• 電子書籍【PR】

表題作バズる男と営業の彼

津久井 印刷会社の営業部で働く後輩
但野 27歳 2万人のフォロアーがいるゲイ

あらすじ

リア充系好青年な後輩×臆病でさみしがりな先輩のすれ違いオフィス・ラブ。印刷会社の広告部で働く但野は、愛想よく接しやすい大人としてずっと外面を取り繕ってきた。一方、恋愛系SNSでは「ただのゲイ」として、世を忍ぶゲイの弱みつらみを面白おかしく書きたてるふりで、自分の本音を吐き出していた。そんな但野は、同じ会社の営業部で働く二年後輩の津久井に恋をしている。だが彼は絵に描いたようなリア充だし、仕事のやり方について怒鳴りつけた過去があるから気まずい。なのに、津久井はどうしてか懐いてくるから、恋心を悟られないよう全力でそっけなく振る舞ってしまう。そんなある日、但野はSNS上でしつこく「キモい」と絡まれて…?

作品情報

作品名
バズる男と営業の彼
著者
夕映月子 
イラスト
小椋ムク 
媒体
小説
出版社
集英社
レーベル
コバルト文庫【非BL】
電子発売日
2.9

(40)

(5)

萌々

(14)

(7)

中立

(1)

趣味じゃない

(13)

レビュー数
6
得点
103
評価数
40
平均
2.9 / 5
神率
12.5%

レビュー投稿数6

No Title

但野はSNSでゲイの寂しい気持ちを吐露してる。妄想も書き込んでる☺️ 会社で片想いしている津久井には気持ちを打ち明けられないから彼に関しての妄想もたくさん書いてるんだよね。フォロワーは沢山いるけど寂しい。 そんな中ある中傷コメントがついたことから物語は動き出す。途中但野があることで傷ついてしまうのが切なくて苦しくて胸が痛くなっちゃった。 津久井くんはもっと反省しろ!!と思ってるけどねいいお友達がいて良かった。そしてSNSの怖さも知るお話でしたそしてHがエロくて良かった…おパンツ…

0

個人的には激萌え…でも攻めの言動を許容できるかどうか、が評価の分かれ目

個人的にはめっっっちゃくちゃ、激萌え、だったのですが…

ここを見るに、なかなかの厳しい評価。。( ;ㅿ; )

と言いつつ、理解もできる。

なにせ、攻めの言動が最悪だから。
脳筋男で、デリカシーなし。
SNSで自分との妄想を呟く但野(たんの・受)に「キモい」と何度もリプしたあげく、自分が彼に惹かれていると自覚すると、店で但野がSNSに書いた妄想をなぞる言動をとり、但野を凍りつかせるのです。

そんな彼の「本気なんだ」なんて言葉、但野のセリフ同様、信じられるわけないだろ、ばかやろ〜!って感じですし。宇宙人かこの攻めは、って思わなくもない。

最終的に自分の言動を謝ってない津久井(攻)には正直かなりモヤっとした気持ちが残る。

この攻めを許容できるか否か、がこの作品の評価の大きな分かれ目なのかなと思います。
10年ぐらい前の自分だったら、正直絶対許せなかっただろうなー、とも(; ´_ゝ`)

でも…但野に距離を置かれてから彼を追いかける津久井の姿があまりに必死で哀れで、但野にそれこそメロメロなのが分かったので、うん、ま、いいかなと。笑

キモい、とリプを繰り返したことは絶対許されないことだとは思うんですが、自分が同性愛の対象になっていることへの驚きと、それでも但野に惹かれつつある自分への困惑の裏返しだったのかな、と。
「告白しちゃえばいいのに」なんて、本当に嫌悪感しか持っていなかったら冗談でもリプできないですしね。


もうですね、受けの但野の抱えるクローゼットゲイの寂しさ、恋を求める姿にはぐーっと胸が締め付けられましたよ…

身バレして、SNSに最後の投稿をする場面では涙が止まらなくなってしまって。。
久しぶりにBL読みながらリアル泣きしました。

ノンケ攻めのデリカシーのなさ、無自覚に受けの心を弄ぶ言動に心を抉られながらも、最後はしっかり大団円で萌えを供給してくださる夕映先生の手腕に脱帽でした。

SNSに書き込まれた妄想をもとに、言葉で責めながら受けを抱く描写も最高に最高✨

180ページもない、電子専門のお話ですが、SNS時代の「どこかにありそうな」恋のお話、最後までしっかり堪能させていただきました・:*+.

0

挿絵はどこ?

攻め受け共にキャラクタがあんまり好みじゃないのかな?と思っていたのですが。
別に性格が嫌いなわけじゃないし、仕事に対する態度も悪くないのに、
読みながら何かちょっとイマイチのめり込めないな~と読んでいたら攻めのセリフで分かりました。

単純に性癖が自分の好みとずれてたんですわ。

ちょっと地雷にも近い、「公然の恋愛事情」が関わってくるんですね。裏事情筒抜け、皆知ってる、どれも苦手なシチュエーションでした。
何処の誰とも知らない、ネット上のつながり。それでも好きじゃないみたいです。
でも攻めは裏事情筒抜けで興奮したみたいなんで。あ、性癖の違いか、と。

あーそっかー、それじゃ仕方ないな~と開き直れたのと、文章は読みやすかったしキャラクタが苦手じゃない事も分かったので、真ん中の萌えにします。

ところで電子限定なんですよね?
だから電子で読んでますけど、あとがきで挿絵に言及してるのに挿絵ないですよ?
キャララフと表紙しかまだ見てないとありましたが、その後表紙だけになったというパターンでしょうか?
それとも何処かにあるんですか?私の目に見えないだけですか?ebookだけないんですか?
謎です。泣くぞこら。

1

ネットとリアルの狭間で

夕映さん、初めての『電子専門』です。
最初に書くのもなんですが、ストーリーとは直接関係ないけど、電子書籍に対する夕映さんの感じ方が書かれているあとがきが面白かったんですよ。結構昔からBLを読んでいる身としてはちょっと感慨深いものがありました。

主人公の但野は印刷会社で働くクローゼットゲイ。
簡単に体の関係を持つことに拒否感が強くて、小奇麗な見た目から何度かお誘いがありつつも全くの未経験。
職場の営業、津久井にこっそり恋をしていますがノンケの彼に告白などできるはずもなく、その憂さを晴らすためにSNSで彼に対する想いを冗談交じりに吐露するちょっとばかり自虐的な書き込みをしています。それが人気を博しまして2万人のフォロワーがいる、という設定です。
ところが、現実世界で津久井が但野に急接近する出来事がありまして。飲みに誘われるのです。その時に、自分の書き込みを読んでいなければ分からないはずの科白で迫られちゃうんですよ!
「気持ち悪いゲイをからかうつもりで接近してきた」と思った但野は激しく動揺するのですが……

私はSNSって現実と虚構の狭間の世界だと思うのです。
『まるっきりの真実』ではないけれども、ある意味、現実の側面をかなり反映するものでもある。
そういった世界に但野が傷つけられたり救われたりする様が、とってもリアルでした。
読んでいて「ああ、わかるよ、わかる」と何度も思ったもんね。

さて、たぶん物議をかもすであろう『結末に至るまでの過程』についてです。
津久井は但野のSNSの書き込みに対して「キモイ」って書き込んでいます。
これに、但野はいたく傷ついてしまうのですけれども(あたしも傷つくよ、この手の書き込み)。
でもねぇ、現実の本人を知っている津久井は、その書き込みだけで但野を決めつけないのですよ。
「何でかな?」って考えたと思うんです。
それが「俺のことそんなに好きなのかな?」に変わって行ったんじゃないかと。

いや、これ「あー、こういうことが現実にもあれば良いのになぁ」と思いましたよ。
SNSの世界って自分が気に入らない人のことはすぐに切っちゃって、もう考えなくなっちゃうものねぇ。
それにこだわって考え続けることが、互いを理解する為の第一歩なんだと思う私としては、この部分の津久井の心情がもっと書かれていたら、大満足だったのですけれども『さらっと』なんだなぁ……
この辺がちょっとばかり評価を下げました。

明るくたのしく、重くないお話なのですけれども、夕映さんが書かれているように『電子社会』を意識したお話です。それを考えると、結構深いかも(深読みしすぎかな?)

2

注:リア充・ノンケ感、かなり強めな攻めです。

作者さま買いです。
仕事で疲れ果て先方からの返事待ちのタイミングで
何かビタミン的なものを摂取したいと、それは私の場合BL本なので、
電子専門・新刊として発売されたこちらを購入。
ちょっと高い気がきましたが、大好きな夕映さんのお話、
これは紙では売ってないんだなという思いが後押し。
読みたい時にすぐ買えていいですよね、電子。

さて内容ですが。うーーーん…?
と思わないこともなかったけど
…結局、すごく萌えました♡
買って大成功。同日に3回も読んでしまって
その後の仕事の時間が圧迫されたほどです。
本末転倒。笑

まず、受けの但野さんがかわいいです。
クローゼットゲイで、さわやか好青年としての毎日を送りながら
SNSで道化を装いつつ本音を吐き出す、そんな自分を嘲っています。
そんなことないってリプしたい!
健気すぎて、もう〜かわいそかわいい〜〜。泣

そして問題の?攻め、津久井。
周りにいたら絶対モテてるイケメンリーマンなのですが。
でも言動にちょいちょい引っかかりを感じるんだよな…。
但野さんが津久井と「噛み合わないなぁ」と
悲しむシーンがあるのですが、激しく同意でした。

しかしながら。
但野さんを激怒させた当初の仕事のやり方についても、
説教された後はきっちりと反省して謝罪。
&間違えに気づかせてくれた但野さんに懐き。

ちょっとした出来事から、
からかい半分で見ていたSNS上の「ただのゲイ」が
但野さんということが判ってしまった後、繰り返される暴言、
これはかなり許せない感が強いのですが…
まぁでも、きっとノンケはそう思うよなっていうのがひとつ。
あと読み返してみると、そんな風に津久井が過剰反応したのは、
その時、既に心の奥底では但野さんに
恋心に近いものを感じていたからこその反応、
というか本来ノンケである彼の、
自分の心に対する反発心だったのかな、と、
個人的には読み解きました。

だって〜〜!津久井が終盤にみせる、
但野さんへのなりふり構わない口説きや独占欲に、
もうもう! 萌えてしまって。必死かつメロメロ!!
ノンケのくせに但野さんのかわいさに気づくなんて同志感あるし、
自分がもうトシだからかな、
もぉー、こいつ本っ当バカだけどしょうがないなぁ
と、何ともかわいく思えてしまいました。/////

私としてはこのメロメロタームが食い足りないです。
もう少しお財布に優しい価格設定※を希望しつつ
その後の二人がとっても読みたい!
※電子はもっと気軽に買いたいです。
 だって印刷面の費用がかからないし、
 流通費用とか在庫管理とかも必要なし。
 紙本に比べて作家さんへのロイヤリティが高いって
 いうわけでもなさそうだし?

お話の長さや内容からいって
気軽な気持ちで楽しむタイプのお話かと思います。
ちょうどこういうの読みたかった!という気持ちにフィットしました。
苦手な方も多そうな気がするので、逆に敢えての萌えレビュー。
ある意味浅はかな攻めをかわいいと思える、
大人な姐さまや、心に余裕のある時におすすめします。

9

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP