水原とほるさんのレビュー一覧

フォルモサの夜 小説

水原とほる  周防佑未 

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文庫本で読了。


周防佑未 のイラストだと、
美人受の設定だけど、汚れ顔で綺麗に見えないのが残念だった。
京劇や、中華街が好きな人向け。

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蛇喰い 小説

水原とほる  和鐵屋匠 

独特な民話アレンジ 薄暗くて面白かった 

電子版には挿絵無し。

主人公がすき焼きの材料を買って帰宅すると、
押し入ってきた反社なメンバーに、ある日突然拉致される
金目のものをもって逃走した、恋人の借金のカタになってしまった

でも、主人公は今までにない好待遇で、拉致先で大事にされだす。

主人公は、傍に居る間は金運が上がり、離れると相手の運が尽きる、
相手の運気を食いつくす黒蛇の性の持ち主だった。

白蛇の性を宿す…

1

愛と贖罪 小説

水原とほる  葛西リカコ 

電子版には挿絵がなかった

両親を事故で失った歩は、母の弟・美貌の叔父・直人と暮らす事になる。
叔父は、母と似ている。40才近いのに直人の見かけは若い。
歩は、両親の良いとこどりで、どちらかというと母に似ている。

両親が出会った馴れ初めは、父が叔父の家庭教師だったことから。
家庭教師を、大学卒業と同時に辞めて、伯父と父が再会したのは、
母と結婚する挨拶に来た時だった。
そして、両親が結婚して歩が生まれて、叔父…

2

君を忘れない 小説

水原とほる  さおとめあげは 

起承転結が短い中できっちり構成されている純愛もの

水原先生の初期短編。
表紙絵のみ、挿絵無し。電子版で読了。
失礼ながら・・表紙絵で随分損をしている。

堀内正延:
高校で成績上位、外観良し、陸上部のスター選手 
大卒後、エリート商社勤務。家族にはゲイを告白 
姉が婿養子を取り、独り暮らし。

小林佐紀:
母の再婚相手から性虐待されていた、美少年。
高校を自主退学後、行方知れず。

大下:
佐紀の母方の従弟。大下は佐紀…

1

女郎蜘蛛の牙 小説

水原とほる  高緒拾 

ジョロウグモvsオナガグモ

殆どの人が気持ち悪がる蜘蛛の生態に擬えた小説。
 
・女郎蜘蛛
JSTX-3 神経毒を持つ毒蜘蛛。 雌の腹部上面は金色と水色の縞模様。
主食はハエや蚊、蛾などの虫 畜肉や魚肉の小片 交尾時に雌が雄を捕食

・尾長蜘蛛
細長い腹部を持つ、クモを食うクモ。網らしい網は張らない、クモに見えない蜘蛛

女郎蜘蛛は、刑事の蓮見視点 女郎蜘蛛は蓮見のペット。
尾長蜘蛛は、組長代行で経済ヤ…

2

ただ、優しくしたいだけ 小説

水原とほる  山田ユギ 

受が可愛いい……

最初は攻めと同じように、
受けは好みじゃないな〜〜と思って読み進めていたのですが、途中から可愛くてしかたありませんでした。
水原とほる作品は4〜5作品ぐらい読んでいますが、そこまで受が可哀想な目にあわないので、苦手な人も読みやすいと思います。

0

面影 小説

水原とほる  タクミユウ 

あら意外、攻めキャラが正統派イケおじ

2008年7月に刊行された3冊のうちの一冊。
毎月の新刊小説数が低迷している現在からすると、当時は恵まれていた時代だったのが伺える。
ちなみに同月刊行3冊の中ではこの話の堂島が一番情のある男だった。

まだ19歳の主人公・瑞希は母親を亡くして途方に暮れていたところに、彼女の昔の日記を見つけたきっかけで父親かも知れない?堂島を探そうと思いつく。
しかし、会いに行った早々予期しないヤバい状況…

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禽舎の贄 小説

水原とほる  有馬かつみ 

メインの攻めキャラはヒヒじいさんのほうじゃね?…

2008年7月に刊行された3冊のうちの一冊。
この物語は水原さんのもう一つの得意分野でもある芸術系の話だ。
花鳥画を描く為に広大な庭で様々な鳥を飼っているって設定もあって鳥類の蘊蓄も満載だ。
が、個人的なアピールポイントはこの話の攻めキャラの年齢が62歳だという点だと思う。

ネタばれを出すとこの話、画家の卵である主人公が庇護者の元で方向性の違いに気付いた末に愛情を受け入れる事も叶わず、…

0

異母兄のいる庭 小説

水原とほる  あじみね朔生 

所詮、義兄(跡継ぎ)の境遇は生ぬるい

2008年7月に刊行された3冊のうちの一冊。
う~ん…
BLを読んだという満足感とは程遠い。
異母兄弟の攻め受けって格好のシチュエーションだというのに、肝心の愼一郎と志乃に対してタブー萌えって気持ちが湧かなかった。
何だか『愛人の子を受け入れざるを得ない心の闇』って切り口で感じ入るところが大きかったかな。

作中では政治家の妻として表向き賢くとも、愛人の子(受け・志乃)には正直に葛藤や…

1

初恋 小説

水原とほる  片岡ケイコ 

絶妙なバランス

幼なじみの三人は絶妙なバランスを保っていたのに、隆晴が多伎に告白したところから、多伎が洋人への想いを諦めようとしたところから狂ってしまった気がします。

隆晴の間違った理想の形、執着、多伎への愛情。
第三者から見ると、仕事に邁進するところまでは許せても、出世や恩義から結婚に至ったことは間違いですよね。それさえなければ、パートナーとして多伎を見て、大切にしていたら、、、
きっと多伎も洋人も現…

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