発情するので出世させてください!!

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表題作番手当って出ますか?

ミナト
α,ミュージシャン
南雲春人
Ω,25歳,マネージャー

その他の収録作品

  • 描き下ろし
  • あとがき

あらすじ

天才ミュージシャン・ミナトに見初められた腹黒Ωマネ、南雲。
千載一遇のチャンス!!かと思いきや、ミナトの目当ては“発情(ヒート)"だった!?

傍若無人なトップアーティスト×昇進に取り憑かれた芸能マネージャー


大手芸能事務所EVER SOLID(エヴァー ソリッド)でマネージャー業に勤しむΩ、南雲 春人(なぐも はると)。
彼は出世をするためなら手段を選ばない人間だった。
タレントの仕事を得るため、本日も取引先に土下座からの色仕掛けを決行。
上手く釣れたと思いきや、クライアントが突然誰かに蹴り飛ばされる。
そこに現れたのは事務所きっての大人気アーティスト、ミナト。
驚く春人をよそに、ミナトは「俺のマネージャーになれ」と命令してきて…!?

出世に心を捧げたΩ。果たしてこのビッグウェーブに乗り切れるのか。

作品情報

作品名
番手当って出ますか?
著者
藤峰式 
媒体
漫画(コミック)
出版社
ふゅーじょんぷろだくと
レーベル
POEBACKS THE OMEGAVERSE PROJECT COMICS
発売日
ISBN
9784865896091
4.3

(336)

(186)

萌々

(107)

(32)

中立

(6)

趣味じゃない

(5)

レビュー数
34
得点
1460
評価数
336
平均
4.3 / 5
神率
55.4%

レビュー投稿数34

『これ以上好きになったらどうするの〜!』叫びたい、心から。

「有休オメガ」のスピンオフかと思いきや、全く。全く別のお話し。けれど、本作の主人公・春人と前作の鈴谷は従兄弟同士という裏設定があるみたいで、世界観はおんなじ。というか、従兄弟というだけあって、春人の腹黒さはさすがに鈴谷と同類のものと思われ。やっぱり思い切り笑わせてくれます。
んー。けど、真面目でお仕事熱心なだけあって、外面命の鈴谷よりも、実はとっても良い子っていうのが徐々に分かって来ます。
彼が必死で出世にこだわる理由もとっても真面目な理由だし。ビッチを気取って枕営業しようにも殴って気絶させるという、全然ビッチなわけでは無いし。まぁ、暴力はいけませんけども。
それでも、彼は行き過ぎない、やり過ぎない、程々のところで踏みとどまってもいる。
身体を重ねてしまったら。その気持ち良さを知ってしまったから。ミナトはアッサリ恋に落ちる。
ヒート中の熱情に煽られて「番にしてぇ…♡」という春人の科白を真に受ける。
ふふっ、こういうのも「有休オメガ」の古池と似てますね。ところが春人は我に返ると、そんなことは忘れてしまうので。
攻めの思い込みの熱さとは裏腹にスンとしてしまう。ミナトの方も照れ隠しのつもりなのか、天然天才オレ様だからなのか。事後腹が減ったと春人をこき使う。ムードもヘッタクレも無い。
それでも。彼なりに春人を愛し始めていて、そのトンチンカンさは読み手側にはバレバレなれど。
肝心の春人には伝わらない。
当て馬、清司さんの定番的な登場や、春人の敬愛する大御所俳優、初井さん等。脇を固める人たちもいい感じで物語に厚みを持たせていて。
エチもトッロトロ。オメガバースらしい発情はもちろん、温泉浴衣エチまで。乱れる春人もですが、ミナトの「攻め」らしい必死感もいい。素晴らしいです。
読み応えも相当感じられました。何と254ページとな‼︎

そして、出世欲に駆られてスタートした腹黒春人も初めての恋を知り。スキャンダル回避の為に。
ミナトの為に。心にも無い言葉を告げてミナトから離れようとする。
うーん、定番なんだよ。わかってるんだよ。けど、春人が大粒の涙をぽろぽろ流すのを見てはもらい泣きしてしまったよ。こんな話で泣かされるなんて。自分にビックリさせられました。
そしてひたすらオレ様に見えたミナトにも。天才と言われるが為に孤独だったこと。
意外にロマンチストで。必死で考えたそれは、春人に捧げるラブソングだったこと。
藤峰式先生もあとがきで綴られていらっしゃる様に。ミナトのカッコ可愛さ(特に顔!)にぎゅんぎゅんさせられてるのかもしれません。
「有休オメガ」の鈴谷がやたらと仕事をサボりたい、会社を休みたい、というので、賛否あった様ですが、こちらの2人は彼等なりに必死で、一生懸命仕事や創作に。それぞれが取り組んでいるっていうのも清々しいポイントだったのかもしれません。
本作の方がずっとずっと。神です。好きです。ハッピーです。

ミナトの飼っている猫たち、ウニとトロが最初春人に懐かなかったのが、だんだん懐いていて。
春人が出て行ってから激しい春人ロスになるとか。そんなところまで細やかで、きゅんとしました。
私はあとがきの藤峰式先生の2匹のクマさんが激しく揺れながら「タピオカって美味しいよね!」とか言ってるのが楽しみなんだけど、クマさんたちは今回登場せず。それが寂しかったので。ウニトロさんたちには癒されました♡

17

笑いと切なさとキュンと萌えが絶妙で最高

出世のためなら発情セックスもやってのける!というしたたかな受けが面白かった〜。

「有休オメガ」の受けと本作の受けは従兄弟同士という裏設定を知って思わず納得したんだけど、ほんと同類なんですよ。

つまり、したたかで、演技派。
で、やたら前向き。
自分の野望を満たすためならオメガという立場を最大限利用させてもらうぜ!みたいなタフな受けです。

対する攻めのミナト。

あとがきで「ミナトがとにかく好きなキャラ(特に顔が)」とのことだけど、完全同意です!
私も特に顔がかっこいいと思う。

トップアーティストな彼は一匹オオカミな俺様に見えて、根は不器用で真面目な音楽バカみたいなところがチラチラ見え隠れするところがたまらん。
「発情セックス」を思いついたのも音楽を追求するあまりの……って感じなんですよね。ぶっとんでんだけど。

そしてヒートのせいで理性とばしちゃった春人の「番にしてぇ」を真に受けて交際開始しちゃったり、結婚を考えちゃってる意外な真面目さも良い。

ミナトが春人の言葉で赤面するところがあるんだけど(初エッチの「番にしてぇ」シーンと、夜景を見ながら「俺もそうですし」のシーン)ここがめっっちゃ萌える!
普段クールな俺様攻めが受けの言葉で赤面しちゃうなんて、かわいすぎか!!!と思って何度も読み返してます。

最後のド派手な公開プロポーズも、ミナトというキャラだからこそ映える!って感じで好き!!

隅々までめいっぱい楽しませてもらったので文句なしの神です。

11

萌え手当てって出ますか?

初読み作家さまでした。
オメガバースで芸能界ものという設定が気になり購入。
すっっっっっごく面白かったです!
笑いと萌えのバランスが絶妙で、終始楽しませていただきました。
良いシーンの合間に挟まれる笑いがたまらないですね(笑)
1冊読み終える頃にはミナトにも春人にも愛着がわいてしまって、すっかり藤峰先生の描かれるお話の虜になってしまいました…
読んで楽しめて萌えて元気が出るBL!大好きです!
先生の既刊も追い掛けたいと思います!

以下、あらすじと感想となります。
芸能事務所でベータとオメガタレントのマネージャーとして働く、優秀で丁寧な仕事に定評のある春人(オメガ)が、ある日突然売れっ子ミュージシャンのミナト(アルファ)から指名され、彼専属のマネージャーにされてしまいます。
その理由が「新曲を書くために理性を飛ばしたSEXがしたいから」というとんでもないもので…と続きます。

超絶ポジティブかつメンタルタフネス、少々打算的で出世欲バリバリのオメガという春人が逞しすぎて終始笑いっぱなしでした(笑)
ミナトから突然求められたSEXというのもなかなかの無茶な話ですし、猫の世話や家事etc…様々な雑事まで押し付けられてしまうのですが、出世のためならと文句を言いつつ全てこなしてしまう前向きさが良いです。
そんな春人ですが、SEXになると無自覚のとんでもない色気でミナトを翻弄します。
こんなギャップずるいですよね…

発情し、SEXの最中にとんでしまった春人の痴態と、思わず口走った「番にして」の一言を真に受けて赤面するミナト。
このミナト、一見クールな俺様に見えるものの、実際はちょっと天然でおばかなのが愛らしくてたまりませんでした。
孤独で不器用すぎる彼が、なんだかんだで春人に一途で、素直でぶっきらぼうな愛情表現をするのが可愛くて!
オラオラかと思いきや、SEX時は優しく尽くして抱くタイプなのが更に◎
攻めが受けから言われた言葉に赤面する姿って可愛すぎやしませんか…?
クールなのに顔真っ赤な攻め…新たな扉を開いた気がしました。

どちらのキャラクターも非常に魅力的で、すごくすごく可愛いカップルでした!
サブキャラクターの初井さんと内海さんのカップルも気になります…
スピンオフがあったりしないかななんて。

両者の打算と利害の一致から始まった関係。
勘違いから恋愛に発展し、徐々に2人の気持ちが変化していく様子が時にコミカルに、時に切なく自然に描かれていて、本当にお見事でした!
久しぶりに読んでいてとても楽しく、ワクワクする作品と出会えました…!
コミカルでラブあり萌えありと、元気になれるビタミンたっぷりのオメガバース作品です!
疲れている方や明るく楽しいお話が読みたい方におすすめの1冊、ぜひ1度読んでみませんか?

11

ノンストップ、エロ萌え笑い全力疾走

藤峰式先生の作品は、明るくテンポ良くワードのチョイスが秀逸なので大好きです。今作もスピード感がすごい・・・
基本構造は、「出会いは最悪だんだん惹かれ、当て馬トラブルすれ違い、最後は復活大団円の超超王道ラブストーリー」です。このあんまり考えなくても付いていけるド定番の骨組みがあるからこそ、盛り付け過剰のエロ萌え笑いギャグきゅんトッピング全部のせがなんとか収まって、ボリュームのある作品になっていると感じました。これでお話も複雑だったりするとエンターテイメントとしてしんどくなるので、器が溢れる寸前の絶妙なバランスだと思います。
個人的な最萌ポイントは、後半にかけてミナトが春人の手やおでこへ優しくキスする、という描写が増えてるとこですね・・・ぶっ飛んでて、え・・・?この人大丈夫?な側面が際立つミナトもちゃんと人間で、段々と愛情が深まっていっているんだ。というのが伝わってほっこりしました。温泉のシーンも人間らしさが垣間見えてよかったです。

【補足】うにとトロっていう猫チャン達が出てくるんですがこれは反則です。猫かわいい。ちょいちょい2匹でうりうりしている様子が見られるのですが最高に可愛いです。息抜きに猫チャンシーンだけ追っかけて読んでいます。

11

いろんなとこ刺激されます

やっぱり藤峰式先生のオメガバースは最高に面白い!

大手芸能事務所の看板アーティストでαのミナト×出世欲の強いマネージャーでΩの春人。
そんなプロフィールに加えて、「黒髪イケメン・俺様・強引・執着攻め」×「強気・エロかわ・絆され受け」…と、私の好きな属性てんこ盛り。
さらに、藤峰式先生のコメディセンスは毎度めちゃくちゃツボにハマるので、P254余すところなく楽しませていただきました!
いやー、お得感半端ない。

笑えるし、しっかりエロも多いんだけど、恋心にキュンとしたり、じーんときたり、苦しくなったりもちゃんとあるんです。
強気で、出世のためなら何でもします!な春人が、恋を自覚して変わっていく。
赤面する春人や涙でぐちゃぐちゃになる春人にものすごく感情移入してしまった。

そして、ある1ページに思い切りやられました。
世の女子が思春期に妄想しがちなやつー!
ミナトぉぉぉ〜はぁ…クラクラするわ…

巣ごもりでちょっと心が弱っている今、主人公たちの突き抜けたキャラや明るさ、強さに、たくさん元気をもらいました!
エロもたくさんいただきました!
(エロ摂取欲って私にとって生命力のバロメーターなんです)

シーモア版白抜き。ですが、擬音と喘ぎがすごいんで、十分エロい。

11

この作品が収納されている本棚

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