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僕は…眠っちゃうほど退屈になったのか?
やっとルカ問題が終わりを迎えます。
眠傘の誕生日を二人とも楽しみにしてたのに。ホテルでデパ地下グルメを食べながら、真矢が今が一番幸せって。
え?それって…と傷つく眠傘。
しかも眠傘がシャワー浴びてる間に真矢が眠っちゃって。ルカからもメールが来てるのを見て、もう頭が混乱してしまう眠傘。
そしてしばらく距離を置こうと眠傘が伝え…。
真矢があがくもどうにもならず。
ここからが泣けました〜。
独占欲と嫉妬に自分を責めたり悩む眠傘。
眠傘にフラレたら…と廃人同然になってしまう真矢。
真矢が自分らしくいられるのは眠傘がいてこそなんですよね。なんでこれまで好きってちゃんと言わなかった?
再会はもうしびれました。
メールだけじゃ伝わらない、会わないとって。
眠傘を諦めない真矢に号泣です。
まさかこのシリーズで泣くことがあるとは。
ルカも真矢を見込み違いというか、眠傘あっての真矢なんだとやっとわかり。
沖野くんも交際が順調そうで良かったです。
中途半端にもやもやしたくなかったので、この3年ほど購入を控えて完結するまで待とうと思っていたのですが、我慢しきれず買ってしまった、8、9巻。
1〜7巻も読み直して、8、9巻と読んだのですが、胸やらおなかやらがゴニョゴニョしすぎて、もう内臓がどうにかなっちゃうかと思いました。
そんなわけでだいぶ遅ればせながら追いついた9巻。
ルカの強烈なエゴと眠傘の独占欲の闘いに、やっと決着がつきましたね。
自分のからだの不具合を他人で埋めたい、ターゲットのパートナーから引き剥がしてでも手に入れたい。ルカの思いは全部「自分勝手」なんですよね。
どうして真矢がルカの100%で動けないからだの欠けた部分を補わなければならないのか。イベント企画なんて餌で釣って、自分のテリトリーに縛りつけようとするのか。
結局自分がやりたいことを背負って実行してくれるエンジン付きの器が欲しいだけで、エネルギーに溢れていた真矢のエンジンを利用したかっただけなんですよね。
眠傘に距離を置きたいと言われたあとの真矢を見て、「おれの体はこんなものだったのか」って、お前のじゃないから!!って、読んだ全員がツッコミを入れたことでしょう。
9巻ではルカの風貌が若干老けてたのを「ざまあ」と思ってしまった性格の悪いわたしです。
でもルカって結構年上なんですよね。「十太編」で出てきた彰の卒業が93期で真矢たちが96期。さらに縞川がポリクリということは5年生。その縞川が1年のときに5年だったということは10才違いでは?19才のエネルギーに執着する29才…。冷静に考えると怖い。
結果的に真矢のエネルギー源は眠傘で、眠傘を切り離したらただの「魂の抜けた人形」になってしまうことが分かってもらえてよかったです、ほんと。
一番欲しい部分を生み出してくれる存在を切り離そうとしてたわけですからね。
というわけで、年甲斐もなく若者に執着するルカが、真矢にとっての眠傘の存在意義を認めてくれてよかったです。
真矢がちゃんと気持ちを言葉にして伝えてくれたのもよかったー。泣きましたよ。
ずーーーーっと言ってなかったし、眠傘も何度もそれを気にしてましたもんね。
あれだけ行動で溺愛っぷりを示しても、すぐにSNSに隠し撮りを発信されてしまうようなイケメンの彼氏だからこそ、自信のない眠傘には言葉が必要だったんだなと再確認。
これからまだ真矢父問題もあるし、どうなっていくのでしょうか。
真矢は眠傘一筋だし、眠傘もそうだけど、眠傘が常に「周囲の考える」真矢にとっての最善を選択しようとするので不安は尽きませんね…。
8巻がとにかく切なくて、モヤモヤしたまま終わっていて、さらに9巻の前半までは辛くて辛くて…。でも、最終的にまた二人のラブラブな姿が拝めてほっとしました。
イベントも大詰めで寝不足だった真矢くんがねむちんの誕生日で大失敗。寂しいなら起こせばいいのにとも思いますが、寝不足なこともなんとなく気づいていたので起こせないねむちん。でも、そう言う些細なことの積み重ねが不安で爆発しちゃいましたね。
連絡がとれない間の真矢くんがバイトをほったらかすのは、男としてカッコ悪いなと思いましたがまぁそんな情けない姿を晒したことでルカさんも諦めてくれたようなもんだし、よしとしましょう。
何日もお風呂に入ってなくて濡れた犬の臭いがする真矢くん、沖野くんじゃなくてもアワアワしてしまいます。
でも、好きって言葉、聞けて良かったね。
眠傘の不安がどんな波乱となるのか。
初めての二人だけで過ごす誕生日。
この特別感が尚、マヤの失敗に拍車を掛けてしまう。
眠傘なりに理解して、それでも不安になってしまうどうしようもない部分。
マヤが見えない所で楽しそうにすればするほど自分自身の存在に意味を見いだせなくなる暗い部分。
そんな時に追い討ちをかけるルカの言葉とか。
後ろを見るとキリのない所にどうケジメをつけられるのか。
ただ、今回はそれ以前のところでマヤのダメダメさが際立ち。
今までとは比にならないほどの別れの予感に、これほどまでに腑抜けた状態になるのかと。
なんだかホッとした気持ちになります。
そんなマヤを見て考え直すのはルカの方となり。
眠傘は何も変わらないけど、変わらないなりに自問自答しながら答えを導きだし。
眠傘を中心に、いろんな人がちょっとずつ変わって。
長期シリーズらしい、影響されあって成長していく姿を実感できるほほえましい作品になってしまったんだと。
いろんな所で驚いたり安心したり感慨深い読後感となりました。
遅ればせながら、ただいま全巻一気読みしていました!
ずっとイチャイチャしていた真矢と眠傘が、ルカの登場からギクシャクし始めて。
今作では、やっと眠傘の誕生日を祝う為に頑張っていた真矢が、ホテルで眠りにはいってしまい…
目覚めたら、眠傘の離れたい発言ではないですか❗️
もう、ギクシャクし始めて長い2人。
まだまだ辛いターンが続くと、読んでいるのも辛いのです!
それにしても、眠傘と別れるかもしれない不安。
いつも、格好良くて、自信も有って余裕がある真矢。
まさか、廃人みたいに無気力で、野良犬みたいになる程に、ぼろぼろになるなんて。
無精髭生やして、洗っても泡立たない程に汚れた姿は、相当レアですよね…
眠傘は、離れてから真矢と過ごす日々が、どんなに楽しくて、何でもない雪の日だってキラキラ輝いていた事を認識するんです。明確に。
塾講バイトで、生徒が受験合格したって報告してくれても、渡したお守りを見ても真矢を思い出す。
ここら辺のエピソードが、ほんとに身に沁みるくらい理解出来ます。
好きな人が側にいないと、楽しさも喜びも半分。眠傘の心情が、ずっしりと迫ってきました。
ただ、2人は周りに恵まれていますよ~
あの、ルカだって眠傘に近づいて真矢のことを教えたり。
ですが結局は、恋愛は当事者のもの。
やっと、2人が互いに欠けちゃいけない存在と気付いたのは嬉しいのです。
仲直り出来て良かった。ちゃんと話をしないとね。
もちろん、仲直りのセックスが盛り上がるのは間違いなく…❤️
眠傘は、ぽろぽろ良く泣くことが増えてますよ。涙腺が緩むくらい真矢との冷却期間が辛かったのでしょうし。居て当たり前の関係が実は凄いことを実感したんですね。
真矢の眠傘を想う強さも、凄かった!
次は10巻!早く読みたい。真矢と眠傘が大人になっていく過程がたまらなく良いです!