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表題作さんかく窓の外側は夜 7

冷川 理人、除霊師
三角 康介、冷川の助手、本屋店員

あらすじ

話題沸騰‼︎
除霊師と助手の探偵コンビが活躍する霊感エンタメ

「おれがいちばん力もねーし世間知らずだから、
積極的に皆さんの心配をしていきます」
金勘定に走りがちで、安易に「悪いモノ」を利用しようとする冷川。
だから三角は自ら「心配係」を買って出る。
冷川の「帰る場所」になれることを目指して。
そんな中、呪いの大元である闇の教団から英莉可を救い出すため、
ついに「先生」と対決することになった2人は、
迎、逆木、半澤と協力体制を作っていく。
先生宅への潜入には、結界と結界を
ネットでつなげるという突飛で最先端な手段を用いるが…。

「呪い屋」の英莉可が、初めて霊能力で人を救うーーー

作品情報

作品名
さんかく窓の外側は夜 7
著者
ヤマシタトモコ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
クロフネコミックス【非BL】
シリーズ
さんかく窓の外側は夜
発売日
ISBN
9784799742853
4.6

(46)

(32)

萌々

(10)

(4)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
8
得点
212
評価数
46
平均
4.6 / 5
神率
69.6%

レビュー投稿数8

何だかよく分からないけれど

前巻から引き続いて英莉可主役な雰囲気が流れてる7巻です。境遇的に三角も冷川も辛いのは過去のことからで、英莉可は現在進行形で縛られてるのが強い。霊的な力も強いから、主役二人が補佐に見えてしまいそう笑。
三角はどんどん“いいこ”になって、冷川の内側を引き出してます。冷川の万能に見える能力の源について考えたことはなかったけど、もしかして精神的に浄化されるとなくなってしまう類のものだったのかな。
冷川のお金大好きなところは、分かりやすく欠陥部分を見せてくれる性質とはいえ、俗世に執着がないわけじゃないんだなって思える、変な安心感があります。お金は裏切らないから、そういうものを一つでも信じているなら、まだ大丈夫かもしれないっていう。
なんとなく冷川には大事な大事な三角を壊してしまいそうな危うさを感じていたけど、三角の方はどうやっても壊されない安定感が出てきた気がします。
敵は明白でも悪の根源は何だかよく分からない状態で、理想的な終結の絵も見えません。ただただ見守る形で楽しみに読みたいと思います。

0

負の積み重ね?崩せるか?

佳境に入ってきましたね!

三角の危うさ、心の拠り所。お母さんを大事にして!
冷川に飲まれないで!

7巻ではすごい方法で先生のお家を家宅捜索?発想がすごいですね。
あれは対面したことにはならなかったのかな?

先生がなぜお母さんを憎むの?三角を殺すか自分が逃げるかで逃げたんだよね?
だんだんおかしくなってきて憎しみに変わったのかな?お母さんと三角は大丈夫なのかな?

冷川は価値観が身につかないうちにあんなことされて、三角の救いの手を拒んで。
先生との対決があっても助けてくれるのかな?

半澤さんがずっとシリーズ通して心のオアシスです。

0

ちゃんと怖いホラー

ドキドキぞわぞわできます。「先生」怖すぎるよ。善の塊のような三角君のまさかの関係者?ダースベイダー的な?ベタだけどミスリードではない気もする。まだわからないけど!

1〜7巻を一気に読んだ感想です。8巻は注文したけどまだ届かないので。鬼才ヤマシタトモコの描く限りなくBLを匂わせながらもあくまでも非BLのホラー。三角君の立ち位置は総受けです。人間からも人間じゃない者からも好かれてモテまくっています。ヤマシタさん描く短髪の男の子は可愛い。

冷川と2人の時「ゲイではない!」と言い張っても周りに全然信用されてないのが楽しい。まあ除霊の仕方はエロいし、冷川に「運命の人」扱いされてまんざらでもなく簡単に押し切られそうだし。ヤマシタ先生もBL描く人だから腐女子をわかってますからね。セリフ回しとか「ほーら、お前らこういうの好きだろ?」みたいに完全に弄ばれてる感じ。ハイ、大好きです。霊的な意味だけじゃなく性的に繋がっちゃえよと思いますがあくまでもブロマンス…なんだよね?ほんとかな?

霊感強いキャラは迎もエリカも皆魅力的ですが、霊感強くない方のキャラも素敵。エリカのボディガードもかっこいいし強面刑事も最高。世の中で信じられるのが奥さんだけって可愛い。男女だけど1番素敵なカップルです。なんか不安だけど最後まで死なないキャラであってほしい。ホラー部分はマジで怖いです。絵も怖いけど精神的にくる怖さもあります。でもすごく続きが気になる。

なんと映画化もするみたいで。冷川役の方はうさんくさいイケメンって感じで合ってると思います(褒めてます)。三角君役は顔が可愛らしすぎるのでもうちょっと短髪の似合う塩顔の人が良かったと思うけど俳優さんなので演技力でカバーしてくれると思います。そっちも楽しみ。

0

詛い

ヤマシタさんの作品で一番好きな作品です、三角君が真っ当で明るいけどどこかで達観してる。冷川さんは冷徹で有能だけどどこか子どもっぽい、そして守銭奴。

他の作家に真似出来ないアンバランスなキャラがこの作者さんの真骨頂だと思いますが、その魅力が最大限に発揮されています。一番気になるのは他人の命令で沢山の命を奪ってきた絵莉可。

巻の最後でお目付け役のヤクザがかなりヤバい状況になりますが、二人で無事逃げ果たせるのか、付けが回ってバッドエンドなのかどちらにしろ楽しみ。

1

「先生」にもまたある種の呪いがかかってそうな・・・

はや7巻目。
まだ終わりませんが、やー面白い!
最初こそ擬似BL目当てに読み始めた本作ですが、5巻あたりからのどんどん呪いの概念的なお話になってきているのが面白くて仕方ないです。
ヤマシタさんが何を頭に描いてこのセリフをこのキャラに喋らせているのだろう?と、ありとあらゆるセリフを深読みしながら読んでいます。

迎くんとエリカちゃんの次の会話なんかはね、かなり引っ掛かりますね。
「(宗教や占いに頼る人達は)いろんな決断を誰かのせいにしたがっている」
「うん 多分みんな怖いんだよな 「これは自分の決めた結果だ」と思うのがさ
けど君は違うよな 君はもう自分で決めるコトにしただろ?」

ヤマシタさんがこの作品を通してやってるのって読者の呪いを解く作業なんじゃない?
誰かからかけられた呪い、自分でかけてしまっている呪い、人には色んな呪いがかかっていますからね。

ストーリー的には、5巻の冷川さん、6巻のエリカちゃんに続いて、今巻は「先生」に焦点が当たっています。
先生の正体はやはりといったところではありますが、ただそうなると、この先生にもまたある種の呪いがかかってるのではないのかしら、と私は思うわけですが。

やーどうなんの?これ。どこに決着するのかな?
8巻は来年早春発売予定。また遠い・・・

2

ページを捲る手が止まらない

 6巻では皆が一致団結して物語が急激に明るい方向へ進んでいきそうな雰囲気を感じましたが、ここに来て、いつもの気味悪さが戻ってきましたね。私はそういう雰囲気が大好きで、もういっそ永遠にずるずると人間の狂気を描いて欲しいくらいなので、テンションが上がりました(笑)。

 序盤で呪いに関する新たな依頼があり、呪いを解く際に三角が「暴力的な善意」とやらで冷川を喰うシーンがあります。まさに博愛主義者のような分け隔てない善意を見せる三角と、悪意を持っているわけではないけれど、善意に欠け多少他人を犠牲にしても構わないという態度の冷川。この真逆の2人が今後お互いにどのような影響を与えていくのかも楽しみです。一見三角が健全な方向に導いていってくれそうだけど、善意に当てられると冷川の力が発揮できない、というところも一筋縄じゃいかなくて面白いですよね。

 そして、謎に包まれた先生の正体が匂わされます。まだ明言はされませんでしたが、まさかの繋がりがあるかもしれないことにただただ驚くしかなかったです。その可能性は考えていませんでした。三角の父は息子のことも愛していなかったわけじゃないと思っていたけれど、違ったんでしょうか。冷川の過去も凄惨ですが、三角の家族もかなり訳ありなことが今回印象付けられましたね。大切な人を思い出せないなんて、胸にぽっかり穴が空いたような虚無感に苛まれそう。先生の境遇が三角や冷川にどう絡んでくるのかも非常に気になります。

1

人にとって不可欠なものは何か。

待ちに待った『さんかく窓の外側は夜』の7巻目。

巻を追うごとに見えてくる、登場人物たちの過去やトラウマ、家庭環境。
さすがヤマシタさん、というべきか、怒涛の展開に目が離せない。

7巻の大きなキモは、

先生の正体が判明すること。

です。

いやー、そうなんじゃないかなと思ってましたが、やっぱりそうきたか。
切ないなー。


霊的なものが怖いのに見えてしまう三角くん。
除霊に何の躊躇も見せず、霊をバッサリやっつけてしまう冷川さん。

けれど、「霊」に対し相反する感情を持つ二人がコンビを組んだ、というところにこの作品が持つ本質が端的に表れているように思うのです。

自身が持つ能力を利用され、愛情を受けることなく道具のように扱われ続けてきた冷川さん。
一方、太陽のように明るく、息子を深い愛情で育ててくれた母親をもつ、三角くん。

その二人を対比させつつ、英莉可ちゃんという、冷川さんと同じように彼女の意思は無視して道具として扱われてきたJKを登場させることで、人にとって不可欠なものは何か、を表現している。

「先生」の、闇と孤独にも泣いた。

彼のすべてを受け入れ、愛してくれた女性の存在。
子どもが生まれて幸せを感じる一方で、彼女の愛が自分と息子に分散されたこと。
それにより、「闇」が彼に迫ってきたこと。
彼女を守り、そして自分を守るために、彼がとった行動ー。

ああいう形を取るしかなかった彼が哀れでした。

そこが、愛を知らずに生きてきた「先生」と、深い愛情に包まれ育ってきた三角くんの違いなのかな、と。

『さんかく窓~』の連載が始まったとき、「除霊のエロさ」が腐女子の心を掴んだ。が、巻数が進むにつれ、身体的なつながりよりも感情面で二人が少しずつ繋がっていく様が描かれています。

今巻も、三角くんが冷川さんを思い行動するシーンに胸がギュッとつかまれました。

で、英莉可ちゃんも。
三角くんたちの思いを受け、逃げ出すことを決意した彼女は強かった。
そんな彼女を子どもの時から見守り続けてきた逆木さんのピンチで、7巻は終了。

なんて良いところで終わらせるんですが、ヤマシタ先生…。

続きが気になる~!
次巻も楽しみに待っていようと思います。

3

オカルト風味強め

薄気味悪さが戻ってきた7巻。
私は怖い話が好きなので面白かったけど…
それに三角と冷川のつながりで思わせぶりなショットもあって、微妙な「匂い系」としての空気感も良かった。
話としては、
①三角冷川コンビでの呪いの解除、
②迎の実は大きくて善良な能力と、英莉可が初めて力を友人を助けるために使う話、
③三角、冷川、迎、英莉可、逆木の4人で協力し、三角冷川コンビが「霊的に」先生宅に浸入する話。

そこに冷川・三角・英莉可のそれぞれの子ども時代の記憶も絡みつつ、先生のオカルティックで凶悪な力が漏れ出してくる…
…というような巻、でしょうか。
私は、先生って三角の…なの⁇と思って読んでるんだけど、この先どんな先生の闇・気味悪さが出てくるか、こわいけど楽しみ。

装丁について。表紙面と裏面で手触りが違う。凝ってますね。
(表面というより、冷川と三角の絵の部分がツルツル)

3

この作品が収納されている本棚

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