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巣作りして俺を待ってたのか?
うわ〜!!激萌えでした。
文句なしの神、神、神評価。
以下、ネタバレありのレビューとなります。
軍服 × オメガバース。最高の組み合わせ。
オメガバの無限の可能性を感じる作品でした…中原先生ありがとうございます✨
オメガバースあるある、Ωにとってとても生きにくい世界。
オメガは軍によって管理され、自由恋愛も許されていません。
「オメガを護る」という名目の下、婚姻も軍によって管理されています。(アルファを産ませるため)
う〜ん、すごい差別世界…!(・∀・; )
オメガがめためたに虐げられてる世界観って本当は得意ではないんですが、この物語は”戦い、抗い、大切な存在を守る男たち”が本当に格好良くて。
読みながら大興奮でしたよ。
この物語で鍵となるのが、アルファ、オメガの中にそれぞれ「Sアルファ」「Sオメガ」と呼ばれる特別なアルファとオメガがいること。
これが物語の味付けを何倍も濃厚かつ重厚にしてくれているんですよーーーー!
軍服姿の戦うアルファ攻め様はもちろん格好いいんですが、受け様の春(あずま)の格好良さもピカイチでした✨
過酷な運命に、体では戦えずとも精一杯抗おう、攻めと子供たちを守ろうとする姿が眩しかった。
個人的に一番ああ…!と心震えたのが、NTRによって意に沿わぬ相手の番にされてしまった春と黒瀬が再び体を重ねようとする前に、黒瀬がかけた言葉です。
もう、心震えた。まじで。しばらくそのページを凝視してしまった。
どんだけ深い愛なの……
見たことのないオメガバースストーリーに、二人の最高に最強な男達、+可愛すぎる子供たち!
文句のつけようなく、神✨でした。
オメガバース、と言ってしまえばそうなんですが、そもそもはあんまり好みではありません。が、中原一也さんが書かれているってことと、そこかしこで高評価だったので手に取りました。
で、良かったのは設定がちょっとオリジナルなこと。
普通のアルファ、オメガ、だけではなくさらに特別な、レアな「Sアルファ、Sオメガ」なるものが出てきます。それぞれの特徴が高められ、産まれる子供達の確率も違う。発情のタイミングや威力も。
それ故、攻めの黒瀬も、受けの五色も辛い思いをしながら生きてきてます。
黒瀬は種馬としてのみ期待されて、五色はアルファを産む為だけに。そんな彼らは惹かれ合うんですが、簡単には結ばれません。いや、体は結ばれるんですが、本当の意味での番にはなれてない。
それどころか…黒瀬の兄(黒瀬は妾腹)が五色を入手しようと画策するんです。
無理矢理、それも黒瀬の前で…さらに番にされてしまう。
ま、兄ちゃんは、やっつけられるんで、その辺りはストレスにはなりませんが、このシチュは苦手な人もいるかも。逆に私は萌えましたけど。(必ず黒瀬がなんとかするはず!と)
本来なら番を変えることは出来ないはずですが、これまた「Sアルファ」という設定が活きてきます。ちゃんと黒瀬が噛み直す、という事が出来たらしい。
子供達の描かれ方も良くて、黒瀬の仕事ぶり?と家の中での雰囲気がギャップ萌えな形で描かれています。そこへ入り込んだ五色がぴったりハマちゃったというか。
他の方も書かれてますが、私も黒瀬がDTだったことにはびっくりしました。ストイックというか五色を待ってたんですね。
続巻でどうなっていくのかが楽しみです。
最初の二人が出会うシーン、二度目に遭遇して五色が黒瀬にはじめて発情してしまうシーンが最高に良い。
連れられた黒瀬の邸には6人位の子供達。全員血の繋がった子供だと言う。
ちるちるの黒瀬の欄を見て、は? って思った方安心してください。全員黒瀬の兄の子供です。
こんな色気ダダ漏れセクシー男だけど黒瀬はちゃんと綺麗な童貞です。
好きとか愛とか言葉にしなくても、こっそりと無意識にしてた巣作りがバレて想いが通じあったのがオメガバースならではのうまみ。
Sアルファにしか発情しない五色を、黒瀬を餌に無理やり発情させて、黒瀬兄が抱き無理やり番にした公開NTRがたまらない。
アルファだから有り得ないが、黒瀬兄が脂ぎったハゲデブオヤジみたいな見た目なら無理だった。しかし容姿が整ってるのでNTRも美味しい。
文章、キャラデザとイラストが神。
オメガバースというのは、いろんな設定の物語があって、つくづく面白いなぁ、と楽しませてもらいました。
突然変異で生まれるSアルファ。
オメガを強制的に発情させることができ、またオメガのフェロモンに自身が発情させられることはない、アルファの中でも最強のアルファ。
今回の攻め様は、そんなSアルファの黒瀬。
遺伝的要素の強いSオメガ。
成熟に時間がかかるが、産まれる子供はアルファの確率が高くSアルファの可能性も高い。
そんなSオメガの五色が受け様。
偶然出会い、お互いにフェロモンに惹き付けられ求めあった2人。
そのまま、五色はSオメガとして黒瀬に保護と称して拉致されるのだけど、その屋敷には6人もの子供たちがいて。
黒瀬をパパと呼び、パパが連れてきたからママと呼ばれる五色。
最初こそ憤慨し警戒していた五色だけど、不器用な気遣いをみせる黒瀬の優しさや子供達への愛情に気付き、いつの間にか黒瀬に惹かれていた。
無意識に黒瀬の物をベッドに持ち込んで巣作りをしてるとか、かわいいしかない。
黒瀬の方はもう一目惚れだよね。
本人、初めての感情に戸惑っていたけど、それはもう恋だよ(≧▽≦)
愛する者のため、守りたいモノの為に、2人自分のやり方で戦う姿がよかった( ☆∀☆)
黒瀬を目の敵ににしてるただのアルファだけど上司の兄貴。
こいつが五色を番にした時は、えぇぇぇーってもう大ショックですよ!
でも、非常に萌えでもありました。
目の前で五色を奪われた黒瀬の気持ちを思ったら、めっち滾る!!
いろいろ済んだ後の、静かに揺るがない愛を告げる黒瀬も切なくてかっこよくてめっちゃいいσ(≧ω≦*)
まさかの展開に、さすが最強アルファさま、と胸をなでおろしました。
イラストは奈良千春先生。
まずは表紙からかっこよさと色気とが溢れてる(#^.^#)
ストイックな軍服姿ににまにまし、子供達との幸せそうな姿にほっこりとなったのでした。
さ、続編へゴーです( ☆∀☆)
中原さんの初オメガバースもの。
しかもイラストが奈良さん!
グイグイ引き込まれました。
やはり中原ワールドです。
五色と黒瀬の生い立ちや境遇に、それに縛られず生きる二人。互いに惹かれ合い。
なのに五色と黒瀬が引き裂かれ…。
とうとう本物の当馬に出会ってしまった!
当馬の本来の意味はこれに近いんですよね。
これはひどい。これは辛いどっちも。
そして黒瀬もうダメか!なところで事態をひっくり返し、なんとかお互い無事に取り戻して。
上沼のせいで五色は諦めかけるも、そうだ!黒瀬はSアルファなんだ!でウルトラ超展開に。
そしてアルファとオメガに関わる法律も変えようと世間の流れが生まれ、軍の問題も明るみに出て。
知り合って一緒に過ごすうちに二人とも良い変化して、愛情深く素直になりましたね。
上沼にされたことは引きずってないようで良かったです。
最後はハッピーであたたかさに包まれて。
まだまだ行くよー!
最強の不器用アルファと生意気だけど子育て上手なオメガの波乱万丈な物語でした。
五色の巣作り!こりゃ黒瀬もたまりませんね。