小椋ムクさんのレビュー一覧

魔王様の清らかなおつき合い 小説

海野幸  小椋ムク 

とっても素敵なおつき合い

海野先生は、ひとつのテーマにとらわれず本当に幅広い作風で数多くの作品を書かれている稀有な作家さんだと思うのです。
その中でも、日常の中にあるありふれた物事をBLの中に落とし込みながら丁寧に掘り下げている、こういったテイストのお話が1番好きかもしれないなと感じた1作でした。

「女性は甘いお酒が好き」だとか、「男性はシトラス系の香りが好きだろう」だとか、世間一般に蔓延る謎の決めつけやイメージっ…

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つごもりの夜にもういちど 小説

中原一也  小椋ムク 

泣いた。泣き疲れた。

泣いた。泣き過ぎて。目の周りが痒いわ。

攻・向葵
受・吉乃

あらすじ割愛。

読んでいて、多分こういうことよね?という予想はつく。つくのだが!
じゃあ、この2人が幸せになるにはどうしたら良いのだろうか、と読みながら悩む。。

わからないんです。出会うはずのなかった2人、
恋に落ちるべきではなかった2人…

と、思うのだけれど。
出会って、恋に落ちたからこその痛みであ…

1

恋する臆病者 小説

月村奎  小椋ムク 

甘いけれど恥ずかしくて

憧れの対象だった大好きな芸能人と思わぬところで接点を持つことになった、出版社で営業職をしている真面目な受けのお話。
年下攻めにぐいぐい押され、困惑しながらも…な年上受けの図は好みの設定のはずなのですが、うーん。

素直に萌えた!と言いたいところなのですが、ややオタク気質のあるネガティブ受けの玲をかわいいとはあまり思えず、どちらかというと読んでいて共感性羞恥でいっぱいになってしまって、最後まで…

1

つごもりの夜にもういちど 小説

中原一也  小椋ムク 

幻想的なお祭りシーンからの官能表現が素晴らしい

このお話は、ネタバレ無しで読んで欲しいです。以下重要なネタバレは、書いていません。
攻めと受けのどちらかの時間速度が違っているのかな?向葵が病気なのか、吉乃が病気なのか?最初から不思議な感覚を感じながら、そこには一体どんなカラクリがあったのか?!謎解きしながら読み進める手が止まりません。

ただ、そんな中で、一瞬ですれ違ってしまうような時間の中を、向葵と、吉乃の2人が過ごす時間がとてもキラキ…

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山神さまのお世話係 小説

渡海奈穂  小椋ムク 

一味違う子育てBL

渡海奈穂先生は存じ上げておりましたが、作品は手に取ったことが無かったので、今作を拝読させて頂くのがとても楽しみでした。

個人的、各項目5段階で
可愛い 4
子育て 3
胸キュン 2
エロ 1
な感じだと思います。

山守の一族の青年×都会から来た青年のカプです。受けの秋さんはパワハラと過労の所為で心身を壊してしまい、養生と家のメンテナンスも兼ねて、母親の実家がある田舎で暫く暮ら…

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王と獣騎士の聖約 小説

かわい恋  小椋ムク 

予想以上に面白かった

挿絵が内容とマッチしていて、凄く綺麗。
2019年発刊、ちょっと古いけど絶賛高評価が多かった。
 期待を裏切らない内容で、しっかり構成されていて山場もしっかり。


若い王と、同族食いで嫌われる魔獣始祖の恋。

美貌の若王ユリウスは、国を守る為に自分を捨てて、魔獣と契約を交わす。
嫌われる魔獣ネヴィルは、実は恋人に一途で健気。

ユリウスを苦しめる悪役はしっかり悪役。

描…

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溺愛モラトリアム 小説

間之あまの  小椋ムク 

溺愛であまーいお話

タイトル通り溺愛で甘い!糖度の高いお話。
大好きな近所のお兄さんだった啓吾(攻)
新しく大学生になった満希(受)
28歳と18歳の10歳差の2人ですが、満希の大学入学を機にルームシェアをする事に。
初恋の相手を前に、ぶっきらぼうな受け答えになってしまう満希が不器用で可愛いのです。
完璧な大人に見えた啓吾のダメなところが見えたり、満希が失敗しながら家事やバイトを頑張ったりする中で、満希が記…

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つごもりの夜にもういちど 小説

中原一也  小椋ムク 

惹き込まれてしまった

なぜなのかはわからないけれど、こちらの評価ボタンを真っ先に押した自分がいました。
読後すぐにレビューを書いているのですが、なんというか…夢を見ていていたような、とても不思議な読後感に包まれています。
ページをめくり読み進めるにつれて、魔法にでもかけられたかのようにどんどんとこの物語に魅了されていってしまうんです。

決してややこしくも、小難しいお話でもありません。
ですが、非常に魅力的な…

4

つごもりの夜にもういちど 小説

中原一也  小椋ムク 

ネタバレなしで読むべし!

他の方も書いてらっしゃいますが、本当にネタバレなしで読んでほしい!
一読目の驚きや感動が薄れてしまうので事前知識なしに読んでほしいお話です。

冒頭は子どもの頃を知っている攻めの男らしく成長した姿にどきどきする受け、けれど受けは同時に切なくも感じているというはじまり。
最初は病気関連の泣いちゃう系かなと思いきや、読んでいくうちにもしかしてと思い、その答え合わせをしたくて、かなり駆け足で読み…

2

ふるえる夜のひみつごと コミック

小椋ムク 

表題作だけで丸々一冊だったらよかった

「ふるえる夜のひみつごと」(全2話)、「ただ、君を待つ」、「ラ・ラ・バイバイ」、「ヒナの純情(前後編)」の4本の短編集。
巻末の「その後」は「ふるえる夜のひみつごと」の後日談。
「ヒナの純情」の後日談のおまけページもあります。

「ふるえる夜のひみつごと」は、高校1年生で寮のルームメイト同士の恋愛のお話。
古屋は子供の頃に遭った交通事故のせいで眩しい光が苦手。
ルームメイトの氷見には、…

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