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3/15(合計:149件)
青井秋
零論
ネタバレ
宝石をカリカリ食べる寂しげな男の子と、石研究者の物語。 食べた宝石によって瞳の色が変化するイーリス。 まさに瞳そのものが宝石です。 美しい種族なだけに残酷な経験をし、人も世界も諦めた心を研究者のベントが救います。 青井秋先生が描く物語は本当に美しい。 日常で荒んだ心が洗われます。 彼らが言葉を交わしたり、想いに耽る1秒1秒の時間の流れが伝わるページ構成で、読者もその世界を経験できま…
165
またまた素敵な表紙ですね。 青井秋さんの鉱石や魚のお話を思い出します。 簡単に言葉に出来ない、このじんわりする気持ちをどう表せばいいのでしょうか。 大切な思い出と再会と。 まさに灯台下暗しですね。 二人の気持ちが逸れたり追いついたり重なったり、それと深海魚?の目的と、素敵なお話でした。 誰も傷つけない優しくて不思議でじんわりきて美しくて。好きな作家さんと作品です。 眠…
襖くろーらー
タイトルはstella(星)+arium(場所)で、星の場所……星の栽培地、という意味でしょうか。 そのタイトル通り、星の製造工場を舞台とする短編連作と、世界観のちがう読み切りが収録されています。 スト重傾向のあるCannaレーベルの作品ですが、ストーリーを楽しむというより、雰囲気や絵の美しさを楽しむ作品です。 宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』のような雰囲気があります。 きらきら…
銀次郎
まず、表紙の鉱物の美しさに目を惹かれます。 緻密に描かれたそれらは、カラフルな光沢を放ちながら登場人物を囲んでいました。 少し不思議さを感じる表紙。この雰囲気のまま、物語は進んでいきます。 ストーリーの中にファンタジーが溶け込んでいて、読んでいるこちらも引き込まれていきます。 なかでもモノローグが印象的。 黒い背景のそれは少し怖さを感じますが、登場人物の心の内を的確に表していて、…
えすむら
詩情あふれるエモBL(Boys Life)でした。 或る日突然、古代魚の精霊みたいなのに憑りつかれるDK。でもその精霊が見えるのは憑りつかれた本人と、一人のクラスメイトだけ…。周りに見えないものが見えるもの同士、親しくなっていくのですが、実はふたりのはじまりは幼い日にあって、という。 エロが欲しい派なので初読みの作家様でした。なんでエロ推進派がこの作品を読んだかというと、、なんでだろ?wじ…
うーゆむ
前作も緻密な描き込みとなんとも静謐な感じに惹かれたんです。 今作は、タイトルから読みたいと思いました。 BLコミックタイトルにゴンドワナ? ゴンドワナって古生代とか中生代の? ってなるじゃないですか。 連載中には、お見かけしたのが既に途中だったため読みたいけど我慢するかぁとなっていました。 青井秋先生の作画は、やっぱり素敵。 緻密な、繊細な描き込みはずっと眺めたくなる美しさ。男子…
kaya。
視覚が、空気が、綺麗で澄んでいて、 まるで映像作品を観ているような感覚でした。 しんと沁み入るような、美しい透明感が印象的です。 派手さはないけれど、ストーリーもファンタジーと ミステリーの2つの要素を含み、引き込まれてゆきました。 ただ、ミステリーとはいっても複雑すぎずさらっとした 読み心地で、あくまでメインは二人の恋のお話です。 高校生の直樹はある日、校外学習で訪れた博物…
@るるこ
読み終わって、次の日もその次の日も気付けばゴンドワナの眠りのことを考えていて毎日手にとっています。 表紙だけじゃなく、中身も綺麗な作品。 ある日の校外学習で行った博物館で、宙を泳ぐ魚に懐かれた高校生とその魚が見える同級生のお話。 宙を泳ぐ魚は一体、何を思って彼についてくるのか… 宙を泳ぐ魚も、ふたりの距離も、これまでにあったことも、これからも、全てが綺麗でした。
おぶもいもい
クラスメイトで席も隣同士なのにあまり接点なく過ごしてきた基と直樹。そんな彼らがふたり以外には見えない「魚の幽霊」の存在を通して距離を近付けながら、これまでの関係を変えていくお話でした。 博物館で突然現れたピラルクーの幽霊は直樹に憑いているように離れず。基は元々"視える人"なので、彼と共にピラルクーの帰るべき場所を探していくような展開に。 博物館での出来事からずっと非現実…
Sakura0904
◆百草の裏庭(表題作) 童話のような、絵本にして欲しいような、温かく穏やかで素敵なお話でした。青井先生のタッチには本当にこういう雰囲気がよく似合いますね。異形な見た目のギーゼルベルトですが、不穏な空気を漂わせることはまったくなく、彼の心の温かさにはただただ癒されます。どうしてそんな見た目なのかも分からないし、彼はずっとこの姿のままなんですね。けれど、本質を見てくれるマルセルは、そんなことが微塵…