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表題作虹の麗人~イリス~

一見冷酷風な紳士、クラーク
秘密を抱えた薄幸の麗人、イリス

あらすじ

美貌の研究者イリスには、両性具有者であるという秘密があった。天才的な頭脳を持ち研究所の室長でありながら、秘密を守るために、周囲を一切拒絶するイリス。孤独な日々を送るイリスの前に、かつて過って殺してしまったエディの兄・ウィリーが現れる。追いつめられ、秘密を知られたイリスは、クラーク・ダリ伯爵の持つメララク生物学研究所に実験体としていくことを決意するが…。華麗なるロマンス清麗なエロス。愛に素直になれないのは、忌まわしい秘密のせい―おびえきったイリスを花開かせるのは、いったい誰?

作品情報

作品名
虹の麗人~イリス~
著者
山藍紫姫子 
イラスト
安曇もか 
媒体
小説
出版社
コアマガジン
レーベル
バニラ新書
発売日
ISBN
9784877344009
4.5

(8)

(5)

萌々

(2)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
36
評価数
8
平均
4.5 / 5
神率
62.5%

レビュー投稿数1

精神的にSM

美しく、そこにいるだけで人目を引くイリス。それは「彼」が抱えている秘密を心の奥底でかぎつけてしまうからではないか……。
帯ですでにそれが何か、ネタバレしていますが、あえて書きません。
この作者様ですから、なんとなく分かるかもしれませんが……。
秘密を抱え、人目を避けながら静かに暮らしたいと願うイリスだけれど、人並み外れた美貌がそれを許してくれません。好意もあれば、悪意もある。
その中で、お相手となるクラークとのすれ違いぶりを楽しむのがひとつの読み方だと思います。
人との触れ合いの苦手なイリスがびくびくする様にSっ気を覚えてしまいます。(逆も然り)
肉体的にも、精神的にも追い詰められた世間知らずなイリスの出した結論に、クラークともどもあんぐりとするのも良いでしょう。
こちらの作者様の作品にしては、ソフトなものなので(SM的に)、入門的に読むのも良いかと思います。
正直、これがBLなのかというと、ボーダーラインすれすれだと思いますが、一応、BLだということで。
何年かに一度は必ず読み返す、私的神作品です。

5

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