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詳しい内容はすでに他の方達ので書かれているので、個人の感想を。
本編の最後がカストールを倒したとこでプッツリと終わっているので、もう少し後日談が読みたいと思ってました。
痒いところに手が届く感じで、特にローレントの戴冠式まで読めるとは嬉しい内容でした!
主役の2人のお話は、2人がラブラブで、非常に幸せな内容でした。
特に布商人チャールズのお話が良かったです!
まさか、レイメンの正体にずっと気付いてないとはw
デイミアノスがカストールの裏切りを暴くために奴隷に扮してヴェーレの王子と出会って恋に落ちたという他愛もない噂話を耳にして、尚且つレイメンがローレントの奴隷だったことを知ってて2人のキスシーンまで目撃してるのに、レイメン=(デイメン)デイミアノスという考えに至らなかったのは鈍すぎるというかw
でもまさかアキエロスの王が目の前にいるとは思わなかったのかな。
ローレントの戴冠式でアキエロス王だと紹介されたのに、「レイメン!一体どうして王のような格好をしているのだ!?」と全く信じてないのが面白かったですww
チャールズ、良いキャラですね!
それで前述のチャールズのセリフでお話がいきなり終わるのですが、終わり方が何だか落語のオチのようでしたw
本編もですが、いきなり終わる終わり方が日本のBLと違うなあと感じました。
もちろん、きれいに終わってはいるのですが、もう少し余韻が欲しくなってしまいます。
チャールズが、レイメンの正体がデイミアノスだと理解した後に起こるドタバタとか、想像すると楽しくもあり、読みたかったなという気持ちもあり…
まあ結局のところ、デイメンとローレントのお話を少しでも読んでいたい気持があるだけなんですけどね。
ところで、カストールの子供や両国の後継に関しては一切触れられてなかったですね。
私がよく読む日本のBL小説だと、後継ぎに関してさらりと触れている場合が多いのですけど、海外BLはあまりそういう部分には触れないのかもしれないですね。(勝手な想像)
1巻で挫折しないで良かったです。本当にこの物語は格別です!!
表題作は、本編には入りきらなかったデイメンとローレントのその後です。
私個人としては、本編三部作の終り方で満足感があったので、表題作のその後の二人については予想通りとういか、あるなら読むけど無くてもいい、と思いました。もちろん楽しみましたけどね。表題作だけなら萌評価を付けていたと思います。
それがひっくり返ったのが同時収録の『色子語り』でした。
このお話の主役・アンケル、誰だっけ?と正直思いながら読み始めました。
ところがこのお話がすごく良かったんです!
売春宿の少年が色子へと成り上がっていき、ある日ベレンジェ卿なる人物に飼われる。彼は今までの主人とは違ってアンケルに性的なことを望まない。野心家のアンケルは、生真面目なベレンジェ卿を利用して更に成り上がろうと考えていたが……という筋です。
もうアンケルが誰かなんてどうでもよくなりました!(読み進めていくとあの時の色子か、という場面が出てきます)
最後、最後の一文まで全てが素晴らしい!
アンケルが自分自身気付かぬままベレンジェ卿に惹かれ、ベレンジェ卿の「(お互いに気持ちは)通じていた」というセリフによって明かされる彼の想い。短編とは思えないほど深く素敵な物語でした。
『布商人チャールズの冒険』も良かったです!
本編でも登場した行商人のチャールズが、身分を隠したチャールズ(ローレント)とレイメン(デイメン)と再び旅をすることになるのですが、この人は未だにレイメンがアキエロス王だとは知らないんです。
敢えて身分を明かさずにいるので、その齟齬に楽しんだり困ったりするデイメンがまた可愛かったです。偶には肩書に縛られずにのびのびとしたいよね。
最後まで布商人のチャールズが人情味のある素敵な人でほっこりしました。
以上、総合評価で神を付けさせていただきます。
本編三部作を楽しまれた方なら、手に取って損はないはずです。
久し振りに『叛獄の王子』の皆さまに会えて嬉しいです。
個人的には「色子語り」と「布商人チャールズの冒険」が面白かったです。
ページも少なめな短編集のためシリーズ読まれた方ならサラリと楽しめるのではないでしょうか。
表題作にふさわしい表紙がもう素敵幸せすぎてとても満足です。
ずっと眺めていたくなる(特に頭の花飾りに弱い)
しかしお久し振りだったので、たくさんのカタカナの名前にあぁこれこれと懐かしくなりました。
個人的にドキドキハラハラ続きな本編の方が好みだったのですが、甘い二人をもっと見たい~という気持ちを叶えていただき感謝です。
今回もローレントが島崎さんボイスで自動再生されていました。
デイメン役も一生懸命脳内オーディションしているのですが、なかなか見つからないです。
ぴったりな方いたら教えてほしいくらいです(笑)
本編がお好きだった方は読まない手はないご褒美続編&番外編詰めです。
◾︎夏の離宮
表紙通りの甘々…甘い…たまらなく甘い…奉仕するローレントがえろあまい。お互いがお互いを信頼しきって、過去も今も受け入れて愛していることが克明に伝わります。もう尊いとしか言えない。
◾︎色子語り/春の青さはうたかたの
「色子語り」の英題がPETで、あーなるほどと思いました。
この作品、壮大さに比例して登場人物がかなり多くて、その一人一人に人生があると思わされるスピンオフ短編です。人生があり、愛がある。
アイメリックの最期の言葉や、オーラントの思い出をジョードは受け止めて生きていかねばならないんだなぁ。生き生きと描写されるオーラントに胸が苦しい。
◾︎布商人チャールズの冒険
コミカルさを強めに出しながら、国のことを思う王たる2人もしっかり書かれ、無自覚にイチャイチャする2人も書かれ、満足度が高い一方でこの作品の続編がまだまだ読みたいと思わされるお話でした。うーん心地よい飢餓感
叛獄の王子の番外編4編、全190P弱。冬斗先生や出版社の方々が頑張ってくださって出た本だと思ってます、有難うございました。アイメリックにもう一度会いたくて楽しみにしていましたが、うーん、時間が経ってしまったからか?勝手に抱いていた希望とちょっと違った感じだった+お話として最後の1編が好きだったので萌2より萌です。本編読んでないと全くなんのこっちゃなお話ですのでご注意ください。
1.夏の離宮(たしか去年雑誌に載った)39P
本編後日談。デイメンの離宮でローレントと二人過ごす夏の日の様子。
ローレントがめちゃくちゃカッコいい・・男前なセリフを吐いてくれて、心からほわーっと溜息がでます。何考えてんだかさっぱりわからん超難解王子だったのですが、そう振舞う必要性が減ったからか、デイメンの前だからか、まだ分かりやすくて良い・・・。そして甘い・・甘さを求めている方は是非この1編を。
2.色子語り 70P
確か1巻でデイメンがさせられた相手の色子のお話。この色子がどうやって主人であるベレンジェ卿と出会ったかが書かれていて、これはこれで全く本編とは別のサイドストーリーとして面白かったです。この後二人がどうなっていったのか・・本編にはもう出てきていなかったと思うのだけどな。ちょっと自信ないです。ただ想像を許してもらえる終わり方だったので、良かったです。二人に幸せを。
3.春の青さはうたかたの 31P
2巻で活躍したジョードとアイメリックのお話。この二人にもう一度会いたかったのですが、思っていたようなお話ではなかった・・ローレントが自分の近衛隊を編成し鍛え上げていく経緯と、その中で寄り添うようになったジョードとアイメリックの様子でした。アイメリック側からではなくジョード視点だったので期待していたのとちょっと違ったと思ったのかな。アイメリックの気持ちをもう少し知りたかったです。彼はあの時何を思っていたんだろう。
4.布商人チャールズの冒険 44P
3巻で活躍した布商人さん再び。今回は行商しつつ、デイメンの国で行われるローレントの戴冠式に向かうもの。その最中にローレント本人に出くわし、同行することになるといううお話でした。3巻ははらはらしっぱなしだったので、サブキャラであるチャールズに気を留める余裕なんて、これっぽっちも無かったのですが、この人、いい人。真正直でローレントを心から大切に思っていて、本当にいい人。
そして最後の最後に、ローレントにしてやられて、ちょっと気の毒に思ったお話でした!パキャットさん、やるー⤴⤴という心地です。
4編とも色々色合いが異なっていて、本編を懐かしく思い出させるものでした。本編お好きだった方でしたら良いのではと思います。