麻々原絵里依さんのレビュー一覧

色悪作家と校正者の不貞 小説

菅野彰  麻々原絵里依 

皆一癖あって面白い!

菅野先生の本を読ませていただくのは2作目。普段読んでいるのと一風違っていてとっても新鮮でした。
小説家×校正者のお話なんですが、話し言葉にも関わらずとても言葉が丁寧。
表現が文学的といえばよいのでしょうか、時々辞書ひきたくなります。
森鴎外の高瀬舟だの山椒大夫だのが話題にあがったりもします(笑)

また、お恥ずかしながら校正者という方のお仕事内容を、今回初めて知りました。お仕事話がお好きな方は「面…

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さよならガラスの恋心 小説

伊勢原ささら  麻々原絵里依 

無口同士のカップル

初めましての伊勢原先生でした。
あらすじと麻々原絵里依先生の切なげな受けの表紙に惹かれてコミコミさんにて予約購入。

無口同士のカップルって物語を進める上でなかなか難しい感じがするんですが、このカップル、とっても素敵です。可愛いです。

あらすじは先の方が書いてくださっているので省きますが、受けの夏季のトラウマが重く今の生活と人間性に影響していて、帯にもある、忘れていることが明かされた時…

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さよならガラスの恋心 小説

伊勢原ささら  麻々原絵里依 

きゅーーーーーーーと切なく感じたお話でした

「キューピッド」が大好きだったので購入。
繊細な印象の文章で、麻々原先生の挿絵がどんぴしゃに感じます。
昨日読んだ時はあまりに驚いて、普通にレビュー書けない気がしたので
今日もう一度読んだところ、受けはともかく、攻めの健気さに別の意味で驚き。
せつなさ きゅーーーーーーっといった感じのお話で、健気さん好きな方は
嬉しいのではないかと思いました。
本編240P弱+攻め視点のショート10P…

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兄弟ごっこ 小説

鳥谷しず  麻々原絵里依 

安眠球って…

「甘い恋のアミュレット」と「甘い愛のカプリチオ」の2編です。p150程の中編と、p70程の小編です。

「甘い恋のアミュレット」
2人が再会し、恋人になるまで。

新任の文学部准教授、理人(受け)は赴任した大学で、18年ぶりに両親の再婚離婚で1年だけ義兄であり初恋の人でもある瑠璃川(攻め)に再会します。
長らく燻っている初恋にケリをつけようと瑠璃川に声をかけたのに、久し振りの再会を喜ん…

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泡と欲望 コミック

麻々原絵里依 

ヘタレリーマンのお仕事もの

「泡と欲望」というタイトルなので、どんな爛れた欲望にまみれているのかと思いきや、爽やかライトな可愛いお話でしてビール会社が舞台で仕事のできる上司に心酔&恋心を抱いている年下ワンコの部下とのお話です。

恋心を隠しながらも上司の側で仕事をしたい!と仕事に励む部下。ところどころいい感じ…に進展したと思いきや、それが全て妄想、或いは夢オチという展開でして、欲望はあくまでヘタレリーマンの脳内にとどまる…

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管制塔の貴公子 華麗なるフライト2 小説

遠野春日  麻々原絵里依 

仕事ぶりにも惚れる

副題に「華麗なるフライト2」とありますが続編ではなく関連作で、
主人公が同じではないため単品で読めます。
前作の主人公たちが脇で登場するので、時系列に拘る方は順に読むことをお勧めします。
私は副題に気づかずにこの本から読んで「華麗なるフライト」も読みました。
つまり、どちらもオススメです。
2話収録されていて2組のカップル。ページ数的にもほぼ半々。
1冊で2度おいしいです。
航空業界…

3

兄弟ごっこ 小説

鳥谷しず  麻々原絵里依 

兄弟withわんこ

連れ子同士の再婚で義兄弟になったものの、
両親がまたすぐに離婚してしまったため
"元"義兄弟になったふたりが
大人になって再会するストーリーです。



元義兄への初恋を引きずっているため
新しい恋に踏み出せない受け・理人は
初恋を吹っ切るために瑠璃川に告白し
ふってもらおうと思いますが、
弟として甘やかされているうちに
居心地がよくなり、今の関係を壊す…

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恋する狼 狼を狩る法則 小説

J.L.ラングレー  麻々原絵里依 

シリーズ第4作と言っていい

スピンオフとなってますが、3作目まで毎回違うカップルで、ほぼ独立して読めることを考えると、毎回がスピンオフ、あるいは今作が第4作と言ってもいいと思います。

今回は、アホ(ドジッコ)のお花屋さんと、強い社長さんのカプ。この辺はどの作品もお約束な関係のオンパレードですね。スパダリが多め。

当て馬っぽい、弱い人狼が邪魔してきますが、無事退治してハッピーエンドな、かいつまんでしまうとそういうス…

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狼の見る夢は 小説

J.L.ラングレー  麻々原絵里依 

シリーズ3作目

物足りないと思った1作目から、だんだんこのシリーズに慣れてきたのか、今作は思いの外BL的に楽しめました。

どの作品もカップルは独立。カメオ出演はありますが。

今作は、キートンの兄、御曹司のオーブリーと、前作でやや笑いどころのキャラだったマットがかわいい受けに昇格してカップルに。

マットがどこまでも純粋なキャラで気持ちが良いです。大企業を率いる立場として、ゲイであることを隠さねばな…

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狼の遠き目覚め 小説

J.L.ラングレー  麻々原絵里依 

シリーズ2作目

シリーズではこの作品が一番良かった。

1作目ではそれほど強い印象のなかったジェイクですが、この作品では強い攻めに。一方、レミは幼い頃のトラウマをかかえており、1作目では嫌なやつという印象ですが、主役の今作では、ややかわいらしいキャラに。ゲイ同士のカップルです。

アメリカらしく勧善懲悪で、悪者はレミの父親ですが、最後まで悪者のままで終わります。いかにこの父親を排除するか、というところがス…

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