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辛口評価が多いように思う本作ですが、
私はこちらの作品だいっっすきです!(*゚∀゚)
キタハラリイ先生はジェラテリアスーパーノヴァが初読みで代表作のように感じていますが、
個人的にはダークテイストの作品の方が好みです(*´ω`*)
資産家の三津箭はバーでボロボロで酔い潰れた八岡を気まぐれで屋敷に連れ帰って面倒を見ることに。
しかし三津箭は夜な夜なパーティーを開いては
男とまぐわう様子を観客に見せることが好きで…というお話。
プレイ自体がエロエロですが、
大正・明治時代を連想させる描写や
屋敷の中での行為に背徳感を感じますますエロいです。
執事も協力しちゃってるのが更に倒錯的。
八岡をある行為で裏切った点や
三津箭の行動は読者にはまだ「なぜ?」と理解できないところで終わっていますが
今後彼の内面が描かれていくでしょう!
誰にも期待されずに育った、資産だけある人物ってそこはかとない色気がありますよね…
なのに無邪気な笑顔も見せるのです…
わたしは三津箭好きだなあ!
ドロドロ好きな人におすすめしたいです。
作家買い。
とにかく表紙が美しい!
キタハラさんの描かれたイラストも綺麗ですが、カバーが凝っててなんとも素敵です。ちょっと昭和レトロ、っていうのかな。和風テイストも感じられる美麗表紙にテンションが上がります。ihr HertZシリーズは表紙がおしゃれなものが多くって魅力的ですよね。
キタハラさんはシリアスな作品を描かれることが多いイメージの作家さまですが、今作品もシリアス展開の作品です。初めに書いてしまいますが、受けさんがビッチです。受けさんが複数の男たちと関係を持つという展開なので、もしかしたら苦手な方もいらっしゃるかな?
ということでレビューを。
資産家の顕史は、金色の瞳を持つ見目麗しい男。
彼に興味を惹かれる男は少なくなく、美しいビジュアルを持っていることに自覚もある。そんな顕史はある晩飲みに行ったバーで一人の男と出会う。
泥酔したその男・八岡に顕史は声をかけるがー。
というお話。
タイトルに(1)とついているように、続きものです。なので、1巻はまだまだストーリーの序盤といったところ。そこかしこに伏線がまかれていて、それを少しずつ回収していく展開。
顕史は三津箭銀行の副頭取。
まだ若い彼が副頭取になっているのは、彼の父親が三津箭銀行のトップだったから。
「だった」というのは、父はすでに亡く、顕史の兄がトップに収まっているから。
資産家でイケメンで、何不自由なく生活しているように見えるが、彼はお妾さんの息子。ということで、本宅の人たちからは疎まれ、経済的に困窮こそしていないものの不本意な生活を強いられている。
と書くと薄幸さんをイメージされるかもしれませんが、彼は実に奔放に生きています。
昼間から酒を飲み、日々怠惰な生活を送っている。
そんな彼が見つけたのが八岡という青年。
自分に忠実な犬が欲しい。
そんな彼は、八岡を自分の犬にしようと思うのだけれど。
八岡という青年もまた、自身の境遇を憂いている。
画家として日々邁進していたが、色覚を失ってしまったのだ。
画家として致命的なその疾患を患い、筆を折ることにしたがあきらめきれない。そんな時に声をかけてきたのが顕史。
孤独で、自身の境遇に諦念を抱いた二人の男が出会い―。
主要キャラはこの二人ですが、他にも魅力的な脇キャラが何人か登場します。
一人は顕史の数少ない「まともな」友人である松浪。
そしてもう一人は顕史の執事の蓮見。
どちらも顕史を大切に思っている人物…、だと思いますが、彼らが今後どう動いていくのか気になります。
顕史はビッチさんですが、彼が「そう」なってしまったのは子ども時代の出来事が原因のように思えます。そう思う描写が少しだけ描かれていますが、とにかくまだまだ謎も多く続編が待たれます。
顕史は八岡を自分の手元に置いて、まるで牢につながれた犬のように可愛がろうとしますが、顕史こそ檻に閉じ込められた孤独な男だと感じました。その「檻」から彼が解き放たれるのはいつなのか、カギとなるのは何なのか。
顕史がビッチ受けなので、とにかくエロ度はかなり高いです。
修正も甘く、結構がっつり色々見えてます。
が、顕史があそこまで男に抱かれたがるのは決して快楽だけを求めているようには見えず、彼のうちに隠した孤独や悲しみが透けて見えるので何となく切ないです。
しいて言えば、誰もかれもが顕史に惹かれていくシーンがちょい微妙かな。
あそこまでホイホイと惹きつけてしまうとご都合主義的な感じが強くなってしまう気がしました。
が、特筆すべきは執事の蓮見さん。
顕史のためにあんなことやこんなことまで至れり尽くせりな彼が素敵でした。彼に萌えを感じる腐姐さまは多そうだなー、なんて思いつつ、次巻を楽しみに待っていようと思います。
設定だけで爛れた薫りが充満してくるようですね、、!すごく退廃的でドキドキさせられる作品です。一巻は、まるまる一冊使って導入編のような感じ。キタハラリィ先生ってあんまりドロッとしたイメージなかったのですが、こんな本も書かれるんですね!
家族に画の道を反対され、師匠のところで住み込みで作品制作にあたっていたハチオカは、ある日色覚を失い画が描けなくなる。酒場で連日、浴びるほど飲んでは眠ってしまう彼を拾ったのは、ミツヤ家御曹司のアキフミ。
「行くところがなければここにいれば良い。いつ出て行っても良い。」
そう言ってハチオカを自宅に招き入れたアキフミには、爛れた裏の顔があって…。
アキフミの乱れる姿がとっても美しいです。行為中の表情が豊かで、ビッチ設定ですが恥じらうように顔を赤らめるところが可愛い。
一巻ラスト、観衆の前でハチオカに跨るアキフミ。耳を塞ぎたくなる台詞。この二人にどんな結末が待ち受けているのか、気になります。同じような内容でもギュッとして一巻に収めているものもあるけれど、このくらいのスピードだと、登場人物の考えを慮るスペースもあっていいなと思います。
顕史のビッチっぷりには好き嫌いがはっきり分かれそうですが、私はそこまで抵抗はなかったかな。同情を覚えるほどではないけれど、あからさまに嫌悪するほどでもないという感じ。妾の子であるが故の、幼い頃からの家庭内での抑圧。ありがちな境遇ではありますが、ミステリアスな屋敷と顕史自身の性格も相俟って、どんな風に展開していくのか続きは気になりました。八岡の喰われっぷりも、1巻では特に想像を超えてはこなかったですが、最後に顕史から悪質な煽りを受けた彼が、2巻では顕史も読者も驚いてしまうような変貌を見せつけてくれることを期待しています。従順な執事の蓮見も掘り下げて欲しい存在。主人に対してどう思っているのか、彼も一筋縄ではいかなそうなので、是非思惑を知りたいところですね。
受けの過去や心情がほとんど描かれていなかったので、まだ謎に包まれてる部分が多くて正直評価しにくいんですが…これからいろいろと明かされて受けと攻めの関係性ももっと深いものになれば評価も変わってくるかもしれません。
お互い好きになりかけてる印象はあるものの、今のところ身体の関係でしか繋がってない感じなので感情移入しにくかったです。
絵は綺麗で繊細です。線が細くて細部まで美しいです!
絡みも多くてエロも色気があって良かったです。
ただキャラ萌えできなかったのと受けが何を考えていて何がしたいのかよく分からなかったです。その辺は続きに期待!
ミステリアスな雰囲気のビッチ受けがお好きな方にはハマるんじゃないでしょうか。