Sakura0904![]()
前作は思ったよりずっしり感がなくさらっと読めてしまい、中立評価にしました。今作もこれといった波乱はないのですが、年上受けの良さが前作よりもずっと滲み出ている作品になっていたように感じます。相変わらず攻めの水沢は飄々とした性格で、感情が不安定なのは先生ばかりですが、これが2人の関係性でありきっとこれからもそれが変わることはないんだろうなぁと思いました。悪い意味ではなく、良い意味で。綺麗なタッチで穏…
健忘症、いわゆる記憶喪失というのは使い古されたネタでもあるので、ベタにするならとことんベタに徹すること、斬新さを加えるなら読者を驚かす要素を入れることが必要になってくるのではと思っています。こちらは完全に後者でした。事故に遭う梶は有名なサッカー選手でバツイチ、高校の同級生である雨宮とは付き合っていたわけでもありません。しかし、その記憶障害を利用して、雨宮は梶に自分達は恋人だったと告げます。戸惑い…
美容専門学校で繰り広げられる恋愛模様、絵津鼓先生のタッチも相俟ってすっごく可愛かったです。専門に来たものの美容師に本気でなりたいと思えず将来を真剣に考えていないけれど、意外と観察力があって他人に影響を与えられる存在でもある攻めの暢。成績優秀で美容師としての素質は十分だけれど、それは地道な努力で掴んだもので何でも溜め込んでしまうタイプの受けの大地。この2人が互いに作用し合いながら、恋愛面に関しても…
これは続く予定はなくこれで完結なんですかね?だとしたらちょっと物足りなかったかなぁという印象です。年下スリ×トラウマ持ちの元警官、舞台はニューヨーク、絵も洋風ということでかなり期待してしまったんですが、中身は割とあっさりしていました。攻めの犯罪者らしくない無邪気さや、受けの落ち着き払っている性格なども結構好きだったんですが、ストーリーにこれらの素晴らしい要素を活かしきれていない気がします。言葉の…
橋本先生の絵は本当に美麗で、濡れ場での受けの乱れ方もいやらしさと可愛らしさが同居していて絵に関しては言うことなしなのですが、ストーリーが惜しいかなという印象を受けます。この作品もそうでした。ストーリーの掴みも良いし、受けの水澄が攻めの誓の営む店に新しい風をもたらす展開には引き込まれました。が、誓と水澄の関係の発展の仕方が今ひとつというか。『between the sheets』でも感じましたが、…
ためこう先生の世界観って独特の雰囲気があるなぁと改めて感じた作品です。ここで入れ替わりネタかと一歩引いてしまい、上巻では萌えるか否かよりもまずストーリーに重点を置いて読まざるを得なかったので萌評価ですが、下巻まで読んで非常に面白い作品という位置付けになりました。表紙が上下巻共に凄く綺麗で引き込まれますよね。上巻の表紙は、攻めである名塚の本命の白島です。正直なところ、一匹狼でクールな名塚が、いくら…
皆さんの評価を読んで凄く糖度が高いストーリー展開なのかなと想像しましたが、個人的にはそこまで甘々に徹しているとは感じませんでした。時折小さなスパイスも散りばめられながら、そこまで大きな波風は立たず、前作でくっついてからの後日談として程よい甘さで進んでいった印象です。前作では里谷の心情が濃く描かれていたのに対し、こちらでは政田の心情も描かれるようになります。ただ、今まで本気で人を好きになったことが…
ゲイの恋愛を限りなくリアルに近づけて切り取った作品だなと感じました。始まりは出会い系から、互いに後腐れないように振る舞う、下手に当て馬が登場しないなどの要素が、淡々とした惰性的関係を表現するのを助長していました。唯一の創作的要素がジェラートなんですね。このジェラートが互いの素性を知らない間、攻め受けを繋ぐ唯一のアイテムであり、相手のことを思い出させる役割を担っています。ジェラートに絡めて描かれる…
研究所から聡夫を連れ出すのであれば、相当揉めたり危ない橋を渡る必要があるんじゃないかと構えましたが、辞表だけであっさり連れ出せたので拍子抜けしました。先生的には、特にその辺のスリルなどを強調して描きたかったわけではなく、あくまで物語の中心を進藤と聡夫の関係性にしたかったということなんでしょうね。最後まで本格的な濡れ場もなく、ただ穏やかに2人の時間が流れていきました。個人的にはこのような展開で良か…
本来サイボーグものはあまり好みではないのですが、この作品は元々人間だった少年を弄ってサイボーグ化したという点に惹かれて読みました。なので、萌える以前にまず薄気味悪い背徳感みたいなものがずっと付き纏ってきました。それは決して悪い意味ではなく、むしろそれだけこの作品に影響力があるというプラスの意味で捉えています。セクサロイド化するにあたって非常に器用に脳を弄ってあるようで、「相手の言うことは理解でき…
