執事と二人目の主人

shitsuji to futarime no shujin

執事と二人目の主人
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神3
  • 萌×21
  • 萌2
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

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レビュー数
2
得点
25
評価数
6件
平均
4.2 / 5
神率
50%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
イースト・プレス
シリーズ
Splush文庫(スプラッシュ文庫・イースト・プレス)
発売日
価格
¥700(税抜)  ¥756(税込)
ISBN
9784781686035

あらすじ

高宮グループの御曹司である高宮樹にはふたつの秘密があった。ひとつは父の実子でないこと。もうひとつは同性愛者であること。
そのため樹は人と深く付き合うことを避けてきたが、亡き祖父の執事である津々倉が押しかけてきてから調子が狂い始める。愛想が悪く、しかも同居同然の津々倉に振りまわされる毎日だったが、いつしかその気持ちは変化していく。しかし津々倉にはある目的があって――! ?

表題作執事と二人目の主人

津々倉,受の祖父に仕えていた執事,28歳
高宮樹,高宮グループ御曹司,24歳

その他の収録作品

  • 秘書重光の華麗なる一日
  • 恋する執事は嫉妬する
  • あとがき

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レビュー投稿数2

執事の豹変っぷりがすごい

先日作者さんの秘書×社長ものを読みましたが、今回は執事×御曹司、というカップリングです。
受けは大企業の社長の息子、ただし血のつながりはないというキャラ。攻めは受けの祖父の元執事で、祖父亡きあとに受けのところに押しかけ執事に来た、という関係です。

押しかけ執事×御曹司というありがちなテーマで、最初は口やかましく世話を焼かれるうちに惹かれていくパターンかな、と思いながら読んでいたのですが、そこからストーリーが二転三転。予想外の展開で先が読めず、ハラハラしながら読み終えました。
攻めに心を許しはじめて可愛くなってきた受けが、家族環境的にも恋愛上も容赦なく可哀想な目に遭い、かなり打ちのめされるさまにはうるうるしてしまいました。とにかく攻めが憎くて憎くてたまらなかったです。(笑)

攻めが、大事な一人目の主人(受けの祖父)を喪って足踏みしているのに対し、受けの成長が著しかったです。作中はずっと攻めにアドバンテージがありましたが、くっついたあとは受けのほうが強くなるのかも、と思いました。

全体的に読みごたえのある話だったのですが、視点のぶれが気になりました。ひとつの文の中に攻続きめと受け両方の視点があったり、故人である受けの祖父の視点があったり、ちょっと首をかしげてしまった。

2

ほのぼの→シリアスへの転調

あらすじ:
高宮グループ御曹司の樹(受け)のもとにいきなり押しかけてきたのは、亡き祖父の執事・津々倉(攻め)。
祖父の遺言で樹の身の回りの世話をしにきたという彼を拒めず家事を任せるが、同性愛者の樹は次第に津々倉に惹かれていき…

前半は、世話焼き執事とヘタレ坊っちゃんのほのぼの日常モノといった雰囲気。
後半、樹のある秘密と津々倉の真の目的が判明してからはグッとシリアスになり、そこから更に二転三転するメリハリある展開です。

樹はグループ御曹司ですが、実は父親の実子ではなく、母親がレイプされてできた子ども。
そうした出自のこともあって、父に認めてもらいたい一心で仕事を頑張る樹ですが、勤め先のグループ企業ではまだ平社員で、現在の部署も仕事は少なめ。
仕事ではなかなか結果を出せず、プライベートではあまり家事も得意でなく…と、ちょっと頼りないところはありますが、健気に頑張っている姿は応援したくなります。

通いの執事・津々倉に勝手に下着を洗濯されたり、一緒にハンバーグを作ったり…と日常を過ごすうち、彼に惹かれていく展開はなかなか自然。
同性愛者で、一生誰とも触れ合う気の続きなかった樹が、津々倉と両想いになって嬉しそうにしている姿にはキュンときます。

後半の展開では、津々倉が父の命令で樹の性的嗜好(同性愛者であること)を調べていたことが判明。
何とも思っていないと告げられ傷つく樹が不憫な展開です。
それだけに終わらず、津々倉はなぜか樹を監禁し、縛ってアナルプラグを突っ込んだ状態で放置……
彼なりの考えがあってのこととは言え、他に方法はなかったのか?心身ともに弱っている相手にそこまでするか?と、この一連のシーンにはちょっと引いてしまいました。

ここまで酷いことをされながらも津々倉を許し、彼へ変わらぬ想いを打ち明ける樹は男前でしたが、
津々倉は樹を傷つけた挙句メソメソしているだけで、ちょっと情けない印象。
長年仕えた祖父を喪って自暴自棄だったことは分かりますが、彼のバックグラウンドがそれほと描かれていないため、なぜそこまで祖父のことを?といまいち彼の傷心ぶりに共感できませんでした。

物語前半と後半で、二人のキャラや関係性がガラリと変わっているのは面白いですが、樹にはもっと良い相手がいるんじゃないかな〜と思ってしまい、読後感はやや微妙。
樹の父のツンデレぶりや、彼の秘書(ゲイでタチ)の飄々とした佇まい、樹の友人の人の良さなど、樹を含め魅力的なキャラクターは多いのですが、津々倉のキャラクターは、ストーリー上意外な展開を作るために、やや不自然に描かれているように思えました。

読者の意表を突く展開は前作『忠犬秘書は敵に飼われる』と似ていますが、前作に比べると甘さに欠ける内容でした。

8

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