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あにだん ~アニマル系男子~ (表題作 彼パン)

anidan animal danshi

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表題作あにだん ~アニマル系男子~ (表題作 彼パン)

蓮蓮,ジャイアントパンダの進化種
砂場崇志,動物園の飼育員,27歳

同時収録作品ダーリンはDr. ドS

垣山英明,獣医師
ファリス,カラカルの進化種

同時収録作品ユキヒョウ△

朝陽と夕陽,双子のユキヒョウ
ラフィー,ドイツ生まれのユキヒョウ

その他の収録作品

  • BABY RUSH
  • あとがき

あらすじ

そこは不思議な動物園。絶滅危惧種の彼らはダーウィンも知らない進化を遂げていた──。
どんなに可愛いポーズでアピールしても、無表情なツンツン飼育員・砂場を跪かせるため、パンダの蓮蓮が取った行動は──!?『彼パン』
カラカルのファリスはお年頃にもかかわらず発情期がまだ来ない。獣医の垣山に精通させてとおねだりするが……。『ダーリンはDr.ドS』
ペアリングのため婿入りしてきたドイツ生まれの雪豹・ラフィー。けれど待っていたのは双子のオス、朝陽と夕陽で!?『ユキヒョウ△(さんかっけー)』

作品情報

作品名
あにだん ~アニマル系男子~ (表題作 彼パン)
著者
浅見茉莉 
イラスト
みずかねりょう 
媒体
小説
出版社
笠倉出版社
レーベル
クロスノベルス
シリーズ
あにだん~アニマル系男子~
発売日
ISBN
9784773087598
3.8

(47)

(12)

萌々

(22)

(10)

中立

(2)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
11
得点
180
評価数
47
平均
3.8 / 5
神率
25.5%

レビュー投稿数11

モフモフ妊娠パラダイス

モフモフファンタジー×男の妊娠をテーマにしたラブコメ。
人間に変身できる動物「進化種」がワラワラいる動物園を舞台とした、三つの作品集です。

各話の扉絵に描かれた動物の赤ちゃんのイラストも反則級にキュートで、視覚的にもかなり楽しめました♪


■「彼パン」
ジャイアントパンダ・蓮蓮(攻め)が、クールな飼育員・砂場(受け)に一目惚れ。
可愛いパンダの姿でアピールしても、カッコいい人間の姿で迫ってみても、軽くあしらわれるばかり。
ある日、獣医の提案で、人工受精で子作りすることになり、精子を出す手伝い役に砂場が抜擢され……

ここで急展開!今までの砂場のツンは照れ隠しだったことが判明し、その後はデレッデレなHシーンが続きます♪
それからも身体を重ねるうち、なんと砂場から「できちゃった」告知が!
出産のメカニズムは謎ですが、この世界では男もしれっと妊娠できるようなのですw

■「ダーリンはDr.ドS」
↑で出てきた獣医・垣山(攻め)と、ネコ科カラカルの進化種・ファリスの話。
まっさらなカラカルちゃんに尿道責めだの試験管プレイだのやっちゃう垣山、根っからのドSですw
オスだから最初は挿入したかったのに、垣山に惚れてメス側に回ることを決意するファリスはとっても健気でアホ可愛い♪
垣山もじつはファリスのことを…という甘い展開で、マニアックプレイやりつつもラブラブな新婚さんな二人が良かったです。

■「ユキヒョウ△」
双子のユキヒョウ×ユキヒョウという3Pモノ。
男相手に交尾なんかできるか!と逃げ回る美人受けを、やんちゃな双子がめげずに口説き続け~というラブコメ。
こちらの見所はユキヒョウのモフモフ感&タイプの違う攻めと受けの毛並みの美しさかと思います。
扉絵の赤ちゃんユキヒョウの破壊力もなかなか☆

■「BABY RUSH」
それぞれに出産した三組のカプが一同に集い、一緒に遊ぶ赤ちゃんたちを愛でるという癒しの後日談。
子どもたちも当然、動物にもヒトにも姿を変えられるようで、動物としての成長も人間としての成長も見られるなんて一粒で二度美味しいですねv


どの話も動物たちの可愛さとラブラブなHシーンを堪能でき、年の差や3Pなど設定もそれぞれ違っており楽しめる短編集でした!

16

インパクトが半端ない

夜になると人型に変じる進化種と呼ばれる動物たち。
それは絶滅危惧種の大型動物に多く、彼らは秘密裏に守られています。
武蔵野動物園のそんな彼らが主役の短編集。
しかし、動物園の動物たちが本当にこんなこと考えていたら怖いですねー(苦笑
『あの客、俺見ないでフランクフルトばっかり食いやがって』とか、『けっ、このカップルもうダメだろ』とか。


表題作は『彼パン』。
**********************
攻めの蓮蓮は、6歳のジャイアントパンダ。人気者のためタカビーながらも、その地位を守るための努力は惜しまない性格です。

受けはイケメン飼育員として評判の砂場、27歳。元カピパラ担当で、蓮蓮の飼育員定年のためにパンダ担当に。
**********************
なにやらパンダ担当が不満な様子の砂場に腹が据えかねた蓮蓮は、とうとう人型で砂場と対峙することに。
しかし、自分が進化種だと告白したらしたで、さらに砂場の態度がよそよそしくなっていきます。

このお話の面白さは、やはりパンダの蓮蓮の性格でしょう。
不機嫌でも長年の条件反射で可愛いポーズを決めてしまったり、いかにお客さんに可愛く見られるかポーズの練習に手抜きなしだったり。
『自分はこんなに人気者なのになんであいつは食いつかないんだ?』と、真剣に自分の高評価を疑わないあたりが面白いんです。
しかも浮上するのも速くて単純。
視点主のせいか蓮蓮のインパクトが強いです。
受けの砂場の方はツンデレと作内では表現されていますが、わたしに言わせると彼のツンなんてただのデレ隠しであって、本心がバレちゃったらひたすらデレ。
もう、蓮蓮が(や、パンダが?)好きで好きで仕方ないわけで、とうとう妊娠までしちゃいますからね!
そうなんです、この作品妊娠出産ありなんですよね。個人的にはそこがいらなかったかなあ。


二本目は『ダーリンはDr.ドS』。
**********************
攻めは武蔵野動物園獣医師で、術衣と白衣の組み合わせが似合うドSの垣山。

受けのファリスはカラカルの進化種で、人型では16歳くらいの華奢な外見。まだ未精通。
**********************
こちら、エロ担当とも言えそうな年の差カップルとストーリー。
メインはファリスの遅れた発情期について。
赤ん坊の頃から馴染みの垣山に精通してもらうと、その後はえっちしてみたくて仕方なくなってしまったファリス。
なんとあの体格で攻めを目指していたファリスですが、体と同じで思考もわかりやすいお子様なので、なんだかんだと垣山に転がされもちろん下にね(苦笑

パンダの方もそうでしたが、こちらも攻めキャラが面白いのですよ。
「俺はSだ」と断言するのも偽りなしなドSっぷりですし、しかもプレイはお道具当たり前。
首輪、リードから始まり、手首は聴診器で縛り、乳○クリップやら尿道栓やら試験管やら…
試験管の使い方はどこかのエロ本のようでした(汗

ファリスはおバカちゃんで健気で素直です。
垣山に嫌われたと勘違いして倒れちゃうくらいの可愛いらしさ。
そんなファリスを、真性ドSでありながらこっそり毎日見守っているギャップが美味しい垣山もお気に入り。
潜在的にはファリスは完全にMなので、ふたりの相性ってばピッタリですね。
年の差カップルはわたしが一番好きな設定なので、このお話が一番お気に入りです。


三本目は『ユキヒョウ△』。
**********************
受けのラフィーは、メスだと間違われドイツからペアリング用にレンタルされた、進化種のユキヒョウ。

攻めは武蔵野動物園のユキヒョウの進化種の双子、朝陽と夕陽。
**********************
前の二編と違って今回は進化種同士、しかも3Pです。
加えて、ラフィーは蓮蓮やファリスと違って人型になることも人(動物)付き合いも苦手。
双子との初対面では垣山のドSっぷりも手伝ってラフィーはすっかり怯えてしまって、すんごい可哀想でして。
垣山、わかっていたけれど鬼だ。
そしてアニマル男子二頭に迫られるって、怖いー。

来園者にはメスと表記されているためわざとメスっぽい(ってどんな…)仕草をしたりと、クールビューティーな外見とは裏腹になかなかに健気系で苦労性のラフィー。
反面、双子たちはもう獣…というかケダモノ!
わたしにしては珍しく受けのラフィーの方が可愛く思えて、攻め二頭にはあまり興味を引かれなかったです。
三カップルの中では一番本能のままな雰囲気(もちろん途中、ラフィーの歩みに合わせますが)だからかなあ。
おバカ系ならば一話目の蓮蓮の方がインパクト強かったですし、ちょっと彼らは中途半端でした。

全体的には、短編であるのにひじょうに三カップルともに詰め込んだ感がなく、無理がなかったのが好印象な作品でした。
若干、三話目の受け(ラフィー)が二頭を受け入れるのがはやい?とも思いますが、なんだかんだと動物なわけですしね。
もちろん作家さんは限られたページ数に詰め込んだと思うのですが、それがこちらに伝わってこないのが素晴らしいです。
萌×1と悩みましたが、インパクトと設定の割に無理を感じなかったので萌×2に。
浅見さんの作品はやっぱりこの手のコメディちっくな物が好きですね。

10

パンダ最高!&ユキヒョウが美しい!!!

大好きなみずかね先生の挿絵みたさにget。
2巻の方を先に読みましたが、うーん2巻の方がお話、絵とも好きかな。

1.彼パン
  タイトルが傑作ですよね。
  思わず のっけから ぷっと吹き出してしまいました。
  またこの作品の攻めさんが最高に面白い!!!
  私はこの攻めさんの俺様的発言が面白くて面白くて、
  この本の中では一番好きでした。
  「なんたって俺はトップアイドル、蓮蓮様なんだからなっ」とかって
  息巻くモノローグが、ずっと続くの、もうおかしすぎる~
  カラー口絵は、このカプ+Jrのファミリーショットでした。
  イケメン男子のパンダ耳笑えるー

2.2カプ目カラカル(天然可愛い系男子)は、うーん。
  攻め(獣医 純粋人間)がエロい。
  攻めさんが、エロさ したたる 眼鏡超男前。
  裏表紙に、そのカプが描かれてますが、受けのカラカルは、獣ver。

3.裏表紙には、2カプ目と合わせて、ユキヒョウ(攻め双子 獣ver2匹)と
  人型超美人受けが描かれてます。
  この受けが美しいーーーーーーーーーーー
  座る1匹(あくび中)と横たわり気味なもう1匹の間に、横座り的に
  しなだれかかるような受けさん。あーんお願い、そのビロードのような
  毛並みを撫でさせていただきたい・・・
  お話は、がっつき2匹にほだされ結局3P(笑)
  ドイツからカップリングのためにレンタルで来た受けさんで、
  ちょっとホームシックでしたが、仲良し双子の
  2匹を受け入れ、幸せになったようで、良かった良かった です。
  (そもそも雄雌間違えんなよ という気が少々しないでもない)

私的には、裏表紙のユキヒョウと、パンダモノローグがお勧めです!
しっかしまあ、最近のオメガバースも真っ青、子供できるできる・・・
&みずかね先生ったら、ほんとなんでこんなに動物まで上手いの・・
動物園通った?  

5

してやられたり!

このご時世にイロモノBL小説を出すとは
随分剛毅な方もいらっしゃる…と感心半分
呆れ半分で手に取りさてとページをめくった
訳ですが…。
ただのイロモノではなくて要素をしっかり
織り込んだ折り目正しいラブコメだったんで
まあページが進むこと進むこと。

ただ要素を詰め込みましたネタを消化しましたと
いう話なら評者は中立を通り越して黙殺する所です。
嫌な理由を詳細に書く時間が惜しいので。
しかしこの一冊は違いますね。熱気も適度な速度も
あるし何よりキャラクターたちが作者に疎まれて
いないと感じられ、読んでいてどうにも照れてしまう。

まあ世間一般でいうケモミミとは些か趣向が
違いますが、アリでしょう。
帯の文句を乗り越えて読んでみる価値はありかと。

4

園長の正体が知りたい!!

とにかく最初からなんちゃって設定(動物が人間に変化する進化種・男も妊娠できる)なので、モフモフファンタジーとして楽しみました。 それも3カップル!! 正統派にドS攻、最後には3Pまでと、ファンタジーの中にもエロエロあり。 そしてなんといっても忘れてはいけないのが、カップリング同士の間に生まれる可愛い子供たち!! 動物での挿絵はありましたが、進化種としての挿絵も見たかったなぁ。 そして最後、この動物園を取しまる園長の本当の姿が気になりますね。 もちろん人間かもしれないけれど含みがありすぎて期待大!!

3

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