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コミック
やばい。
めっちゃ面白い…。
『さんかく窓の外側は夜』も6巻となり、少しずついろいろな謎が明らかになってきました。
まず、エリカちゃんの過去。
彼女が「呪い屋」として働くことになった経緯が描かれています。
『さんかく窓は~』はオカルト風味満載でそれがこの作品の魅力ですが、でも、この作品のもう一つの大きな魅力は、「愛」だと思うんですよね。
家族愛、もちろん恋愛の愛、そして友情としての愛。
いろいろな形の「愛」がありますが、親から愛されていたか否か、で、その人の根本が大きく変わるさまが描かれていると思うのです。
エリカちゃんは、親から売られる形で「先生」と出会い、そして「呪い屋」になった。なった、というよりも「なるように強要された」。
そんな彼女が、三角くんと出会い、そして自分の罪を罪として自覚できるようになった。
三角くんがエリカちゃんにあげたものは友情としての愛なわけですが、見返りのない愛情を三角くんから受け取り、それによって彼女は人として救われた。
そして、エリカちゃんのボディーガードの逆木さん。
強面で、ヤクザな彼ですが、彼のエリカちゃんに対する愛情もまた、本物だった。「呪い屋」として先生に巻き込まれたときに、彼女を救おうと奮闘してくれた大人は彼だけだった…。
親すら信用できず、愛された記憶のない彼女は、今まで罪の意識もなく「呪い屋」として働いてきたわけですが、そうした周りの大人からの深い愛情によって、エリカちゃんは自分のしてきた「罪」を認識することになった。
そんなエリカちゃんに逆木さんや半澤さんがかける言葉が、すごく深い。
「呪い屋」をせざるを得ない自分。
人を傷つけ殺めてきた自分。
親にすら、裏切られた。
そういった事情が絡み合い自分自身を肯定できないエリカちゃんですが、三角くんをはじめとする周囲の温かい人たちの愛情に触れ、自分を取り戻すことができた。
これからは「先生」との対決に移行していくと思われますが、この「先生」と冷川さんとの意外なつながりも見えてきました。
冷川さんは自分の過去を肯定できず、そして人として大切なものが欠如しているように見えますが、彼もまた、三角くんと出会ったことで変わり始めている。
霊や呪いといった現実社会で裁くことのできない「モノ」。
人を駒のように扱い、自分の素性は決して見せることのない「先生」との対決。
今後、どう展開していくのか楽しみです。
あ、そうそう。
アニメイトさんでは『さんかく窓の外側は夜(6) アニメイト限定セット【薄い本(小冊子)付き】』が販売されました。
有償特典で+200円(税抜き)必要ですが、『さんかく窓の外側は夜』をセルフパロしたマンガ小冊子で爆笑しました。
タイトルが『さんかく窓のうすいほん』となっていて、「うすいほん」=エロ?と単純に思ったワタクシですが、エロはなし。匂ってるかな…?くらいですが、ほんのりお色気交じりの内容で、興味のある方はぜひこちらをお勧めしたいです。
今巻は話が一気に良い方に進んだ気がします。
もちろん不穏なものや冷川さんの狙いみたいなのが垣間見えて怖いのですが、英莉可ちゃんとの歩み寄りが感動的でした。
奇妙なものも色々謎が解けてきて、納得できると理解できてきますね。
三角の一生懸命で真っ直ぐな言葉が眩しくて、思わず涙してしまいました。
三角と冷川さんの関係性萌えは相変わらずで、ささやかながら威力があります。
最後には冷川さんにも救われてほしいな。。
でもきっと良い展開ムードから、この後の先生との戦いは壮絶なものになるのではないかと思います。
束の間の休息みたいな。
怖いですが結末を見届けたいです。
バラバラだった霊媒師組?がまとまって、最終的に決着をつけなきゃいけない問題がはっきり見えてきた気がします。でもラスボスが宗教団体って怖すぎる…。下手なホラーよりよっぽど怖い。架空なのにタブーに踏み込むようなヒヤヒヤがあります。
この巻は英莉可が主役っぽい印象です。英莉可が教団から逃げる方法を模索していくなら、冷川の過去もまた描かれるんでしょうか。今まで適度にぼかしてくれてたことが、全て暴かれてしまうのはとても恐ろしい…主に冷川が何をしたのかを知るのが。
冷川が三角を見つけたときは、どういう意味で助けてくれると思ったのかな。仕事の助手としての意味だけなのか、それ以上の意味があったのか、冷川自身どこまで自覚してのことだったのか。
動揺したり心を動かされたり、珍しく表情からも人間味がにじみ出ていて、冷川にも大きな変化が見られそうな予感です。その前に絶対しんどいことがあるだろうと思うので、三角と乗り越えていって欲しいと思います。
急に白くなったのはなんでしょうね?
あれこれ考えてしまいますけど、答えは示されていないので一旦はまだ保留かな。
次巻の表紙がどうなるか楽しみにしておきます。
さて、あっという間にもう6巻目。
そろそろ完結を待って一気読みの方が良かったか?と思い始めておりますが、出たら出たでやっぱり買っちゃう。
前巻の冷川さんに続いて、今回はエリカちゃんに焦点の当たった巻でしたかね。
三角くんの目・存在の意味合いっていうのが今巻でだいぶん明かされました。
「物事の本質が見える」っていうのは、例えば凄技のお化粧テクですっぴんと全然違う風に顔を作れる人がいたとして、本質が見える人に見えてるのって化粧した顔でもすっぴんでもなく、さらにその奥の骨格が見えているってことだと思うのですよ。
そういう意味で「強い」。惑わされようがないから。
本質が見える強さ(=三角くんの強さ)っていうのはそういうことだと思うのです。
で、そうなってくると今度は迎くんの目や半澤さんの目も何かを比喩しているのかな?と気になってきますね。
三角くんの目とはまた異なる、切磋琢磨して手に入れた観察眼をこの2人は持っていますから。
【さんかく】の意味は六芒星かな?という考えを私は2巻あたりからずっと持っているのですが、今の頭の中のイメージは、上向きの三角形が三角くんを頂点にして、底辺に迎くん&半澤さん、下向きの三角形は底辺に冷川&エリカちゃん。で、こっちの頂点はまた空席のまま。ここに三角くんのお父さんがきたりしないかしら?などと考えています。
次巻、いよいよ「先生」に立ち向かう展開へと入っていきそうです。
あ、そうそう!
ついに冷川さんが三角くんに愛の告白をしましたよ!(※曲解です)