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表題作センチメンタル・セクスアリス

理系大学院生・真部仙介
やや落ち目のモデル・相原春巳

あらすじ

モデルの相原春巳には奴隷がいる。
デカくて力持ち、家事もでき、自分の命令をなんでも聞く男。
そんな都合のいい奴隷・真部仙介は理系大学院生。
春巳とは幼馴染みだ。
高校卒業の時、仙介に告白されプロポーズのように申し込まれた同居を始めてから4年。
セックスの真似事はしているが、ホモじゃないから最後まではしない―そんな春巳に仙介は…。

作品情報

作品名
センチメンタル・セクスアリス
著者
砂原糖子 
イラスト
ヤマダサクラコ 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
シリーズ
センチメンタル・セクスアリス
発売日
ISBN
9784344808782
3.8

(91)

(40)

萌々

(18)

(20)

中立

(7)

趣味じゃない

(6)

レビュー数
20
得点
339
評価数
91
平均
3.8 / 5
神率
44%

レビュー投稿数20

「受けの春巳は、アホの子」

ボロいアパート住まい&無骨なまでに実直な攻めなところとか
受けが攻めの気持ちにあぐらをかいてるとか
仏の顔も三度までじゃないけど、ついに攻めに見放されてしまったり
ワガママで性格悪い受けとして登場した受けが、実は……だったりとか

私の好きな「優しいプライド」と多々重なって、たまにどっちがどっちだったかわからなくなるので、自分用の覚え書きとして書きます。

「センチメンタル・セクスアリスの受けの春巳は、基本アホの子」

金にルーズ、女にもルーズで、仕事も落ち目。
だけど「俺には奴隷のように尽くす真部(攻め)がいるから、だいじょーぶ!」とスルー。

早漏であることがコンプレックスなんだけど「真部はホモ童貞だから俺が早漏だと気づかない」という謎自論を信じて、真部に身を委ねて何度もイキまくってる。
早漏バレバレ!!

でも、こういうアホなところが真部はたまらなく可愛いんだろうなぁ。
アホな子ほどかわいいってやつで。

けっして褒められた性格ではないのだけど、父親との確執とかレイプ未遂によるトラウマとか、そういうものがきちんと描かれているので、春巳の気持ちに寄り添うことができる。
(まぁ実際、リアル春巳に振り回されたらたまったもんじゃないけど、壁となって読む分には好き)

個人的には「不憫」属性もちょっと入ってるなと思います。

1

胸が苦しくなるほどのツンデレ

高校の卒業式にほとんどプロポーズのような告白をされ、それから幼馴染みの仙介と同居している春巳。自分の感じやすい体が恥ずかしいけど、どうせ仙介はホモの変態で童貞だから…とバカにしつつ完全に気を許して、思い切り気持ちよくなっちゃってる春巳が可愛い。

そんな春巳は仙介を恋人とは思ってはいない。最後までは許してないし、普段は奴隷の如く扱っている。ホモだの変態だのしょっちゅう罵り、それでもどうせ仙介は自分にベタぼれだから、何をしても許してくれると、相手の気持ちの上に胡座をかいているような態度。
序盤はそんな主人公にイライラし、攻めはこんな子のどこがそんなに好きなの? 顔か?などと思って、入り込めなかった。仕事も不真面目だし、浪費するし、攻めはいくらなんでも甘やかしすぎでしょうと。

が、後半からのザマァ展開に一気に引き込まれた。追い出されるわ、仕事もなくなるわで、一気にどん底に。そこから明らかになる受けが目を背け続けてきた過去が、かなりきつい話。でも最後まで読むと前半部分にモヤモヤしていたことが、全部腑に落ちる。
なぜ春巳はずっと、自分のセクシュアリティを認められず、攻めにも素直になれないでいたのか。
あの父親のもとに、男の子なのに綺麗な顔、弱い体質で生まれてきてしまったことそれ自体が、不運だったとしか思えない。読み終わった今となっては、受けはアホだとも性格が悪いとも思えない。ちゃんと理由がある。こっちまで辛くなるくらい可哀想で、ツンツンしててもそこが可愛いと思っちゃう。攻めが甘やかしてた気持ちがわかるんだよなあ。

だけど、受けの過去の事件を知っていたのなら、攻めには無理矢理という手段をとってはほしくなかったな。だからと言って他の手段で、自分の気持ちを伝えるのは困難だったかもしれないけど…。
攻めの、受けのお尻を指で弄りながら自分を慰めたり、全部入れるのを怖がられて、先っぽだけ入れつつ根元を自分で擦る…というような仕草にとても萌えたので、余計に、そんな優しい攻めにはそれだけは避けてほしかったと思ってしまう。だって下僕のようにワガママを聞いてやって、四年も触り合いだけで我慢してたって、すごい深い愛だと思うんだが。
そんな攻めにはこれからも、受けをもっとデロデロに甘やかしてやってほしい。

1

この恋がこんなにこじれたのは父親の所為だと思う

電子書籍で読了。挿絵なし。

すみません。ガッツリネタバレします。
地雷と言うほどではありませんが、私はツンデレをあまり好みません。「駆け引きはいいから、素直になったらいいじゃないのぉ。人生は短いのよう」と思っちゃいます。
このお話の春巳はとんでもないツンデレです。おまけにやってることが『駆け引き』と言うより、自分のプライドを守ることだけに汲々としている子どもです。仙介を「ホモの童貞」と罵り「でも、お前がそんなに俺のことが好きなら、ちょっとくらいは相手をしてやる」という噴飯ものの態度で、お話の途中では、仙介には到底許されないことをやっちって泣きをみるという馬鹿さ加減も半端ない。
でも、私は春巳を許せる!許せるだけじゃなくて、解っちゃう部分があるんです。彼には仙介に対して素直になれないすごく大きな理由がある、と。
春巳は自分が父親に愛されていない、「情けないダメな息子だ」と思われていると思っているんです。父にとって理想の息子は仙介なんです。
子供にとって、親はある意味、すべてです。だからこれ、かなり辛いよね。
少しでも仙介の上位に立ちたいと思う、でも仙介にどんどん惹かれていく、この二つの矛盾した気持ちを抱えて、物事をあまり深く考えない春巳が訳が分からない行動を取っちゃう(そして更に事態を深刻化させる)……
そう思ったら春巳が不憫で不憫で。馬鹿なところも可愛すぎて、もうたまらなくなりました。
「家族の関係とBLは切っても切れない関係がある」と感じていらっしゃるBL読みの皆さまは必読の一冊と思います。

4

「プロポーズで頭お花畑状態」から脱却するダメっ子物語

天然おバカなツンデレ受けの春巳が可愛すぎて冒頭から受けに萌えまくりでした。バカな子ほど可愛いとはまさにこのことかと身をもって知りました。
続編がどうしても読みたくて同人誌まで買ってしまうほどハマってしまった作品。

春巳は三流モデルでお金にも女性にも弱いダメ男だけど、「案外ピュアで実は天然で面白い」のが可愛げにつながってる気がした。女性には基本的に優しく、当て馬の女性にも最初は気を使ったり空気読んだりしてて、バカな素が出せるのは攻めの仙介の前だけなんだなーと。逆に言えば、仙介にだけは気を使えないし、空気も読めないのがツンデレのツンデレたる所以というか…。
ただ、ツンだけど冒頭から春巳が攻めの仙介に無自覚に惚れちゃってるのがダダ漏れなのが可愛かった。コロッケ半分こにしようとして全部食えと言われて嬉しくてニヤニヤが止まらないとか、随所に「大好きな仙介に愛されてるオレ(嬉しいデヘヘ)」みたいなのが溢れててアホで可愛いですw
仙介もそういう春巳の心理が分かっているから、可愛くて手放せなかったんだろうな。
ベッドではグズグズにとろけちゃうのも可愛いし、仙介はよく我慢できたよなと思う、普通ならもう辛抱たまらずヤってしまってる。
当て馬カメラマンは春巳の「実は案外ピュアで天然」というとこに興味をもって惹かれたのかなと思うし、ちょっかい出したくなるのが分かる気がする。
今思うと春巳は漫画キャラの白鳥麗子っぽいかも?(麗子さんは万人に高飛車だが)

小さい頃から無自覚に惚れてた仙介に貯金通帳まで見せてのプロポーズをされて、「こんなに愛されてるオレ、えへへうふあは」の頭お花畑状態の春巳だったけど仙介にとうとう見限られて楽園追放になってしまってからもなかなかのバカっぷりを発揮。
温室育ちの猫が突然野良猫になったのを見守るような気持ちで読んでました。
そっちにいったら川にハマって流されるぞー!みたいなハラハラ感があった。

痛い目見て素直になれるようになったので、ラストはにんまりしました。
父親の期待に沿えなかった生い立ちやトラウマも克服できたようだけど、性格はそんな簡単に変わらないのでこれからもツンデレなんだろうけど。
エピローグの妖精の件には爆笑でした。私が仙介なら可愛すぎて押し倒すレベル。

当て馬の女子は「頭の悪い中身カラッポ」と春巳を評したけど、別にいーじゃんと思う。頭良い人もいれば悪い人もいるし、勉強できる人がそれを生業とするように、頭悪い人間が見た目を武器に仕事してもいいと思う。
春巳はその努力すらしてなかったからダメだったけど、仕事を前向きに頑張るようになってからはおバカなりに頑張ってて良かった(それでも相当バカだけど)。
春巳は名前の通り、おバカだけど明るくて春みたいな人柄だと思う(春といえば発情期だし…)。寡黙な仙介とは真逆だけど、だからこそ良いカップルだなと思う。

笑えて、ハラハラしてちょっと切なくなって、ガンバレって応援したくなる良いお話で何回も再読してます。続編が出たらいいのにな~。

5

無骨で一途な院生×性格悪い三流モデル

人を馬鹿にしたり見下して侮辱するような言葉が列挙され読んでいて気持ちのいいものじゃありませんでした。

プライドばかり高く顔の造作が少しばかり整っている以外何一ついい所のない晴巳。
モデルをするにしてもいい加減でお気楽に適当な気持ちでその日その日が楽しければいいという快楽主義者で貞操観念も無し。
三流モデルのくちもなくなるかもという時になって、仙介に養って貰えばいいじゃんと少ない給料を浪費する有様。
二言目にはホモじゃないとか女の子がいいとかぬかして、結局快感には流されるしょうもない奴です。

対する仙介はというと、預金通帳を差し出しての告白にはどうかと思いましたが、勤勉で誠実、将来有望とみました。
一途で健気ひたすら晴巳に尽くす姿に痛々しくすら感じました。
あんなおバカ尽くす価値ないぞ、と言っても無償の愛を捧げてしまうんでしょうね。

散々ホモな仙介を馬鹿にし尽くした挙句、本当は子供の頃から仙介が気になっていていつしか好意を自覚していたらしく、仙介が同居を申し出てくれた時には大喜びしたという描写にはびっくりです。

チッっとも可愛げのないツンデレにも、馬鹿すぎて憐れみしか感じられない主人公に萌は皆無でした。

でも、春巳にちょっかい出してきたけど意外にいい人だった一癖ありそうなカメラマンには興味を持ちました。
なので、スピンオフ作品も読んでしまいそうです。

3

頑張るダメ人間

天然お馬鹿さん受視点がツッコミどころ満載で面白かったです。

受は売れない美形モデル。

攻は勤勉な大学院生。

受は高校卒業と同時に攻からプロポーズされて嫁入り(同棲)します。

甘やかされて育った受は攻に対してもつけあがり、わがまま放題します。

攻も受が可愛いくて散々甘やかしますが、他の男と関係を持ったと聞いてさすがに許すことができず受に三行半をつきつけます。

攻の包容力と自分に対する愛情を過信していたツケが回ってきてアワアワする受が可愛かったです。

攻が養ってくれるからいいやと人生をなめていた受が攻に見限られて一念発起します。

深く傷ついて腐っていたダメ人間がダメなりに頑張る話、大好きです。

受の危機感の無さとおめでたい性格がめちゃくちゃ可愛いくてどうしてくれようかと思いました。

嫌な仕事を我慢してこなしてもらった給料を間抜けにもスられるところや攻以外の男に軽く触られてしまった翌日、攻と顔を合わせるのにやたら罪悪感を感じているところなんか特に笑えるし情けないし馬鹿だなあと激しく萌えました。

なんといっても、受ざまあから攻ざまあに転じる後半の展開にS心をくすぐられました。

クスッと笑えてほろりとする良作だと思います。

5

砂原さんは大好きなのですが

個人的にツンデレが好きではありません。
この作品の受けさんは、かなりその傾向が高いのでちょっと苦手かも…と思いながらも砂原さんは好きな作家さんなので、読みました。


受けは顔だけが取り柄の売れないモデル、春巳。
無駄にプライドが高いです。

攻めは大学院生で春巳の幼馴染の仙介。
寡黙で無骨な男です。


高校卒業時、仙介が春巳に告白し、もう四年一緒に暮らしています。
春巳は仙介を奴隷と称していて、そんなふたりがいかに本当の恋人となるかといったお話です。

基本ヘタレで、春巳はまだ体を最後までは許していませんし、触りっこのみ。
なのに仙介は、本当に甲斐甲斐しく春巳の世話を焼くんですよね。
どんな言葉を吐けば春巳が傷つくかも良くわかっているし、彼以上の理解者はいません。
なーのーにー、もう春巳は憎まれ口はデフォルメ。
少しでも素直になったら死ぬんだとでも思っているとしか感じられません。
ホモだのなんだのと暴言は聞き苦しいですし、そんな春巳のセリフを読むたびに「もう無理…」と何度思ったか。
ただ、スピンオフ作品の『メランコリック・リビドー』の日和佐が読みたくて頑張っただけでした。
わたしのように春巳を受け入れられない方には、ひじょうに苦しいと思います。
ツンデレの受けキャラがヘタレって少ないかな?とも思うのですが、ここまで天邪鬼だと、もう、ツンデレなんて可愛らしいものではないと思ってしまいました。

4

真似事には萌えました

久々に共感出来ない主人公に出会いました。

おばかは私、好きなんです。「馬鹿だなぁもう」と思ってニヤニヤするのが好き。
でも、この主人公、自尊心ばかり高くて高慢ちきで、女にも仙介にもヒモなくせに、仙介を見下すでしょう?
そういう馬鹿は好きじゃないんです。死んでも治らないだろうとか思ってしまうから。

読みながら、最初はそう思っていました。
けど、突然やってきた仙介と春巳の疑似セックスシーン。
仙介の手の中で腰を自ら動かしてよがる春巳。
涎垂らして「気持ちいいか」の問いに、何度も首を縦に振る。
自分はホモじゃないと言いつつ、仙介に触れられる所はいつだって気持ちがいい訳で、足りないからもっと気持ち良くなりたいから、して欲しい事もねだる。
好きです、そういう変貌ぶりは(笑)

春巳は女王様気質なクセにそう思えないのは、仙介が春巳を操っているように徐々に思えた自分が居るからだろうと思います。
気持ちの上では春巳が主でも、体は仙介を欲して言う事を聞いちゃったり。

幼少時代の痴漢に遭ってしまうという話も、あれが有るのと無いのとでは全然違うでしょう。
身体を触られ好きなように背後からされてしまい、この手は仙介だと思うと、気持ち良くなってしまう春巳の、なんとも言えない背徳感が私にも感染しました。
その背徳感で、ぞくりとするのです。

そういうエピソードとか、実は春巳は仙介が好き過ぎて、嫌わないでと嗚咽をしながら泣き暮れるシーンも相当好きなんですが、いかんせん春巳の性格が私を萌えさせないです。
仙介は100点満点かと言われると実は私の中ではそうでなく、高校時代、春巳を早漏だからと振った女の子と体の関係を持っていた、という話。
それまで仙介素敵と思っていた気持ちが、何故か一気に萎える始末。
いくら「この女でどんな風に春巳は気持ち良くなっていたのだろう」と思っても、あの過去は私はちょっと……。

話は好きでも、キャラ好きにはなれなかったので、萌え足らずという結果に。
エロシーンは最高に春巳が淫乱で仙介も絶倫っぽいので良かったです。
あれは何度読んでも悶えます(笑)

4

性格に難アリなアホの子受を包み込む寡黙攻

受のアホの子っぷりは・・・・多分読む人の好みが分かれるところだろうなぁと思います。
ツンデレといえばツンデレですが、もうなんていうか幼稚でワガママで考えなしでそして無駄に自意識は高いw
私は性格に難のある男が痛い目にあって、紆余曲折の末、相手にメロメロになるパターンが大好物!!ですので、しっかり萌えてしまいました!
むしろ最初からこのふたりは両想い・・・ですよねw
甘ったれでアホの子の春巳を包み込むような包容力寡黙攻の仙介が嫉妬に狂って暴挙に出るあたりはほんともう萌えましたー!
春巳の難ある性格がさらに磨きががったいきさつや、仙介へのあんまりな態度、そして仙介が春巳を好きになった経緯も、幼少期のエピソードが挟まることでより理解できた気がします。

Hシーンも!!ええ!普段は寡黙で何事にも動じない仙介の豹変っぷりと快感に流されやすい早漏な春巳の可愛さに萌えまくりです。

続編の「メランコリック・リビドー」は今作当て馬の日和佐さんのお話ですが、あっちを読んでからまたこっちを読むと、同時進行というかリンクしてる部分があるのでまた感慨深いです。

4

蹴りたい背中

最初の方は春巳〔受〕があまりに我侭で人生にも仙介〔攻〕にも甘えてるので、こいつの背中を蹴り飛ばしてえええーー!!と思いながら読んでたんですが、途中からそっか、こいつもアホはアホなりにこのおつむで色々考えているのだな~~って気分になって、そして最後はなんだかんだ言って可愛いじゃないか!春巳!!って気分になりましたです、はい。
しかし尽くし続けた仙介の粘り勝ちでもあり、それに甘え続けてだらだらとどっちつかずの関係を続けていた春巳が、ダメ人間になる前にやっと立ち直って彼への想いを再確認したって事にも通じていて。
最初はあんなにこいつ蹴りてええーと思った春巳が最後は可愛く思えてきちゃったですよ。
仙介には勿体無いよ、こいつは!って思ってたけど、ごめんよー、君たちはいいカップルになれるよ!
春巳~~油断しないで頑張れよ!

3

コイツはオレの奴隷さま

バカな子ほど可愛いとは言いますが、これまたおバカな子がいたもんだ。
というか、ツンデレツンツン。
素直になれない、素直になれないから悪いほうに空回り~な今回。
スピンオフのもう一冊のほうを先によんでたんですが、すっかり忘れてましたね。
そうかそうか、日和佐さんこんな感じだっんだね~+.(・∀・)ムハ
お話はといいますと、ずっと幼馴染だった二人。
高校卒業を期に告白され、一緒に暮らすようになる。
それから4年。一緒に暮らしてはいるし、ちょっとエロいこともするけど、自分はホモじゃないから合体まではしない。ヤツはオレの奴隷。
付き従う奴隷なのだっ!と
ちょっと自分優位から始まり、いろいろドつぼに嵌っていくという内容ですね。
ラストに向かっていくにつれ、どんどん追い詰められていくところがミソです。
あらぬ誤解から、突き放されてしまう受。
ちょっと素直になれば簡単に解決することが、素直になれず、どうしても口が思ったことと反対の言葉を連ねてしまう。それがまた相手を怒らせ、落胆させていくというな。うんうん
「オレってば、売約済みじゃなかったのかよ・・」
が、なんか・・とてもキュンとしてしまいました。
好き好きって言われてるのが気持ちよくて、本当は心底うれしくて
後半の素直な気持ちがあふれるシーンにつながるので
ホント素直ならとてつもなく可愛いのに・・と
可愛いといえば、ネンゴロシーン。
その相手だけにトロトロの顔見せる~なんて・・・萌っ!
最後の想いとげて~も甘くて好きだなぁ(●*'v`*人)

2

ツンデレ好きなんだけど・・・

大学院生・真部仙介×売れないモデル・相川春巳のおさななじみものです。
残念ながら、個人的には「趣味じゃない」でした。
ツンデレ受けは好きなんだけど、春巳がいかんせん思考が小学生というのにイラッとしたし、仕事も真面目にやってないというのにもイラッ・・・。
それと、人に対して上から目線というのに、いい加減にしろっ!!と思ってしまいました。
まぁ最後は改善されてマシにはなりますが、ダメでした・・・。
そして無骨攻めの真部もなんだか微妙・・・。なにも言わなさすぎです・・・。
そして小峰のモデルをバカにしたいいかた・・・なんかすごい腹が立ちました。
残念ながら、最後まで好きにはなれませんでした・・・

3

濃厚? 濃密?

受は好きになれないし、攻は重苦しいし、ちょっとイライラする話なんですが、それでも最後まで一気に読ませてくれる勢いのあるストーリー。何度も読み返したいとは思わないけれど、好きなタイプの話でした。でも、タイトルは、よくわからないな。

1

ワガママすぎる主人公にイラッ

自分勝手すぎる主人公に最後まで共感できないまま読み終わってしまいました。
自分のことを好きだと言って、どんな暴言を吐いても文句も言わず苦しい中無理をして面倒を見てくれる攻に辛く当たるは果ては金まで使いこむ始末。
そんなこんなでイライラしていたら、記憶が戻って自分の気持ちに気づいた途端の変化にまたびっくり。
いいのかそれ。
我慢強すぎる攻めが鉄人だと思います。

主人公……過去の色々を考えればこういう子になるのもわからなくもないんですが、もうちょっとソフトに嫌なやつだったらよかったのに。

いっそぶち切れた真部がもっとどSに主人公をいじめてくれれた方が楽しかった気がします。
精神的下克上、みたいな。

いくら最後に春巳が改心?してデレ状態になったとしても、これまでのことを考えるとちょっと仙介がむくわれ足りない気がしてしまいました。

4

ツンデレ万歳

なんか設定が色々おいしかったですw
攻めはいつも仏頂面で遅漏で真面目で。
受けは自分の外見に自身を持ちチャラチャラしてて早漏。
そして受けの春巳がツンデレすぎる…!
攻めが自分に告白してきたので、自分のことを知っているから真夜中に迎えにこさせたりと、攻めが奴隷状態w

小さい頃から仙介にやたらちょっかいを出していた春巳w
これはもうあれですね、好きだからいじめてしまうとかいう類のものですねw
大人になって一緒に住んでも「ホモ野郎」とかやたら仙介に嫌味言うしw
お金がなくても仙介がなんとかしてくれる、仙介は俺を好きなんだから、それが当たり前になってしまっているから、仙介が離れてしまったり仙介と女の人が仲良くしてたりしてたらもうわけがわからなくなってしまう春巳。
でもツンデレが故「好き」となかなか認めませんw
それどころが見栄張ってさらに溝が深くなって…(^_^;)
仙介が春巳ゾッコンでよかったですよほんと。

ツンデレですがエチは萌えましたwなんたってツンデレ受けは早漏なんですからw
とにかく感じまくってるのに萌えw
あとは乳首イキですかね!全国のチクビストさん必見ですw
最後誘ってるのも萌えた!

ツンデレ受け好きな方には間違いなく萌えられる作品だと思います♪

10

バカな子程可愛い

メランコリック・リビドーがすっごくよかったんで、こっちも購入してみました。
皆様のレビューを拝見して、正直私には春巳はダメだな…と思ってたんですけど、いけましたいけました!
逆にここまでバカだと清々しいかんじでしたね!素でバカだからどうーしようもない。
バカだけど、外見だけしかない自分に対してコンプレックス抱きまくりの春巳。
最後のほうにはとっても可愛いやつに見えてきました。

キモイだのホモだの罵りまくる春巳でしたが、仙介に気があるのは一目瞭然でしたね。
まさか昔の痴漢事件が春巳の想いの蓋になっているとは思いませんでしたが。
なかなかのツンデレっぷりでしたが、ちょっとツンの部分が足りないかなーツンというよりほんとバカなんですよね、この子…
仙介に想いを告げてからはきっとデッレデレだったんだと思う。なんせバカだからきっと顔に出まくってるんだよ(笑)!!
自分なりに気持ちを封印していたつもりでも、仙介にはバレバレだったくらいですもんね。
実は通帳もってプロポーズされたときや同棲をはじめたときにドッキドキデッレデッレしてた…なんて、ちょっと、可愛すぎる!!
バカな子ほど可愛いってこれなんでしょうね。
仙介もこんなバカな男によく長い間付き合いましたよね。全てはあなたの努力の賜物ですよ。
でもそれはやっぱり春巳の自分に対する気持ちを信じていたからと、自分のそれだけ春巳のこと好きだったからなんだろうけどね。
春巳が罵りながらどんな顔してたのかぜひ見てみたい。ニヤニヤ

あと日和佐!軽っっっ!!
でもこの彼がまさか昔の恋人を忘れられない純情青年なんだって誰が信じますかねー
まさかまさか…このギャップがたまらないんですけど。

3

う~ん、ダメだった・・・

この作品は本当にひとえに受けの春巳を受け入れられるかどうかにかかってる作品だなと思いました。
私はダメでした。と言う訳で、多分ストーリー的には面白いんだろうけど、終始イライラモヤモヤしてしまい、最後まで読んだのは、とりあえず収まる頃に収まってくれないと更に腹が立つからという理由でしたから。
しかし投げ出したくなるのを我慢して読めたという点では面白かったんじゃないかと思います。

春巳程度の性格の悪さでイライラするのは狭量と思いつつ、どうしてもダメだったのは、思う様、何も考えずに悪態をつきすぎるせいだとおもいますね。
攻めの仙介をホモだヘンタイだ、ののしりまくります。
自分に惚れてる安心感と、流されたくない自分を防御する為・・・とわかってても、そう毎回毎回エッチの度に言うのってどうなん?と思ってしまう。
日常でも言いますしね。仙介限定なのがせめてもの救い。
自分は軽口のバカだシネだもどうにもダメな性質なんで、罵りと感じる言葉を延々と読むのは結構辛かったんですよね。
ま、それはあくまで第三者視点。
そんな状態の春巳もカワイイと感じるくらいに仙介は達観した春巳マニアなんで、悪態にも動じはしません。

あと仙介が怒って抱いたのが、どうにもレイプっぽかったのもダメだった。
そもそも仙介に惹かれる自分を否定したくて仕方なかったのは、過去のトラウマのせいなのに、しかもその事件を知ってる仙介がそういうことするかな?って思ったもんで。
今までホントやな奴で、いやな目に会うといいよ!と思ってた春巳ですが、でもそれはかわいそうに思ってしまった。
春巳をここまで甘やかしてしまった仙介にもちょっと責任があるんじゃないの?とも思ったんで。
今までず~~~~~~~~~~~っと耐えてて、いきなり切れた感じだったのがなんだかなぁ・・・
切れる気持ちもわかるし、もっともだと思うんだけど、個人的にこういう小出しにしない人が苦手なんで・・・これも好みの問題だから私の主観です、あくまでも。

そういう訳で、とにかく自分と合わない所が多かったんで、全然感情移入が出来ず、まったく乗り切れなく終わりました。なんだか残念。
残念、面白いと思ってみたかったと思う気持ちがあるので、趣味じゃないけど中立にしてみました。
脇役の小峰、日和佐の方が好きだった。おかげでちょっとほっとしましたね。
とりあえず自分はこの作品を読んで、感覚で「アホやなぁ」と感じる子は愛せても「バカじゃないの?」と思う子はどうしてもダメだとわかりました。(関西感覚で)

6

パープリン受け

ツンデレというか、パープリンで生活能力の低いモデルくんが主人公(受け)です。タイプでいうと、榎田尤利の『君がいなけりゃ息もできない』のルコちゃんみたいなタイプ。
攻めは幼馴染み。大学院生で、同居して、受けのご飯の世話からアッシーくんまでして面倒を見ている。

主人公が本当にバカです。シャレにならないぐらいバカ。言ってはいけないことばかり言うし、働かないし、寸止めでセックスさせてあげないし、コイツのどこがいいのかまったく分かりませんが、無骨で無口攻めは、受けのことをこよなく愛し大切にしています。
このバカさ加減を面白がれるなら、楽しく読めると思う。個人的には、もう一押し欲しかったかなァ。
『ツン』の部分に不満はないです、『デレ』の部分でもっともっと突き抜けたメロメロっぷりが見たかったような。
でも面白かったです。

2

ツンデレ女王様と奴隷?!

相原春巳には、自分の命令を何でも聞く便利な男がいる。
そんな都合のいい奴隷が、堅物の真部仙介。
二人は幼馴染で、高校卒業の時に春巳は仙介から告白され、
同居を始めて4年。

砂原さんが「ちょっとアホで、ちょっと一途で、ちょっとエロ」
という受を目指したという、相原春巳。

物事を深く考えない、享楽的で流されやすく、下半身がゆるい。
実力は伴わないのに、プライドばかりが異常に高いという、
とんでもない受です。彼の浅はかさ、だらしなさが、
簡単な話をややこしくしていると言っても、
過言ではありません。

対する攻の仙介は忍耐の人。
しかし男くさく、ヘタレではありません。
寡黙で武骨な男です。

仙介に愛されていることを信じて疑わない春巳は、
我儘やりたい放題で仙介を振りまわしますが。実は……
春巳の価値観がひっくり返ることが、起こります。

この作品は春巳というキャラを「可愛い」と思うか、
「うざい」と思うかで、全く評価が違ってくるかと思います。

私は我儘でどうしようもない春巳のチラリと見せる将来への
不安や、過去のトラウマ。仙介への思いに揺れる姿に
心を持って行かれ『馬鹿な子ほど可愛い!』という心境で、
春巳を見ていたので。かなり萌えました。

当て馬である毒舌・小峰女史とダンディな日和佐氏も、
いい味を出していました。
特に日和佐は素敵で、番外編でも書いてもらいたいくらいです。
ヤマダサクラコさんの挿絵も艶っぽく、絶品でした。

5

そうなった理由があるので

初っ端に「奴隷」なんていう言葉が出てくるから、そっち系?って思ったんですが、どちらかというと、同級生ツンデレ・ワンコ系。
しかし、このワンコに麺棒並みの芯が通っているので、揺らがない揺らがない。その分、姫の方があっちにフラフラこっちにフラフラ。

「セクスアリス」なお話なので、小さい頃から今までの、性の遍歴が描かれていますが、そういう意味では春巳君ってちょっと可哀想。なまじっか綺麗だから貧乏くじを引いちゃっているんでしょうけれど・・・。
「馬鹿で、はなもちならないナルシスト、一人で生きていく力も無い」といった、春巳くんのパーソナリティーは家庭環境と貧乏くじ人生によって作られたんですね。それなら、そこに付き合ってきた仙介くんはもっと早くに突っ込みを入れるべきだったんでしょうけど・・・そうするとこのお話そのものが成り立たなくなっちゃう・・・

エッチシーンも場面的には多めだと思うんですが、あまりエロさを感じない。なにせ、相互オ○ニーと途中で・・・が多いので。

お話としては、最初からカップルは出来上がっている状態なので、どうしょもない生活困難者の春巳(モデル)を、しっかりした大学院生仙介がどう改心させていくか、が読みどころ。手綱を引いたり緩めたり、ワンコなのは春巳の方か?

で、カメラマンの日和佐さんが軽そうなのにいい人キャラです。この人にも幸せになってほしい。

2

この作品が収納されている本棚

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