SS付き電子限定版
品行方正な教師の顔と、淫らな夜の顔── 初恋のひとの素顔はどっちだ──!?
九號先生の作品という事で手に取りました。
攻めの蒼佑がかなりバカでコミカルなキャラクターだったのですが、読み進めると従兄弟の穣のゲイとしての苦しみを理解し始めた辺りからとても蒼佑の良さが出てきて好感持てるキャラクターでした。
受けでゲイの穣さんは、最初は田舎の爽やか好青年だったのに、部屋で〇ナニーしてる姿がとても色っぽくしかも体格が良い(元野球男子)凄くこの場面の絵がエロかったです。
しかし、ゲイである事を隠しながら田舎に住んでいる事、高校教師と生徒の関係。色々と穣にとっては蒼佑は受け入れ難い存在なのが分かってくると、お互いにとても苦しそうでした。
それでも、二人には障害がある事を分かっていながら、それでも真っ直ぐに好意を伝えてくる蒼佑に振り回されて、結局は受け入れてしまいそうになる穣さんの表情がとても人間味溢れていて可愛かったです。方言がまた良いんですよね。それに、穣さんの全部を知りたい!って真っ直ぐに伝えてくる蒼佑が、女たらし返上のめちゃくちゃ良い男に見えてきます。
脇役として出てくる穣の弟の誠や、幼なじみの哲郎がとても良いキャラクターで、二人の良いサポーターになってました。誠の見た目はめちゃくちゃかっこいいです。
途中、どうしても蒼佑に自分を諦めさせたい穣が取った行動が(ズルい大人の振りをしてみせていて)みていて、穣にとっても悲しいし、蒼佑も可哀想で、なかなかハードな展開に思えました。しかし、そんなハードな展開でも、蒼佑の真っ直ぐでめげない楽観的なキャラクターのおかげで、さほど暗い雰囲気にはならず、
結ばれた二人の先には、色々な困難が待ち受けていると思えるのに、何故か、蒼佑と一緒なら大丈夫じゃないかな?という謎の安心感を感じながらハッピーエンドで読み終わりました。
九號先生のキャラクターの描き方が一人一人が皆魅力的で、その魅力的な所をキャラ同士で上手い具合にストーリーにはめ込まれていて、とても上手だとおもいました。そして、作画の力がよりストーリーを輝かせてくれている作品だと思います。
まず、虫の大きさで田舎度を示すセンスが素晴らしい。
画力、ストーリー、緩急の付け方、繊細な心理描写、ギャグの落としどころ 300頁近い長編でも飽きさせない技術。
本当に才能の有る先生ですね。
羊の皮でも感心しましたが九號先生、BLじゃなくても活躍出来る腕前を御持ちだと思います。
本当に有難い。
女癖の悪さで田舎に転校させられた主人公 蒼佑は
11年ずっと初恋相手だった穣ちゃんに再会するはずが、まさかの男だった…
で始まりますが最初は落ち込み沈む蒼佑が 穣さんの魅力に気付き「この人はこんなに綺麗に笑うのに」で完落ちた瞬間が上手い。
好き。
もう性別を越えて人間性に惚れたって事ですね。
からの、マスターベーションはおったまげましたよ。
きゃー(喜)目に刺激がぁ!
ほんと鍵閉めとかないと、いけんいけんですよ!
方言も良かったなぁ(嬉)
蒼佑は素直だから物事の吸収も早いし、隠さない。そんな純な気持ちに当てられて穣さんの心が少しずつ動いていく。
彼らの問題は解決していないし、多分山も谷も有るだろうけど、2人なら乗り越えられる。そんなハッピーエンドでした。
最初の身体の結び場所は、そこ!?っ個室だったよね…ドキドキ
個人的な事情で恐縮ですが、ずっと液晶を見ていると瞼が痙攣してしまうので、基本的には紙派ですが、この作品に関しては電子で読むべきです。
なんと9ページもあります。
電子特典を読んで更に魅力が増した!
素敵な親友ですね。
九號さんの中ではかなりコミカルな作品ではないでしょうか。
こちらは1冊読み切りでまるまる1カップルのお話。
幼い頃の初恋の相手、みのりちゃんのことが今も忘れられない蒼佑。
そのみのりちゃんに似た女性をとっかえひっかえしすぎて、親に切れられ田舎に預けられることに。
そこで再開したみのりちゃんはなんと男性で。。
という設定です。
イケメンだけどクローゼットゲイの穣。表面上は普通に生活しているが、ある日偶然穣のHなところを見てしまった蒼佑は、目覚めてしまう。
蒼佑は高校生。穣は先生のため、実生活だとアウトな関係。最近ニュースでも問題になっているところですが。。
若狭故に猪突猛進な蒼佑ですが、穣の葛藤も知り、自分の本心、そして相手の立場を考えるようになる。
穣の兄がお話のまわし役として登場。こちらのスピンオフがあれば読みたいなあ、というイケメンで飄々としたキャラでした。
とにかく穣さんが幸せになってくれてよかったです。
初恋の相手・イトコの“みのりちゃん”が実はオトコで・・・という、BL界隈ではあるあるの設定×NYCで女の子と遊びすぎてど田舎に送られたDKの話。
まず、作画が!良!
特に穫の一人で♡シーンが・・・たまらないな・・・アレはその気が無くてもその気になるレベルでは????画面の前で押さえました(何を
二人のくっつきそうでくっつかない関係性も、それぞれの感情の変化が丁寧に描かれていてググッと引き込まれます。帰国子女設定だとなんでもアリ・腕力で解決!的なキャラクターも少なくないなと思いますが、こちらの蒼佑くんはちゃんとDKらしくて、真っ直ぐで、作者様の力を感じます・・・!好き!
最後の最後、穫の幼馴染へのカミングアウトシーンで泣いてしまったのが、なんだかくやしい_(:3 」∠)_笑
周りを固めるキャラクターもみんな魅力的で、文句なしに神な一冊です!
ボリューミーな中での、見せ場や心理描写がとっっっても良かったです。
何と言ってもキャラが最高!蒼佑の明るく突き抜けた性格が本当にもう大好きです。海外生活が長いだけありますね、行け行けGOGOなところに何度救われたか分からないです。
穣のトラウマや臆病な気持ちは一筋縄じゃいかないけど、蒼佑の前向きな気持ちや諦めない気持ちがあったからこそ、穣の頑なだった壁を壊せたんだと思います。長い長い片想いの期間はダテじゃない。
脇役たちも本当に味があって、作品を引き立てるのにひと役かっていました。田舎であっても2人のことを温かく迎えてくれるんじゃないかな、と思いました(´∀`)
じっくりじっくり穣の気持ちの変化を追っていって、その中で蒼佑が穣の気持ちにどう向き合って寄り添っていくのかを私も見守らせて頂きました。何度突き放されてもめげない蒼佑の本気の愛を確かに感じました。
笑っちゃうシーンもたくさんあって、でも切なくて苦しいシーンもたくさんあって…どれもこれもが素晴らしいものでした。
家族愛や仲間の愛も強く感じた胸打つ作品。超超おススメです(≧∀≦)