amazonの電子書籍版です
原因不明の疫病が流行る国で、特効薬となる精液を持つ男性をめぐって展開されていくお話。
初めてこの作品を読んだとき、回収しきれなかった謎な部分が多かったけど
きっといつか続きが出て、そこで結末を迎えてくれるのだろうと淡い期待を抱いた記憶があります。
久しぶりに読み返しましたが、やっぱり続編は出ていませんでしたね。
販売も終了しているとのことで、続編はないのかもしれない。頭の中でその後の彼らを想像して完結させるしかないんだな、と少し残念な気持ちも感じつつ
この独特な世界観はなかなか味わえないのでそれは楽しめる作品だなと感じました。
舞台は欧米?謎の感染病(かどうかもわからない)が蔓延している国において、IDと呼ばれる人々から採取される精液が症状を緩和するドラッグとして取引されている、という世界観
精液が健常者にとっては媚薬にもなることから、国の管理を逃れたIDは常に誰かに狙われる生活を送っていて…
ルカ(ポチ)の危うさがヒリヒリする
1巻は甘いシーンはほぼなく、世界観を説明するためのストーリーが淡々と流れていく
前途多難な雰囲気だけど、絶対に幸せになってほしい
電子版でコミックスを購読。
尿療法があるくらいなので、ありそうな遺伝子療法系の話だな~と感心しました。
希少で貴重な精子を持つ美少年ルカ。疫病の特効薬になる「精液」を持つ人は、国が管理するIDを付与され管理される特殊な存在。
管理者から逃げ出して、襲われているところを助けてもらった年上の男性と行動を共にしながら、街に蔓延する奇病に苦しむ人達を見て、国家管理に戻ろうと考えるルカ。
独特な描写で、断片の継ぎ足しのようなこまわりから、苦しさを感じます。
まだ完結していない連載ものなので、なんとも感想を書けません。
でも、今までに無い発想が面白いです。
これは続かないのでしょうか? 番号が振られてないのでこれで終わり? というのも別にこの結末を咎めているわけではなくて、ここで終わりというのもそれはそれで読者に想像を任せる良い終わり方だと思ったので、純粋な疑問として気になりました。攻め受け2人の関係がほとんど発展しなかったので、他の作品なら物足りないと思ってしまいそうなところですが、この世界観なら十分納得。
作品全体の感想としては、佐藤先生の繊細なタッチと、この特殊な世界観が絶妙にマッチし、受けのルカの未成熟な危うさと攻めのウィルの落ち着いた包容力がとても魅力的に映りました。設定もよく練られていて、面白い。淡々と描かれる距離の縮まり方は、少しもどかしいのと同時に、そのぎこちなさがリアルでもあって。でも、描き下ろしの2人のやりとりが可愛かったから、やっぱり続きも読んでみたいかな。関係が発展しなくてもいいから、楽しそうなやりとりをしている2人をもっと見たい、と思いました。