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富士見二丁目交響楽団シリーズ第6部 人騒がせなロメオ

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あらすじ

フジミシリーズ最新刊! 悠季に迫る甘え上手なあの男とは…!?やっと富士見町の愛の巣で二人きりの生活が…と思いきや、今度は悠季の生徒が家にまで押しかけてきた。中でも妙に甘え上手な由之小路に圭の警戒心はMAX。気を揉む悠季に由之小路はある恋愛相談を持ちかけるが…!?

作品情報

作品名
富士見二丁目交響楽団シリーズ第6部 人騒がせなロメオ
著者
秋月こお 
イラスト
後藤星 
媒体
小説
出版社
角川書店
レーベル
角川ルビー文庫
シリーズ
寒冷前線コンダクター 富士見二丁目交響楽団シリーズ
発売日
ISBN
9784044346478
3.6

(3)

(1)

萌々

(0)

(2)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
11
評価数
3
平均
3.6 / 5
神率
33.3%

レビュー投稿数1

久々のソラくん。そして、プチ桐ノ院くん。

シリーズ第6部の4冊目、通しで29冊目になります。今回からは以前のように短編2話形式に戻っています。

《出版社あらすじ》
「フジミ」の夢の専用練習場の建設計画がいよいよ本格的にスタート!ソラからの招待で急遽NYを訪れた悠季と圭は、そこで純粋に音楽を楽しむ個人経営のオペラハウスを目にし、そこに「フジミ」の理想のモデルを見出し始める。一方、風変わりな音大の生徒・由之小路に妙に懐かれた悠季は、レッスンの名目で家に日参され大困惑。当然不機嫌な圭に気を揉む悠季だが、彼はさらに自分はゲイだと大胆に告げてきて―。

収録作
・ポルタメント序曲
・人騒がせなロメオ

久しぶりに楽しめる話でした!

「ポルタメント序曲」では、久々にソラくんが登場します。ソラくんからの突然の電話で、彼がニューヨークフィルのヤングアーティストコンテストで優勝したことを知らされ、悠季は記念のガラコンサートに招待されます。このNY行きの同行者は圭とマネージャーの宅島さんだけでなく、遠藤くんと瀬戸さん(遠藤くんのドラムの師匠)もいます。そして、この瀬戸さんは、あのリッチーさん(「ある革命」に既出/第4部外伝『その青き男』収録)のバンド仲間で彼とはワケアリの仲だったようです。瀬戸さんと圭が睨み合い、悠季にはバレました・・・。しかし、こんなところで十年前の圭を救ってくれたリッチーさんが(名前だけですが)登場してくるとは!
 また、この渡米では、生島高嶺のサポーターのナイジェルさんの紹介で個人経営のオペラハウスを見学する機会を得て、フジミ専用練習所の話がどんどん具体化していきます。
 最後に、楽譜を読めないためソラくんとモーツアルトの競演ができず拗ねている高嶺の今後が気になりました。

「人騒がせなロメオ」
悠季と飯田さんのデュオの話はカルテットに変更となり、そのメンバー募集に名乗りを上げた悠季の生徒:由之小路貞光くん。圭に性格が似ている彼の中身を「プチ桐ノ院」と称する悠季。悠季からすると圭は、自分が認めた相手以外には傲岸不遜・唯我独尊の権化のように振る舞う男で、由之小路くんも同じ感じだとか。しかも2人の違いは、圭は「剛」で相手に対するけれど、由之小路くんは「柔」で相手を躱す手法の差ぐらいだとか。そんな「プチ桐ノ院」くんは悠季に懐き、圭に心酔し、しかもフジミに仲間入りすることになって悠季も圭も落ち着きません。悠季は彼が圭に惚れているかも知れないと思っているし、逆に圭は彼が悠季に惚れていると思い込み・・・。実際のところ彼は従兄弟に片想いしていたのでしたが。
それから、圭はシーズンオフの間だけでも悠季と飯田さんたちのカルテットに参加すべくビオラの稽古に勤しんでいます。

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