chikakumaco
18年前に発行されたようで、今とまずタッチが違います。キャラクターデザインは似ているんですが、全体に濃ゆい。黒々としていて、輪郭が濃い。今の繊細さとは違うので、最初は見づらいなぁ、と思って途中で諦めたりしてました。再読するに、いや、楽しいじゃん!と思い直したりしていて。
「うつむく視線」にチラッと出ていた、蓮水先生と流一くんのお話しと、全く関連しない保健医と男子中学生のお話しが「フロムイエスタデ…
今日、9月2日、高久尚子先生のお誕生日なのですね。おめでとうございます。
先生の作品の中でも、うら寂しい物語のひとつです。精神的負債を抱えた大人がいじらしくも、臆病な気持ちを少しずつ開いて、相手を受け入れていく物語。高久尚子先生の作品は、ハッピーでエロエロだったり、恋に一生懸命だったり、楽しいものも沢山あって、そのいずれも大好きですが、時々、本作品のようなトーンのものがあって。先生の綺麗な絵と相…
正しいとか、正しくないとかでは無くて。
「つらくて逃げ出したいことや、忘れた方が幸せなこと。」そんな記憶を消すことが出来たなら、もっと人は生き易くなるのに。
そんなことをしても何の解決にもならない、ただ逃げているだけだと愛するクレイは言う。
冬雪は考えてしまう。『そう思えるのはきっとクレイが強いから。』弱い、苦しんでる人たちのことをクレイは少しも分かってはいない…、と。
苦しみも悲しみも。…
本編では女生徒にも人気そうな高村先生だけど。正岡先生が主役の「あなたが欲しい」では全然イケメンでは無くなっている様に。この人は所謂イケメン勢では無いのかもしれない。ずっと10代の頃の初恋を拗らせたまま大人になってしまっただけのただの男なのだ。
そしてたぶん当時小学生だった凛もそれは初恋だった筈で。重さは高村に叶わないかもしれないけれど。共学の高校なのになお、男子生徒に告られる程の可愛らしい凛に独…