B.L.T (新装版)

B.L.T (新装版)
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神9
  • 萌×28
  • 萌6
  • 中立0
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
7
得点
95
評価数
24件
平均
4 / 5
神率
37.5%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
リブレ
シリーズ
ビーボーイノベルズ(小説・リブレ)
発売日
価格
¥1,050(税抜)  ¥1,134(税込)
ISBN
9784862638861

あらすじ

家から一番近いという理由だけで、書店のバイト面接に行った北澤眞人。そこで店長の大宮雄介と再会する。5年前の夏、出会って恋になる前に終わってしまった想い。その想い出が鮮やかに蘇るが・・・。
商業誌未収録作と新たに書き下ろしを加えてのファン待望の新装版登場!
(出版社より)

表題作B.L.T (新装版)

書店の店長 大宮雄介・33歳
アルバイトの大学生 北澤眞人・19歳

その他の収録作品

  • ライン
  • dessert box
  • dessert box plus
  • あとがき

評価・レビューする

レビュー投稿数7

そのままベーコン・レタス・トマトサンド

タイトルだけ見るとどんな感じなのか分かりませんでしたが、歳の差ラブのステキな話でした。
攻めの大宮と受けの北澤は14歳差で、大宮が中学生の北澤に痴漢をしたのが二人の出会いです。時にドロドロでいて微笑ましいラブが「ライン」から「dessert box plus」の4編に渡り描かれています。
中学生に振り回される大宮と、不安定な中学生からいい感じの大人になっていく北澤と、美形なのに酷い役回りの千博と、マスター。登場人物全員に私は萌えました。
これまで、攻めは年下のが好みでしたが改めてオーソドックス(?)な年上もいい、と再認識。
大宮と千博のエッチシーンはたまりません!「君は僕以外、一生知らなくていい」とか、コンドーム初体験の酸っぱい北澤とか、とても心にきました。
木原先生の作品の中では、あまり知られていないのかもしれませんが、大好きな一冊になりましたよ。
そして、「BLT」とはそのまんまの意味、ベーコン・レタス・トマトサンドでした。

1

前半で挫折しないで欲しい

わたしの木原さんデビュー作品です。
みなさまが面白いとおっしゃっていましたので、手を出してみました。
初なので、比較的痛さのなさそうなこちらをチョイス。
こちらは新装版ということで、同人誌からと書き下ろしが加えられた厚みのある作品です。

受けの北澤は、大学生。
攻めの大宮は33歳の書店店長。
かなりの歳の差カップルです。

中学時代、自分を痴漢した大宮を脅迫し、食事を奢らせ、欲しい物を買わせ、しまいには家にまで転がり込んでいた北澤。
そのせいかなあ、あまり被害者の様相がなかったです。
痴漢はもちろん言い逃れできないけど、北澤の方もかなりのものだなと。
でも、まあ、子供って意外に残酷で、自己の欲望に流されやすいからなあとも思うんですけどね。
この間のことは本編でなく、始めに収録されている『ライン』でえがかれます。

子供特有残酷さに最後までつきあっていた結果会社をクビになり、今は書店の店長をしている大宮。
そんな大宮の書店へ大学生となった北澤が、偶然バイト面接にきたことで五年ぶりに再会することになります。
わたしは大宮との方が歳が近いせいか、大人のずる続きい部分は比較的理解できます。
それでも中学生に恋人になって欲しいと言って、それを振られたと未だに恨むのは筋違いかなと思いますが(苦笑
魅力があるかと言われれば『わからん!』と答えたくなる攻めキャラですが、それがかえって後半の北澤を引き立ててました。

大学生となっても、北澤の性格はあまり変わっていないように見えました。
読み始めは。
同人誌よりの再録である『ライン』でのあまりの傍若無人ぶりに、北澤のイメージが悪くなっていたのかもしれません。
これがもし、『B.L.T』本編だけだったら素直に北澤に対して感動できたのにな。
いっそうのこと『ライン』は読まなきゃ良かったかと思ったくらい、本編の北澤は可愛かったです。
初めてしちゃった辺りからは乙女のようでしたし、大宮を最後許すさまも男前でした。
完全に大人と子供が逆転してしまっています。
ただ、ブツっと切られた本編のラストはどうなの?という感じでした。
後ろに二本、その後のお話が入っていたから良かったですが。
そう考えると、やっぱりこの新装版の方を買って正解だったんですかね。
『ライン』で受けに嫌気が差してしまっても、読み進めることをお勧めしたいです。

0

元彼・千博に助演男優賞!

この作品のテーマは ずばり!「人間の狡さ」のみ。
最後の最後で題名の『B.L.T』の意味が分かるというオチが付いてます。
木原音瀬しか書けない作品の醍醐味が思う存分味わえて本当に面白かったです。

私が思わずうまいなと唸った箇所は 元彼・千博が主人公の大宮(攻め)をめちゃくちゃに精神的に追い詰めるところです。「人間の狡さ」丸出しなのです。
心の闇を大宮にぶちまける千博を 心の底から憎いと思わせてしまう凄さ。
主人公の二人よりも千博は目立っていました。
脇役の持って行き方がずば抜けて素晴らしかったです。
木原先生は人間観察が飛びぬけて上手い作家だと改めて思いました。
助演男優賞は『千博』に決定です。

2

何度、読み返してもいい!

幾度となく読み返しても、時間を忘れ、読み終わった後もそのストーリーの中から自分を引き抜いてこれず、やっぱりいい!と思ってしまう作品は【神】なのではということで、この評価になりました。

この話の何がいいって、まずは大宮ですよね。

他の方もレビューで言っておられるように、自分の欲望に負けて中学生に痴漢するは、中学生の眞人に脅されいいように使われているは、そのため仕事も棒にするし、中学生の眞人に手を出そうとするし、その後の話では二股かける優柔不断男だし、挙げればキリが無いのですが、そんな大宮が実に人間くさくていいのです。
人間くさいも人間くさい。
見栄も張れば理不尽な状況でもどうすることも出来ず流されたりする。
しかし彼なりに頑張り、仕事に励み、まわりの助けをかりながら良い方向へと進もうとする姿は、木原さん魅せるなあ~、と唸ってしまいました。

眞人の心理描写、成長も良かった~。
難しい思春期、両親の不仲、離婚に対する眞人の心の揺れが何とも読ませ、彼の人間形成に大きく影響していて、そんな眞人と大宮がする恋愛模様に私はこれ以上ないくらい魅せられてしまったのでした。

続き
もう、あの情緒不安定な思春期に受けた影響ってすごく深くて重いものですよね。
何度離れても眞人は大宮を好きになるんだろうなあ。
後悔したくない、だから大宮を取り戻しに行くと決めた眞人は本当に男らしい。

大宮も何度も眞人に傷つけられてもやっぱり好きになってしまう、もう認めよう、って堪らないですよ!

コンドームの使い方を知りたいとする眞人に、他に好きな人が出来たんじゃないかと勘繰る大宮もよかった!
「君に振られたら、僕は間違いなくストーカーだ」
って、その執着大好きですよ~。

同人誌にあったこの話の後日談も読めて、すっごい満足でした。

2

人物像を踏まえたストーリー展開の上手さ

萌萌萌。(MAX:萌萌萌:神に近い)
喉から手どころか触手が出そうなほど読みたかったその後の同人誌&書き下ろし収録と聞き付け小躍り。いやもう万歳三唱。
ありがとう木原さん、ありがとうリブレさん。でも1000円越えって高いっす。そんなビンボー人のボヤキは置いといて。

中学生の受けに痴漢しちゃう攻め、という口が開いちゃうこの設定ながら(いやだからこそ?)木原さんがいかに過程を重要視して構成しているのかを改めて実感させられました。
基本的にBLは萌えの副産物なので、こういうシュチュエーションが書きたいんだーっていう作者のシュチュ萌えありきで話作りをされている印象を受けるんですが(そういうのも好き)、木原作品を読んだ時に感じるのは、まず人物造形ありきってこと。
“こんな設定の受けと攻めがこんな出会い方をして、二人がくっつくにはどんな過程が必要なのか”っていうのを念頭に置いて書かれている感触を、読んでいるとビシバシ感じます。

件の痴漢攻め。彼の名前は大宮雄介、28歳。痴漢男ですが変態さんってワケでもなく、中学生相手に本気で恋をするダメ大人です。
優しいっちゃー優しいけど、好続ききな子相手に思わず痴漢してしまうようなアホな恋愛脳の持ち主。そしてバレた途端に全力で逃走しちゃうような狡い面もあり、そのくせ財布を落してしまうような間の悪さというか要領の悪い人でもある。
恋するへたれ。終始、彼はそんな感じ。

そして痴漢をされた眞人は、当時14歳の中学生。
拾った財布から連絡先を突き止め、いい暇つぶし&八つ当たりの相手を見つけたとばかりに脅してこづかいをもぎ取り、ご飯をたかって、挙げ句には家に入り浸り好き放題のわがままっぷり。
大宮の中に自分への好意を敏感に嗅ぎ取った眞人は、子供であることを武器に28歳の大宮を振り回し、「愛情に飢えている14歳」というカードでむしろ子供の眞人こそが強者の立場を手に入れているのが実に面白いです。
といっても1話目だけですが。
このお話も例に漏れず、ラブのパワーバランスの逆転というか、優位に立っていた側が足元を掬われるハメになるわけですが、その辺がファンにとっては旨味でしょう。

ということで、2話目は大宮のターン。
彼のカードは「要領が悪い男」。
一度は途切れてしまった二人、しかし5年後、大宮は眞人と再会します。親の愛を求める子供ではなく、今度こそ対等な恋愛関係を築ける可能性がある相手として。
ここからがまた、読ませる読ませる。

木原作品の恐ろしいところは、受けだろうが攻めだろうが年齢や社会的地位や恋愛経験に関係なく、恋という制御不能で不合理な事象の前に、鼻面を引き回されるところではないでしょうか。
今回は甘めのテイストですが、そこはしっかり押さえてあります。
余裕なんてものは身ぐるみ剥がされ、恋する一人の人間としてのたうちまわることになる平等さ、いや理不尽さ?
そこにたまらないほどの魅力を感じるのでありました。

そうそう、再読してもう一つ分かったこと。
大宮は面食いの上に下僕体質なんだな。笑
それにしてもエッチシーンでの眞人の可愛さが半端ねぇっす…ハァハァ。

4

こんなお話だったのか、、

絶版本の新装刊シリーズの1冊。

実はこの本、本編は読んだことなくて、同人誌収録のdessert boxだけが既読でした。
その時の感想が、
「珍しく普通にラブラブなお話やなぁ。同人誌の後日談やと商業的にオールNGか、普通に砂吐き甘か、二極化すんねんなぁ」

で、この本編。
新書の割に、厚さの割に、ページあたりの文字数にゆとりがあるのか、
はたまた、お話自体が、比較的ライト(あくまで木原比ですが)だからか、
サクサクッと読めちゃいました。

基本的には、北澤が刷り込みのように純愛を貫いちゃうお話といったら良いんでしょうか。
大宮サイド的には木原風スパイスのきいたアレコレが展開していますが、北澤サイド的には、大宮の事情は全くあずかり知らず、単に、中学生の頃自分を愛して、受け入れてくれた人との恋愛が成就したお話ですもの。

そして、この大宮の二面性というか、その辺が、癖になる木原節、って感じなのかな。

この本の挿絵、私も大学生北澤にはちょっと違和感あった。
大宮と、体格差ありすぎじゃね?

1

痴漢男との出会いから

またまた新装版です♪
今回は、旧版に同人で描かれたその後の話『dessert box』が付けられ、また新たに書き下ろしで『dessert box plus』が入ってますので、その後を同人で見られなかった人には是非欲しい構成になっているかと思います。
かくいう、アテクシも・・・嬉しいです♪

B.L.Tって、以前からベーコンレタストマトサンドの事よね?他に意味があるのかな?って、とても興味があったのですが、やはりそうでした。
主人公(攻め)大宮の唯一作れるメニューで、そして後関係してくる男のカフェのメニューでもあったのですね。
こんな、さりげない題名の作品は、その名の通り、痛くて痛くてどうしようもない木原作品にしては、余り痛くないお話でした。
・・・しかし・・・
冒頭、出会い編の『ライン』はちょっと痛かったかも?
何せ、出会いが痴漢、しかも28歳大人が中学二年生のまだ子供の少年に、しかも、以前からいいな~と思ってつい魔がさした、、、
という、そんな出会いだったからです!
そして、痴漢をされた学生・眞人が、本当にそこらにいそうな実在してそうなほどの見事な子供思考で、大続き人の大宮にたかるのですから。
大宮にしてみれば、脅迫の何ものでもないんですが、弱みを握られている部分もあるけれど、電車で見ていて好きだったという少年が、それでも自分に頻繁に会いにくるわけですから、ついつい甘やかしてしまう。
だから、個人の性的嗜好はおいておいても、彼等の言動はすごく納得のいく展開だったのですよね。
しかし、驚愕でした!
そんな子供のワガママに大宮が、仕事を棒に振って会社をクビになってもいいと思うほどに彼を優先させたこと・・・

そして、本編は大宮の視点に移り、書店の店長とバイトとして眞人と再会してからの彼等の接近、大宮の苦悩に移っていくのです。
ここでも、眞人は中学生の頃のままの様な、大人のような子供のような顔を見せ、その存在はこの話の中で唯一ゆるぎのない柱のような気がします。
逆に大宮は、それに迷い悩み、同居している恋人にも振り回され、大人であるのに、オロオロしています。
眞人、子供なんだけど男前だよ!!君。
そう思いました。
大宮も、眞人を選ぼうとしていると、今度は性格に問題のある大宮の恋人・千博が超我儘な干渉を見せます。
彼が、大宮と眞人の障害になるのです。
しかし、千博の性格描写もすごく理解のできるものです。
大宮があまりに人がいいから、居心地がいい。
もう飽きたけど手放したくない、
そんな姿は子供より、達が悪いです。
千博という障害を何とかして二人でやっていこう。
眞人は一年待つから、と約束した所で本編は終了しています。

その後があるのは嬉しいー!
大宮と眞人は甘いラブカップルになっているのは当然でしょうが、何より、壊れ始めていた千博が救われたのが、彼が自分で立ち直ったのがよかったです。
そしてさらに、さらに、大宮と眞人の甘い話を見ることができるのですが。
何だかこの二人、すごくすごく、ほっとできるカップルでいいなーと思ったのです。
始まりからは想像できない展開に、こういう木原さんもいいなと思うのですが、性格描写の優れているところが目につきました。

イラストが旧版は稲荷屋さんだったのが、元ハルコさんに変わっています。
彼女の細い線、大宮のヘタレに、中学の頃の眞人にはぴったりだったとは思うのですが、大学生になった眞人には、ちょっとショタすぎたかも?
もう少し男らしく描いてほしかったかな?と思いました。

4

この作品が収納されている本棚

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