金ひかるさんのレビュー一覧

キスの魔法で狼王子と恋始めます 小説

雨月夜道  金ひかる 

最後まで読むと印象の変わる作品

雨月夜道先生の作品は初読みでしたが、失礼ながら文章から勝手に新人作家さまだと思っていました。
中盤まではこのお話が何を語りたいのかが分からなくて、更にクライドにタメ口をききだした透俐の口調に違和感を感じてしまったんです。
透俐の感情が昂った時の句読点の多様も、とても読み難くて新人作家さまだと思ってしまった理由でした。

それと「可笑しくなった」と言う表現が沢山出てくるんですが、漢字からうけ…

2

キスの魔法で狼王子と恋始めます 小説

雨月夜道  金ひかる 

シリアス、とほのぼののバランスがいい。

作家買い。
金さんの描かれた表紙からもわかるように、雨月さんの新刊はファンタジーもの。ちょっぴり切なく、シリアスな展開のお話なのですが、そこはかとなく童話のような、おとぎ話のような、そんなほっこり感も詰まった一冊でした。

ネタバレ含んでいます。ご注意ください。






主人公は19歳の透俐。
父は透俐が子どものころに亡くなり、母親も病で亡くしたばかりの青年。母子家庭で家…

4

恋をするということ 小説

凪良ゆう  金ひかる 

エンドルフィン

先生おっかけで購入。凪良先生らしい、心情ゆっくり追いかけられるお話で、沁みましたが、攻め受けに惚れるというところがあんまり無かったので萌にしました。攻め受けとも、ほんとご近所に住んでいる気がする、親しみやすいお話、4編+あとがき+飼い猫ぶうたん視点のお話。等身大の攻め受けのお話を読みたい時におすすめです。タイトルは攻めが受けに作ってあげる豚の脂身丼(こう書くと「ええ・・」という食べ物ですが、作中で…

0

相合い傘で子育て中 小説

雨月夜道  金ひかる 

攻めと受けの身内が酷い人ばかりでイライラさせられる。

パーツ、パーツを切り取ってみると、萌える箇所もあるんだけど、繋げてみるとどこかチグハグ&ツッコミどころが多々な気がして、集中できませんでした。

出会った当時、攻めは14歳です。
おまけに極貧で発育不良ゆえに、見た目は8歳程度のショタにしか見えないんです。

受けは気難しい小説家様です。
かつて初恋の女性と駆け落ちを企てるも、女性は来ないどころか自分の兄と結婚しちゃった過去があります。…

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バイオリニストの刺繍 小説

砂原糖子  金ひかる 

五感に響きわたります

イケメンバイオリニスト・舘原(年下攻)と聴覚障害のある青年・吹野(美人受)のラブストーリーですが、舘原が奏でる名曲の数々、軽井沢の美しい情景、森の中にある趣のある洋館、吹野が作る美味しそうな料理や美しい刺繍等々、五感に訴える描写の多い作品で、ラブ以外の内容も濃くて楽しい作品でした。

舘原も吹野も、どちらも狭い世界にいて、不完全な状態で世の中を見ていたというところでは似た者同士だったなと思いま…

4

ふたりでつくるハッピーエンド 小説

安西リカ  金ひかる 

キャラ&カップリングが最高

人気俳優と俳優業に憧れる大学生のお話。年の差もので、素晴らしくよき年上攻めですね。好きな作品です。

芸能一家に育ち、子役から始めた芸歴は35年。呼吸するように演技モードに入ることができるベテラン俳優・岩舘は、姉でマネージャーの絹を通して知り合ったかつての高校生・友理と再会します。大学生になった友理は俳優を目指し、岩舘も出演する舞台のオーディション真っ只中でした。

家族に芸能界入りを猛反…

0

白銀のオオカミと運命のツガイ 小説

真崎ひかる  金ひかる 

運命の出会い

私にとっては大切な事だから何度でもいうけど、私の購入基準で、金ひかるイラスト作品は問答無用で買う!
もう、このカバーイラストの、精悍でガタイのいい攻めに、攻めよりはだいぶ小柄だけど別に女っぽくはない受け、それも、ケモ耳モフモフ尻尾付きって!どんだけツボなんだ!って。
お話としては、広義の、っていうか、原初のオメガバース的な、タイトルからも明らかな通りの、狼の末裔が運命の番と出会うお話です。

0

風の神とびいどろの歌声 小説

安曇ひかる  金ひかる 

読後感がいい。

呑んだくれの僧侶に育てられた孤児の小鈴が、実は風の神に仕える「風子」だった……というところから始まるお話。

小鈴は、風の神の長・雅風(がふう)の元で働くことになるんだけど、この雅風が不器用無骨男なんですね。
言葉を飾るということを一切せず、つっけんどん言い方のせいで女神達から遠巻きにされてしまってるような方。

そんな男が、たま〜に見せてくれるぶっきらぼうなデレ。
もっとデレてくれて…

1

白銀のオオカミと運命のツガイ コミコミスタジオ特典小冊子 白銀のオオカミと夏まつり 特典

自分の居場所

本品は『白銀のオオカミと運命のツガイ』の
コミコミ特典小冊子です。

本編後、瑛留がジークをお祭りに誘うお話です。

フレイの交換留学に伴って日本に来たジークを
瑛留は夏祭りに誘います。

雑多な言葉が飛び交う喧騒の中、
屋台から様々な匂いが漂ってくる中を歩くと
老若男女問わず、すれ違う人から視線を感じます。

どちらかと言うと鈍感な瑛留が感じるくらいなので
ジークが感じ…

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白銀のオオカミと運命のツガイ 小説

真崎ひかる  金ひかる 

その出会いは偶然? 必然!?

今回は東欧の小集落の美形の部族長と
動物学者の父兄をもつ浪人生のお話です。 

受様が攻様との出会い自らの出自を知り、
攻様との未来を選ぶまで。

受様の父と兄は世界各地で
フィールドワークする動物学者です。

受様は2人の母校の大学受験に挑みますが
予防接種を受けながらインフルエンザにかかり、
二次試験に挑めずで浪人してしまいます。

そんなある日、東欧の小国で絶滅した…

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