Sakura0904![]()
受けの日比谷の性格もあってか、最後まであまりドラマチックな描写がなく、急展開のシーンでも大袈裟になり過ぎずに淡々と進んでいくのが、オメガバース作品として新鮮でした。誤診されたわけでもなく、今まで正真正銘βだった受けが、アナフィラキシーショックによってΩになってしまうという設定は斬新ですよね。オメガバースは作者によっていろんな設定を付け加えられる奥が深いジャンルだなぁと、改めて思いました。
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立夏達のバンドは初ステージの後トントン拍子で調子を上げていき、フェスの二次審査も通るほど実力が認められ、読んでいて気持ち良かったです。上手く行き過ぎとも思えるかもしれないけれど、元々1人ひとりの技術力もしっかりあって、そこに真冬の人の心をぐっと掴む声が乗っているわけですから、客観的に考えても納得の反響なのかなと思いました。もちろん今後壁にぶつかることもあるだろうけど、皆で踏ん張ってどんどん前へ進…
1巻よりも演奏シーンにかなり躍動感が出ていて引き込まれました。このバンドがどんな激しい音を奏でているのか、そこに真冬の激情を孕んだどんな声が重なっているのか、イメージが膨らみます。真冬と由紀の話も切なかったです。彼が真冬を心底愛していたことを知り、彼の死の直後から今立夏とバンドを組んでステージに立つまでの間、真冬が由紀について折り合いをつけることはどんなにしんどい作業だったただろうと思いました。…
バンドの演奏シーンには雰囲気に頼っていてまだまだ躍動感が足りないかなぁという印象を受けましたが、肝心のBL面についてはこれからどんな風に上ノ山が真冬と距離を縮めていくのか気になる終わり方で、続きを読みたいと思わせるには十分だったと思います。真冬の歌やバンド全体の演奏シーンはまだそこまで多くはないので、2巻以降もっとイメージしやすい濃い描写になることを期待しています。
真冬のほわほわ感は最…
中盤までは1巻以上に悲恋の雰囲気が強まっていました。タイムスリップから還ってきた凉は、少年だった果にぶつけたのと同じ熱量をそのまま現代の果にもぶつけますが、凉があの頃から一度も自分の前に現れなかったことや、未来の自分の息子だったというあまりにも重過ぎる事実に、果は強く拒絶します。
結局凉がタイムスリップして果との愛を育めたのは、唯一優しかった祖母も亡くなり両親からは愛されず孤独に飢えてい…
タイムスリップもので父子相姦要素がありますが、この巻では時間を遡ったおかげで父の方が年が若くなっていますから、あまり禁忌を犯している雰囲気は感じませんでした。少年に戻ってしまった父・果は、とてもあどけない顔立ちで可愛らしいですね。現代の果も、過去に、未来からやって来た息子の涼と過ごした濃密な記憶を持っているから、微妙な態度で接していたということなんでしょうか。逆に涼は、その思い出を完全に忘れてい…
自分と付き合うメリットと、相手の好きなところをプレゼンする後輩という掴みは、斬新でとても良かったです。非常に分かりやすいし、ノンケを攻め落とすのに必要な理由付けも全部プレゼンに含まれているし、一見ぶっ飛んでいるように見えるけれども、意外と理にかなった告白の仕方なのでは?とさえ思いました。
もちろんこれだけで相手の高坂が落ちるわけはなく、2人の距離はゆっくり縮まっていくのだけど、きっかけと…
新と宗純が今の関係に落ち着くまでには、まさにドラマのような展開を経ていたんですね。このまま宗純といても才能に嫉妬したり、自分の進むべき道を見失ったりしそうだと、大学生になるのを機に一度彼を突き放した新。でも、宗純のギターを聴けない生活は色がなくて。ベタだけど、失くしてから気付く、宗純と一緒にいることの楽しさ。
結局宗純の方から新を追いかけに来ます。新を恨もうとしたけど、やっぱり好きという…
年月が経つにつれてメイン2人の関係性が変わっていくのが見応えありますね。大人になった現在のシーンから、回想でお互い歳の離れた学生だった頃に移っていきます。今の2人は、日本と海外を行ったり来たりし居場所の定まらない椎名を、本当は自分の元に引き止めておきたいけれどその気持ちを押し殺して自由にさせてやっている新という関係性。一方、昔は椎名の新に対する好意がもっと分かりやすくて、新は一度遠ざけようとした…
新人である安達と、面倒見の良い先輩である森が繰り広げる、ほのぼの系職場恋愛ストーリーでした。安達はお手本のようなワンコ攻めで、普段は後輩らしい隙があって可愛らしく、でもいざとなったら男らしく攻める時もあり。対する森も、こんな先輩の元で仕事ができたら充実するだろうなぁと思えるような寛大さがあって、とても魅力的なキャラでした。
2人の恋愛過程にはほとんど障害もなく、純粋に2人のやり取りを楽し…
