沙野風結子さんのレビュー一覧

閨盗賊 小説

沙野風結子  小山田あみ 

エロ以外は宝塚で上演可能な雰囲気

ヴィクトリア朝時代の社会や風俗についても描かれていて、
BでLな二人だけじゃなく楽しめる小説でした。

継母に厳格すぎるほど厳格に育てられた受と、盗賊の首領の息子でフリーダムに逞しく育った攻のラブストーリーです。
受のレンの本当の母親は日本人という設定なのですが、海外との通商が頻繁でなかった時代に異国へ旅し、イギリス人の男性と結婚したという背景が、受の生い立ちとしてなんだかロマンチックな感…

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獣はかくして交わる 小説

沙野風結子  小山田あみ 

どちらが飼うか飼われるか

電子版カラー口絵、挿絵、あとがきあり。
アンダーグラウンドの世界で生きる謎の男と、刑事の秘密の関係。
ストーリーはハラハラドキドキ、面白かったんですが、正直お互いに情報をやり取りする対価としてカラダの関係を…というのがなんか、わかるようなわかんないような…。そこでエッチする必要ある?と思っちゃった。要するに自覚するのは遅かったけど、どっちも一目惚れだったってことなのかな…。

一見ハードボ…

2

夢を生む男 小説

沙野風結子  北沢きょう 

夢を操る、というロマンチックさを期待していたが

レビューも多いので感想だけ…

作品の根幹をなすのが「夢生み」という能力なのですが、これがどうもピンとこない。
まず予知夢、そして夢生みの能力でそれを「確定夢」にする…
ここがわからん。
そしてわからないまま読んでるんで、なんだかね。面白く感じられないわけ。
お互いを補完する能力を持って絡みつく両家の関係性。こういう興味深い設定はいい。非常にいい。
そして現在は夢生み家系の伏見家が支…

2

神の聖婚-機械仕掛けの神と復讐者- 小説

沙野風結子  笠井あゆみ 

イラストがちょっと寂しい

シリーズで読んできて完結にたどり着きました。
2作目と趣向がガラっと変わってて!なかなか戸惑いました。
しかも、私のだけが落丁なのかと思い不安になったんですけど、
やはりイラストは少な目だったんですね(- -;

2作目までは、神が受だったんですけど、今回逆でした。
自分の好みだけでゆーと、2作までの流れのほうが好きでした。
しかも、これSFなので、不得意分野です…。

技術大国…

1

獣はかくして交わる 小説

沙野風結子  小山田あみ 

沙野さんの男前受けが帰ってきた!

アングラの世界に住むフリーライターのゼロと、国家組織に所属する刑事の鹿倉。
強い信念を胸に、違う世界で生きていた二人の男たちが出会い、やがて共通の目的の元共闘する姿を描いた、まさに男✕男の作品。

女の自分から見ると、肩を並べる男同士の絆というのはどこか憧れる。
鹿倉は、命さえ失うかもしれないと感じた時、後を託す相手に同じ警察内の同僚たちではなく、素性どころか本名さえ不確かなゼロを選ぶ。

9

神の落淫―黒豹国主と新たな神― 小説

沙野風結子  Ciel 

ゴージャス!

神触手シリーズ2作目。
このシリーズ、イラスト陣も三者三様(みなさん耽美派)だし、3国の描き分けにも作者様のこだわりが感じられて素晴らしいし、すごく豪華な企画な気がします。

1作目の輝土が日本風なイメージに対して、2作目・ガラは中東、アラビアンな感じです(ちょっと千夜一夜物語な雰囲気が)。商業国・ガラの神は、最上級の女郎という設定で、BLなのになんで女郎?と思いきや、姉の身代わりで神になる…

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最後の一滴 「一滴、もしくはたくさん」番外編 コミック

湖水きよ  沙野風結子 

余裕をなくす堤

キャラ文庫コミカライズコレクションに収録されていた作品が単話配信されました。特定の作品だけ読みたい者にとってはありがたいです。最近小説の方を読了して記憶がまだ新しく、湖水先生ファンなのですぐに購入しました。

湖水先生はブルーの色使いが特徴的な作家様で、水をテーマにしたこの作品にぴったりだったなぁとあらためて思います。

小説の挿絵そのまんま、動く保嵩と堤に今更ながら感動です。個人的には弟…

2

視姦に沈む 小説

沙野風結子  笠井あゆみ 

意識と無意識 臨床心理を素材にしたサスペンス

「視淫に溺れる」(黒・弥上)→「視姦に沈む」(白・弥上)
・・・の順番で読むと良かったみたいです。関連本があると知らず、また後ろから読んでしまった。
①「視淫に溺れる」美貌の弁護士・篠束灯 天人の力でほぼ無敗。それに気づいた検事・西賀の恋。
②「視姦に沈む」美貌の代議士・・弥上時澄の担当医、精神科医の紺野和基の純愛。

笠井あゆみ先生のイラストが耽美です。でも、あの「オトコの花道」を読ん…

3

獣はかくして交わる 小説

沙野風結子  小山田あみ 

ビターで男前

いやあ、良いですねえ。
この、作品全体から男くささがあふれ出る感じは久しぶりな気がします。
甘い溺愛ものや優しい作品ももちろん大好きだけれど、ハードで硬派な作品もやっぱり良いものだなと再認識。
最近、あまりこういった雰囲気の作品は見かけなくなりましたよね。ヒリヒリ感のある空気というか、男と男のぶつかり合いみたいな感じというか。
なんだか無性に懐かしくなっちゃいました。
糖度が高めの甘い作…

5

神の飼育―真白き神の恋― 小説

沙野風結子  座裏屋蘭丸 

のめり込みました

いや~~、ゾクゾクしました!
触手萌えはなかったんですけど、沙野先生に調理されると
どんなプレイも美味しくいただけるみたいです。
座裏屋先生のイラストによって、さらに美麗な官能表現が際立つ、まさに夢の競演のような作品でした。

紛争を続けていた隣あう3国が、神制度という和平協定を結ぶことで、戦争を回避しているという設定(結構わかりづらかったです…)。その3国のうちのひとつ、輝土では、天界…

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