小冊子&特典ペーパー付
重い実先生の長く続くXLシリーズ、第2巻。
CDを視聴したので再読してのレビュー。
ずっと続けて読んでいますが、独特な世界観が癖になる重い実先生の作品の中でも、ダントツに癖が強くて求心力が強烈な作品だと思います。
恋人同士になった2人が大学を卒業し、小林くんは三重の実家に帰り酒蔵を手伝いをすることが決まっており、山本くんは、将来もずっと小林くんと一緒にいるために、一人前の蔵人になって小林酒蔵に貢献するために、日本酒発祥の地・奈良で修行することを決意します。
2人が出会うきっかけとなった「日本酒」が、これからの2人の仕事になっていく、というなんとも胸熱くなる展開です。
山本くんの日本酒に対する姿勢、取り組み方が、恋人のためだけ、ではなく、日本酒が本当に好きなのが伝わってとても素敵です。どこの酒蔵でもかわいがられるはずだわ、と、ますます好きになりました。
1年の修行を終えた山本くんが、晴れて小林酒蔵に就職することになり、小林くんは、嬉しくてしょうがありません。山本くんに関するあらゆることに反応して、ときにおかしな言動になってしまう小林くんがとてもかわいいです。
1巻よりもっと大人になって、酒造りに真剣な2人は仕事に費やす時間もとても多くなる中、ますます愛をはぐくんでいる2人がとても素敵でした。
素っ頓狂なやりとりは2巻も変わらず、というか、ちょっとパワーアップしてて、お互い大好きな2人がまじめにやりとりをしている内容なのに、ほっこり笑えて幸せな気分になりました。
奈良の酒蔵の仲間たち、山本くんが大好きな後輩、小林くんのお父さん、弟、など、新たな登場人物の面々も愛すべき人たちでした。
これからますます続く2人の物語、何度も読み返しても、何度もほっこり幸せになります。
もうかつての巨根に挑むだけのアドベンチャーな山本はココに居ない。
彼は生粋の人たらし力を発揮→周囲に山本ロスを誘発→山かけそばを無暗に人に頼ませてしまうステマ攻撃発動→蕎麦屋に貢献!!!
そんな平熱36.8度に上昇した愛されメンズとして奈良と三重の男達を翻弄しまくり!
え?私何言ってんの?w
自分でも引く位とんでもないレビューだな・・・
でもね。
これ、間違った事は言ってないの。
ホントだよ?
山本のかわいさを作品引用で果敢に表現したらこうなっただけなのです(ノД`)・゜・。シクシク
もう、何言ってるか分かんないよ!って人は本編読んで確認してね♡
(ステマじゃないよ?|д゚)チラ♡)
気を取り直して!!
続編らしく、しっかり話は展開してるし、2人を取り巻く環境もバッチリ見えて来てるし、モチロン2人の関係性は盤石になっていってるし!
一大シリーズ爆誕を決定付けてますね。この1冊!!
読者に愛されるキャラと優しい世界を生み出す力が半端なさ過ぎます、先生!
この世界観にずっと浸かっていたい♡
さぁ、続き読も(*´▽`*)
いや〜今回も当たりでした!山本くんこんなに可愛いのに修行は1人で行くとか男前過ぎてギャップ萌え。修行の合間の休みの日に小林くんに会いに行く時、小林くんが抱きついてるのも可愛かった!
Hしてる時の山本くんはいつもより1段と可愛さが増します。小林くんは理性を抑えられない感じがグッときました。
奈良酒造で山本くんに惚れた蘇我が、小林くんと山本くんがキスしているところを見てしまうシーンは正直少し胸が痛みました。でも蘇我にはまだ山本くんを好きでいて欲しいなと思いました。
前作の方がインパクトはありましたが、今作も面白かったです。
個人的には当て馬の蘇我くんの出番がもっと欲しかったです。
山本くんに近づく人には誰にでもヤキモチをやく小林くんだけど、蘇我くんにヤキモチを焼いてる姿には特に萌えました。
せっかくいいキャラが出てきたのに、もう多分次巻からは出てこなさそうな感じなので残念です。
小林くんの弟には山本くんにもっとちょっかいを出してほしいですね。
できれば蘇我くんにまた登場してもらいたいです。
ズレた主人公たちの一生懸命さが巻き起こす笑い。
胸に沁みるモノローグの文学的表現。
対極にあるものの融合が、今作でも見事です。
奈良での修行を終えて、ついに三重にある小林酒造にやって来た山本くん。
甘えのない環境で働きたいと言って、小林くんに声をかけないでほしいとお願いします。
これがフラグにしか思えなくて、ハラハラしながら読む羽目になりました。
年上からも年下からも男の子からも人気な山本くんの魅力は、修行をしていた奈良でも健在で、数々の蔵人や鹿までも惹きつける始末。
山本くんに手編みの品々を献上するイケメンな後輩の存在に、小林くんはもやもや。
山本くんの無自覚は罪だけど、前作であった通り小林くんの不安を察知して、ちゃんとそれを潰していくのが素晴らしい。
だけど「声をかけない」から、誰も山本くんと小林くんの関係を知らないわけで。
さっそく山本くんの魅力にほわほわした小林くんの弟は山本くんにべったりだし、もう気が気じゃありませんでしたよ。
でもそこは小林くん。
しっかりとボディタッチが起こりそうな場面では、砂嵐を巻き起こしながら山本くんの元へ走った大学時代のように、サッと間に入ってきます。
でも履歴書の時点でバレバレじゃないのかと。
同じ大学で、日本酒製造なんていうニッチな業種に就いて、たまたま小林くんの家に就職するなんて偶然があるものかと思うけど、ほわほわして気付かないものでしょうか。
最初は「駅から5分」とだけ言っていた山本くんのアパートの位置が、「駅から5分 小林酒造まで5分」に変わって、最後に小林くんまでの距離が加わる表現が憎い。
遠距離中に見た「夕暮れ」を前後の出来事に絡めてくる使い方も沁みるし、こういう文学的手法を効果的に使ってくるところもたまらないんだよなあ。
今回は2人がべったり、2人だけの世界というわけではないので、結構やきもきします。
ただ小林くんが全く隠せていないので、逆にどうしてバレない!?というおかしさもある。
小ネタも満載で、相変わらず山本くんはきっちり洋服を畳むし、全裸にTシャツだけ着た状態で小林くんから「集合」がかかったら飛んでいくし、待ってる小林くんもアナ小ン林を放り出したまま大真面目に正座してるし、わたしたちは何を見せられてるんだ!?と思う場面がいくつもあります。
笑えるし、2人のお互いへの強い愛も感じるし、大満足です。
大満足なのですが、本編だけでは「萌2」でした。
登場人物が増えたことによる「2人だけの世界」不足のせいだと思われます。
たしかにアパートの中や小林くんの部屋、職場でも案外バレバレだけど、バレバレなのにバレていないのが、わたし的には寂しくて。
弟にもガツンと「山本くんはオレのだから!」って言ってほしかったっていう、ただのわがままです。
その分、描き下ろしから萌え倒しました。
小林くんの名前を呼ぶ練習をしながら、独り言を言う山本くん。
ドアの向こうでそれを全部聞いている小林くん。
山本くんの気持ちの深さがよく伝わってくるエピソードで、咳払い多過ぎというツッコミポイントも加算されて萌えました。
さらに山本くんが酒造りの道へ進むことを決めたエピソード。
これが「神」なんですよ!!
感動します。読んでほしい。
というわけで長々と語ってしまいましたが、まだ続くのかな。
続いてほしいな。
でも「後継」として見合いをするとか、そういう小林くんと山本くんは見たくないな。
ただあの家族なら、山本くんをお嫁さんとして歓迎してくれるんじゃないかな。
なんて妄想をしつつ、失礼いたします。