玄上八絹さんのレビュー一覧

失恋コレクター 小説

玄上八絹  金ひかる 

モノの使い方が秀逸

初読み作家さん!
正直ラスト付近はとんでも展開だな。って思えたんですが、それでも単純に単純にこの二人がくっついて嬉しかった!
設定として石屋とか琥珀があるんじゃなくて、琥珀を通して比喩としてよ感情表現がすごく活きていて、刺さるものが深かった。
心理描写が秀逸というより、心理表現がとても上手い!
設定を活かすってこういう事か!
と、今まで宝石も原石もパワーストーンも興味なかったけど、石って…

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恋はシェリーグラスの中で 小説

玄上八絹  六芦かえで 

キャラがなー。

メインキャラが3人います。京介(攻め)と隼人(受け)と隼人の双子の弟、大和。

まず、京介。
スパダリなのに、少し残念な部分もある、惜しいイケメンなんです。
とても好きな設定のはずなのですが、少々モヤッとしました。

なにせ、始まりが「大和追っかけ」なんですよねー。
大和に会いたくて、せっせと隼人が働くゲイバーに通うんです。
客同士として知り合った大和の情報を聞き出そうと、兄とは知…

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虹の球根 小説

玄上八絹  三池ろむこ 

久しぶりにヒアシンスというものを思い出した

作品は、トイチの男のスピンオフのようで、そちらを読んでいないが故の難しさだったのか、作者の作風なのかは判断しかねますが、萌えにくかった。

芸術家のお話ということもあったのかも知れません。
銀示の境遇は、ありえるのかな、後見人の親戚に騙されることは良くあるかもですが、読み書きすら出来ないままに放置とは。。。本人に意欲(生きる気にならなかった)が無いせいでもあるかもしれません。

そんな彼…

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篝火の塔、沈黙の唇 小説

玄上八絹  竹美家らら 

え待って…これもっと語り継がれるべき

文章としては読みにくかったり主語が分かりにくかったり、少々酔っている箇所もあったのですが、素敵過ぎるエピソードと時代の雰囲気、退廃的な灯台暮らし、今は余り見ない幼児虐待と兄弟虐待とが詰め込んであって読み応えありました。

盲目で離れに幽閉されている椿に、山での果物や綺麗なものを取ってきては触らせ、いずれ帯刀を許されれば必ずお守りすると誓う若き武士の十左。かわいい…

椿が実の父に覆い被され…

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しもべと犬 小説

玄上八絹  竹美家らら 

キャラ設定は好き

 受けは人間でもあり犬でもあるというか、犬の特性を入れて作られた人形。主人一途。

 スピンオフかと思うくらい物語に入っていけない。
 二人の絡みがあまり見れないのが不満。いつBL始まる? って気持ちを抱きながら読み進めることになる。中盤と終盤の最後にやっと二人のBL要素が出てきます。
 警察・事件がメインで、BLはおまけ程度にちょこっっと乗っかってる感じ。
 事件の展開が多すぎてそこは…

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恋する座敷系男子 小説

玄上八絹  旭炬 

ほのぼの作品

まず表紙から美しさがあふれ出しています。
作者様、絵師様、そしてこの本の制作に関わって下さった皆様、ありがとうございます。

「座敷系男子」であるノト(攻めさん)のビジュアルがとてもよいですね・・・
黒髪・長髪でお顔も美しい。
和服も身につけておられますね・・・
私の好みのど真ん中です。
なんということでしょう、素晴らしいですね・・・

こちらの物語に登場するノト(攻めさん)は、…

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アンハッピーウエディング! 小説

玄上八絹  鈴倉温 

ハッピーウェディングσ(≧ω≦*)

ツッコミ所はあれど、楽しく読ませて頂きました(≧▽≦)


受け様は、6年前に攻め様をすきなって以来、攻め様の嫁となるべく日々を過ごしてきた円佳。

攻め様は高校生の尋斗。
親族から18才を待って政略結婚を余儀なくされ、それでも前向きに受け入れ、打ち合わせに赴けば現れた嫁は男だった。


尋斗に何がなんでも会社を継がせたくないけど、世間体も大事、という尋斗の親戚の思惑が、男との結…

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篝火の塔、沈黙の唇 小説

玄上八絹  竹美家らら 

理想の主従

痛々しいからこそ美しい話。
椿があまりにもひどい目に遭うので可哀想ではあるが、だからこそ、それぞれの想いが際立つ。
あまりにも痛々しいので、2人にはプラトニックな関係を築いてほしいと思ったほど。
最後に衝撃の事実が明かされるので、読み返したら印象も変わりそう。

このジャンルの作品にしては珍しく登場する女性が皆素晴らしい。
文章は読みづらい部分もあったが、とても良かった。
お互いを思…

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篝火の塔、沈黙の唇 小説

玄上八絹  竹美家らら 

温かい物語でした

あまり慣れない文体なので理解するのに時間がかかる部分もありましたが、時間をかけた分、情景が浮かびやすく物語に入り込めました。
痛々しいはずの描写も詩的に感じられ芸術的なSMを感じさせるようなものでした。著者の本意ではないかもしれませんが…

ただ、千代の手紙にあった言葉で、「決して生きることを諦めてはならない」と椿を託されたのだから、もう少し最後まで死にものぐるいで生への執着を見せて欲しかっ…

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銀とシュガースノー 小説

玄上八絹  高城たくみ 

A=440Hzが響く時。(読みづらくない!!)

張られた伏線、その回収。感情表現に沿った小道具の使い方。見事のひとこと。
この作者の日常を舞台にした作品の中でも突出して「らしさ」が出ていると感じる。
詩的に畳みかけ、折り重ねていく心情描写も美しい。
「読み辛い」との他レビューも見かけるが、私はこの作品からにじみ出る、玄上八絹さんの個性と文章が大好きだ。
視点を相互に変えながらストーリーが進んでいくこと、特徴的な文章運びが「読み辛い」と評…

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