこちらも読むわけですが。
ピュアな眞宙に惹かれていくカイリ、トントン拍子にキスやら次の展開やらにいきかけるも、
カイリを想うあまり身を引く眞宙、見ているこっちが「なんともったいない……( °_° )!!」
田舎に引っ込んだ眞宙を追いかけるカイリ、
王道だけど大好きな展開です!!
痛いことがない、フレッシュ、デリシャス、スイートな1冊です♡

0

甘さがクドく両視点が説明過多

こんなことがあったらいいなあという、ガチヲタの妄想を延々聞かされている感覚だった。推し相手の夢小説のよう。

受けは田舎から出て来た眞宙。口調が柔らかく中身は重度のドルヲタで、特定の話題にだけ饒舌になるときは早口っぽい。思考も行動も乙女すぎなため、挿絵がなければ女子。店長が務まる器に見えず頼りない。

攻めは芸能人のカイリ。なぜこんな足りていない人のようなしゃべり方をするのか。長く芸能界にいたわりにピンチの切り抜け方がダサすぎて、もっと上手くやって欲しいと思った。他も全て空想的なのだから、ここもファンタジーで良かった。

両視点で受け攻めそれぞれの視点から同じシーンを繰り返しており、しつこい。別視点に移して前のシーンを説明する書き方は野暮ったすぎる。さっきのあれはこういうことですと言い訳のよう。とにかく洗練されていない印象が強かった。

ストーリーはカイリが踏み込み、眞宙が拒みの連続で進む。眞宙視点から見ればそれは控えめで相手を想っての拒絶と受け取れないこともない。が、ただ拒否されただけのカイリ視点で見れば辛いと思う。眞宙はそこは考えないんだろうか。

こういう自己完結型の受けは身勝手にしか見えない。どこが健気謙虚なんだろう。たとえ相手のためでも言わなければ伝わらないのに、何も言わずに行動して相手を傷つけ、一人勝手に悲しんでいる。泣きたいのは相手の方じゃないのかな。

女優とスキャンダルなベタエピソードがありつつ、最後まで攻めが頑張りハッピーエンド。逃げても拒否っても既読無視でも憧れの王子が一途に追いかけてくれる夢展開。眞宙には応援したいと思える要素が微塵も無かった。

少しくらい眞宙から動けばまだ良かった。相手に働きかけることはなく、自分自身に対し内向きに葛藤するだけで想い人が手に入るのは都合が良すぎる。裏で頑張る眞宙をSNSでカイリがちゃんと見ているのも古の少女漫画でなんだかなあ。
受け身だっただけの受けが幸せになっても、何の感慨もない。攻めが一方的に求愛するこういうの好きだね……、と冷めた。

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無自覚主人公と恋の駆け引き

推しと無自覚恋愛バトル参戦!

小学校三年生の時からアイドル隅友カイリが大好きな眞宙。
上京したらなんと眞宙が店長を務めるカフェにカイリが買いに来て!

眞宙のファン心理から恋心へ育つところ、近くで長く見守りたかったのに、カイリのアプローチに揺れたりゴシップに傷つくところ。

またカイリも乾いた芸能界でしのぎを削り生きてきて、素朴な上京青年眞宙に惹かれるところ。
眞宙のギャップにますます目が離せなくなり初めて純粋に恋をするカイリ。

眞宙がファンだとバレてはいけない!ところでもどかしい部分もあり。またカイリと距離を置くのもカイリが気の毒で。

素朴な眞宙がそんなつもりはないのに、カイリが恋の駆け引きに振り回されたり。

高知の夜は良かったですね!
やっとやっとお互い言いたいことが言えて。
「いやちや」なんじゃそれは!萌え過ぎでしょう!
カイリのためのトマトジュースに込めた想いも無事に届いて。

山奥の実家に家族勢ぞろいの中で上座に座るキラキラしいカイリと、その前に家中から掻き集めてきたであろうお菓子やら果物やら。そのシーンのイラストが見たかったなあ。

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全ドルオタの夢が詰まってる

電子書籍で挿絵あり。受の乳首が立派です。
子どもの頃から芸能界に身を置いてきた元アイドル×攻のことを小3から応援し続けている高知出身の純真田舎っ子です。

読んでいる間じゅう考えていたこと。
眞宙うらやましいいいいいいいいい〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!
アイドルや俳優さん、声優さんを好きになったことがある人なら、誰しもが一度は妄想したことがあるのではないでしょうか…「ある日道端でばったり推しと会えたらどうしよう」と。
このお話では道端ではなく、自分が働いているお店に推しが現れるのですが、そこからお店にたまに来てくれるようになって、少しずつ普通に話せるようになって、そしてまさかの急接近…!という、夢のようなエピソードが詰まってます。あ〜〜私もこんな風に推しと出会いたい。ひとしきり妄想できて、それだけでも十分楽しめました。
そして出てくる食べ物がおいしそう。サンドイッチやスープ…飯テロ注意です。

ストーリーとしては、「こんな夢みたいな話あるかよ!」と突っ込みを入れたくなる気持ちは山々なのですが、眞宙がファンとしてカイリとの距離感を必死に考えているところはとても共感できましたし、そのせいですれ違ってしまうのですが、終盤、カイリがわざわざ眞宙の実家まで行ったことで、眞宙もカイリが本気だとわかってようやく踏ん切りがつくところなど、納得感がありました。

カイリは人懐っこくて、でも決めるところは決めてくれる、かっこいい男。カイリが表裏のない性格だったおかげで、眞宙もすんなりカイリのことを恋愛の意味でも好きになれたのだなと思います。そんなカイリに気に入られる眞宙がうらやましい…(2回目)私も眞宙ほどじゃないかもしれないけど毎日人生がんばってるからぁ〜神様仏様推し様〜〜!!

あと眞宙の方言、ずるいです。高知弁ってこんなに可愛いんでしょうか。高知弁交じりのエッチシーンは激かわです。

1

推し達の焦ったさに悶える

すっっっごく面白かった!
川琴先生は甘さをふわっと含んだお話や、どんな職業のキャラクター達でも魅力的に描くのが非常にお上手な作家さまという印象があります。
可愛さあり、甘さありの中で、登場人物達が繰り広げる恋愛のもだもだ感がなんだか読んでいて心地が良いと言うか。
くどすぎず、あっさりすぎず、絶妙なさじ加減で描かれているんですよね。
読み終えた時には作品の"CP推し"になっちゃう。
今作も、読んでいて日常の疲れをパッと吹き飛ばしてくれるような楽しさと癒しがある夢いっぱいのお話でした!
元アイドル×サンドイッチ店店長(アイドルオタク)という組み合わせの両視点・両片思いものです。

受けの眞宙(まひろ)の行動と言動に終始共感と好感を覚えてしまう今作。
偶然お店に来店した長年の憧れの人…いわゆる"推し"のカイリを前にして頭が真っ白になって固まってしまったり、必死に己を律して接客をしようとした結果、わけが分からない事を言ってしまってアアァ〜〜!こんなはずじゃ…!…いやいや、えっ、本当に実在してるの??これは現実??となったり…
すごく分かる…!そりゃそうなりますよ…!
しかしながら、ときめきつつも自分が何をすれば彼の不利益となってしまうのか、何が最良なのかを一歩引いて考えてから行動する姿はオタクの鏡と言っても過言ではないでしょう。
我が推しに我迷惑をかけるべからず。
と、一歩どころか何歩も引いて考えてしまった結果、恋愛面では誤解とすれ違いが生じて、ものすごーく遠回りになってしまうことに…

こちらの眞宙、カイリオタクとしても一途なのですが、実家で作る野菜に誇りを持っていたり、お客さんに1番美味しい状態でサンドイッチを食べて欲しい!と、お仕事に対しても一生懸命な姿が好感度大でした。
食に関する描写も細やかで、思わず想像してはお腹が減ってしまうほど…
こんなに野菜がおいしそうに描かれている小説は初めて読みました。
きっと眞宙が作るサンドイッチはおいしいんだろうなあ。
近所にこんなお店があったら通っちゃう。

一方、お相手となるのは荒波のような芸能界で「チャラ王子」というキャラクターで売っている、元アイドルのタレント・カイリ。
実際はチャラさとは無縁で、むしろかなり真面目で少し達観している感じ。
体を張った仕事でも本来の自分とは違うキャラクターでも、与えられているものは全てこなす。プロです。
たとえ今は求められていなかったとしてもダンスや歌のレッスンも怠らない。
芸能人だからと驕った感もない好青年です。
そんなアイドル系タレントとしては100点のカイリですが、幼い頃から芸能界に身を置いて色んな人の「汚いもの」を見て来たせいか、人に対しても恋愛に対してやや諦めのようなものを感じてしまっているんですよね。
人と恋をする事の喜びや幸せを知らなかった彼が、眞宙が作ったサンドイッチをきっかけに少しずつ眞宙に惹かれていく様子が自然でしっくり来る。
スープについてああでもないこうでもないと言葉を交わしたり、2人のデートもきゅんとしてしまう甘さ。
読んでいてすごくみずみずしさを感じます。

カイリからのアプローチにどきどきしながら、勘違いしちゃだめ!好きになっちゃだめ!と何歩も引いちゃう眞宙と、眞宙に惹かれて積極的にぐいっといくものの、実は恋愛面ではちょっぴり初心なカイリが眞宙の態度に一喜一憂し「どうしよう?」となったり、これぞ両片思いの良さ!という焦らしっぷりがたまりません。
それでも諦めず、眞宙の実家まで追いかけて行ったカイリの行動力と思いの強さと真剣さに拍手喝采。
この、ドンと家族の前まで行っちゃうシーンがすごく好きでしたね…!
祭壇部屋まで本人に見られてしまう(笑)

そしてですね、2人のキスの描写が本当に素敵なんですよ…!
一晩中していたいくらい気持ちが良いキス。
愛に溢れるじっくり味わうキスというか、好きな人とする気持ち良さが心から伝わって来る丁寧なキスシーンでした。
ベッドシーンよりも好きかも。
そして眞宙の方言が!すっごく可愛い!!
普段あまり馴染みのない土佐弁混じりの方言が、カイリの言葉を借りるのなら「どちゃくそかわいい」。
「いやちや」をいっぱい言わせたくなる気持ちがよく分かる…

今作は2人とも人間性がとても良く好感度が高いキャラクターだったので、好き同士のすれ違いに終始むずむずする焦ったさを感じつつ、最後にはペンライト片手に推しと推しの幸せを願ってやまないただのオタクと化してしまいました。
ああ、推し2人が無事くっついて私も幸せ。
2人の幸せが最高のファンサです。
これで安心してペンライトを置けます。
本当に応援したくなる可愛いカップルでした!

1

方言の破壊力たるや





チャラ王子というキャラバラエティ番組に出ている元アイドルとその元アイドルの筋金入りのファンのすれ違いの恋。
あらすじは他の方が詳しく書いてくださっているので感想だけ。

佐田眞宙(受け)が店長をしているオーガニック・サンドウィッチ店に元アイドル・隅友カイリ(攻め)が買い物をしにきたことから二人は知り合いになります。きっとそのままだったらきっと眞宙は自分から動くような子じゃないので店長と客のままが長く続いたと思うですが、眞宙に味方がいたことから事態は動きます。
職場のバイトでバンドマンの土田が眞宙の好きが恋愛の好きだと見抜き、カイリに会いに行くきっかけをくれるのです。
彼は二人が膠着状態になっていた時も、真実にちょっと嘘を混ぜて発破をかけてくれたし、偏見もなく味方になってくれる人が傍にいたことは二人にとってラッキーだったと思いました。

早々に二人は両想いだったのに、カイリのほうが売ってるイメージを損なわないように行動したことと、告白をためらってしまったせいでだいぶん遠回りしてしまいました。

眞宙はカイリが軽い付き合いしかしないと聞いていたため、本気なのがバレないように距離を取ことになってしまうのです。

両視点で読めるのですぐに両想いだとわかるのですが、盛大に誤解しているのもよくわかるのでそのすれ違いが面白かったです。
ただ、カイリは早々に諦めそうになってるし、眞宙は噂を信じて動けないしでこの二人はちゃんとくっつくのかとちょっと心配になりましたが、カイリは自分から動けて良かったです。



スキャンダルに巻き込んだ女優やストレス発散のためカイリを困らせる先輩もいますが、二人の周りはいい人ばかりでした。

土田以外にも、カイリのマネージャーは大っぴらにしなければといって許してくれ、もらい事故のようなスキャンダルの時もカイリを守ってくれます。
そして、眞宙の家族も眞宙を大切にしていることがすごく伝わってきて、ちょっとおせっかいだけどとても気持ちいい家族です。
みんないい人ばかりなので嫌な気持ちになることなく読了できました。


初めてが実家で、すっかり方言が戻っていたため眞宙が最中ずっと方言なのがすごく萌えます。これはカイリも煽られるだろうなと思ってしまいました。

0

あまあまで楽しい。

この攻めチャラくない。全然いい男です。
クラブで俺のだからさわっちゃだめってところとか、ずっとキスしてたいとかもうあまあまです。

受けがこれまた健気なんですよね。
好きだとバレたら、店に来てもらえなくなるかも、期待しちゃいけないといろいろモヤモヤして避けてしまう。

住む世界の違いがお互いの勝手なイメージがお互いの中で勝手に育ってしまってもうイライラしてたところで、カイリが受けの田舎まで突撃したときは「よくやった!」でした。

とても可愛くて楽しいお話でした。

0

一途なオタクの恋物語

今回はバラエティで活躍するアイドルと
アイドルオタクのサンドイッチ専門店店長のお話です。

受様が大ファンだった攻様が
店のお客様から友人、そして恋人へと変わるまで。

受様の実家は高知の奥地で
有機野菜を栽培、収穫している農家です。

家族経営なので受様は次男ながらも
兄とともに農家をしていくつもりでしたが
有機野菜を卸している都内の飲食店の
オーナーに誘われて

代官山にオープン予定の
オーガニックサンドイッチ専門店を
任せられる事となります。

店はタワーマンションに併設された
ショッピングセンター内にあり
店長の受様とバンドマンなアルバイトの
2人で回しています。

受様の実家の有機野菜をたっぷり使い
パストラミや卵撫での具材を厚めにサンドし
「萌え断」なサンドイッチは
住人の朝食やランチ用によく売れています。

爽やかな秋晴れの下
いっぱい売れると良いなと
ほっこりしていた受様でしたが
サンドイッチを買いに来た男性客を見て
目を見開いて固まってしまいます。

その男性客は受様が12年前から
熱烈なファンであるタレントだったのです。

そして彼こそが今回の攻様になります♪

攻様は7人組のアイドルグループの一員で
キラキラ笑顔の王子様キャラで
ダンスが抜群に上手いメンバーでした。

最初は彼のキラキラでかっこいいところに
惹かれた受様でしたが
長時間のダンスレッスンをこなし
向上心を忘れない姿を知ってからは
単純な好きから尊敬の念も加わります。

正統派アイドルのグループ解散以降は
バラエティーで体を張ったチャレンジをする
「チャラ王子」という軟派キャラになりますが
受様にとっては一番の押しなのは変わりません。

そんな受様の神様、王子様、天子様が
突然、店頭に現れたのですから
受様は説明だけでもアワアワです(笑)

攻様のためのサンドイッチを作り
手渡した後は感情が昂りすぎてしまいますが
攻様は客への定番の「いってらっしゃい」にも
にっこりウインク「いってきます」で返すという
プロアイドルの姿に魅了されてしまいます。

その後、
野菜ジュースが苦手と言う攻様のために
飲みやすい新商品を考案する受様ですが
芸能人の攻様は多忙らしくて
数えるほどしか受様のお店に現れません。

そんな時に攻様が六本木のクラブで
若手俳優や元アイドルと派手に遊んでいて
後腐れのない相手と適当な付き合いを
しているという噂話が耳に入りますが

その頃には受様の気持ちは
攻様に大きく傾いていました。

そしてクリスマスイブの夜、
受様はバイトのバンドマンの伝手で
件のクラブのクリスマスパーティに
潜り込むことになり…

受様が大好きだったアイドルの攻様と
ひょんなことからお近づきになり
手探りしながら恋を実らせていく
ラブコメディになります♪

川琴さんはシリアスなお話より
コメディタッチのほうが
断然面白いと思っていますので
読む前からもうワクワクでした (^-^)

受様は大ファンだった攻様が
素でもとても素敵な人だっと知ったことで
益々惹かれていくのですが

受様が攻様のファンだと知ったら
攻様が贔屓を嫌ってこなくなるかもと
ファンである事を隠して接します。

攻様も都会にはなかなかいない
純粋で一生懸命な店長さんと
過ごす時間は楽しくて
親しく友人付き合いを始めます。

そんな時に2人が
六本木のクリスマスパーティで
かち合うのですが

それぞれが偽りのキャラを演じていた為に
お互いの思いを見誤りそれぞれが
グルグルと悩むことになるのです(笑)

2人がお互いの本心を知り
恋人となるまでハラハラしつつも
ワクワク楽しく読めました♪

受様がファンだった攻様に出会うのは
受様が代官山のサンドイッチ店を任され
攻様が近くのタワマンに引っ越して
きたからという偶然からです。

最初は客と店主として
ちょっと親しくなると
攻様のためにと新商品を考案したりと
ちよっとづつ親密度が増していきます。

そして親密度が上がったことで
それぞれがお互いを意識して
お付き合いすることになるのに

攻様のスキャンダル報道が有ったり
受様の父親が倒れたりと
それぞれがグルグル状態になるのが
すごく面白かったです。

両視点で進むので
お互いが惹かれている様子や
相手の言動を読み間違って
すれ違っていっても

安心してジレジレやグルグルを
楽しめたのも良かったですし

壱也さんのイラストも
ふわふわ優しいテイストが
雰囲気バツチリでした (^O^)/

今回は俳優&ファンのカップリングで
月村奎さん『恋する臆病者』をおススメです。
こちらもグルグルが楽しいお話です。

2

推しと過ごす天国気分⤴⤴⤴

推しにリアルで会ったら気を失う自信ある方、おススメです!めっちゃ面白かった!!リアル推しに声かけていただく→♡♡、なんて奇跡が起こった舞い上がる心地のお話、本編230Pほど+あとがき。本気で羨ましい。

代官山のショッピングモールにあるサンドイッチ専門店で店長をしている眞宙(まひろ)。高知の奥地で野菜を有機栽培している家の次男坊で、半年前に東京に単身出てきて働いています。ある日、チャラ王子という異名の元アイドルイケメン、隅友カイリが店に来てくれたのですが、彼は眞宙が小学校3年から熱烈応援している芸能人で・・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
サンドイッチ店のバイトさん、攻めのマネージャー、受けの家族(土佐弁、可愛い♡)ぐらいかな。

**推しがいる幸せについて

いやーリアルで推しがいる人の幸せを包み隠さず、山のように書いてくださって、「ありがとうございますーーーーーーーー」ととっても幸せでした♡♡♡もし会ったらどうしよう、次に会ったらこうしたらいいかな、何話せばいいのかな、こんな事言ったらダメだよな等々、ぐるぐる・うふうふ・きゃっきゃする感情にめっちゃシンクロして超楽しい!!!なので、リアル推しがいる方、必読じゃん!と思いました(笑)ああ楽しかった。そしていい関係にならなくてもいいから、私も推しに一度でいいからギュウしていただきたい・・・・昇天間違いなし。

2

最後の最後、土佐弁にやられた

新年初読みは川琴さん。
で、思ったのは「この方、ライトコメディ(死語?)の女王かっ?」。
端から見ているとどう考えたって両思いなのに、特殊な事情の所為でお互いはそれを知り得ない『ジレジレ』が続いて、読んでいるこっちも、ジタバタジタバタ&ニヤニヤニヤニヤしてしまうという、実に楽しいお話でした。

小学校3年生の時からずっとファンだった人が、自分の店のお客さんとして目の前に現れたら、それは舞い上がりますよね。
実は私も中学2年の時から『神』と崇めていた方(アート系の方です)に、たまたまお目にかかる機会があったんですが、一っ言も言葉が発せられませんでしたもの。眞宙くんの気持ちが痛いほど解ります。

『推し』というのは神なんです。
でも、神だから恐れ多くて、恋愛的な感情は抱けないものだと思います。
このお話の上手い所はココ!
カイリが眞宙のいる『地上まで降りてくる』エピソードが実に納得出来るんですよ。
眞宙がカイリの近くに気持ちを寄せられるエピだけでなく、カイリ側からも『眞宙を必要とする理由』というか『眞宙にクラッと来ちゃった理由』に、すんなり納得がいく様な物語展開。
それも『笑えて』なんです。
この辺が「女王だな」と思った所以。

最後に、
土佐弁がこんなに可愛らしいものだとは!
今まで京都とか、大阪とか、博多はあったけど、土佐弁は始めてだ。
……完全にノックアウトされました。
同好の士の皆さまは読んだ方が良いですよ。すごい破壊力ですもん。

5

色んな意味で悶絶しました!

行き違いにより、自身とはかけ離れたキャラを演じなくてはならなくなった主人公・・・と言うパターンが、個人的に大好きだったりするんですけど。
今回ですね、生真面目で純情そのものの主人公が、「実は遊んでいるゲイ」を演じる事になると言う、まさに大好きなパターン。
無理があると思われるかもしれませんが、これが何故か上手い事、噛み合っていっちゃうのです。
全然演じきれて無いのに!
いや、無情にも、誤解が誤解を呼んでどんどんズレてゆくの方が正しいか。
もう本当、最後の最後、ギリギリまで焦れさせてもらえましたよ!!


内容ですが、元アイドルで「チャラ王子」の異名を持つタレント・カイリ×彼の長年のファンでサンドイッチ専門店店長の眞宙による、誤解とズレにジレジレなラブコメになります。

高知の農家育ちの眞宙。
勤め先である代官山のサンドイッチ専門店に、憧れのタレント・カイリが現れます。
何度も店に足を運んでくれるカイリと、いつしか店員と客以上の親しい関係に。
そんな中、なかなかカイリと会えない日々が続き、想いを募らせてゆく眞宙。
カイリが遊んでいると情報を得たクラブに、思いきって訪れます。
そこで、カイリと遭遇した眞宙は、自身とはかけ離れたキャラを演じてしまいー・・・と言うものです。

で、こちら、誤解によりどんどんズレていっちゃう二人と言うのが作品のキモになると思うんですけど。

元々、カイリはチャラいイメージで売ってるんですね。
で「特別扱いされたいアピール激しいのや、彼女になりたがる子は二度と近付かせない」と、まことしやかに言われていたりする。
そんなワケで、クラブで会った時、普段からこういう場で遊んでいる軽い付き合いを楽しむタイプを演じてしまう眞宙・・・。
更に、緊張して上手く話せなかった彼は、いつの間にかゲイと言う事にもなっちゃうんですね。
そう、「実は遊んでいるゲイ」設定に、あとからどうしようとジタバタしてる眞宙が可愛い過ぎるんですよ。

で、こちら、面白いのが両視点だと言う事。
噂は噂。
実は堅実でワンコタイプのカイリ。
気になっていたサンドイッチ店店長の、普段とは違う世慣れた姿にドギマギしてたりする。
更に、「男と遊んでいる」と言う眞宙の言葉に、(ゲイなら)自分にもチャンスが!!と俄然張り切る。
これ、眞宙としては言葉通りの意味で「男(友達)と遊んでいる」なんですけど。女友達がいないからね。

何だろうな・・・。
こういう絶妙な誤解が重なり、どんどんズレてくのがコミカルテイストで書かれており、笑わせてくれるんですよ。
これ、この誤解をベースに、本当に上手い事ズレてきますから!!

眞宙への愛しさが抑えられず、ついついキスして身体に触れちゃうカイリ。
遊びなれてるゲイと思われてる(と、眞宙は思い込んでいる)自分だから、これは軽い付き合いの範疇でしかないんだと、自分に言い聞かせる眞宙。
ついでに、恋人面すれば嫌われてしまうと、わざと距離をとったりして。
で、手を出しちゃったから避けられてると落ち込むカイリ。
おおおーーーい!
焦れったくて死にそうなんですけど!!

とまぁ、二人のズレに最初は笑わせてもらい、読み進めるにつれ、焦れったくて焦れったくて悶えてしまう。
で、読者が焦れて焦れて死にそうになる頃、絡まりあった糸がスルスルとほどけるように、一気に解ける誤解。
ここがめっちゃ爽快なのです。
互いの本心を知り、素の顔で語り合う二人が可愛い過ぎるのです。
もうキュンキュンなのです!!

あとですね、序盤の眞宙ですが、カイリの偶像を崇拝してるに過ぎないんですよね。
いや、めちゃくちゃ熱くはあるけど。
そんな彼が本物のカイリと触れ合い、生きている彼自身に惹かれてゆくー。
この過程も素敵でした。

最後になっちゃいましたが、眞宙の方言が凄い破壊力ですよ~。
私は、方言では「あかん」にめちゃくちゃ萌えるんですが、眞宙の「いやちやっ・・・」も負けず劣らずの色っぽさ。
これはカイリも暴走するわー。


とりあえず、笑えて可愛くてキュンキュンする、とても好みの作品で楽しく読めました。

13

この作品が収納されている本棚

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