茶鬼さんのレビュー一覧

幾千の夜 第一夜 コミック

木下けい子 

胸を締め付けられる幼馴染

読み始めて何度涙が出そうになったか、切ないです。
こういった気持ちを呑みこんだ主人公達のお話って木下さんはうまい!

両親が離婚して、仕事人間の父親に顧みられなくて愛情に飢えている宙の唯一甘えられる相手が隣に住むてっちゃん。
てっちゃんが宙のそばにずっといてやりたいと思った時、それは夢精という形で現れ、宙に欲情する自分を抑える為に宙と疎遠になっていく。
その喪失を"床がなくなっ…

3

由利先生と愛しき日々 コミック

木下けい子 

決して手放したくない玩具になった六車君

今回は六車君と由利先生を振りまわす(?)キャラクター達が出てきて益々面白く、キュンキュンを誘うお話になっています♪
ああー、六車君が愛おしい。

編集二年を迎えて、由利先生の他にも担当するようになった六車君。
佐倉は華族出の気障な作家ですが、どうも由利先生のライバルみたいです。
六車君を困らせることで由利先生も困らせて、六車君を迎えに行く由利先生は愛だよね~って思うけど、六車君ニブチンだ…

7

小説

綺月陣  杉本ふぁりな 

壮絶バッドエンドストーリー

BLはファンタジーだからバッドエンドはNGとされる方も多いかもしれません。
二人の恋が成就しない理由に"死"という結末が用意されている場合は特に受け入れがたいかもしれませんが、あえてこの作品を紹介したいと思います。

17歳の木嵜は親や兄に不当な扱いを受けており、自分の居場所を見つけに高校の元同級生の周を訪ねて家出上京します。
周は高校中退で一人暮らししており、木嵜とは…

6

愛のポルターガイスト コミック

恋煩シビト 

ひと癖、ふた癖、どころかブラック&ダークまみれは心地よい

恋煩さんの絵は黒のベタが印象的だ。
首に描きこまれる影が特徴で、引いたアングルになるとたまに首が真っ黒になって顔が浮いているようになるから、幽霊のように見える時がある。
髪が白抜きの人は目も白抜きの事が多く、不気味さ二割増?
だからというわけではないが、ストーリーもブラック気味だととてもマッチしている。
全編、ダークな雰囲気をまとった短編集、みごとツボにはまりました!

「愛のポルダー…

4

ミスターコンビニエンス コミック

阿仁谷ユイジ 

「好いとう~」博多弁の色気を知りました

舞台は福岡、登場人物は皆博多弁、阿仁谷さんを初めて知ったのはこの本でしたが、これですっかりトリコになった大好きな作品です。
先日Q&Aで「方言のBL」というお題があったのに、自分でレビューしてなかったのに気が付いて、改めて書いてみます。

田舎のコンビニ店長北村には長く付き合っている春名ちゃんがいるのに、バイトの南原に「オレが好きなのはあんたですよ」って言われてから、順調だったはずの人生が変…

5

肌の上の恋愛事情 コミック

直野儚羅 

キャー!オヤジスキー必見、エロい総おやじ受けですよ♪

何だか10月はおやじ受け月間のようにたくさんおやじ受けが出た気がしますが、月末になって超ヒットが出たかも?の予感です!
しかもエロ沢山で、内容も濃ゆくて、オヤジスキー必見です☆

表題作と「罪悪は肌の上に」「肌の上に降る花」は、会社員の月島と中学美術教師の山地のお話です。
山地は月島の筋肉美の立派な体が好き。
月島は、体だけが好きなセフレな関係なのかと悩む。
そんなことも知らずに呑気な…

7

ユウキュウノカナタ コミック

わたなべあじあ 

少しバッドエンドだけど、こういうシリアスあじあさん好きです。

シリアスと、ちょっとシリアスと、おバカなコミカルと、うま~くMIXされた素敵な一冊です☆
表題作に頭ガツンと、胸もムギュと掴まれましたヨ!
少しバッドエンド気味ですが、ものすごく好みです☆

主人公達の名前”ユキ””キュウ””カナタ”をつなげて題名になっているのか、題名から登場人物が生まれたのか、この言葉の選び方がストーリーともマッチして世界を広げています。
キュウはカナタが好きだけど、…

6

Gad Sfortunato コミック

basso 

BLジャンルの枠を超えた人間を描いた秀作です

このお話は帯に「刺青師ガッドの性と生」と描いてはありますが、ガッドが主人公のようなふりをして、彼らの周りの人々が主人公だと思います。
その人々の通過点になるポイントのガッドがたまたまゲイだったというだけのことかも。
だってbassoさんの作品には、そういった悩みや苦しみが余り表だって深刻に取り上げられないし、それすらも自分の中の一部分であると当たり前に肯定して存在しているからかもしれません。

8

クマとインテリ コミック

basso 

目と口が全てを物語る

オノナツメさんのBLネームがbassoさんなのは皆さん周知の事とは思いますが、やはり、オノナツメよりbasso作品の方が好きなのは不思議な気もしながら何となく雰囲気・イメージなのかな?とも思ったり。
ぱっと一読しただけでは画集を眺めているようで、流してしまいがちなんですが、何度も読み返したくなるのは神だから?

「コンテ」・・・インテリ・眼鏡好きな青年が、恋人の政治家を通して、外見ではなくて…

5

唐梅のつばら 小説

水原とほる  山本タカト 

耐え忍ぶ純愛の金字塔作品デス!

まず、装丁にビックリしてください。
山本タカトさんという画家さんの版画のような繊細な挿絵、文学小説のような装丁に、文章・世界は現代なのに谷崎潤一郎のようです。
耐え忍ぶ受けに、俺様まっしぐらな鬼畜な攻めが持ち味の水原原作品に於いても、BL小説に於いてもこれは間違いなく神です。

13歳の時、病気で不能のヤクザの親分宅に、慰みものの愛人として買われてきた初乃。
自分の存在をあきらめながらも…

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