みざきさんのレビュー一覧

新装版 積木の恋 小説

凪良ゆう  黒沢要 

旧版をお持ちの方もぜひ

2011年にプラチナ文庫から出版された積木の恋。
2024年現在、残念ながらレーベルはなくなってしまいましたが、私は過去にプラチナ文庫で発表されてた凪良先生の作品が大好きでした。
その中でも特に心に残り、何度も読み返しているのがこちらの「積木の恋」と「お菓子の家」の2作。
どちらも世の中の当たり前や普通の幸せを知らず、生きづらさを感じながらもがき、懸命に呼吸をする主人公の姿が印象的です。

13
非BL作品

悪役令嬢の兄の憂鬱 小説

夜光花  柳ゆと 

じゃないほう のはずが

レーベル的には非BLカテゴリとはなっているのだけれど、はたしてBLになるのか、それとも匂う程度になるのかがまだ分からない状態なのが気になりますね。

と、それはひとまず置いておいて。
読み始めから、きっとこれは面白いに違いないぞという予感がひしひし。
結果、手に取ったら最後。あっという間に読み終えてしまうくらい面白かったです!
夜光花先生とファンタジーの相性の良さは言わずもがな。
悪役…

11

不意打ちの春雷 下 コミック

黒井つむじ 

すごくかわいかった

上巻では1冊をまるっと使って、遠回りであまりにも焦ったいすれ違いを繰り広げてくれた幼馴染2人組。
さあどうなる!というところで終わり、そして下巻へ。

か、かわいいな〜?!

下巻は全編ボーナストラックのような、とびきりキュートでむずむずする初恋が描かれていました。
幼馴染という近い距離にいた2人だからこその関係性+恋愛的な意味での好きもたっぷりと加わり、これが最高に初心でほほえましい…

0

FANGS 3 コミック

ビリー・バリバリー 

世界観に魅了されっぱなしです

うわーー、面白かった…!
少しずつ読むつもりが一気に読んでしまった。

2巻で漂っていた謎めいた部分がどう明かされていくのかを楽しみにしていました。
既刊2冊と比べるとシリアスベースな今作。
ハラハラしながら読み進めては、じわりとくるものがあったり、思わずえっ?!と声が出てしまったり…
怒涛の展開というか、読み終えてすぐ1巻を読み返したくなるといいますか、とにかく面白かったです。
メ…

4

FANGS 2 コミック

ビリー・バリバリー 

毎巻見られる吸血鬼の生き様が魅力的

3巻発売前に1巻から続けて再読。
この最高におしゃれでセンスの良い世界観、いつ読んでもたまらないです。

FANGSの好きなところを挙げ始めるときりがないほどなのですが…
くっつきそうでなかなかくっつかないイチイとエンの絶妙な甘さを含んだ関係性と共に、吸血鬼になりたてのエンの目を通して、チャーミングな吸血鬼たちの永遠にも思える長い人生の1ページをほんの少しだけ読み手も覗かせてもらえているよ…

0

ハレルヤベイビー 6 コミック

仔縞楽々 

薄暗さの中に

はー、おもしろかったなあ…
毎巻続きが気になる状態で終わるうれしさ。
またひとつ先の楽しみが出来ました。

愛らしい絵柄とはミスマッチにも思える、2人の背後にある極道要素。
6巻を読むにあたって既刊を読み返したのですが、とびきり甘くてピュアな恋の始まりと高校生らしい青春の合間に、少しずつ薄暗さや毒素のようなものがぽたぽたと垂らされて上手く混ぜ込まれているんですよね。
口の中に入れたらほ…

2

モノトーン・ブルー コミック

ながべ 

大好き

多種多様な動物たちが獣人となって登場するながべ先生作品。
あっ!この習性も!これも!と、その種族ならではの特徴もさり気なく描写されていて、動物好きはきっとにやりとするものがあるんじゃないかな。
ハチの瞳にうつるモノトーンな世界の中に、思いがけずパッと飛び込んできたアオイの鮮やかな青い尻尾。
種族の特徴をこんなにも素敵に活かすなんて!と、にやりとしました。

題材はとてもシンプルでスタンダ…

0

プラネタリウムの輝夜姫 小説

綺月陣  亜樹良のりかず 

とってもユニークな隠れた良作

かぐや姫をモチーフに描かれたこちらの作品。
お、お、おもしろすぎたー…!
開始20Pほどですっかり虜になってしまいました。
絶妙にクスッと笑えて、あたたかい気持ちになりたい方はぜひ。
肩の力を抜いて読めるコメディタッチで読み心地が非常に良いです。隠れた良作だと思います。

月族の子孫繁栄という責任重大な任務を全うすべく、地球ならぬ稚球に派遣され、嫁ぐ相手を探していた輝夜。
相手も見つ…

0

黄金なるもの、天より堕ち 小説

伊藤クロエ  乃一ミクロ 

ツボを撃ち抜かれた

伊藤クロエ先生。
なんて癖にザクザクと刺さるお話を書かれる方なんだ…
叶うことならぎゅっと握手をしたいです。ああ面白かった。
自分の中にある萌えのツボを「ここでしょ?」と的確に突いてくれる作品でした。

あのですね、もう好みの設定だらけだったんですよ。
一筋縄ではいかないお話だなと思った時点で、これは面白い作品に違いないぞとセンサーが反応し、読み進めながらあちこちにさり気なく置かれた細…

1

気難しい王子に捧げる寓話 小説

小中大豆  笠井あゆみ 

面白すぎた…

なんて、なんて面白い作品なのか。
読み終えて思わず「はー、面白かった…」と声に出てしまった。ワクワクしました。
小中先生作品の中で1番好みかもしれません。
何もかもがとにかく良かった。好みど真ん中でした。

ファンタジー作品なのですけれど、とっつきにくさは皆無で驚くほどに読みやすい。
ひとたびページをめくってみれば、これまた驚くほどに物語の面白さに引き込まれ、次第にページをめくる手が止…

4
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