ROSE GARDEN ―ローズガーデン 1

ROSE GARDEN ―ローズガーデン 1
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神5
  • 萌×22
  • 萌4
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
4
得点
45
評価数
11件
平均
4.1 / 5
神率
45.5%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
蒼竜社
シリーズ
Holly Novels(小説・蒼竜社)
発売日
価格
¥857(税抜)  ¥926(税込)
ISBN
9784883862641

あらすじ

森で迷子になったスネアを助けてくれたのは、村外れに住む美しい天使・カイルと、信心深い悪魔・ウォーレンだった。
天に戻れず嘆くカイルが可哀相で、スネアは二人を訪ねるようになる。
そんな時、スネアはウォーレンから過去の話を聞くが…。
―愛を探して彷徨う、天使と悪魔のせつない恋の物語。

表題作ROSE GARDEN ―ローズガーデン 1

信心深い悪魔ウォーレン
性格の悪い天使カイル

その他の収録作品

  • 夢の跡

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レビュー投稿数4

天使も悪魔も人間臭い

コミカライズの方を先に読んだのですが、あまり好みではなかったので読むのを先延ばしにしていた作品です。
コミカライズは、どうしてもダイジェスト感が強く、不可解な部分が多かったのですが、小説の方は面白かったです。

ファンタジー設定がどうもなじめず、カイル=普通の子、ウォーレン=極悪人の父の落し胤、と脳内変換するとしっくりきました。そのくらい、中身は天使らしくも悪魔らしくもありません。カイルだけでなく、ほかの天使たちもおよそ天使と思えないほど人間臭いキャラクターでした。
神の教えに背くことは罪みたいですが、カイルのことをさげすんだり陰でこっそりいじめるのは罪じゃないのかな。上級天使たちもあからさまな態度を隠さないです。そういう部分で、ファンタジー設定に入り込めなかったのかもしれません。

それはさておき、切なさはいつもの木原ワールド炸裂でした。ウォーレンが報われなさすぎる。スネアには優しいのに、ウォーレンには容赦のないカイルが次巻でどのように変わるのかが楽しみでした。

0

天使と悪魔と人間。その違いはどこにあるのか?

読む前はファンタジー好きだし、読みやすいかな~と軽い気分で手に取ったのですが、とても心に残る作品でした。個人的に2冊セットで(特に2巻が)神の中の神です。挿絵もとても綺麗で幻想的な異国の世界にぴったりで、好きです。

--(以下ネタバレと感想が含まれます)--
1巻は主にウォーレンの過去とカイルとの出会いの話です。

祖母とケンカをした男の子スネアは、魔物が住んでいるという森に飛び込んでしまいます。そして1つの家を見つけます。中に居たのは、見た目が麗しい一人の人間。
彼は言います「僕は天使だ、僕はおそろしい悪魔に掴まっているのだ・・・」と泣く姿もあまりに綺麗で羽が無くても、天使なのだと思えます。

暗くなったら魔物がやってくるから早くお帰りと促され帰るスネアにいきなり飛び掛る黒い物体「お前はあの家で何をした・・・!」化け物の恐怖にひたすら泣き叫び、化け物はスネアを人間だとわかったら無礼を詫びて森の外まで案内をしてくれます。
彼は自分を悪魔だと言いました。悪魔の姿を見た後も穏やかでとても優しいウォーレンが悪い存在に思えません。

天使なのに平等に慈悲深くないカイル、続き 悪魔だけど心の優しいウォーレンの話はスネアを軸に進みます。「悪魔というだけで幸せになってはいけないのですか?」
泣きながら神様に問うスネア。同じ様に私も思ってしまいました。

神様への信仰が深い世界の切なくて悲しい・・・1冊目でした。2巻を準備した上で読むことをお勧めします。はらはらするところで終わるので。

設定だけでも魅力ある作品ですが、このお話は設定はあくまで基盤であって、そこからどうやって心を掴まされるか、お話で魅せられた気がします。

ウォーレンの残酷過ぎる過去で思いっきり泣いてしまったり、悪魔だと分かっていても葛藤した上で彼を育てることを、あんなに愛情を持って育てた人達の結末は酷すぎます。グロイのは少し苦手なのと、涙が止まらなくてと手が止まってしまったのですが、それを越す続きが読みたいという気持ち。

カイルの人でなし具合に心を締め付けられたり、自分も似たような感情を持つことはあるので、「・・・残酷だな」と思うことはあっても、ちょっと可愛いな~と思えてしまいます(^▽^;)
カイルもスネアに対しては天使の様に優しいので、悪魔に対してだけ冷たいのです・・・多分。
そんなカイルですが彼の覚えていない小さい光の様な優しさが、ウォーレンを救ったところはブワワっと泣けました。全然カイルを嫌いになれない!!(笑)

一番残酷なのはどの時代でも人間なのかな・・・と思った1巻ですが、2巻でこの考えも変わったり・・・??
ベットシーンも羽が無い天使は、魔物に食べられてしまうので、それよりも力が強い悪魔の匂いを身に付ける必要があるということで、あのカイルが大嫌いなウォーレンに抱かれるという理由も違和感を感じさせません。

ウォーレンの羨ましい程の一方通行的な愛情も優しさも、ときめきと切なさが溢れ、そして物凄く萌えました(////)わー!私としてはすっごい萌えたりもしますが、良い意味で同姓同士の愛(BL)というよりも、1人の個体同士の愛情の話かと思えます。

最後に1つ。少年のウォーレンが初めてカイルと出会った時、自分の彼女(人間)と髪の毛の色、綺麗な瞳が似てるという描写があったのですが・・・
悪魔ということを隠して穏やかに人として生きたいと思い、普通に青春時代を過ごして彼女がいるのは別にいいんですけど(彼女の描写も少ないですし)
カイルへの想いは百年越しだし、疑いようがないのですが、ちょっぴり彼女に嫉妬しました(笑)

1

健気な悪魔と傲慢な天使と。

木原作品2作目です。
何を読もうか考えながらこちらの作品リストとか見てたんですけども。
特別ファンタジーが好きというわけではないのに、何故かこの作品に惹かれるものを感じて手にとってみました。

悪魔のウォーレンと天使のカイルの物語。
この巻ではウォーレンの健気さがとにかく目立ちました。
いわゆる「悪魔」と称されるイメージの非道なところはまるでなく。
ただただ大事に育てられてまっすぐに育った少年というか。
少しもひねくれたり曲がったところがない、純粋すぎるほどの幼年期。
最初に捨てられかけたところはあるけれども、その後はとにかく愛情を注がれて育って。
でも、ただ単純に幸せな家庭というわけでもなく。
その後の彼らをとりまく悲劇の遠慮のなさというか容赦のなさがさすが木原さん!といった感じで。
まず、学校へ行くとなった段で耳や尻尾を切り落とすなどというのがフツーのお話なら有り得ない感じで。
更にはウォーレンのおじいさんおばあさんの最期なんか壮絶で。
街中に吊るされている描写だけでも無惨この上ないのに、更に森に入ってから、おばあさんを置いておじいさんを探している間に、続きとどんどん凄惨さを極めていって。
情景がリアルに浮かんでくるような描写に自分がBL読んでるってことを忘れそうになったり。
そんなこんなでもう生きていく意味も失ってしまったようなウォーレンの前に現れたのがカイル。
彼のとった何気ない行動がその後のウォーレンに多大な影響を与えて。

ウォーレンは本当に健気。
なんか見てて応援したくなる。
スネアと出会った頃のカイルと暮しているウォーレンの日々は本当にいろいろ切なさを抱えていて。
ただ一心にカイルを想っているけれど、それは決してカイルには伝わっておらず受け入れてもらえたわけでもなく。
そんなある意味孤独な日々を重ねて。
それでも、どうにかカイルのそばに在りたいと思っているような。
ただ一度の激情がカイルの自由を奪うことになり。
それもあって元から良い性格とは言えないカイルがウォーレンの元に在ることになるのだが。
天へ還れる兆しを見つけた彼がとった行動がまた狡猾というか酷いというか…。
ただ利用するためだけに媚を売って。
相手の気持ちを少しも考えることなく。
スネアに窘められてもただひたすらに自分のことばかり。
ホント、ウォーレンてばどうしてこんな奴好きになったんだろ。
そう思わずにはいられない。
けれど、あの時のウォーレンにとってたとえ気まぐれであったにしてもカイルがしてくれたことは何よりも嬉しかったに違いないのだ。

1

天使に憎しみが芽生えた

悪魔が哀れで切なくて、
その気持ちをことごとく裏切る天使に憎しみを覚えた。

天使が好きになれなくて、それでも悪魔の真摯さに心打たれて、悪魔の幸せを願わずには居られない上巻です。

被害者は天使なのかもしれないのに、何時までも必死な悪魔の顔が、慈しむ悪魔の表情が胸を締め付けて離さない。

どうしてわかってくれないのか・・・!!

不安を覚えつつ下巻に・・・たぶんそれで正解!
木原先生の作品は辛い状況を乗り越えないと何かに届かない・・・!!

0

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