砂原糖子さんのレビュー一覧

センチメンタル・セクスアリス 小説

砂原糖子  ヤマダサクラコ 

そうなった理由があるので

初っ端に「奴隷」なんていう言葉が出てくるから、そっち系?って思ったんですが、どちらかというと、同級生ツンデレ・ワンコ系。
しかし、このワンコに麺棒並みの芯が通っているので、揺らがない揺らがない。その分、姫の方があっちにフラフラこっちにフラフラ。

「セクスアリス」なお話なので、小さい頃から今までの、性の遍歴が描かれていますが、そういう意味では春巳君ってちょっと可哀想。なまじっか綺麗だから貧乏…

2

斜向かいのヘブン 小説

砂原糖子  依田沙江美 

味リーマンラブ+吸血鬼のバランスが絶妙

地味リーマンラブ+吸血鬼のバランスが絶妙, 2008/4/30


「吸血鬼」ものBLだけど耽美とは程遠いです(笑)
そして、リーマンものBLによくある、仕事のできるかっこいい男たちのオフィスラブでもない。
BLに出てくるリーマンのお仕事は華やかなものが多いけど、
主人公たちは消火器の営業をやってて実に地味だし、会社の人々も普通にいそう…

4

斜向かいのヘブン 小説

砂原糖子  依田沙江美 

吸血鬼の使い方が斬新

ただの八重歯のオジサンのお話かと思ったら、ただのサラリーマンの吸血鬼のオジサンのお話でした。
それも、熱い季節がメインです。おおよそ吸血鬼とは縁がなさそうな。

その、自称吸血鬼・羽村さんの天然なことと言ったら、今までに無いくらいすっ飛んでいるので、そこがなかなか面白い。久條くんが好きになっちゃうのもわかる気がする。可愛いんだもの。
謎めいた存在の羽村さんですが、趣味嗜好から、仕事、生活態…

1

虹色スコール 小説

砂原糖子  佐倉ハイジ 

山も谷もオチもないとは言いますが、それだけではない!

大学生二人の恋物語。
あとがきで砂原さんが『山も谷もオチもない話』と仰っていました。

確かに劇的な展開や事件があるわけでもなく、部活や就活など、
ごく普通のスクールライフの中で描かれた恋愛模様は、
地味かもしれませんが。

不器用な男の子二人の友情と恋愛の間を揺れ動く様が、
丁寧に描かれていて。切なさ満点です!!

『停電』を上手く使った濡れ場も、ツボでした。

2

恋雪 小説

砂原糖子  木下けい子 

読ませてしまう作品

もどかしくせつないお話。私の好みとしては、すごく好きなシチュエーションなわけではないのに、ここが要らないってところがなく、泣きポイントも最高に盛り上がって、読まされてしまいました。

恋なのかどうかもわからないようなまま、体の関係まで持ってしまった幼馴染が、やっぱりお互いのことが好きなのだということを分かり合うまでのお話ですが、そこに演劇・映画界の様子を絡めることによって、『変わらない』ことと…

4

恋雪 小説

砂原糖子  木下けい子 

名セリフに涙がこぼれそうになります!

田舎では好き会ったのに都会にでたら、気持ちがすれ違うという奴です。
田舎に残っていた受け純朴な青年「湊」が、生いたちもあって自分の気持ち、欲望を口にできないというのもせつないです。
ラストの「成明の言葉は、信じられない」「なんで・・どうして信じさせてくれないんだ」という湊の慟哭の言葉がせつないです。
たった一人成明をたよって都会に出てきたのに、何度も裏切られてしまった湊。
それでも自分が一…

8

真夜中に降る光 小説

砂原糖子  金ひかる 

正統派ツンデレ?

主人公である金崎はTVでよく特集をされるような華やかなホストというより、どちらかというとやさぐれている……
チンピラホストです(笑)しかもかなり、嫌な奴。

金崎は辛い少年時代の影響で、「人を信用しない・人に期待しない」人なのです。
しかしそれは、人を信じて裏切られたくない・捨てられたくないという気持ちの裏返し。

そんな金崎に真正面から誠意と真心で迫ってくるのが、津久井。
空間デザ…

4

セブンティーン・ドロップス 小説

砂原糖子  佐倉ハイジ 

高校生BLの決定版

日常的な高校生モノです。
ですが何故だかわかりませんが
泣けて、そしてすごくキュンキュンします。
胸キュン度はどんな高校生モノにも勝ります。

高校生モノが苦手なにも読んで欲しい。
砂原作品で1番オススメです。

5

セブンティーン・ドロップス 小説

砂原糖子  佐倉ハイジ 

初恋の甘酸っぱさを感じた作品

小学校で短い期間同級生だった侑(ユウ)と広久(ヒロ)。
二人は高校で再会し、クラスメイトに。

小さい頃は女の子のように可愛く、
密かにヒロが胸をときめかせてユウは、身長も伸び、
すっかり男らしく成長。
性格も社交的で、誰とでも仲良くなれる彼は、クラスの人気者。

そんなユウと少しずつ、友情を深めていくヒロ。
それはやがて恋に………。

攻のユウは何でも出来る超カッコいい男で…

2

言ノ葉ノ花 小説

砂原糖子  三池ろむこ 

最後まではらはら・・

主人公は、3年前のある日突然、人の心の声が聞こえるようになります。
ねたみそねみが、あふれかえる混乱と、困惑のなか、人間不信になって外に出られなくなり、仕事も彼女も失くしてしまった余村。
それでも生きていかないといけいので、家電の販売店に勤めひっそりと仕事をします。誰とも接しないように、ひっそりと息を殺しながら、半ばあきらめて暮らしているとき・・
不器用で口べたな長谷部の余村を好きだという心…

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