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表題作年下の暴君

黒江大翔 高校3年で一眞の弟 18才
箭野朋也 大学4年でゼミの先輩一眞に片思いしている

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

朋也は、自分のことを「真面目なだけがとりえで、地味で冴えない」と思っている内気な大学生。そんな朋也が秘かに想いを寄せるのは、華やかで洗練された存在感を放つ先輩の黒江一眞。ある日、思いがけず一眞から弟・大翔の家庭教師を頼まれる。生意気で手に負えない性格と聞いて怯むものの、一眞に近づきたい一心でつい引き受けてしまう。ところが初日から授業をすっぽかされて…!? オレサマ高校生と被食系家庭教師の密室授業v

作品情報

作品名
年下の暴君
著者
神香うらら 
イラスト
小椋ムク 
媒体
小説
出版社
オークラ出版
レーベル
プリズム文庫
発売日
ISBN
9784775520642
3.2

(22)

(0)

萌々

(9)

(9)

中立

(4)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
67
評価数
22
平均
3.2 / 5
神率
0%

レビュー投稿数3

真面目な恋のお話です

わたしはどうやら『不遜な態度の年下』が好きみたい。
そこに少し長めの黒髪、体つきも整ってます、だけどちょっとかわいい面もあるぞ、が重なると目がキラキラする。


真面目がとりえ、地味で冴えないと思っている内気な朋也。
密かに思いを寄せている先輩、黒江一眞に弟の家庭教師をしてほしいと頼まれ、黒江に少しでも近づきたいと、それを了承する。
しかしその弟・大翔は一眞と違って難ありで。
大翔は約束をすっぽかし、食った態度で朋也に突っかかり、飄々と接してくる。

兄の一眞のことが好きだとバレて、そこから大翔のからかいが始まります。
相変わらず軽いノリの大翔はお願いを聞いてくれたらやる気だすと持ちかけ、エッチしたいと朋也の唇を奪ってくる。

とくに性に対しては人一倍奥手で真面目な朋也は大翔のしたことが許せなくて、家を飛び出す。
もう家庭教師はできないと息巻く朋也ですが、大翔は先回りして一眞を懐柔、憧れの一眞によろしくと言われてしまえば断ることもできず…ズルズルと続けることに。

それでも大翔が成績で成果を出せば嬉しく、徐々に懐いてくれるのも悪い気はしない。
と、気を許すとまた手を出され、そして自分に隙があるのか…それとも望んでいるからかと落ち込み、やっぱり辞めると決意するも結局続ける、というループ。

そしてとうとう最後まで関係を持ってしまった朋也。
こんなこと、恋人じゃないのにするべきじゃない。生来の真面目さで諭そうとするものの、大翔はじゃあ恋人になればいいと軽いノリで答える。

だってきみは…僕のことを好きじゃないでしょう?僕は……いつのまにかきみのことが好きになってしまったけれど。

大翔は一過性の興味だけでこれは遊ばれているだけだと思っている朋也は、誤魔化しきれない気持ちに蓋をして、大翔を遠ざける。

最後は大翔が勉強の成果を持って朋也の前に現れます。
大翔は大翔で朋也のことを思っていたんですねぇ。
あまあまのエッチごちそうさまです。
朋也に翻弄される年下くんがかわいかったです。

4

俺様高校生男子がおいしい

イラストが小椋ムクさんでとてもあってました♪
設定はありきたりな「カテキョ×問題児」でしたが、けっこうよかったです。
俺様高校生に強引に攻められる真面目大学生w
攻めはとってもよかったんですが、受けの生真面目さがちょっと?
真面目すぎるというか。
でも絡みの場面での喘ぎはおお!っと思いましたwww
俺様高校生はまさにな感じで、とても肉食派でがっついててすごく私好みでした(^ω^)
もう少し内容が深ければもっとよかったのではないでしょうか。
けっこうあっさりな内容でしたね。
文章も読みやすいのであっというまでした。

3

生意気な高校生に振り回される

神香さんの作品にしてはコミカル要素の無い生真面目路線のお硬めの内容でした。
いつも甘やかでコミカルな印象があったのですが、今回は家庭教師もので
大学でも真面目で地味な印象の受けである朋也や、同じゼミの先輩黒江に
密かに片思いしていて、でも見ているだけ、傍にいるだけでいいなんて言う
細やかで思いを告白する予定の無い片思いをしている。

その黒江からなにやら訳有で面倒な弟の家庭教師を頼まれ、先輩にいいところを
見せようとする下心もあって不安がありながらも引き受ける。
初めての家庭教師の約束に日2時間も待たされたあげく辛辣傲慢に嫌味を言われ、
続けられるか不安だった中、何とかやり始め、生徒と教え子と言う線引きをした
朋也に変わっていると言いながらも次第に勉強に身を入れる大翔。
大翔はもともと水泳でオリンピックを目指すつもりだったが、怪我で挫折し、
何もかもがどうでもいい時期だっただけで、意外とやり始めると勉強も素直に
聞いてくれるが、態度はやはりかなり俺様なのです。

そんな大翔に一眞を好きな事がバレ、挙句成績が上がったらご褒美と悪戯され、
根が真面目な朋也は拒絶し怒りを露わにし、何度も家庭教師を辞めるつもりが、
一眞にバラさないでいて、一眞に今後も宜しくと頼まれ断れなくなる。
自衛手段で図書館で勉強を始め、大翔も新たに進路を模索し手いる中で
雨の日に渋々自宅に入れてしまった事からまた不埒な関係を持ってしまう。

真面目な年上大学生とオレ様で強気傲慢な年下攻めの二人が、次第に心惹かれ
目的を達成した後で結ばれるまでの真面目な恋のお話でした。

4

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