たとえ初めての恋が終わっても

tatoe hajimete no koi ga owattemo

たとえ初めての恋が終わっても
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神1
  • 萌×23
  • 萌3
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

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レビュー数
2
得点
26
評価数
7件
平均
3.7 / 5
神率
14.3%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
シリーズ
リンクスロマンス(小説・幻冬舎コミックス)
発売日
価格
¥870(税抜)  ¥940(税込)
ISBN
9784344831391

あらすじ

戦後の闇市に暮らす稔は、GHQの日系人大尉・ハラダと知り合う。彼に親切にされ、徐々に惹かれていく稔だったが…。

表題作たとえ初めての恋が終わっても

ハラダ,日系人でGHQの大尉
稔,戦後芋を売ってギリギリ生活している少年

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レビュー投稿数2

戦後のレトロ感が素敵

終戦後の混乱もまだまだ落ち着かない闇市やアメリカ駐留軍GHQが背景の切ない系の
恋が描かれている作品で、読み進めるとラブとは関係なくあの時代の混乱や
アメリカ二世が受けたであろう差別、戦犯に捕虜の惨殺と表面的にさらっと描いてあって
読み手によっては奥深さが出る作品のようにも感じます。

満州からの引き揚げ船で帰ってきた受けになる稔、両親はいまだ満州にいて、
ぎりぎりのところで稔だけ本土への船に乗せられ親戚を頼るようにいわれてきたが、
既に親戚の家も焼け野原で生死もわからず路頭に迷う寸前に、闇市の世話人でもある
人物の弟を助けたことで闇市内での仕事と寝床を与えられて両親が来るのを
待っている日々。

そんな時にトラブルに巻き込まれ見た目は日本人に見えるGHQのハラダに助けられ
何故か手厚く扱われ、餌付けされ、衣服をもらい当時貴重だったチョコやキャラメル
缶詰物資などを手土産にもらい、日本をもっと知りたいというハラダと友達に。

それが実は稔を手なずけ懐柔しながらある情報を探る為に利用されることになるが、
稔はハラダを心のどこかで疑いながらもいつしかハラダに続き恋していて
全てに目をつぶった状態でいた事を後に後悔し、それでも相手を恨むことも無く、
自分のせいで無実の罪を着せられ捕まった軍人を助けるために奔走。

一方、弟の敵である戦犯を捕まえたい一心で稔を利用し、目的を果たしたハラダだが、
ハラダもまた、闇市で暮らしながらも純真で人を恨むこともしない稔のことを
大事な存在だったと目の前から消えられて初めて気がつくすれ違いもの。
GHQと日本人の恋は、真剣だったら余計に大変だったろうと感じさせます。

利用されても裏切られても、出会い恋したことに後悔をせずに、それでも死を覚悟した時
もう一度会いたいと健気な行動をする稔が可愛くて萌えでした。
終戦後の話なので今では全てがレトロ感を感じさせる。

4

健気なかわいそ可愛いにつきる受け

闇市でふかし芋を売って糊口をしのいでいる可愛い少年稔と、GHQの大尉でアメリカ国籍の日系人ハラダのお話です。
満州からの引き上げで日本にくるまで稔はわりとお坊ちゃまな生活をしていたので、育ちの良さが抜けきらないぽややんとした抜けたところのある性格です。
貧しさや空腹に耐えながら頑張っている稔は、カバーのおりかえしのバーバラさんの書かれている通り、ハラダと一緒にいたい、会えるだけでうれしいなんておもってる健気なかわいそ可愛い受けです。

以下ちょこっとネタバレですなので下げます。


闇市の売り上げを取られそうになった稔を助けたハラダは、汚れて空腹の稔をお風呂にいれてやり温かい食事をご馳走し、食糧事情の悪い日本を援助するために闇市の事を知りたいので案内してほしいと稔に頼みます。
攻めのハラダの本当の狙いは別にあるのですが、稔は疑うことを知らないので快く引き受けてそれから二人の交流が始まります。
弟を殺した戦犯を見つける真の目的のためとは言え、稔を騙してその見返りに住まいや食べ物を与えてやるといったハラダの傲慢さには結構腹立たしさを覚え 貧しくともプライドを捨てずに否と言続きった稔に惚れ惚れとします。
日本人の容姿を持ちながら、日系人のアメリカ国籍でいわれのない差別をはねのけるため支えあってきた弟のためにしたことだと思うと、ハラダには同情するところもあるのですが、そのせいで後半稔が死にそうな状況になっているのを読むにつれ早く稔を幸せにしてやってほしいとやきもきしてしまいました。
とろくてぽやんとしているとおもっていた稔ですが、後半での命がけの使命を全うしようとする心の強さや、生来の純真で一生懸命なところも相まってめちゃめちゃ応援したくなる子でした。
アメリカと日本という国籍や家族の問題など色々あるのでしょうが、二人の未来は始まったばかりでこれから手を取り合って乗り越えていくんだなと思わせる終わり方もよかったです。

短編ではハラダが稔をでろでろに甘やかして構いつけている様子や映画館エッチの様子など、二人の幸せな日常が垣間見えて微笑ましかったです。

バーバラさんの本はあとがきも面白くて、楽しみにしているのですが今回も『ふかし芋を売っている受けから、芋買ったり、受けを買ったり』って受けに対する思い入れと情熱が伝わってきました。

2
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