ふばばさんのレビュー一覧

渇望の部屋 小説

秀香穂里  水名瀬雅良 

もっと上へ、ふたりで

タイトルの「渇望の部屋」からのイメージで、ある一室に軟禁・監禁してのドロドロ系?と思いきや、読んでみれば秀先生お得意の「お仕事系」、しかも腐女子ドリーム的美x美CPの切磋琢磨恋愛、のお話でした。
子供っぽい自己顕示欲と自信過剰で鼻持ちならない態度のトップモデル・入江草一は、パリで頭角を現した日本人デザイナーの椎名のオーディションを受ける。
そこで傲慢の鼻をへし折られた入江だが…
…と、まあこ…

2

ホーリー・アップル -虹色のスチーム- 小説

柏枝真郷  槇えびし 

ずっと君のそばにいる

「ホーリー・アップル」の3作目。

本作では、制服警察官のハリーと相棒のジェフリーが前作の「DODO」ナイフショップ事件の解決に貢献した事で刑事への昇格を打診される展開となります。
ジェフリーはともかく、ハリーは「本物の」捜査、追跡や発砲や死体や、そんなものへの気後れと臆病風で即答することができない。
その上、刑事になったらドイルとコンビを組むことが前提なので、オンとオフがうまくいくのかも…

2

ホーリー・アップル -ドードー鳥の微笑- 小説

柏枝真郷  槇えびし 

穴ぼこNYの罪深い領域は…

「ホーリー・アップル」2作目。

登場人物は、前作「穴だらけの林檎」と同じ。主人公は制服警察官・ハリーと、刑事のドイル。
そしてお互いの相棒・ジェフリーとミルズ、そして大学生のルカとアリエルです。

舞台は80年代ニューヨーク、汚くて危なくて、クールだけど泥臭い。そんな街で起きる犯罪を絡めて、ハリーとドイルの恋が描かれます。
と言っても甘い恋愛模様の空気は薄く、隠れゲイ警官が日常の仕事…

1

ホーリー・アップル -穴だらけの林檎- 小説

柏枝真郷  槇えびし 

甘さ控えめ。翻訳ものみたいな空気

2009年発表、設定は1980年代NYの、刑事と警察官の物語。3巻もの。

本作は、BL的なLOVE観点は薄い。
警察官と刑事の立場の格差、世間的にゲイを隠さなければ生きづらい風潮、大都会で日常的に起こる軽犯罪・傷害事件・発砲事件に立ち向かう警察官の奮闘…
主人公の警察官と、分署を移籍してきた刑事が共に(偶然)ゲイで、これまた偶然に同じアパートの住人となって、周囲に隠れて関係するようになる…

1
非BL作品

さんかく窓の外側は夜 7 コミック

ヤマシタトモコ 

オカルト風味強め

薄気味悪さが戻ってきた7巻。
私は怖い話が好きなので面白かったけど…
それに三角と冷川のつながりで思わせぶりなショットもあって、微妙な「匂い系」としての空気感も良かった。
話としては、
①三角冷川コンビでの呪いの解除、
②迎の実は大きくて善良な能力と、英莉可が初めて力を友人を助けるために使う話、
③三角、冷川、迎、英莉可、逆木の4人で協力し、三角冷川コンビが「霊的に」先生宅に浸入する話…

3

ほんと野獣 12 コミック

山本小鉄子 

第12巻

激カワ・ちょいエロのライト・ラブコメ、第12巻。

安定の絵柄と展開は安心して読める。
だが!
今回はやや低め安定だったか?

冒頭第25話は、日高と義実の高校生CPの恋から。
2人は付き合い始めたけれどHはまだで、2人とも先に進みたいんだけど、攻め受け問題や気恥ずかしさから足踏みしてる状態。
輝はあっけらかんとまだヤってねーの?なんて言うけど…
しかし、それほどひどくこじれずに…

2
非BL作品

贋作・好色一代男 下 コミック

松本花 

俺が地獄の奴らを幸せにしてやるぜ…これぞ世之介という男

「贋作・好色一代男」完結巻。

やはりこの船は、三途の川の渡し船。乗り合わせるはみな…死人。
つまりは世之介を極楽にやるか地獄へやるかの罪の成敗。
この巻で語られる世之介に関わった者たちの哀しい末路の畳み掛けは、かなりショッキング。
世之介の望んだのはこんな事じゃなかった。だけど現実は違って。
世之介の話を聞きだす青年・瀬平の正体も、驚くべきもので。
誰かを救えるなら、誰かを笑顔にで…

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非BL作品

贋作・好色一代男 中 コミック

井原西鶴  松本花 

生きよ!無償の愛を…世之介という男、その2

非BL作品「贋作・好色一代男」上中下巻のうち、中巻です。

非BL作品としての登録ですが、この中巻ではBL的展開があります。
上巻ラストにて登場の艶之丞、という美形侍。彼は「床入侍」という役職?で、大奥に入れるべき女性をスカウトし、その「毒味」と床作法を仕込む存在。
スカウトする女性たちは別に美だけを基準とするわけではなく、骨格の良い将軍の子を産めるような丈夫な女性もターゲット。そして彼が…

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非BL作品

贋作・好色一代男 上 コミック

井原西鶴  松本花 

一期は夢よォ…世之介という男

「少年社中」という劇団さんが2014年に上演した「贋作・好色一代男」という舞台作品のコミカライズ、となります。
大もとの原作は、井原西鶴の「好色一代男」。
分類としては「非BL」となるのでしょうが、主人公の「世之介」が男も女もイケる、というキャラ。
作画担当が、「蜜の王国」「がっこうのせんせい」の松本花(かずら)先生。
魅力的な世之介と、絢爛な登場人物たちが大変に美しい。
上中下巻の全3…

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エロ漫画家とアシくん コミック

博士 

可愛らしさにびっくり

文月るいくんが登場した瞬間から「か〜わいい〜〜!」って萌えちゃいました。
おっきなお目目できゅるるんって。
そんなコが手コキまで手伝ってくれちゃって!
いつでもキラキラの瞳で見つめてくれて、頬を染めての上目遣い、一緒にお風呂に入ります?って。
んあ〜〜⁉︎
なんなの、この子!
最後までふあ〜〜!って萌えが続いたんだけど、あれ?これってBL?なんて感じてる自分。
文月くんはもはや男でも…

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