水名瀬雅良さんのレビュー一覧

叶わない、恋をしている 小説

凪良ゆう  水名瀬雅良 

攻めになんだかなぁ…と。

四社合同フェスタ「不憫受け特集」でリストアップされていたので、以前から気になっていたこちらをついに読んでみることに。

「叶わない、恋をしている」というこれ以上ないほど切なげなタイトル。
そしてあらすじの「交通事故で他界した両親に代わり、三人の弟を育てている」という健気そうな受けが、援助と引き換えに、攻めの亡くなった恋人の身代わりになるというやつ。

これは涙なくしては読めないだろうなぁ…

4

神花異聞 小説

夜光花  水名瀬雅良 

最後の最後、過去の独白で話がぎゅっ!と締まって良かった

本屋でたまたま目に付き、兄弟モノ大好き!なので買いました。
後で知りましたが、これは続編だったのですね。
でも最後まで続きモノだとは気が付かずに読み切りとして読めました。

兄弟モノが大好きなので、これの前に「堕ちる花」シリーズを読んでいましたが、巻数を重ねるごとに兄弟モノの醍醐味から大きく逸れて行って、私が嫌いなジャンルSMとか恥辱色が濃くなっていきガッカリしました。
でもこの「神花異…

0

転げ落ちた先に 小説

真名あきら  水名瀬雅良 

攻めの属性に『オカン』を付け足したい

読む前の期待が大きすぎたかもしれません。
もうひとつは『女王様』キャラが私の萌えツボに入っていない所為もあるかも。

ただ、美人で優秀で金持ちというハイスペックな若い頃から、病気をして激ヤセし転職せざるをえなくなって端から見れば『可哀想』な義彦が、結局変わっていない、中身は若い頃の『女王様』のままというのは面白かったです(だからあんまり『転げ落ちた』感がないのよね。淡々としているんだもの)。…

3

俺が買われたあの夜に。 小説

ナツ之えだまめ  水名瀬雅良 

舞台はアラブ、中身は堅実なすれ違い+お仕事もの

舞台が途中からアラブになるのですが、アラブものじゃないです笑
身売りものでもあるんですけど、そちらに重点が置かれている感じでもない。
色々設定はあるものの、純粋にお仕事リーマンのすれ違い両想いラブです。
そして二人が堅実なんですよ。地に足がついていて、一生懸命で、まっすぐで。
序盤の10万円で一晩を買われるシーン。想像以上に甘々で濃厚で、楽しいです。本当の恋人のよう。読み手の気持ちも盛り上…

3

野良犬を追う男 小説

中原一也  水名瀬雅良 

とにかくラストまでの緊迫感!

好き嫌いがはっきり別れる作品ですね。
男臭さむんむんなハードボイルド!
悪い方の中原さんですv

乙女な(笑)私的には、
前半のがりがりヤクザな展開はなかなか辛いのですが、
状況が転がり始める後半2/3くらいから
もうどきどきのはらはらで、
一気に最後まで読んでしまいました!
とにかくラストまでの緊迫感が!!

前半の辛さを思うと、ちょっと評価に迷ったのですが、
思いの外私…

3

渇望の部屋 小説

秀香穂里  水名瀬雅良 

もっと上へ、ふたりで

タイトルの「渇望の部屋」からのイメージで、ある一室に軟禁・監禁してのドロドロ系?と思いきや、読んでみれば秀先生お得意の「お仕事系」、しかも腐女子ドリーム的美x美CPの切磋琢磨恋愛、のお話でした。
子供っぽい自己顕示欲と自信過剰で鼻持ちならない態度のトップモデル・入江草一は、パリで頭角を現した日本人デザイナーの椎名のオーディションを受ける。
そこで傲慢の鼻をへし折られた入江だが…
…と、まあこ…

2

融愛 Melt Down 小説

沙野風結子  水名瀬雅良 

兄弟に幸あれ

弟の献身と愛情に痛々しさを感じます。
何も知らず生きてきた兄。

しかも弟の前で他の男に押し倒されて。そりゃあ弟も我慢の限界ですよね。

兄はなかなか手強かったですね。
弟の献身を知って射精できなくなって。
それに兄弟の禁忌も加わり、想いを寄せてくる先輩のこともあり追い詰められて。

兄が粘るかと思いきや意外なエピソードで弟と向き合います。

そこからは兄弟ラブラブ。平和な日…

1

検事が堕ちた恋の罠を立件する 小説

中原一也  水名瀬雅良 

恋の罠を立件するのに萌えました!

恋の罠を立件するところ萌えました!

切ない片想いは本当に切なくて苦手なんです。しかも迷走する片想いはさらに辛い。
でも桐谷がひたすら杉原を好きで好きでどうしようもなくて。辛かった。
でも仕事で最高のパートナーとしてのやりがいを読むのは楽しかったです。

事件も読みごたえがあり。まさかの犯人で。そして桐谷が刺され。

最後の杉原が桐谷を立件するまでがもう少しじっくり書いてくれたらな…

4

野良犬を追う男 小説

中原一也  水名瀬雅良 

ザ・男×男

今回は渋い中年の男前は出て来ませんね。その代わり29歳の男前カップルです。

長かった。結局どうなるの?何が書きたいの?と思いながら辛抱強く読み続けました。

刑事とヤクザ
チンピラヤクザの息子須田はレッテルを振り払おうと頑張ってきたものの冤罪で人生を棒に。しかし自分を捨てた世間を見返すようにヤクザの頂点を目指す。

学生時代からの友人新垣はそんな須田を表の世界に戻すため刑事になる。…

2

検事が堕ちた恋の罠を立件する 小説

中原一也  水名瀬雅良 

これは良い年下部下受け

うわぁ……これは良い年下部下受け(正確には検察事務官は補佐する検事の部下とは違うのでしょうが)。
『欲望の犬』つながりでこちらも読みました。
関連作ではないのですが、作者あとがきにある様に「もう何年も前に検察官モノを書いた時に出てきたネタ」とのことで、続けて読みたいなと思いまして。

桐谷は自分が補佐する検事の杉原にずっと想いを寄せているのですが、彼は自分が指導した後輩検事、武田のことを密…

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