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全ての特集を難なくクリアした課長様
５種類のキチク特集アンソロジーに収録されていた短編集。それぞれの特集の中の１話として読むと影が薄くなりそうですが、各種お題に取り組んだ2人をまとめて見るとバラエティ豊かで楽しかったです。
というわけで、上司×部下が社内・社外を問わずひたすら変態ごっこに勤しむ短編集に仕上がっています。軽く読めるエロ本というイメージを持って臨みましたが、プレイ内容が豊富＆エロだけではない優しいシーンも充実していて、思った以上に萌えました。
俺様上司が一方的に振り回して毎回ワンパターンなHになるのではなく、お互いが積極的にお題に取り組む様子に感動します。
過激な描写がなく、手や口の動きであの形を想像させるような見せ方も好みでした。
◆テーマ１：『ど変態』
優しい課長にほだされ、「何でもします」宣言をしてしまった瀬尾。両手を縛られ口で押印させられながら、下のお口はペン立てに。課長も変態ですが、のっけからノリノリで感じている瀬尾も十分変態。祝☆変態カップル誕生の回です。
◆テーマ２：『エリート凌辱』
瀬尾の尻拭いのため、接待に出向いた課長。接待相手のオヤジが不細工特集から迷い込んできたかのような風貌で直視できませんでした。脳内削除の回です。
◆テーマ３：『がっつき攻』
残業続きでお疲れの課長。思わずがっつきます。がっつきながら瀬尾に頭をなでられ甘える姿にきゅんとさせられました。不覚をとった回。
◆テーマ４：『おしゃぶり』
終電を逃しホテルに泊まることになった2人。これまで職場エロばかりでしたが場所が変わって雰囲気も少し甘いものに。たまにはＨ無しでゆっくり寝ようと、膝枕でウトウトしかけた課長を襲う瀬尾。怒濤のフェ●シーン、10ページ！！ すみません、フェ●大好きなんです。いいんですか10ページも。ええっ、まだ続くの？と嬉しい悲鳴をあげた回。
◆テーマ５：『スマタ』
課長が風邪のため看病Ｈ。エロ重視の話の中で「好き」という台詞が出てきてもあまり萌えませんが、ここに来て「好き？」と聞かずはいられなくなってしまった瀬尾の表情にやられました。返す課長の表情も優しくて。エロだけで終わらなかった最終回。
◆『夜、上司は……』
部下×課長の話。営業時間外は下剋上。
◆『しばって好きなひと！』
せっかくの緊縛モノですが、短編には入り込めませんでした。表題作の2人でこれをやって欲しかったです。
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