金ひかるさんのレビュー一覧

FLOWER(新装版) 小説

木原音瀬  金ひかる 

クズ下衆というより勘違いオトメ

数々の最低男を輩出してきた木原さんの作品の中でも有名な谷脇を楽しみに読みましたが、人を嫌がらせる訳でもなく(無理やり連れ込んだり酒を飲ませたり浮気しまくったりはします)ベストゲスでは無かったです。表面は良いツラ被って悪態の限りを吐きますが、関係ない人には無害、それどころか外科医のトップです。人が心地よくなる言葉を心を通さずとも選んで囁く、目的の為なら魚(自分の獲物)にエサをやる…彼は時にある種の人…

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金の小鳥の啼く夜は 小説

かわい有美子  金ひかる 

大正時代の帝国オペラ座舞台

かわい先生の過去作品読み。こちらは2005年ごろの同人誌作を改稿して出された2015年作。同人誌作と気付く、独特の雰囲気なお話がありますが、こちらはあとがきまで全く気付けませんでした。音楽ものが好きなので萌2より萌です。オペラ座の怪人モチーフの本編220P弱+小編3編+あとがき。

帝国オペラ座でこまごまとした仕事をしながら面倒を見てもらっている10歳の盲目の雪乃。「椿姫」の素晴らしい舞台が終…

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ロマンス作家は騙される 作家・羽根くんシリーズ 小説

榎田尤利  金ひかる 

仕事女子のドリーム

関連作品『ハードボイルドに触れるな』の続きです。前作を読んでからお手に取りください。

お話のテーマは引き続き『人生=小説を書くこと(お仕事)』で、感想としては『ハードボイルドに触れるな』とほぼ一緒です。
「ああ榎田さん、この頃、本当に書きたくて書きたくて、たとえスランプに陥ったとしても書きたくて、たまらなかったんだろうなぁ」と思いました。

羽根くんって、今作ではスランプになったり、ネ…

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ハードボイルドに触れるな 小説

榎田尤利  金ひかる 

19年後に再読してみたら……この本、恋の話じゃないかも?

電子書籍を物色している最中に目に留まり、友達に勧められて当時読んだのを懐かしく思い出したんですが、美貌の長髪の鍼師(本当は整体師だった)と親友の編集者との三角関係だったのはクッキリと覚えているのにお話のラストを全く思い出せず……
でもね、読んだ時に『不思議な爽快さ』を感じたのだけは覚えていたんです。
この『不思議な』ってとこがミソで。どんな不思議さだったのか、思い出したいじゃないですか(笑)。…

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鬼の子いとしや桃の恋 小説

野原滋  金ひかる 

野原滋先生の作品、多分ほとんど読んでないと思いますが、私の購入基準で、金ひかるイラスト作品は問答無用で内容ノーチェック予約。
もう、このカバーイラストの、精悍でガタイのいい攻めに、攻めよりはちょっと華奢だけど別に女っぽくはない受けってところからツボです。
小説内では鬼の子しづるは超美形とされていますが、金先生のイラストのしづるは、小島にたった一人残されて長い年月を生きてきた、その無垢さが現れて…

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POLLINATION(新装版) 小説

木原音瀬  金ひかる 

これまた凄い…


3部作目!
このシリーズではもはやお馴染の谷脇がまたまたメイン攻めです。

1部から群を抜くクズっぷりですが今回も健在で。
自閉症の未成年の男の子に現役医師が手を出しはじめます。
モラルの欠片もあったもんじゃない。

自閉症については深く知らなかったので、色々と驚かされました。
そんな設定の子をBL本の受けにし書ききった木原先生は本当に凄いと思いました。
BL界隈では稀なカッ…

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鬼の子いとしや桃の恋 小説

野原滋  金ひかる 

しづるかわいい

作家さん買いです。

内容については細かく書いてくださっている方がたくさんいるので割愛します。

受けのしづるが健気可愛くてとても良かったのですが、どうしても気になったので。

イラストと内容ちょっとずれてる気がします。
文章では何度か、背丈が攻めと同じくらいという表現が出てきますが、イラストではしづるが小さいです。
確かに華奢なので小さく見える的なことも書いてあった(気がする)ん…

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WEED(新装版) 小説

木原音瀬  金ひかる 

人間味あふれためんどくささ


間違えて2部を先に読んでしまいそれから半年が経っていましたが、1部をようやく楽しめました。
今回も安定の最低ぶりがたまらない。

初っ端から3P…拾った男を強姦スタートには驚きました。
最低と最低が揃って最強…悪友の谷脇はここでも相変わらずの顔良くスペック高い人でなしでした。


若宮は正真正銘エリート医師なのでしょうがどこか抜けていたりおいおいな点が多く最低な男であり間抜けな男…

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「鬼の子いとしや桃の恋」コミコミスタジオ特典小冊子 特典

ラブラブデートです♪

本品は『鬼の子いとしや桃の恋』のコミコミスタジオ特典小冊子です。

本編から4年後、2人が旅行に行くお話です。

鬼であるしづるは動物は大好きですが、逃げたり怯えられたりする為に
自分からは寄っていきかないようにしています。光洋はそんなしづるを
つれて静岡の花鳥園への1泊旅行を計画します。

梅雨が明け、夏の日差しが眩しい日曜日、新幹線でもかなりの人数が2人
と一緒に降りた事から…

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鬼の子いとしや桃の恋 小説

野原滋  金ひかる 

ラブコメかと思いきや

今回は一族必須の儀式を受ける大学生と島に封じられた鬼のお話です。

鬼伝説で繁栄した一族の攻様が最後の鬼となった受様と出会い、
2人が伝説の真実と種族をのり超えて互いの手を取るまで。

攻様の一族は瀬戸内海近くに位置する鬼留乃に本家があります。攻様は
親の仕事の都合で東京に住んでいますが、家同士の結束が強く、年に
何度も本家に集まっては顔合わせする一族です。

攻様も幼い頃はた…

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