罪をこの体で贖え!!

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表題作愛執の褥~籠の中の花嫁~

景山征爾/白河家に恨みを持つ景山伯爵家当主
白河実紗緒/半陰陽に生まれた伯爵家の嫡男/19才

あらすじ

白河伯爵家嫡男の実紗緒は、少年とも少女ともつかぬ美貌の持ち主。体の瑕疵ゆえ隔離されて育てられてきたが、父の思惑により景山家へ引き取られた。豪奢な打掛を纏わされ、体の秘密が知られているのではないかと不安に駆られる実紗緒の前に現れたのは、庭の迷い猫を助けてくれた黒衣の男・征爾。彼は白河家への復讐のため、実紗緒の二つの性を開花させ激しく陵辱していく。だが、あのとき触れられた指先のやさしさが忘れられなくて―。.

作品情報

作品名
愛執の褥~籠の中の花嫁~
著者
藤森ちひろ 
イラスト
小路龍流 
媒体
小説
出版社
ブライト出版
レーベル
ローズキーノベルズ
発売日
ISBN
9784861231865
3

(5)

(0)

萌々

(2)

(1)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
13
評価数
5
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

半陰陽の健気な受けさまです

華族もので半陰陽の主人公の受け様がすれ違う思いを乗り越えて
攻め様と結ばれる切ないラブストーリーです。
設定は王道的な花嫁ものですがそこに半陰陽という設定をプラス
憎しみに囚われながらも受け様に惹かれていく攻め様の思いや
生まれて来たことを嘆きながらも攻め様に対する仄かな思いが
切ない感じで描かれている作品なんです。

受け様は伯爵家の嫡男でありながら半陰陽に生まれついた為に
父や異母弟から疎まれ蔑まれ、屋敷の離れに軟禁されるように
暮らしているのですが、ある日飼い猫を追いかけ足を踏み入れては
いけないと言われている本宅の庭付近で攻め様と出会う。
まるで憎まれているのではと思わせる苛烈な視線に怯える受け様
そしてその夜に父親から攻め様の家に行くように命令される。
理由も解からぬまま攻め様の家に行く受け様ですがそこで
受け様は女装を強要され、攻め様に凌辱されてしまう。
攻め様は受け様の父親に恨みを持っていてその償いを受け様に
身体で償えと、そして父親に金で売られたと告げられる。

受け様はフタナリで生まれた時から家族に虐げられて来たんです
唯一の味方の母親も亡くなり、屋敷の離れで籠の鳥状態
外見は半陰陽ですから薄幸の美少年&美少女設定なんですよね。
物心ついた頃から醜い身体と洗脳されてるのでコンプレックス
なんてもんじゃないくない他人との接触に怯えてる姿は子猫ちゃん
のようです。
攻め様は憎しみにかられながらも受け様に惹かれていくのですが
感情の表現が不器用なので後半まで受け様は理解出来ない。
そしてこの攻め様はかなりの嫉妬&執着があるので余計に
受け様を傷つけてしまうんですよね。
籠の鳥状態で世間知らずな薄幸の箱入り受け様ですので
かなり可哀そうに感じてしまうのです。
それでも長いすれ違いからハッピーエンドになるストーリーです。

2

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