麻生ミツ晃さんのレビュー一覧

世界でいちばん遠い恋 (1) コミック

麻生ミツ晃 

上手く言えないけど…

すごく人気で話題になっていた作品なのですが、今更読んでみました。
そもそも麻生先生の作品も読んだことなかったのですが
とてもすごいなぁと思いました。

重度の感音性難聴の五十鈴と、バイオリニストの十嘉。
二人の出会いは偶然で、でもその偶然の出会いから
お互いを知るようになり十嘉は五十鈴に惹かれます。

十嘉って最初から思ったことをはっきり言葉にするなぁと思ってたのですが
告白する…

1

Season コミック

麻生ミツ晃 

ストーリーテラー

Kindle Unlimitedで拝読。お名前はよく見かける方ですが初読み作家さま。

絵柄が自分の好みではなく、少し古めな繊細な線で、身体がかなり抽象的に描かれているので、ちょっと読み辛かったです。表情もイマイチ読み取りにくい気がして残念でした。

しかし、お話はとても面白く、しっかりとドラマを感じさせてくれるものでした。センスあるモノローグや台詞にハッとさせられました。

こんなに…

0

あの日、校舎の階段で 小説

佐田三季  麻生ミツ晃 

怖い、でも神だわ

これまた衝撃的な作品でした。
リアリティがありすぎて、ストーカーの枠からもはみ出る。読んだのは旧版なので書き下ろしは読めてません。

高校時代に笠井に告白した及川を気持ち悪いと陰湿にいじめた遠藤は実は自分も笠井に思いを寄せていたゲイだった…
そこから狂う歯車。10年経って再会してからの二人の関係が、いわゆる執着とかじゃないのに恐ろしくもあり、当事者笠井のの逃げきれない、切り離しきれない気持…

3

リバース コミック

麻生ミツ晃 

読ませる作家さんだわ。

麻生先生のお話は、いつもゾクゾクします。
読んだ後の重量感が半端ない。
1冊のボリュームと、内容の奥深さでどっぷり読書に浸かる事が出来る。
何回読んだか分からないが、傑作ですね。

オメガバースものですが、バース性の世界で生きていく辛さが、主人公達はもちろん脇役たちの視点でも、しっかり描かれています。
更に、2人の生い立ち・・・これは、社会問題として胸がいっぱいになります。

痛く…

3

Season コミック

麻生ミツ晃 

人生のお話

麻生先生のお話は全部読んでいますが、1位、2位を争うくらい好きな作品です。
けれど、なんだか全体に漂うそこはかとない痛い空気感に、どうも簡単に再読できない心境にされてしまって普段はなかなか本を開けません。
そのくらい、私の中では一遍一遍が心にくるものがあって、重くて切ないのに、大好きな作品です。

初めの春のお話では、坊ちゃんの幼さが目立っていたんですよね。
麻生先生の受けちゃんは、幼さ…

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リバース コミック

麻生ミツ晃 

放心状態

大きなスクリーンで、閉ざされた空間の中映画を観たような、そんな読後感で、少しの間放心状態が続きました。

サスペンスと、何ものにも変え難い愛と、孤独と、苦しみ。
それか折り重なって、慎重に進んでいくお話は、本当によく出来た映画のようでした。
麻生先生の作品はどれも緻密に練られたお話と、それにあった絵柄が本当に魅力的ですが、このお話は群を抜いて素晴らしかった。

ぜひ、ネタバレを見ずに読…

4

きっと、幸せな結末 コミック

麻生ミツ晃 

ネガティブしんどいけどいい結末

"マイナスな感情をマイナスのまま 感じる、伝える、伝えられる…そんな2人が描けたら"
の先生のお言葉通り描かれていたと思います。

すみれの生い立ちが過酷で、すみれが自分を守るために"歪んだポジティブ"になっていたのがよくわかる。

佑真が悩んでいて、すみれに救われたのもわかる。

そんな2人が自分を認めて相手を受け入れるまでの過程が丁寧に描か…

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夜の落下 コミック

麻生ミツ晃 

表題作で1冊読みたかった

タイトルがいいですね。
表題作の2人でまるまる1冊読みたかったです。
1巻完結モノでも、くっつくまでのお話が多く、そこから先が見たい〜となることが多くて長編好きなもので。

九鬼の表情や体の描き方が淫靡ですね。
禁止されていたことに対する罪悪感や背徳感含め。
体だけでなく精神的にもエロい(脳で感じるものですしね)
それでも下品にならないところが麻生先生の好きなところです。

最初…

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彼が眼鏡を外すとき コミック

麻生ミツ晃 

麻生先生の学生BLもいい

2cpのお話。

一太と土屋。
一太が土屋にぐいぐいいくのが、普通ならもっとうざそうなのにそうならないところが一太であり麻生先生だなと。
土屋のめんどくさい感じも、うざい一歩手前でかわいらしくなるさじ加減が好きです。

賢次と巴。
冒頭の眼鏡くんが賢次とは最後まで気づかず。
あの眼鏡くんは教師?誰?と思いながら読んでいました。

巴が一太のことを好きで、先に出てきたcpへの横恋…

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Season コミック

麻生ミツ晃 

一途な恋は美しい

いいお話でした。

先生がテーマとされていた"かかる手間を惜しまない恋"がよかったです。
年月がかかる分、季節も巡るわけで。

坊ちゃんが素直でかわいらしく。
松岡がいい男で。

松岡の坊ちゃんや奥様への話し方がとても丁寧で、思わずいいお声で脳内再生されるほどでした。
セリフもよかった。

が、裏というか本物というか、ヤバい仕事をしてきた松岡は決してお上品…

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