御影さんのレビュー一覧

今宵おまえと 二章 コミック

木下けい子 

草食系と肉食系

 一度告白すると、こうも大胆になれるの?とあっけにとられてしまうほど、陸朗は保孝に下心ありきで迫っていきます。一巻では、保孝が陸朗を引っ張っていく感じだったのですが、一気に形勢逆転です。
 友達でいたいという保孝。友達でなくなっても、ずっと好きだという陸朗。そして、陸朗の下心は保孝を襲うという具体的な行動へと発展するのです。よく陸朗は自身のことを「これでは変態だ」などと自覚しているのですが、終盤…

0

今宵おまえと 一章 コミック

木下けい子 

それはそれは驚きました

 一体陸朗は保孝のどこが好きなのだろう?という疑問が最初からつきまっとった一冊です。(笑)
 陸朗と保孝は同級生同士で、共通の友人が結婚すると言うことで、居酒屋に集まるのですが、そこで保孝がまさかの後輩の男と「やった」発言をするのです。それは、ずっと辛抱してきた陸朗にどれだけのショックを与えたことでしょう!保孝と関係を持った男、加藤は保孝が他の女性と話しているだけでも、わざと割って入って邪魔をし…

2

やがて、藍になる コミック

えすとえむ 

愛は藍の違い

 藍染め工房を継ぐ紺太のところに、大青が帰ってきます。
 二人は血のつながった実の兄弟ではありません。大青が、この気持ちが一ミリもずれてはいけないなどと、自分の気持ちに蓋をしてしまうあたりはちょっとじれったさも感じました。しかし、物語後半で紺太は別の工房へ行ったり、姿をくらましてみたりと、物語から遠離ってしまうのです。

 全体的に、淡々と物語が進み、台詞もとても落ち着いた印象です。日常の喜…

0

はつこいの死霊 コミック

草間さかえ 

大人になって振り返るはつこい

 大学生の裕一と中学生の智はアパートのお隣同士の住人という関係です。さらに、智の父と交際している女は、裕一とできていて、智はその現場を目撃してしまいます。 
 十年後、建築会社に勤める裕一と、文化財センターに勤める智は現場で再会し、そこから智の復習とも言える下克上が始まります。
 初めて好きになった相手に再会して、自分は忘れたいのに、相手には忘れて欲しくないだなんて、それは都合のいいこと、いい…

3

キャッスルマンゴー 1 コミック

木原音瀬  小椋ムク 

愛が生まれる場所

 ラブホテル、AV監督、高校生…。これまでの商業誌で先生の描く世界とは真逆だったので、私の中では手にするまでに若干の葛藤がありました。この本の中で繰り広げられる世界は温かいものではないような気がしたからです。しかし、先生の作品をチェックしないのもどうかと思ったのも事実です。

 ある日、キャッスルマンゴーでAV撮影が行われることになり、AV監督の十亀と撮影クルーがやって来ます。十亀と主人公の弟…

3

憂鬱な朝 1 コミック

日高ショーコ 

憂鬱が表す意味

 日高ショーコ先生の描かれる世界は、「本当に完成されているな」というのが私のいつも思うことです。だからこそ、その世界の知識やそこでの人間関係をつかむのに一苦労もします。

 西洋の文化が大量輸入された東京で、子爵家党首となった暁人。いつも冷たくて決して崩れることがない桂木にわずか10歳の暁人は戸惑いますが、それ以上に、私も暁人同様桂木がどういう人なのか、真意がどこにあるのかずっと気になっており…

2

由利先生は今日も上機嫌 コミック

木下けい子 

かわいい玩具とは?

 戦後の昭和を舞台に、夏に焼き芋、甘栗を食べたいと言う由利先生。作家を怒らすことができない六車君は今日も由利先生のために、きっとどこかを走っていることでしょう。(笑)
 作品のために、食べ物を所望したり、描写のために六車を押し倒す先生。実家の父が倒れ、農業を継ぐために実家に帰らなくてはいけない六車ですが、先生は、飯を食べない、風呂にも入らないなど言い、子ども並みの抵抗をします。そんな先生のわがま…

3

幸せになるのさ! コミック

雲之助 

幸せになりたいよ

 私がこのコミックを手に取ったきっかけが「自分も幸せになりたいから」「幸せってなんだろう」と感じただからです。(かなり心がすさんでいたのだと思われます。)

 他人に30万円を踏み倒されたサラリーマンの小松。その夜公園で失恋したばかりの歩と出会い、そのまま彼のアパートへ行きます。傷心の二人ですが、小松から付き合うことを提案されて、歩は悩みます。
 まだ前の傷が癒えているわけではないし、小松に…

3

ラーメン青島屋の死神くん -ドントセイバイ- コミック

我守丸 

画力は十分

 このコミックは8つの短編を合わせたものです。すべてレビューできないので、印象的なものを挙げてみました。

 『ラーメン青島屋の死神くん ~ドントセイバイ~』

 ラーメン屋を営む篤志の元に死神が訪れ、あと7日で死ぬと宣告します。篤史は自分を慕う直を置いていくことを慕う直を心配しつつ、最後の夜に契りを交わします。死ぬ運命だったものを死神が変えてしまうところは何となく理解できましたが、描き方…

2

青空の澄んだ色は コミック

天禅桃子 

新人の先生

 学校の「新米」先生って、兎角印象に残りやすいと思います。子供たちが大好きでとても真面目な先生のところに、元教え子が先生になって帰ってくるという、年の差カップルのお話です。

 昔は子供思いで熱血だったリュウ先生。しかし、時の流れというのは止められず、いつのまにか無精ひげとよれよれの服、ジャージが定番になってしまった先生。子供思いは変わらないけれど、年をとることだけは止められない。そんなリュウ…

2
PAGE TOP