一穂ミチさんのレビュー一覧

オンリー・トーク コミック

一穂ミチ  志村貴子 

芸に、推しに、情熱をもって切磋琢磨する姿が胸熱でした

一穂先生の作品が好きで、作者様買いです。
ストーリーがとにかく面白かったです。お笑いのネタ部分の完成度が素晴らしかったです。
そして、美人でもイケメンでもない、普通にいる人たちを描く志村先生の作画が素晴らしいっ!てなりました。
喜怒哀楽が薄かったり、特に特徴のないその他大勢の人たちの作画が自然で、ふとした表情にも唸りました。


メガネの小峰のキャラが立っていて、面白くて魅力的でした。…

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さみしさのレシピ 小説

一穂ミチ  北上れん 

ちょっとずつ絡み合う人間関係

読了後、まずひと言表すなら「面白かった!」です。
ところどころにハッとなる言葉たち。
そんな言い回しあるんだ…と何度もなりました。

BLに女の影は不要なタイプなので、慈雨が
叔母の元夫設定と知った時は一瞬とまどいましたが
きっとウラがある、と信じて読みました。
登場人物がなかなか濃密な絡まり方をしていて、
それぞれのカプでお話が書けそうだなと思いました。
知明と慈雨のその後の関…

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ぼくのスター 小説

一穂ミチ  コウキ。 

それぞれのスター

ドルオタで半引きこもり不登校の侑史ですが、そこにオタクの"痛さ"は感じはなくて
なんとなくずっと切ないような苦しいような空気感を漂わせている、そんな彼のキャラに惹かれました。

推しである『ほたるん』への愛はしっかり感じるのになんとなく熱量は低めに映り、
そして航輝にもいまいち踏み込めないでいるのはなぜなのか?
自然とその部分を知りたいと思わせてくれるようなストーリー…

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メロウレイン 完全版 下 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

No Title

下巻で特に印象に残ったエピソード、一顕が二次会の幹事を引き受けたあれ。好意を寄せられて、整もそれに気づいて相手のSNS見に行っちゃう...とか。ドキドキした。お母さんとの関係も、一顕ってそういうとこがいいよなと思った。正しくあろうとしようとするというのかな。和章と柊のエピソードも色々あって良かったな。なんか和章は柊といることでやっと息ができているような感じがして彼がそれでも自分を律しようとするとこ…

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ナイトガーデン 完全版 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

No Title

ふったらどしゃぶりを読んだ時に和章は感情が見えにくいけれどこんな激しい感情を持っているんだなと思っていたので、今作で柊に会えて本当に良かったよなぁ。同じ後悔を繰り返したくない、でも閉じ込めてしまいたい、執着しないように必死…というか。感情を閉じてこの人はどうなっちゃうんだろう、合理性の中で生きてる和章が自然と共に生きている柊に少しずつひらかれていく感じがとても好きでした。人は一歩を踏み出すとき、と…

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メロウレイン 完全版 上 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

2人のその後がいいな〜

まだナイトガーデンを読んでいないので上巻のみ。
一顕と整のふたりのゆるりとした恋のお話が色々と読めて良かったなぁ。はじまりがはじまりだっただけにいつまでも続くかどうかはわからないみたいなところから時間を重ねて愛をふかめているのがいいな。ずっと2人仲良くいてほしい。

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ふったらどしゃぶり~When it rains, it pours~完全版 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

No Title

セックスレスな一顕、片思いしている同居相手には相手にされない整、間違いメールから始まるふたり。同期なのにちょっと敬語な一顕がなんか好きだった。あのメールがお互いだってわかった時、かおりとのあの一件から衝動的に整に連絡する時...読みながらこの関係性の変化がドキドキした。大人同士の話だよなぁ。2人が抱えていたもの、パートナーとの関係、2人の距離の詰め方全てが好き。身体は重ねたのに心を繋げるのに不器用…

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off you go 小説

一穂ミチ  青石ももこ 

こどもで大人な恋

『is in you』ではかなりクセのある当て馬だった密(佐伯)。
嫌な奴っぽく映ってはいたけれど心底悪い人とも
思えなかったので、
彼が抱え続けていたものとか一束への最後の執着がここに繋がっていたとは…というのも知ることができて、
前作のぶんも含めてスッキリした気持ちです。

良時と密、それぞれが自分の気持ちを押し殺して
長年過ごしていたわけではなく
形容することができる感情とは…

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is in you 小説

一穂ミチ  青石ももこ 

静かに、熱く。

ふたりが旧校舎で過ごした時間には
高校生らしい軽さやドキドキがあふれ
単なる先輩後輩の付き合いとも違う関係だからこそ
生まれた恋心にも希望があって、
明るくて甘さすら感じる雰囲気もあったのに。
そこから少しずつ歯車が狂ってガラリと空気が変わるという、
メリハリのある展開に引き込まれっぱなしでした。

香港で再会したあとも、表面上はとり繕えても
心の内側に不穏さは引きずったまま。

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青を抱く 小説

一穂ミチ 

複層的な変化球BL

著者が一般文芸の本を次々と出している時期に、角川文庫から出されたこの本。BLの過去作なのにどうして今、一般のレーベルで出るんだろうと敬遠しているうちに店頭から無くなってしまい、結局後日取り寄せしたら3刷でした。
読み終わり、なるほどなあという気持ちです。BLはBLだけど変化球だなと感じました。
前半はひどくまったりとしています。著者の過去作に時折登場する、人生の中休みをしているような人が現れ、…

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