フランクさんのレビュー一覧

恋する付喪神 小説

雨月夜道  金ひかる 

超〜健気攻め!!

・直情型の一途健気で無邪気な攻めで終わらないところが、この作家さんらしいなと思った。
本人ですら気づいていないというか、無意識に封をしてしまっているモノ、そして愛憎。
そこがキャラに陰影をもたらしていて、良かった。

・当初はこいつは何様?とすら感じさせてしまう受けだったけど、「絵」に対する思いや苦しみ、その要因が……というところも◎

・螺旋のように絡み合い吐露しあう後半部分や、先輩…

1

アラビアン・ファーストラブ ~煌陽王の花嫁~ 小説

ゆりの菜櫻  兼守美行 

南仏描写が素敵だった!

毎度おなじみといっていい「アラビアン」シリーズ。
6作目ということで、デルアン王国の王子×日本人(日系人)も6組目。
毎度ですが、デルアン王国ってやたら年頃の王子ばかりなんだな、あと何人くらいいるんだろ?
おまけに日本人ばかり(それも男)とばかりカプ成立してすごいな、超親日国すぎるだろ思うのもお約束。

出会った当時の舞台が南仏で、そこの描写がすっごーく素敵だった!
観光気分が味わえた…

1

溺愛王子、無垢なる神子を娶る 小説

小中大豆  石田惠美 

見た目キラキラだけど、中身は案外普通な受けが良い。

「見た目女にしか見えない受け」プラス嫁要素は通常読まないのですが、同じ系統である小中さんの「盗賊王の溺愛花嫁」(注:スピンオフでもなんでもない別作品です)が楽しく読めたこともあり、こちらも読んでみました。

この作品の受け・シャウーリャは、長髪だし挿絵も女性にしか見えないのは確か。
でも、中身は案外普通の男というところが良かったな。

「白き花嫁」という自分の立場を理解してるからこそ女性…

9

狼耳の魔王に求愛されています 小説

井上ハルヲ(オハル)  れの子 

俺様なのに、受け一筋の純情健気な攻めがいい!

攻めの属性が「執着」「俺様」とあるので傲慢なイメージを抱きがちだけど、「天然」が入ってるのがツボでした。
ナチュラルに大真面目に頭が痛い発言を繰り広げちゃうところが、なんだか憎めなくてかわいかった。
というのも魔界育ちの魔王様なので、人間世界との常識とは大いにズレてしまってる。

例えば「首輪」。
律が犬姿の魔王にあげた首輪を「律からの愛の証」とし、人型に変身した時ですら「愛の証を外せる…

0

狐の愛が重すぎます -眷愛隷属- 小説

夜光花  笠井あゆみ 

有生なんかにっ……!!

はっきり言って、有生のことも慶ちゃんのこともそんなに好きでもないんですよね。
慶ちゃんは脳筋ぎみだし、有生は生まれながらにしてのサイコパスだし……

普通なら、きゃっ!攻め素敵♡とか、受け尊い!とか、何らかキャラに感情移入したり応援したりしながら読むことが殆どなんだけど、この二人に関してはそういう思い入れもない。

心平穏な神の視点というやつで読める。

なのに、新刊はめちゃくちゃ楽…

6

草原の王は花嫁を征服する 小説

夢乃咲実  サマミヤアカザ 

擦れ違いパートが結構長い。

「誤解・思い込み」「すれ違い」ものが読みたいって人にはピッタリだと思います。

人質だったソリル(攻め)と、幼いセルーン(受け)は出会って、ひとときを過ごし、「馬を並べる」約束をした仲だった。
ところが月日が流れ10年後に再会した時、ソリルはすっかり自分のことは忘れているようで、その事に傷つくセルーン。
おまけに、ソリルはすっかり冷え冷えとした瞳を持つ男になっていて、セルーンに酷い仕打ちを…

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恋する豹と受難の猫 小説

野原滋  街子マドカ 

攻めがなんかかわいい。

前世である現代日本の記憶を持つ受けのケイン。
転生先の料理は、塩のみの超シンプルな味付けなのに辟易し、前世の母の教えを頼りに酵母を作り柔らかいパン生地だの、マヨネーズだのを作ってみるんですね。
思わず、いや〜私が転生したってなんの役にも立ちやしないなぁ……と思ってしまいました。
(酵母作りとかなにそれ?パンやマヨネーズは市販オンリー!なので)

で、呪いのせいで昼間は豹になってしまってる…

0

王弟殿下の甘い執心 小説

名倉和希  蓮川愛 

元気な受けに振り回されてる、健気な攻め

名倉さん作品の受けって、どっちかというと守りたくなるような庇護欲そそられるキャラが多いと思うのですが、この受けは従来と比べるとちょい異色というんでしょうか、あまりいないキャラだと思いますが、そこが新鮮でした。

元気で、さっぱりハキハキしてて、豪快で、わりと粗雑なところがあって健康体な一般男子というのかな。

そこが良かった。


受けは、あれこれ事情があって振袖の女装で箏の演奏をす…

1

きみとアイスを半分こ ~傲慢王子な社長と保育士の純愛ロマンセ~ 小説

安曇ひかる  柳ゆと 

大真面目に溺愛・暴走ぎみな攻めが良かった

再規模大開発を目指す会社社長と、自然豊かな保育園を守りたい保育士。

理人(攻め)のキャラが天然で良かったです。
「傲慢王子」とありますが、大企業御曹司として厳格な帝王学を叩き込まれた方なんですね。
だから庶民とはちょっと感覚が違っているだけで、決して人を見下しているわけではないんです。
本人は至って真面目に発言してるんだけど、庶民からするとなんだそりゃ!みたいなズレがあってそこが面白い…

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小説Dear+ Vol.79 2020アキ号 小説

「ファンタジー」特集

一年前のやつで今更ですが、そろそろ掲載されたものが発売される時期なので覚え書き用兼ねてアップ。

掲載順:以下敬称略

【愛されたがりさんと優しい魔法使い】川琴ゆい華
「魔法使い」「メスイキ」「えちえち」がテーマとのこと。
記憶喪失の魔法使いと、メスイキしてみたいED青年。(すごいパワーワード)
いわゆる体先行型なんだけど一味も二味も違うというか、エロだけじゃなく、くすっと笑えるとこ…

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